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#navi(ぜろめ~わく)
ぜろめ~わく番外「天下無敵のジョシコーセー」
召喚。
それは「彼女」には馴染み深いものだった。
「彼ら」は自分達の社会の発展のため、アドバイザーたる「彼女」を呼び出す。
それも自分の都合など考えず何度も。
召喚のタイミングの悪さ、無知・勘違いを叱り、時々は褒めて励まし、
そして時間が過ぎれば「彼ら」の社会を離れもとの世界に還って行く。
ここ数年繰り返した当たり前の日々。
今日も「彼女」はそのつもりだったのだ。
いつものごとく「彼ら」によびだされた「彼女」は、新しく発掘されたという遺跡ににいた。
「なんですか?これ。」
「……さぁ?」
いつもならば、しょーもないものを発掘した彼らに名前を教えて終わるのだが、
今日発掘されたという「鏡のような何か」についてはまったく心当たりがなかった。
「ヘンリヒには見てもらったの?」
「マイヤー様も分からないそうです。ただ、「アクウカンコウコウの実験で見たゲートみたいだ」とおっしゃっていましたが……」
「何それ?」
「……それこそ私達では……」
そんな議論をしていたとき、「鏡」がゆらいだ。
「今、なんか動かなかったか?」
「大変です!とりあえず保全だけでもしないと」
「手伝うわ、シマちゃん!」
そういって小柄な「彼ら」の替わりに持ち上げようと「彼女」は「鏡」に触れた。
その瞬間「鏡」が周囲を吸い込み始め、「彼女」は鏡に飲まれた。
---
「……ふむ、人間が召喚されるとはな。」
ガリアの王宮、ヴェルサルテイル。
その玉座には、中年の男が一人。
この宮殿の主、ジョゼフ一世である。
「娘、名は何と……」
あっけにとられている召喚された娘に声をかける。
本来ならば敬意か畏怖か恐怖かを持って接せられるはずの彼に対し、
今までいた場所と違う場所に放り出されたらしいその娘は混乱していた。
「……きゃーっ、なによなによなによなによなによなによこれーっ!」
「娘よ、質問に……」
「何で人間がいるのよーっ!また何か変なものに召喚されちゃったわけー!?」
「……まぁよい。さて、そなたはブリミルの使い魔のうちの何なのだろうな…」
そういって、ジョゼフ一世は「コンクラクト・サーヴァント」の呪文を唱えながら娘に歩み寄った。
そして引き寄せ、頤に手を添える。
「何すんのよこのエロ親……」
叫ぶ娘の唇に触れる寸前、娘は突然消えた。
その場には呆然とするジョゼフしかいなかった。
「何だったのだ、あの娘は……」
その後、ジョセフは数十回と召喚を試みたが、時々件の娘が召喚されるだけで、
そのたび怒鳴られ蹴られどつかれ、どんなに厳重な警備を敷いても最終的に消えうせられるということを
繰り返した結果、あまりの馬鹿らしさに彼は使い魔を召喚することを諦めた。
そして野心はおろか王位さえ姪へ譲り渡し、隠者として暮らしたとか。
また、使い魔として召喚されながら一国の王を手玉に取ったその娘は、警備兵の目撃証言から
「天下無敵のジョシコーセー」と呼ばれたとか呼ばれなかったとか。
猫の世界において「シマちゃん失踪事件」がおきる数年前の話であった…。
---
ジョゼフ一世が、「ねこめ~わく」より、猫の世界に召喚中の村上百合子を召喚。
(そして猫たちの召喚の時間切れで元の世界に戻される)
#navi(ぜろめ~わく)
#navi(ぜろめ~わく)
ぜろめ~わく番外「天下無敵のジョシコーセー」
召喚。
それは「彼女」には馴染み深いものだった。
「彼ら」は自分達の社会の発展のため、アドバイザーたる「彼女」を呼び出す。
それも自分の都合など考えず何度も。
召喚のタイミングの悪さ、無知・勘違いを叱り、時々は褒めて励まし、
そして時間が過ぎれば「彼ら」の社会を離れもとの世界に還って行く。
ここ数年繰り返した当たり前の日々。
今日も「彼女」はそのつもりだったのだ。
いつものごとく「彼ら」によびだされた「彼女」は、新しく発掘されたという遺跡ににいた。
「なんですか?これ。」
「……さぁ?」
いつもならば、しょーもないものを発掘した彼らに名前を教えて終わるのだが、
今日発掘されたという「鏡のような何か」についてはまったく心当たりがなかった。
「ヘンリヒには見てもらったの?」
「マイヤー様も分からないそうです。ただ、「アクウカンコウコウの実験で見たゲートみたいだ」とおっしゃっていましたが……」
「何それ?」
「……それこそ私達では……」
そんな議論をしていたとき、「鏡」がゆらいだ。
「今、なんか動かなかったか?」
「大変です!とりあえず保全だけでもしないと」
「手伝うわ、シマちゃん!」
そういって小柄な「彼ら」の替わりに持ち上げようと「彼女」は「鏡」に触れた。
その瞬間「鏡」が周囲を吸い込み始め、「彼女」は鏡に飲まれた。
---
「……ふむ、人間が召喚されるとはな。」
ガリアの王宮、ヴェルサルテイル。
その玉座には、中年の男が一人。
この宮殿の主、ジョゼフ一世である。
「娘、名は何と……」
あっけにとられている召喚された娘に声をかける。
本来ならば敬意か畏怖か恐怖かを持って接せられるはずの彼に対し、
今までいた場所と違う場所に放り出されたらしいその娘は混乱していた。
「……きゃーっ、なによなによなによなによなによなによこれーっ!」
「娘よ、質問に……」
「何で人間がいるのよーっ!また何か変なものに召喚されちゃったわけー!?」
「……まぁよい。さて、そなたはブリミルの使い魔のうちの何なのだろうな…」
そういって、ジョゼフ一世は「コンクラクト・サーヴァント」の呪文を唱えながら娘に歩み寄った。
そして引き寄せ、頤に手を添える。
「何すんのよこのエロ親……」
叫ぶ娘の唇に触れる寸前、娘は突然消えた。
その場には呆然とするジョゼフしかいなかった。
「何だったのだ、あの娘は……」
その後、ジョゼフは数十回と召喚を試みたが、時々件の娘が召喚されるだけで、
そのたび怒鳴られ蹴られどつかれ、どんなに厳重な警備を敷いても最終的に消えうせられるということを繰り返した結果、あまりの馬鹿らしさに彼は使い魔を召喚することを諦めた。
そして野心を投げ捨て王位さえ姪へ譲り渡し、隠者として暮らしたという。
また、使い魔として召喚されながら一国の王を手玉に取ったその娘は、警備兵の目撃証言から
「天下無敵のジョシコーセー」と呼ばれたとか呼ばれなかったとか。
猫の世界において「シマちゃん失踪事件」がおきる数年前の話であった…。
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ジョゼフ一世が、「ねこめ~わく」より、猫の世界に召喚中の村上百合子を召喚。
(そして猫たちの召喚の時間切れで元の世界に戻される)
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