あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ

Zんの使い魔

「宇宙の果てのどこかにいる私の下僕よ!神聖で美しくそして強力な使い魔よ!私は心より求め訴えるわ!我が導きに
応えなさい!」
 お決まりの叫びに従い、お決まりの爆発の中から、お決まり通り出てきた使い魔に掛ける第一声は。
「あんた誰、じゃなくて……えっと、何これ?」
 お決まりの台詞ではなかった。
後にタバサはこう語る。
「本当に宇宙で一番強力な使い魔を召喚するのは予想外」

見た目はまるで漆黒のカミキリムシのようだった。とはいえ二本足で立っているから二足歩行だろうし、銀色の折れ
曲がった角や胸部・頭部に蛍のように黄色く発光する器官があるから、間違っても巨大なカミキリムシではないだろう。
ルイズとしては昆虫もどきとコントラクト・サーヴァントするのは遠慮したいところだったがそうは問屋が卸さない。
それでは話が進まないという事で原作どおりにシナリオが展開するのであった。

そして数日後、コルベールがガンダールヴの記述を発見してオスマンに報告するのと同時刻、すなわちルイズの使い
魔がギーシュに決闘を申し込まれるのと同時刻、タバサは図書室で調べ物をしていた。ただその手に持っているのは学
園の蔵書ではなく彼女の私物の本である。ルイズが召喚した使い魔を見た瞬間に既視感と戦慄を覚え、こうして調べて
いたのだが……
「見つけた」
 目当ての記述を遂に見付け、そして確信する。
「あれは間違いなく……」
と、そこでルイズの使い魔を見張っているように命じていたシルフィードが飛び込んでくる。今からヴェストリ広場
であの使い魔がギーシュと戦うというのだ。それを聞くなりタバサはらしくもなく血色を変えて学園を飛び出す。
「早く止めないと……手遅れになる前に……!!」

タバサが到着した時は既に一方的なリンチが繰り広げられているように見えた。現に7体のワルキューレがルイズの
使い魔を取り囲んで反撃させる暇も与えず攻撃しているのだ。普通なら既に決着は着いているはずだろう。
 が、ルイズはその様子を見てご満悦な笑みを浮かべているし、使い魔は召喚直後と何ら変わらない無表情・直立不動
の姿勢で佇んでいた。そして使い魔の正体を確信したタバサもそれが何を意味しているかは容易に理解できた。
 ギーシュの攻撃がまったく通用していないのだ。青銅の斬撃も衝撃も、あの使い魔にとってはそよ風も同然。いや、
それどころかあの文献が正しければルイズの使い魔に通用する物理的・魔法的な攻撃はこのハルケギニアの地には存在
しない。失われた系統ならともかく、現存している系統では傷一つはおろか、揺るがす事も不可能だろう。

自分の全力の攻撃が一切通じず、無表情でこちらを視界に捉え続ける得体の知れない使い魔。ギーシュは成り行きで
売る喧嘩でも相手を選ぶべきだと今更ながら後悔した。だがもう遅い、後悔とは手遅れになってからするものだから。
「降参したらどう、ギーシュ?」
「ま、まだまだ僕は本気を出しちゃいないぜ!」
往年の某名作ボクシング漫画のやられ役の様にうそぶくギーシュ。ちなみにその台詞を言ったキャラはギャラクティ
カファントムの餌食になっている。この時点でもうギーシュの運命は確定してしまった。
「強がりはみっともないわよ。まだ私の使い魔は動いてすらいないのにあなたはもうボロボロじゃない」
「ふっ、打たれ強いだけの使い魔に何が出来るのさ」
「そう……」
 ふぅ、と俯いて溜息をつくルイズ。
「ごめんなさいね、ミス・モンモランシ」
「え?」
 突然話の矛先を向けられてモンモンは戸惑った。何故ミス・ヴァリエールが自分に謝る?ルイズはその疑問に直接答
えようとはせず、しかしギーシュへ向けた台詞で一気に氷解する。
「さよなら、ギーシュ」
「「「「「「「「「「え゛」」」」」」」」」」
露骨な処刑宣言にギーシュとモンモンだけでなくギャラリー一同静止する。止まる暇も無く使い魔に命令を
「駄目」
下そうとしたところで意外なところから止められた。
「何のつもりタバサ、今度は貴方が相手になるつもり?」
「違う」
 止めた張本人……タバサはふるふると首を振って否定する。そして
「死なない程度に手加減した方が面白い」
「「「「「「「「「「ちょwwwww」」」」」」」」」」
 もっと鬼畜な提案をしやがった。
「仕方ないわね……」
 仕方ないと言うわりにニヤニヤ笑いが抑えられないルイズは改めて自分の使い魔に向き直り。


「さあ、遊んであげなさい

ゼ   ッ   ト   ン   !!!   」


その日、トリステインの一角に遠くガリアやゲルマニアの地からでも視認出来るほどの炎の柱が観測されたという。

タバサが持つ本のタイトルは『円谷怪獣図鑑1966-2007 発行:M78星雲』

新着情報

取得中です。