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#navi(日本一の使い魔)
ここはトリステイン魔法学院内女子寮にあるルイズの部屋。
他の生徒達は授業中なのだが、ルイズの場合は平民とは言え人間を召喚し、
使い魔にしてしまったと言う事で特別に授業を免除された。
「あんた、どこから来たの?それに…ずばっかーだっけ何なのあれ?マジックアイテム?」
自分の疑問を解決しようと質問で捲くし立てる。
「そう慌てなさんな。ズカッカーは元は宇宙探検用に開発された車でね。
マジックアイテムってのは良く判らんが、恐らくルイズの言っている物とは違うだろう。」
「それと、どこから来たかって?俺はさすらいの私立探偵だから・・・日本って国から来と
でも言えばいいのかな。」
知らない単語にどんどんルイズの機嫌が悪くなる。
「さすらいって難民みたいなもんなの?さっきも言ってたけど、私立探偵って何よ?
それに宇宙ってどこの国?トリステインでは聞いたことないから、ガリア?ゲルマニア?」
「おいおい宇宙も知らないのかい。それに・・・」
かつて宇宙犯罪組織とも戦い、宇宙一の男とも言われた早川ですら聞いた事も無いような
国名に、先程自分で口にした異世界という単語が冗談では無かったのかと考えてしまう。
「(魔法…)」
「なあルイズ?さっきトリステイン魔法学院って言ってたが、まさかここは
魔法使いの学校なのか?」
「メイジよ!メ・イ・ジ!あんたもしかしてメイジも知らないの?」
ルイズは自分の呼び出した使い魔が、メイジすら知らぬ田舎物だと思いハルケギニアに
おいて一般常識とも言える事を教える。
早川の順応性・理解力も日本一である事を知らないルイズは、意外に
自分の使い魔の健は素直なのかと思い得意げに説明を続ける。
後に判る自分の魔法とツッコミの才能はこの早川がきっかけで知らされる事とは知らずに。
そうこうしている間に時間は過ぎ、メイドが持ってきた夕食を食べながら早川は自分の
冗談が本当の事だと知らされる。
「月が二つ…飛鳥・・・本当に異世界に来ちまったみたいだ。」
赤い夕日に~ 燃え上がる
君と誓った 地平線~♪
「うるさい!夜中になに大声で歌ってるの?早く寝なさい!あんたはそこ!」
着替えながら怒鳴るルイズが指差した先はただの床。
「ヒュー。男の前で恥じらいも無く着替えるなんて、レディのする事じゃないね。
チッチッチ。おいらはこっちで寝させてもらいますぜ。ご・主・人・様。」
早川は椅子に座るとテーブルに足を置き、テンガロンハットを顔に乗せ、
子供の戯言に付き合いきれないとばかりにそのまま寝ようとする。
「何よ!使い魔に見られて何か思うわけ無いでしょ!」
自分の優位性を示そうとしたが当てが外れ、自分の立場の方が上と言わんばかりに
「それ洗っておきなさいよ!」
早川は手をヒラヒラさせ見向きもしない。
翌朝、早川は昨日言いつけられた洗濯物を済せるためギター片手に校舎内を歩いていた。
「(困ったな。でも妹と暮らしていればこんな感じなのだろな。)」
早川は夜桜組との一件で出会った妹と母の事を思い出していた。
自分を捨てた母との別れ、そして再開。新しい生活を壊したくない母は…
そして妹との出会い。そして別れ…さらば瞼の母よ。
「(ガラにも無いや。さてと手の掛かるご主人様の言いつけこなしますか。)」
早川が洗濯場を探して曲がり角に差し掛かった時、
「キャッ!?」
「おっと!危ない!お嬢さん怪我はないかい?」
とっさにぶつかった女性を抱き止める。
「あ、私は・・・申し訳ございません。大丈夫ですか?」
「こっちこそ考え事をしていて悪かったね。」
メイド服を着た女性を起こし荷物を拾っている早川にメイドは
「あの?もしかしてミス・ヴァリエールが召喚したって噂の平民ってあなたですか?
