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一二
寄宿舎のルイズの部屋へと戻った君は、頃合を見計らって彼女を揺り起こす。
君に着替えを手伝うよう命じるルイズと、この世界の女性に恥じらいはないのかと嘆く君との間で短い口論こそあったが、やがて身支度を終えたルイズは、君を従えて廊下に出る。
そこで君たちは、紅蓮の炎のような赤い髪と褐色の肌をもつ少女に出会う。
少女といっても顔つきも体格もルイズよりずっと大人びており、服の胸元を大きく開いて豊かなふくらみを惜しげもなくさらけ出している。
やはり、この世界の女には恥じらいが足りぬようだ。
「あら、おはようルイズ」
赤毛の少女の声には、なにかを面白がっているようなひびきがある。
「おはよう、キュルケ」
対するルイズの挨拶からは、あからさまな嫌悪感が感じられる。
キュルケと呼ばれた赤毛の少女は君の姿を見て、噂は本当だったのかと哄笑し、≪ゼロのルイズ≫にお似合いのよい≪使い魔≫だと言う。
そして、本当の≪使い魔≫というものを見せてやろうと言うと、キュルケは開いた扉のほうを向いて
「フォイア!」と呼びかける。
その声に応じて、キュルケ以上に赤く豊かな毛に覆われた、姿といい大きさといい狼を思わせる四足獣が部屋の中から現れる。
「これって……なに?新種の山犬?」
赤い獣を見つめながら、ルイズが尋ねる。
「せめて狼って言いなさいよ。まあ、先生も知らなかったみたいだから、どこか遠くの国の幻獣ね」
自分の≪使い魔≫を犬呼ばわりされたことに眉を吊り上げながらも、キュルケは自慢を続ける。
炎を吐いたりはしないが、これは間違いなく≪火≫属性の未知の幻獣であり、赤く優美な姿は自分にふさわしいものだと言う。
キュルケが去った後、悔しがるルイズの罵声を聞き流しながら君は考える。
君は、キュルケがフォイアと名付けた≪使い魔≫、あの赤い獣の正体を知っている。
スナタ森とその周辺にのみ棲息する猛獣であるはずの火狐が、なぜこの世界にいるのだろうか?一一三へ。
一一三
ルイズは、君を特別に学院生徒用の大食堂に連れて行ってやると言う。
君はありがたく厚意にあずかるか(二一六へ)?
辞退して他の場所を探索してみるか(五二へ)?
五二
君の辞退の申し出に、ルイズは目を白黒させる。
「で、でも、朝ご飯まだなんでしょ?お腹すいてるんでしょ?いいから来なさい!」
君を強引に連れていこうとするルイズに対して君は、自分は卑しい平民なうえに服も体も長旅で汚れているので、主人に恥をかかせるだけではなく、
その学友にも迷惑をかけてしまうと答えて、同行をあきらめさせる。
君のほうをしきりに振り返るルイズの姿が、神殿ほどもある食堂の中に消えるのを確認してから、君は動き出す。
どこへ行く?
食堂の裏手、調理場へ向かう・二○三へ
先刻の火狐を探してみる・一二一へ
食堂をひそかに覗いてみる・二二四へ
一二一
君は目当ての火狐を、食堂から少し離れた広場で見つけ出す。
生徒たちの≪使い魔≫は食堂に入ることが許されぬため、食堂の周囲をうろついたり寝転んだりしながら主人の帰りを待っているものが多いようだが、君にとっては信じられぬ異様な光景だ。
双頭の大蛇がとぐろを巻いて眠り、そのすぐ横では黒猫が毛づくろいをしている。
獅子の体にサソリの尾とコウモリの翼、老人の顔を持つ恐るべきマンティコアと醜い大ガエルが、なにやら会話じみた調子でたがいに唸り声を発している。
のんびりとした怪物たちの間を、足音をたてぬようそっと歩きながら、君はキュルケの≪使い魔≫である火狐へと近づく。
君に気付いた火狐は、二つの黒い瞳でじっと見つめてくる。
君は背嚢から使えそうなものを取り出すか(一四八へ)、それとも術を使うか(二○九へ)?
二○九
どの術を使う?
HOT・四三○へ
LAW・四一一へ
ZIG・三八四へ
TEL・三六一へ
YAP・三三八へ
三三八
体力点一を失う。
緑のかつらの持ち合わせはあるか?
なければこの術は使えない。
一二一へ戻って選びなおせ。
緑のかつらがあるなら、それを頭にかぶり術を使って、フォイアという名の火狐に話しかけてよい。
フォイアにどこから来たのか質問すると、暗く大きな森から来たと答える。
その森には姿を見せずに襲いかかる大山猫や、動物を捕らえて絞め殺してしまう草などがいて危険だが、フォイアはそんなやつらは怖くもなんともないと、強がってみせる。
フォイアが話しているのは、スナタ猫とくびり藪のことなのだろうか?
