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「ハルケギニアの撃墜王-01」(2008/10/28 (火) 18:23:57) の最新版変更点
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#navi(―ハルケギニアの撃墜王―)
#setpagename( ―Prologue FIRST STRIKE!― )
『ごろん、ごろん』
そんな擬音で表されるべきか、召喚された物言わぬ2本の『筒』らしきものは勢い良く地に転がった。
ここはハルキゲニア大陸に存在する王制国家トリステイン。
王都トリスタニアより馬車で2日ほどの距離に在るトリステイン魔法学院は、
王国内部のみならず世界各国から公式非公式を問わずに魔法使いの卵―要する王侯貴族の子息達―が集う学び舎。
当然の如く設備も教育も高水準を誇り、卒業生達は世に出た後は各方面で活躍することを約束された身ばかり。
言うなればエリートの集団にも近く、在校生達も何れ劣らぬ優秀な生徒ばかり――の筈だった。
が、少なくとも第2学年に所属する『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』
に対しては今のところ全く当て嵌まらない評価でもある。
何せまともな魔法が唯の一つも使えないのだ。
座学では極めて優秀と云う評価を下されようとも、重要な実技が壊滅的ではかなり厳しい。
魔法が使えるという事はある意味で貴族の象徴とも言える側面を持っており、
ルイズ自身もそれに近い認識であるが為に、幼い頃より貼られた不愉快なレッテルを剥がすべく努力は怠らない。
しかし、努力すれば必ず叶う程甘い現実が得られるでも無く、結果として劣等生の立場に甘んじている。
そして常ならば出来ないなら出来ないで次があった。
ただし今回は事情が大きく違う。
『使い魔召喚の儀式』と呼ばれる恒例行事は2年生になると誰しもが受ける一種の試練だが、
使われる魔法であるサモン・サーヴァントは然程難度の高くないコモン・スペルであり、
本来は召喚できるか否かを問うものでは無く、召喚した使い魔を以て生徒の適性を視る部分が強い。
要するに通過して当然の試練であり、失敗は最悪で退学にすら繋がりかねないのだ。
だからこそ少女は焦っていた。
焦りが本来の負けず嫌いな人格と混ざり合い、教師の日を改めるよう促す声も、
耳障りな同級生達の揶揄の言葉も無視し、プライドもかなぐり捨てて幾度も杖を握りしめて振り翳す。
そうして失敗を繰り返した果てに、漸く現れた被召喚物は――淡くも期待していた竜やグリフォンのような
高等幻獣ではなく、ましてやどう見ても生物とすら呼べないような冷たい漆黒の金属筒だった。
「う、そ……」
一瞬声を失ったその場に居た全員は、動揺が失せた直後に再び活気付き始めた。
「ガラクタ」だの「ゴーレムの失敗作」だのと、無慈悲な揶揄と嘲笑が背後に控える生徒たちから発せられるが、
そんな下らない諸々は僅かな希望を粉々に砕かれ、地面に崩れて打ちひしがれる少女の耳には届かなかった。
心中一杯に満ちる絶望感が、余計な雑音を完全に遮っていたのだ。
「ミス・ヴァリエール。……契約の口付けを」
やや間を開けて耳に届いた男性の声に、ルイズは肩を小刻みに震わせた。
声をかけた教師。やや寂しくなった頭頂部を抱えたコルベールという名の壮年の彼は、
少女に纏わり付く仄暗い感情をひしひしと痛い程に感じながらも、事実をはっきりと告げる他に無い現実を呪う。
「契約を。さぁ、起きて……起きなさい」
「先生……召喚のやり直しを、やり直しをさせてください!