あっ拾ってもらってありがとうございます。」
「そうみたいだね。俺は早川健、こっちじゃケン・ハヤカワって言う私立探偵さ。よろしく。ところでお嬢さんは?」
「よろしくお願いしますね。私はこの学院でメイドをしているシエスタといいます。」
自己紹介をし合うと、共に同じ目的と判り洗濯場へと二人で向かう。
是非にというシエスタに洗濯物を頼み、朝食の時間と言う事でルイズを起こしに部屋へと
帰る事にする。
行きは戸惑ったが早川である。帰りは迷うはずも無く部屋と向かう。
そこで、
「あら?あなたは昨日ヴァリエールに。昨日は大変みたいだったわね?」
そこには赤毛で褐色の肌にスケスケのネグリジェを着た女性がこっちを向いていた。
「(ルイズとは…)」
「ああ、ケン・ハヤカワ。よろしく。子供のお守りってのは大変なもんさ。
それより、朝から素敵な女性に会えるなんて今日はツイいてるね。」
「あらお上手ね。私はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーよ。
呼ぶ時はキュルケって呼んでね。それにしても子守って、ハハハ。」
バタンと音がするとそこには地獄竜が、いやルイズがいた。
「ちょっと!子守ってどういう事?それよりも素敵な女性ってなによ!?
私にはお嬢さんって!しかもツェルプストーと仲良く話しているなんて!」
「あらケンは正直者じゃない?正直者の使い魔でよかったじゃない。目もいいみたいね。」
地獄竜が首領Lになった。
「キィィィィィィ!!行くわよケン!早く来なさい!」
やれやれと早川はテンガロンハットのつばを下げる。
部屋に帰る様子をキュルケは、
「ケン後愁傷様。それよりも、また退屈しないで済みそうね。」
と見ていた。
#navi(日本一の使い魔)
#navi(日本一の使い魔)
ここはトリステイン魔法学院内女子寮にあるルイズの部屋。
他の生徒達は授業中なのだが、ルイズの場合は平民とは言え人間を召喚し、
使い魔にしてしまったと言う事で特別に授業を免除された。
「あんた、どこから来たの?それに…ずばっかーだっけ何なのあれ?マジックアイテム?」
自分の疑問を解決しようと質問で捲くし立てる。
「そう慌てなさんな。ズカッカーは元は宇宙探検用に開発された車でね。
マジックアイテムってのは良く判らんが、恐らくルイズの言っている物とは違うだろう。」
「それと、どこから来たかって?俺はさすらいの私立探偵だから・・・日本って国から来と
でも言えばいいのかな。」
知らない単語にどんどんルイズの機嫌が悪くなる。
「さすらいって難民みたいなもんなの?さっきも言ってたけど、私立探偵って何よ?
