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「ゼロの素晴らしき使い魔」(2007/07/29 (日) 23:43:26) の最新版変更点
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破壊の杖見つけた後、ゴーレムに襲われた時
「っっっ! 吹き飛べ!」
歩み来るゴーレムに対し、杖を構え呪文を唱えた。
一度も成功したことのない、そんなものが今さら成功するなどとは、ルイズも思わない。
期待するのは――
ドンッ!
「やった?!」
爆発。
ルイズの魔法はいつもどおりに失敗し、いつもどおりの結果を出した。すなわち、爆発。
だが、それがもたらした効果は、わずかに胸部を削ったのみだった。
「ルイズ! バカ、あんた逃げなさい!」
キュルケがルイズを叱責する。それでも、ルイズは退かない。
「吹き飛べ! 吹き飛べ! 吹き飛べ!」
ドン、ドン、ドンと。三度ゴーレムの胸で爆風の花が咲く。
けれども、効かない。
ゴーレムは歩みを止めず、拳を振り上げ――
「手伝ってやろうか」
ルイズのすぐ後ろから、そんな声が聞こえた。
その声の主はすっと、ルイズの耳の脇に手を出した。
中指と親指をあわせ、それ以外の指は優しく丸められている。
目には今にも拳を振り下ろそうとしているゴーレムが写っているというのに、ルイズの心は平穏で満たされていった。
もう、何の心配もないのだと、なぜだか思った。
ルイズはその声の主、己が使い魔を振り仰ぐ。
黄色のスーツに赤髪。白眼の男。
その名も――
「ええ、お願い。ヒィッツカラルド」
「ああ、ただし――真っ二つだぞ」
左手の指に力が込められ、ルーンが輝く。そして――
パチンッ!
ヒイツガラルドがフィンガースナップを決めた瞬間、指から真空波が走った。
わずかな空白をはさみ、ゴーレムは右半身と、左半身。それぞれ違う方向にくず折れた。
「残念だったな、私はちょっと訳ありでね、岩が大嫌いなんだ」
破壊の杖見つけた後、ゴーレムに襲われた時
「っっっ! 吹き飛べ!」
歩み来るゴーレムに対し、杖を構え呪文を唱えた。
一度も成功したことのない、そんなものが今さら成功するなどとは、ルイズも思わない。
期待するのは――
ドンッ!
「やった?!」
爆発。
ルイズの魔法はいつもどおりに失敗し、いつもどおりの結果を出した。すなわち、爆発。
だが、それがもたらした効果は、わずかに胸部を削ったのみだった。
「ルイズ! バカ、あんた逃げなさい!」
キュルケがルイズを叱責する。それでも、ルイズは退かない。
「吹き飛べ! 吹き飛べ! 吹き飛べ!」
ドン、ドン、ドンと。三度ゴーレムの胸で爆風の花が咲く。
けれども、効かない。
ゴーレムは歩みを止めず、拳を振り上げ――
「手伝ってやろうか」
ルイズのすぐ後ろから、そんな声が聞こえた。
その声の主はすっと、ルイズの耳の脇に手を出した。
中指と親指をあわせ、それ以外の指は優しく丸められている。
目には今にも拳を振り下ろそうとしているゴーレムが写っているというのに、ルイズの心は平穏で満たされていった。
もう、何の心配もないのだと、なぜだか思った。
ルイズはその声の主、己が使い魔を振り仰ぐ。
黄色のスーツに赤髪。白眼の男。
その名も――
「ええ、お願い。ヒィッツカラルド」
「ああ、ただし――真っ二つだぞ」
左手の指に力が込められ、ルーンが輝く。そして――
パチンッ!
ヒィッツカラルドがフィンガースナップを決めた瞬間、指から真空波が走った。
わずかな空白をはさみ、ゴーレムは右半身と、左半身。それぞれ違う方向にくず折れた。
「残念だったな、私はちょっと訳ありでね、岩が大嫌いなんだ」
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