どちらもスナタ森にのみ棲息する独特の怪物だ。
それ以上の役に立ちそうな情報は聞き出せぬため、君はフォイアに別れを告げ、食堂の前に戻ることにする。八○へ。
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一二
寄宿舎のルイズの部屋へと戻った君は、頃合を見計らって彼女を揺り起こす。
君に着替えを手伝うよう命じるルイズと、この世界の女性に恥じらいはないのかと嘆く君との間で短い口論こそあったが、
やがて身支度を終えたルイズは、君を従えて廊下に出る。
そこで君たちは、紅蓮の炎のような赤い髪と褐色の肌をもつ少女に出会う。
少女といっても顔つきも体格もルイズよりずっと大人びており、服の胸元を大きく開いて豊かなふくらみを惜しげもなくさらけ出している。
やはり、この世界の女には恥じらいが足りぬようだ。
「あら、おはようルイズ」
赤毛の少女の声には、なにかを面白がっているようなひびきがある。
「おはよう、キュルケ」
対するルイズの挨拶からは、あからさまな嫌悪感が感じられる。
キュルケと呼ばれた赤毛の少女は君の姿を見て、噂は本当だったのかと哄笑し、≪ゼロのルイズ≫にお似合いのよい≪使い魔≫だと言う。
そして、本当の≪使い魔≫というものを見せてやろうと言うと、キュルケは開いた扉のほうを向いて
「フォイア!」と呼びかける。
その声に応じて、キュルケ以上に赤く豊かな毛に覆われた、姿といい大きさといい狼を思わせる四足獣が部屋の中から現れる。
「これって……なに?新種の山犬?」
赤い獣を見つめながら、ルイズが尋ねる。
「せめて狼って言いなさいよ。まあ、先生も知らなかったみたいだから、どこか遠くの国の幻獣ね」
自分の≪使い魔≫を犬呼ばわりされたことに眉を吊り上げながらも、キュルケは自慢を続ける。
炎を吐いたりはしないが、これは間違いなく≪火≫属性の未知の幻獣であり、赤く優美な姿は自分にふさわしいものだと言う。
キュルケが去った後、悔しがるルイズの罵声を聞き流しながら君は考える。
君は、キュルケがフォイアと名付けた≪使い魔≫、あの赤い獣の正体を知っている。
スナタの森とその周辺にのみ棲息する猛獣であるはずの火狐が、なぜこの世界にいるのだろうか?一一三へ。
一一三
ルイズは、君を特別に学院生徒用の大食堂に連れて行ってやると言う。
君はありがたく厚意にあずかるか(二一六へ)?
辞退して他の場所を探索してみるか(五二へ)?
五二
君の辞退の申し出に、ルイズは目を白黒させる。
「で、でも、朝ご飯まだなんでしょ?お腹すいてるんでしょ?いいから来なさい!」
君を強引に連れていこうとするルイズに対して君は、自分は卑しい平民なうえに服も体も長旅で汚れているので、主人に恥をかかせるだけではなく、
その学友にも迷惑をかけてしまうと答えて、同行をあきらめさせる。
君のほうをしきりに振り返るルイズの姿が、神殿ほどもある食堂の中に消えるのを確認してから、君は動き出す。
どこへ行く?
食堂の裏手、調理場へ向かう・二〇三へ
先刻の火狐を探してみる・一二一へ
食堂をひそかに覗いてみる・二二四へ
一二一
君は目当ての火狐を、食堂から少し離れた広場で見つけ出す。
生徒たちの≪使い魔≫は食堂に入ることが許されぬため、食堂の周囲をうろついたり寝転んだりしながら主人の帰りを待っているものが
多いようだが、君にとっては信じられぬ異様な光景だ。
双頭の大蛇がとぐろを巻いて眠り、そのすぐ横では黒猫が毛づくろいをしている。
獅子の体にサソリの尾とコウモリの翼、老人の顔を持つ恐るべきマンティコアと醜い大ガエルが、なにやら会話じみた調子でたがいに
唸り声を発している。
のんびりとした怪物たちの間を、足音をたてぬようそっと歩きながら、君はキュルケの≪使い魔≫である火狐へと近づく。
君に気付いた火狐は、二つの黒い瞳でじっと見つめてくる。
君は背嚢から使えそうなものを取り出すか(一四八へ)、それとも術を使うか(二〇九へ)?
二〇九
どの術を使う?
HOT・四三〇へ
LAW・四一一へ
ZIG・三八四へ
TEL・三六一へ
YAP・三三八へ
三三八
体力点一を失う。
緑のかつらの持ち合わせはあるか?
なければこの術は使えない。
一二一へ戻って選びなおせ。
緑のかつらがあるなら、それを頭にかぶり術を使って、フォイアという名の火狐に話しかけてよい。
フォイアにどこから来たのか質問すると、暗く大きな森から来たと答える。
その森には姿を見せずに襲いかかる大山猫や、動物を捕らえて絞め殺してしまう草などがいて危険だが、フォイアはそんなやつらは
怖くもなんともないと、強がってみせる。
フォイアが話しているのは、スナタ猫とくびり藪のことなのだろうか?
どちらもスナタ森にのみ棲息する独特の怪物だ。
それ以上の役に立ちそうな情報は聞き出せぬため、君はフォイアに別れを告げ、食堂の前に戻ることにする。八〇へ。
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