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#navi(日本一の使い魔)
決闘騒ぎは貴族の子弟たちにっとって意外な形で幕を下ろした。
「なんだったんだアレは?」
「あいつレビテーション もフライも使わないで、火の塔から飛び降りたよ
な?」
キュルケとタバサも何が起きたのか話をしていた。
「ねえタバサ、あれってケンよね?」
「あの人は、さすらいのヒーロー快傑スバット。そう名乗った。」
「魔法も使わずにアレって反則なんじゃ、、、」
「魔法、、、『お約束』、、、」
学院長室でもオスマンとコルベールが、あれやこれやと話をしていた。
「なんじゃったんじゃアレは?」
「私にも何がなんだか、、、」
「あまり触れてはいかん気がするしのう。」
「それにしても、遠見の鏡はどうしたんじゃ?」
「それについても解らないのですが、遠見の鏡はそうせざるを得なかったとし
か。」
「ふむ、謎じゃのぅ。しかも彼がガンダールヴであるという確証は得られなかっ
たしのう。もし、アレがガンダールヴのルーンの効果による物とすれば、動きに
どこかしらの不慣れが出るものと思うが、しかしアレはさも当たり前のように振
舞っておったし、あの赤い服が何か関係があるのかのう。」
「いずれにしても、調査は必要と言う事でしょうか、、、」
「あの服、どこかで見た事あるような気がするのじゃが、、、」
噂話の中心、早川はと言うと、自分の体の変調について考えていた。
「(いくらズバットスーツを着ているとは言え、あの人形を吹き飛ばすつもりで
ズバットの鞭を振るったし、本気とは言えない威力で放ったズバットアタックで
人があそこまで吹き飛ぶとは。しかも妙に気持ちが高ぶった。何だったん
だ?)」
---ズバットスーツ---
早川健の親友である飛鳥五郎が、設計・開発した宇宙探検用強化スーツ
そのスーツをベースに早川が亡き飛鳥の意思を継ぎ完成させた強化服。
通常の何倍もの怪力を生み、防御能力もかなり高い。
10トンの重量に耐える特殊スチール製の鎖を引きちぎり、実験でズバットスーツ
を鉄の棒で殴れば鉄の棒がひん曲がる程の防御力を持った強化服。
--------------------
早川が部屋に戻ると、そこにはルイズが仁王立ちで睨んでいた。
「色々と言いたい事あるけど、アレは何?」
「なんの事でしょ?」
自分の正体が周りにバレているにも関わらず、とぼける早川。キレるルイズ。
早川は踵を返し、部屋の外に
ハヤカワはにげだした
しかしまわりこまれてしまった
「あんたが、ギーシュのゴーレムにボコボコにされちゃったと思ったらいなくて、
いきなりあの『ずばっかー』に乗って現れたと思ったら変な服着てて、
あっと言う間にやっつけちゃって、、、」
言葉につまるルイズ、見ると泣いている。
観念した早川は、ズバットスーツ、ズバッカー、そして亡き親友について語る。
「飛鳥五郎という親友がいた。優秀な学者だった。飛鳥が宇宙、、、宇宙ってい
うのは空のずっとずっと上の場所さ。その宇宙を探検する為に設計した身体を強
化する服、そして乗り物。そいつを俺が完成させた。」
「ねぇ、親友だったって喧嘩でもしたの?」
「死んじまったのさ。ウジ虫に殺されちまった。俺は飛鳥を殺した奴に復讐を誓
った。飛鳥が残したズバットスーツ、ズバッカー、俺はあいつと一緒にあいつを
殺した奴に復讐する為犯人を捜している。」
キザで明るく、何でも器用にこなし、皮肉屋で、でも憎めない自分の使い魔の影
の部分、笑顔の裏が垣間見えた。そして一つの考えが浮かんだが、慌てて自分の
中で否定した。
・
・
・
ドアノブに手をかけ早川は外に向かおうとする。ルイズは自分の使い魔がどこか
に行ってしまうと思い慌てて追いかけようとする。