それに宇宙ってどこの国?トリステインでは聞いたことないから、ガリア?ゲルマニア?」
「おいおい宇宙も知らないのかい。それに・・・」
かつて宇宙犯罪組織とも戦い、宇宙一の男とも言われた早川ですら聞いた事も無いような
国名に、先程自分で口にした異世界という単語が冗談では無かったのかと考えてしまう。
「(魔法…)」
「なあルイズ?さっきトリステイン魔法学院って言ってたが、まさかここは
魔法使いの学校なのか?」
「メイジよ!メ・イ・ジ!あんたもしかしてメイジも知らないの?」
ルイズは自分の呼び出した使い魔が、メイジすら知らぬ田舎物だと思いハルケギニアに
おいて一般常識とも言える事を教える。
早川の順応性・理解力も日本一である事を知らないルイズは、意外に
自分の使い魔の健は素直なのかと思い得意げに説明を続ける。
後に判る自分の魔法とツッコミの才能はこの早川がきっかけで知らされる事とは知らずに。
そうこうしている間に時間は過ぎ、メイドが持ってきた夕食を食べながら早川は自分の
冗談が本当の事だと知らされる。
「月が二つ…飛鳥・・・本当に異世界に来ちまったみたいだ。」
赤い夕日に~ 燃え上がる
君と誓った 地平線~♪
「うるさい!夜中になに大声で歌ってるの?早く寝なさい!あんたはそこ!」
着替えながら怒鳴るルイズが指差した先はただの床。
「ヒュー。男の前で恥じらいも無く着替えるなんて、レディのする事じゃないね。
チッチッチ。おいらはこっちで寝させてもらいますぜ。ご・主・人・様。」
早川は椅子に座るとテーブルに足を置き、テンガロンハットを顔に乗せ、
子供の戯言に付き合いきれないとばかりにそのまま寝ようとする。
「何よ!使い魔に見られて何か思うわけ無いでしょ!」
自分の優位性を示そうとしたが当てが外れ、自分の立場の方が上と言わんばかりに
「それ洗っておきなさいよ!」
早川は手をヒラヒラさせ見向きもしない。
翌朝、早川は昨日言いつけられた洗濯物を済せるためギター片手に校舎内を歩いていた。
「(困ったな。でも妹と暮らしていればこんな感じなのだろな。)」
早川は夜桜組との一件で出会った妹と母の事を思い出していた。
自分を捨てた母との別れ、そして再会。新しい生活を壊したくない母は…
そして妹との出会い。そして別れ…さらば瞼の母よ。
「(ガラにも無いや。さてと手の掛かるご主人様の言いつけこなしますか。)」
早川が洗濯場を探して曲がり角に差し掛かった時、
「キャッ!?」
「おっと!危ない!お嬢さん怪我はないかい?」
とっさにぶつかった女性を抱き止める。
「あ、私は・・・申し訳ございません。大丈夫ですか?」
「こっちこそ考え事をしていて悪かったね。」
メイド服を着た女性を起こし荷物を拾っている早川にメイドは
「あの?もしかしてミス・ヴァリエールが召喚したって噂の平民ってあなたですか?
あっ拾ってもらってありがとうございます。」
「そうみたいだね。俺は早川健、こっちじゃケン・ハヤカワって言う私立探偵さ。よろしく。ところでお嬢さんは?」
「よろしくお願いしますね。私はこの学院でメイドをしているシエスタといいます。」
自己紹介をし合うと、共に同じ目的と判り洗濯場へと二人で向かう。
是非にというシエスタに洗濯物を頼み、朝食の時間と言う事でルイズを起こしに部屋へと
帰る事にする。
行きは戸惑ったが早川である。帰りは迷うはずも無く部屋と向かう。
そこで、
「あら?あなたは昨日ヴァリエールに。昨日は大変みたいだったわね?」
そこには赤毛で褐色の肌にスケスケのネグリジェを着た女性がこっちを向いていた。
「(ルイズとは…)」
「ああ、ケン・ハヤカワ。よろしく。子供のお守りってのは大変なもんさ。
それより、朝から素敵な女性に会えるなんて今日はツイいてるね。」
「あらお上手ね。私はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーよ。
呼ぶ時はキュルケって呼んでね。それにしても子守って、ハハハ。」
バタンと音がするとそこには地獄竜が、いやルイズがいた。
「ちょっと!子守ってどういう事?それよりも素敵な女性ってなによ!?
私にはお嬢さんって!しかもツェルプストーと仲良く話しているなんて!」
「あらケンは正直者じゃない?正直者の使い魔でよかったじゃない。目もいいみたいね。」
地獄竜が首領Lになった。
「キィィィィィィ!!行くわよケン!早く来なさい!」
やれやれと早川はテンガロンハットのつばを下げる。
部屋に帰る様子をキュルケは、
「ケン後愁傷様。それよりも、また退屈しないで済みそうね。」
と見ていた。
#navi(日本一の使い魔)
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