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#navi(ときめき☆ぜろのけ女学園)
「私と恋人同士になるって事は、ルイズも妖怪になっちゃうんだよ! 本当にいいの?」
(私が妖怪にー!?)
キリからの予想外の言葉にルイズは驚愕の色を隠せなかった。
「な……、何で? 何で私が妖怪になっちゃうのよ!?」
「……前に言ったよね。下の口でキスするとルイズもその相手と同じ種の妖怪になっちゃうから気をつけてって」
しばらく顎に手を当てていたルイズだったが、転校翌日にキリから聞いた話を思い出した。
「……あ、あー! 思い出した!」
話の内容に赤面しつつも、ルイズは笑顔を作ってキリを安心させようとする。
「でっ、でもそれと恋人同士は別問題っていうか、そんな凄い事しなきゃ……ねえ!」
「……私は自信無いよ」
しかしそんなルイズの心とは裏腹にキリは俯いたままそう答えた。
「え?」
「恋人同士になってルイズに手を出さない自信なんて無い」
「キ……、キリ……」
キリの言葉はルイズにかすかな不安を抱かせたものの、その内にある自分への確かな想いを悟ったルイズは赤面しつつもキリの瞳を正面から見据えるのだった。
「でもルイズの事は大事だから、内緒にしたまま騙すような事したくないの。だからちゃんと考えて」
「考えるって……、妖怪になるかどうかって事?」
上目遣いで顔を覗き込むルイズの質問に、キリは無言のまま頷いた。
「だって……、妖怪になったら学院に帰れないって事でしょ? そんな……、それは困るわよ。でも……っ、でもね、キリの事は好きなのよ!」
ルイズの心の中は魔法学院に帰るという願いとキリへの愛情が入り混じり、自分自身でも答えを出せなくなっていた。
「ねえ、どうして? 人間のままじゃ駄目なの? し……、下の口とか何とかって……、そんな事しなければいいんでしょ?」
「ルイズはまだ知らないんだね」
そう言いながらルイズのスカートの中に手を伸ばそうとするキリ。
「わあっ! ちょ……」
「ここ、気持ちいいんだよ」
「キ……、キリ……、駄目っ」
「気持ちいいでしょ? 一緒にくっつけたら私も気持ちよくなるの。恋人同士なら普通の事だよ」
ルイズはキリの肩に手を当てて押しのけようとし、キリはルイズのスカートをそっと持ち上げる。
「普通……っ!? で、で……、でもそれじゃ私が妖怪に~っ」
ルイズの頬が今まで以上に赤くなる。
「私はルイズが同じ猫股になってくれたら嬉しいなあ」
「ううっ……」
「……なんてね」
かすかな微笑みを浮かべて言ったキリだったが、それを即座に否定してルイズをそっと抱き締める。
「嘘。ごめんね、ルイズ。困っちゃうよね。もう友達のままでいようよ? そうしたら今まで通りでいられるから」
「それは嫌っ!」
キリの言葉を却下するルイズ。その目には涙が浮かんでいた。
「ルイズ、でも……」
「嫌ったら嫌ー!」
「困ったな……、私ほんとに自信無いんだよ……」
「だって今だってもう……、我慢できなくなって……」
畳の上でルイズにマウントポジションを取るキリ。
「キリ?」
「ルイズ……、可愛い……」
「わ……!」
そしてそのままそっとルイズのスカートの中に手を入れていく……。
「だ……っ、駄目ー!!」
思わずキリを突き飛ばしたルイズ。
そしてそのまま部屋から駆け出していってしまう。
「……荒療治すぎたかな。ルイズ、ごめんね」
窓の外では雨が降り始めていた。
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