こんなの、こんなのあんまりです! 契約なんてこんな『物』と出来る筈がありません!」
「しかし、ミス・ヴァリエール。これは神聖な召喚の儀であり、如何なる場合もやり直しは出来ない規則ですぞ」
「そこをなんとかお願いします。おねがい、します……!」
「……駄目です、例外は認められません。さぁ、契約を」
「……」
目の前の現実を拒絶し、悲痛な声を張り上げて再召喚の許しを懇願する少女と、
どこかバツ悪そうに顔を曇らせながらも、退くことの出来ない教師の言い争いは程無くして決着がついた。
ついに逃げ道を失ったルイズは脱力し、俯きがちの面を上げると、
鳶色の瞳に陰鬱な影を映して鈍い所作で金属の傍に寄り、練習を繰り返した呪文を諳んじる。
コントラクト・サーヴァント。
どこか上の空のまま、投げ遣り気味に金属筒の片方に口付けた。
詠唱が成功しているならば直ぐに対象には使い魔のルーンが刻み込まれ、契約が完了する筈だ。
筈なのだが、幾ら待とうとも何の変化も訪れる気配が無い。
口さがない生徒の一人が、また失敗かと早速囃し立てようと口を開いたその時だった。
先程より身動きを止めてしまった少女の唇から苦悶の唸り声が零れ出し、
前髪が影を生む目元は痛みに歪められたかと思うと、数秒も経たぬ内に体がぐらりと傾きを見せて倒れ伏す。
左手に生まれた熱い疼きと、体を貫かれたかのような鋭い痛みをはっきり知覚した彼女の精神は、
ストレスの蓄積と重なった苦痛に耐えきれず、容易に意識を手放してしまったのだ。
「ミス・ヴァリエール……!?」
ただならぬ気配を察し、素早く少女の許へと駆け寄る担任教師を茫然と見つめる生徒達。
所詮は学生か。自分達の眼前で起きた事態がどこか異世界の出来事のようで、
平静を取り戻した誰かの声を発端に動揺が広がり始めるまでの間、皆が一様に言葉を忘れて棒立ちとなったまま。
蒼い髪の小柄な少女を筆頭に、不安を滲ませながらも状況を見守るほんの極一部を除いては。
数分か、数十分か判らないが、名を呼ぶ数名の声に誘われ目覚めた頃には既に混乱は大分収まりかけの状態。
しかし、起きてみれば周囲に人だかりが出来ているこの状況を理解し切れず、少なからず面喰った様子で、
戸惑い気味に周囲を眺め回しながらも、意識を失うまでの断片的な記憶を寄せ集めにかかる。
その最中にも注がれる気遣わしげなものから、単なる好奇まで数多の視線に居心地悪げに肩を竦めながら、
先程感じた強烈な痛みの根源たる左手の甲への目を向けて。
焼けつくような強烈な痛みこそ失せようとも、滑らかな白肌に刻まれたルーンは変わらず浮かび上がっている。
本来使い魔にあるべきそれが何故――? と明らかな異常事態に、許容限界を超えそうな思考との戦いが始まった。
そんな教え子を横目にコルベール教諭は、覚醒したからには意思気が戻ったことに一応の安堵を覚えながらも、
念の為にと見知らぬルーンを手早くスケッチとして記録を残し、取り囲む生徒達へ召喚儀式の終了と解散を告げた。
徐々に彼らの興味は身を起こした少女から逸れ、三々五々に学院へ戻るべく『フライ』で飛び去っていく。
茫然とした少女に追い打ちを掛けるのは憚られるからか、今度はからかいの一つが飛ぶ事は無いままに。
「……ミス・ヴァリエ――」
「ミスタ・コルベール!」
二人を残して人が掃けた頃に、俯いたまま微動だにしないルイズへと掛けられた声は、
より大きくも切実な響きを伴った高音に遮られた。
話の先を促したコルベールに対し、ルイズは恐る恐るといった調子で語る。
「あの、もしかしてこれは……失敗、でしょうか……?」
「……とんでもない! 見事な成功ですぞ、ミス・ヴァリエール!