早川はニコっと笑い、テンガロンハットを投げルイズの頭に被せる。
「ちょっと小腹が空いたんで厨房にでも行ってきますかね。何かいるかい?」
そう言うと手をヒラヒラさせて出て行った。
早川が厨房に到着する。料理長のマルトーは顔を輝かせ、
「見ていたぞ~、カッコ良かったぞ~、我等の鞭! 」
「ヒュンと飛んで、ズバ、ズバ、ズバっと鞭を振るって、こうやって」
他の給仕に聞く所によると、マルトーは貴族や魔法が大嫌いらしい。
それでこの興奮である。まるでテレビの前のチビっ子のように。
「マルトーさんよ、ちょいと小腹が空いたもんで」
早川が言い切る前にマルトーは更に顔を輝かせ、
「俺の作った飯を我等が鞭は食いに来てくれたってのか。」
貴族の夕食よりも豪華な食事が並んだという。
しきりにマルトーがこっちを見ている。苦笑いを浮かべて食事をしていると、
シエスタがやって来た。
「ケンさん、あの時は逃げちゃったりしてすみませんでした。」
「気にしなさんな。怖かっただろ?だがもう安心だ。」
逃げた事を気にし、うつむくシエスタの頭をなでて微笑む。
「はい、ケンさんが守ってくれるので安心です。ありがとうございました。」
頬を染めるシエスタに手を広げ肩をすくめる。マルトーがニヤニヤとこっちを見
ている。一通り食事を済ませ、ルイズの分にと取り分けて貰った食事を手にし立
ち上がる
「ごちそうさん。さてと、帰るとしますか。」
立ち去る早川に向かい、マルトーが慌てて尋ねる。
「もう帰っちまうのか?お、俺の料理はうまかったか?」
早川は振り向かずに
「泣き虫のご主人様を待たせてるんでね。マルトーの旦那、あんたの料理の腕、
日本じゃ、、、」
立てた2本指の中指を曲げ、
「1番かもな、うまかったぜ。じゃあな。」
#navi(日本一の使い魔)
#navi(日本一の使い魔)
決闘騒ぎは貴族の子弟たちにっとって意外な形で幕を下ろした。
「なんだったんだアレは?」
「あいつレビテーション もフライも使わないで、火の塔から飛び降りたよ
な?」
キュルケとタバサも何が起きたのか話をしていた。
「ねえタバサ、あれってケンよね?」
「あの人は、さすらいのヒーロー快傑スバット。そう名乗った。」
「魔法も使わずにアレって反則なんじゃ、、、」
「魔法、、、『お約束』、、、」
学院長室でもオスマンとコルベールが、あれやこれやと話をしていた。
「なんじゃったんじゃアレは?」
「私にも何がなんだか、、、」
「あまり触れてはいかん気がするしのう。」
「それにしても、遠見の鏡はどうしたんじゃ?」
「それについても解らないのですが、遠見の鏡はそうせざるを得なかったとし
か。」
「ふむ、謎じゃのぅ。しかも彼がガンダールヴであるという確証は得られなかっ
たしのう。もし、アレがガンダールヴのルーンの効果による物とすれば、動きに
どこかしらの不慣れが出るものと思うが、しかしアレはさも当たり前のように振
舞っておったし、あの赤い服が何か関係があるのかのう。」
「いずれにしても、調査は必要と言う事でしょうか、、、」
「あの服、どこかで見た事あるような気がするのじゃが、、、」
噂話の中心、早川はと言うと、自分の体の変調について考えていた。
「(いくらズバットスーツを着ているとは言え、あの人形を吹き飛ばすつもりで
ズバットの鞭を振るったし、本気とは言えない威力で放ったズバットアタックで
人があそこまで吹き飛ぶとは。しかも妙に気持ちが高ぶった。何だったん
だ?)」
---ズバットスーツ---
早川健の親友である飛鳥五郎が、設計・開発した宇宙探検用強化スーツ
そのスーツをベースに早川が亡き飛鳥の意思を継ぎ完成させた強化服。
通常の何倍もの怪力を生み、防御能力もかなり高い。
10トンの重量に耐える特殊スチール製の鎖を引きちぎり、実験でズバットスーツ
