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ソーサリー・ゼロ-10

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二八五

 君はルイズの小さく華奢な手を握ると、そのまま一息に引き上げるが、勢いをつけすぎたため二人そろって落馬しそうになる!
 運だめしをせよ。
 吉とでたら一四四へ。
 凶とでたら一五へ。


一四四

 なんとか体勢を立て直した君は、ルイズを前に跨らせると、獣から逃げるべく馬に拍車をあてる。
 怯える馬はすぐさま全力の襲歩(ギャロップ)に移り、唸る獣ともがき苦しむ馬の姿は、はるか背後へと消える。

 城下町の壁が見えてきたところで、ようやく安心した君は馬の歩調を緩めるが、ルイズの肩は小さく震えている。
「あの獣が襲ってくるところ……ぜんぜん見えなかった。気がついたら馬が倒れて、振り落とされて……」
 ぶつぶつとつぶやくルイズに君は、怪我はなかったかと尋ねる。
「う、うん。わたしは大丈夫。でも、あの子が……あの子、死んじゃったの?」
 あの子というのは、学院の厩舎から借りた馬の一頭のことのようだ。
 今頃は、獣にとどめを刺され、喰われてしまっているだろう。
「あれ、いったい何だと思う?この辺は人が多いから狼どころか猪さえ出ないのに、あんな見たこともない猛獣が出るなんて」
 君は、いくらか元気を取り戻した彼女の問いに答えず馬を進めるが、あの獣の正体は知っている。
 スナタ猫。
 カーカバードのスナタの森に棲息する恐るべき猛獣であり、目を閉じて精神を集中させるだけで自在に姿を消してしまえるという、魔法じみた能力をもつ。
 君が闘って勝てぬ相手ではないが、ルイズを護りぬくことは難しかっただろう。
 逃走は賢明な判断だ。
 あのスナタ猫も誰かに召喚されたのち、逃げ出したのだろうか?

 やがて君たちは城下町の門に到着すると馬を預け、街道に謎めいた猛獣が出没したことを執行官に通報する。
 学院と街を結ぶ街道はきわめて安全であり、ここ数ヶ月は追い剥ぎひとり現れていない、と半信半疑の執行官にルイズは、
「学院の馬が一頭、死んじゃったわ。早く行って丁重に葬ってあげて!あと、今日じゅうにあの怪物を退治しなさい!」とまくしたてる。
 弓と矢を背負った数人の騎馬兵が街を出て行くのを見送ると、ルイズは本来の目的である買い物をはじめると言う。二一七へ。


二一七

 ルイズに導かれて歩きつつ、周囲を見回す。
 トリステイン魔法学院は、君のもと居た世界の常識からかけ離れた驚異の場所だったが、この城下町は君の故郷のそれと大差ない。
 行き交う人々、声を張り上げる露天商、荷物を満載した荷車など、どこの町でも見られる馴染み深い光景が広がる。
 それでも異国の町並みとは興味深いものだが、君が注意しているのは建物や商店ではなく、やはりどこの町でも見られる存在 ――ごろつきどもだ。
 この街の治安は悪くはなさそうだが、余所者と貴族の少女という取り合わせは、すりや強盗にとって格好の獲物だろう。
 君の心配も知らず、ルイズはどんどん先に進んでいく。
 どこへ行くのかと君が問うと、
「まずはそのボロ服を買い替えなきゃね。学院の中じゃ、犬だってもっと綺麗にしてるわよ」と言う。
 長旅で擦り切れ、色落ちしているとはいえ、シャムタンティ丘陵のある村では身なりのよさで注目を浴びたことさえあるのだが。
 君は、古着屋で丈夫で地味な衣装を買ってもらうか(二○二へ)?
 それとも、貴族の従者にふさわしい仕着せを一式、そろえてもらうか(一五五へ)?


二○二

 君が、服を買うなら古着屋でそろえたいと言うと、ルイズは
「ずいぶん遠慮するわね。まあ、あんたには執事や従僕の格好は似合わないか」と笑う。
 いくつかの角を曲がって古着屋に着いた君たちは、そこで少々擦り切れたマントや丈夫な毛織物のシャツ、馬革の長靴などを買いそろえる。

 ルイズは気前よく全額を払ってくれるが、店を出たあとで
「あっ」と小さく声を出す。
「あの子のこと……学院に弁償しなきゃ……」
 猛獣の襲撃という事故だったとはいえ、学院から借りた馬を一頭、死なせてしまったのだ。
 ルイズが弁償するのは当然のなりゆきだろう。 
 いかに彼女が大貴族の令嬢とはいえ、乗用馬を気楽に買えるような小遣いを貰っているわけではないようだ。
 恩を売り、貴族の威厳を見せつけるために君を買い物に連れてきたルイズだが、その懐の余裕は完全に失われてしまった。
「まだ服しか……もっと剣とか……だいたい、あのけだものが、いえ、野放しにしている役人が悪いのよ……」
 ルイズは顔を赤くし、怒ると同時に恥ずかしがっている。
 この状態をどう取り繕おうか、悩んでいるようだ。
 君は、服が買えただけで充分だと言い、街を出ることにするか(二八へ)?
 せっかく街に来たのだから、自腹を切ってでも買い物を続けるか(二六六へ)?


二六六

 君にいくらか金貨の手持ちがあることを知ると、ルイズの表情は明るくなり、
「使い魔のものはご主人様のもの。つまりあんたのお金は、わたしのお金よね。さあ、そのお金で好きなだけお買い物なさい!」と 、
無茶苦茶なことを言い出す。
 君は溜息をつき、馬の弁償代として全額を奪われる前に、いっそここで使い切ってしまおうかとも考える。
 君が財布を取り出して金貨を数えていると、ルイズが興味深げに覗き込む。
「変わった金貨ね。『エキュー金貨』でも『新金貨』でもない。それにしても、縁はよれよれ、表面は傷だらけじゃない。ちゃんと使えるの?」
 君はどこの世界だろうと黄金の輝きの価値はかわらぬだろうと答え、彼女に道案内を頼む。
 どの店へ行く?

 秘薬店『≪水牛のスーシェ≫の店』・六二へ
 武器と防具の店『サンソン&ギヨタン商会』・一九二へ
 酒場『躍る子羊亭』・九六へ


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