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スクライド・零-18


スクライド・零 18


「お前は」「『ゼロ』と呼ばれ続けることに」「とっくに反逆してる」

カズマからそう言われ、ルイズは自らの目に涙がにじんでくるのを感じていた。
そう、その指摘はあまりにも正しい。
由緒ある公爵家に生まれたにもかかわらず魔法を使うとすべて爆発。
両親や二人の姉とも比較され、挙句についたあだ名が『ゼロ』である。
誇りある貴族=メイジである自分が『ゼロ』と呼ばれる屈辱を晴らすべく、
まさに反逆するかの如くの努力を積み重ねてきたのだ。

正しいからこそ涙が出てくる。
そして、
「アンタなんかに、何がわかるって言うのよ!」
叫んだ。

「そんなすごい力持ってるくせに!」
『私なんかと全然違うくせに!』
「ご主人様の言うことなんか聞かないくせに!」
『ギーシュやキュルケとばかりいるくせに!』
「私を子ども扱いしてたくせに!」
『自分のことを何も言わないくせに!』
「私のことを何も聞かないくせに!」

「そんなアンタに、私の何がわかるって言うのよ!」
絶叫が周囲に響いた。

そして、その声にカズマが口を開く。
「『なぜ』反逆するのか、そんなモンはどうでもいい」

ロストグラウンドではアルター使いは嫌われ者だ。バケモノ呼ばわりされて
迫害されることなんか日常茶飯事。それこそ『生きる』ために盗み・かっぱらい
何でもやった。
そしてあるとき、『強い』男が教えてくれたことがある。
“弱い考えに反逆していれば強くなれる”
カズマの力は、強くなければ生きられなかった世界で、それこそ
世界に反逆することで培われたのだ。

「俺はトリーズナーだ。反逆の意志のあるやつがいる、俺がここにいる。
『反逆』するにはそれだけあれば充分だ!」
一声吠えるとカズマの左手でs・CRY・edのルーンが輝きだす。
「ルイズ、コイツはお前の反逆だ。それを使ってお前がやれ」
『破壊の杖』に顎をしゃくると、すっかり蚊帳の外の置き去りにしていた
ゴーレムへ向き直り猛然と殴りかかった。

捌き,いなしていた先ほどとは違う、破壊のための拳をすさまじい回転で
繰り出し続ける。しかも、ルーンはさらに強く輝き、修復を追い越すスピードで
穿ち続けるゴーレムのかけらを瞬時に分解、シェルブリットへと取り込んでゆく。
「連撃の、シェルブリット!」
マシンガンのように繰り出される拳にあわせ、アルターでできた薬莢が
途切れなくシェルブリットから排出される。
そのドガガガガという激しい騒音ごしにカズマの背中を見ながらルイズは思う。
『全然答えになってないじゃないのよ。でも…、反逆したい女と反逆する男、か。
いいわ、それには納得してあげる』
そこで冷静になって怒鳴った。
「『それで』って言われても使えなかったのよ! この杖」
「使い方なら教えてやる」

カズマにとって『破壊の杖』は非常に馴染み深いものであった。
シェルブリットのあるカズマ自身には全く無用のシロモノだが、インナー同士の
抗争などがあればガキでも使うことがある携行兵器、【ロケットランチャー】が
その正体。

「なんでわかるのよ」
「質問は後だ。まずは安全ピンを引っこ抜け」
いきなり安全ピンと言われても何のことだかわかるはずがない。
「なによそれ」
「輪っかのついた針みたいな棒みたいなのが刺さってんだろ、それを引っ張んだよ」
ひっくり返してなで回し、なんとかそれっぽいものを取り外す。
「とれた、次は?」
「筒を伸ばせ」


「ねぇ、ルイズってばなにやってるのかしら?」
「…?」
離れるに離れられない上空の二人であった。


「準備できたわ」
「じゃぁちっと離れて狙いをつけてろ。でオレが合図したらぶっ放せ」
近すぎると信管が作動しない可能性があるためだ。

「うおおおおおおおおおぉ!」
さらに回転をあげゴーレムに拳をたたきつける。
みるみる内に腕を失い、足を失ったゴーレムが再び轟音をあげて倒れた。
「今だ、やっちまえ!」
その声に従い、ルイズが教えられた通りにトリガーを押す。
しゅぽん、という気の抜ける音とともに発射された弾頭は確かに残ったゴーレムの胴体に吸い込まれ、
一瞬後に轟音を響かせる。
その爆発は見事ゴーレムを吹き飛ばした。



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