を鉄の棒で殴れば鉄の棒がひん曲がる程の防御力を持った強化服。
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早川が部屋に戻ると、そこにはルイズが仁王立ちで睨んでいた。
「色々と言いたい事あるけど、アレは何?」
「なんの事でしょ?」
自分の正体が周りにバレているにも関わらず、とぼける早川。キレるルイズ。
早川は踵を返し、部屋の外に
ハヤカワはにげだした
しかしまわりこまれてしまった
「あんたが、ギーシュのゴーレムにボコボコにされちゃったと思ったらいなくて、
いきなりあの『ずばっかー』に乗って現れたと思ったら変な服着てて、
あっと言う間にやっつけちゃって、、、」
言葉につまるルイズ、見ると泣いている。
観念した早川は、ズバットスーツ、ズバッカー、そして亡き親友について語る。
「飛鳥五郎という親友がいた。優秀な学者だった。飛鳥が宇宙、、、宇宙ってい
うのは空のずっとずっと上の場所さ。その宇宙を探検する為に設計した身体を強
化する服、そして乗り物。そいつを俺が完成させた。」
「ねぇ、親友だったって喧嘩でもしたの?」
「死んじまったのさ。ウジ虫に殺されちまった。俺は飛鳥を殺した奴に復讐を誓
った。飛鳥が残したズバットスーツ、ズバッカー、俺はあいつと一緒にあいつを
殺した奴に復讐する為犯人を捜している。」
キザで明るく、何でも器用にこなし、皮肉屋で、でも憎めない自分の使い魔の影
の部分、笑顔の裏が垣間見えた。そして一つの考えが浮かんだが、慌てて自分の
中で否定した。
・
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ドアノブに手をかけ早川は外に向かおうとする。ルイズは自分の使い魔がどこか
に行ってしまうと思い慌てて追いかけようとする。
早川はニコっと笑い、テンガロンハットを投げルイズの頭に被せる。
「ちょっと小腹が空いたんで厨房にでも行ってきますかね。何かいるかい?」
そう言うと手をヒラヒラさせて出て行った。
早川が厨房に到着する。料理長のマルトーは顔を輝かせ、
「見ていたぞ~、カッコ良かったぞ~、我等の鞭! 」
「ヒュンと飛んで、ズバ、ズバ、ズバっと鞭を振るって、こうやって」
他の給仕に聞く所によると、マルトーは貴族や魔法が大嫌いらしい。
それでこの興奮である。まるでテレビの前のチビっ子のように。
「マルトーさんよ、ちょいと小腹が空いたもんで」
早川が言い切る前にマルトーは更に顔を輝かせ、
「俺の作った飯を我等が鞭は食いに来てくれたってのか。」
貴族の夕食よりも豪華な食事が並んだという。
しきりにマルトーがこっちを見ている。苦笑いを浮かべて食事をしていると、
シエスタがやって来た。
「ケンさん、あの時は逃げちゃったりしてすみませんでした。」
「気にしなさんな。怖かっただろ?だがもう安心だ。」
逃げた事を気にし、うつむくシエスタの頭をなでて微笑む。
「はい、ケンさんが守ってくれるので安心です。ありがとうございました。」
頬を染めるシエスタに手を広げ肩をすくめる。マルトーがニヤニヤとこっちを見
ている。一通り食事を済ませ、ルイズの分にと取り分けて貰った食事を手にし立
ち上がる
「ごちそうさん。さてと、帰るとしますか。」
立ち去る早川に向かい、マルトーが慌てて尋ねる。
「もう帰っちまうのか?お、俺の料理はうまかったか?」
早川は振り向かずに
「泣き虫のご主人様を待たせてるんでね。マルトーの旦那、あんたの料理の腕、
日本じゃ、、、」
立てた2本指の中指を曲げ、
「1番かもな、うまかったぜ。じゃあな。」
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