そうで無ければ、コントラクト・サーヴァントを命じることなどしませんからな」
「……そう、ですか。よかった……」
ルイズの表情は相変わらず沈鬱なままだが、少なくとも安堵しているらしきことは明らかで。
知らず知らずにコルベールの顔にも労いの笑みが浮かぶ。
彼自身も成功か否か、一抹の不安を抱いてはいたがこの生徒の努力が並々ならぬものである事は、
担任をしている自分自身が誰よりも知っている自負を持っていた。
仮に万が一の事態があれば、学院長に直談判してまで認めさせるだけの覚悟を持った一言だったのだ。
とはいえそんな事情は億尾にも出さず、数度言葉を交わしてコルベールは踵を返し、単身空に舞い上がった。
当然それ以前に少女の様子も気遣いはしたが、しばらく一人にしてくれとせがまれた以上、強制は出来ない。
後ろ髪引かれる思いで時折此方を振り返る姿を見送った後に、ルイズは改めて召喚された代物を見遣り。
「本当に、何かしらこれ……? 全然見たことが無い形なんだけど……」
全体がマットブラックで塗装された金属の筒。
重厚な外見に反して重量は意外に軽く、少女の細腕でも持ち上げるのは十分可能な程度。
中を覗き込んでみると筒に思えたのはどうやら勘違いだったらしい。
孔に手を入れ確かめた結果、途中で仕切りがあり先には何か機器でも詰まっているようで、
試しに側面から叩いてみると酷く鈍い音がした。
ひっくり返して反対側を調べてみると、先端付近には深い溝がぐるりと彫り込まれている。
彼女に知識があれば、それはとあるレシプロ戦闘機の先端部分に似た形状をしていると判っただろうが、
航空機自体が未だ存在していないこの世界では詮無い話でしかない。
「……、うーん……」
そしてしばらく金属のブツを弄繰り回していた彼女は、とある思いつきを抱くことになった。
―To be continued―
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『ごろん、ごろん』
そんな擬音で表されるべきか、召喚された物言わぬ2本の『筒』らしきものは勢い良く地に転がった。
ここはハルキゲニア大陸に存在する王制国家トリステイン。
王都トリスタニアより馬車で2日ほどの距離に在るトリステイン魔法学院は、
王国内部のみならず世界各国から公式非公式を問わずに魔法使いの卵―要する王侯貴族の子息達―が集う学び舎。
当然の如く設備も教育も高水準を誇り、卒業生達は世に出た後は各方面で活躍することを約束された身ばかり。
言うなればエリートの集団にも近く、在校生達も何れ劣らぬ優秀な生徒ばかり――の筈だった。
が、少なくとも第2学年に所属する『ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール』
に対しては今のところ全く当て嵌まらない評価でもある。
何せまともな魔法が唯の一つも使えないのだから。
座学では極めて優秀と云う評価を下されようとも、重要な実技が壊滅的ではかなり厳しい。
魔法が使えるという事はある意味で貴族の象徴とも言える側面を持っており、
ルイズ自身もそれに近い認識であるが為に、幼い頃より貼られた不愉快なレッテルを剥がすべく努力は怠らない。
しかし、努力すれば必ず叶う程甘い現実が得られるでも無く、結果として劣等生の立場に甘んじている。
そして常ならば出来ないなら出来ないで次があった。
ただし今回は事情が大きく違う。
『使い魔召喚の儀式』と呼ばれる恒例行事は2年生になると誰しもが受ける一種の試練だが、
使われる魔法であるサモン・サーヴァントは然程難度の高くないコモン・スペルであり、
本来は召喚できるか否かを問うものでは無く、召喚した使い魔を以て生徒の適性を視る部分が強い。
要するに通過して当然の試練であり、失敗は最悪で退学にすら繋がりかねないのだ。
だからこそ少女は焦っていた。
焦りが本来の負けず嫌いな人格と混ざり合い、教師の日を改めるよう促す声も、
耳障りな同級生達の揶揄の言葉も無視し、プライドもかなぐり捨てて幾度も杖を握りしめて振り翳す。
そうして失敗を繰り返した果てに、漸く現れた被召喚物は――淡くも期待していた竜やグリフォンのような
高等幻獣ではなく、ましてやどう見ても生物とすら呼べないような冷たい漆黒の金属筒だった。
「う、そ……」
一瞬声を失ったその場に居た全員は、動揺が失せた直後に再び活気付き始めた。
「ガラクタ」だの「ゴーレムの失敗作」だのと、無慈悲な揶揄と嘲笑が背後に控える生徒たちから発せられるが、
そんな下らない諸々は僅かな希望を粉々に砕かれ、地面に崩れて打ちひしがれる少女の耳には届かなかった。
心中一杯に満ちる絶望感が、余計な雑音を完全に遮っていたせいで。
「ミス・ヴァリエール。……契約の口付けを」
やや間を開けて耳に届いた男性の声に、ルイズは肩を小刻みに震わせた。
声をかけた教師。やや寂しくなった頭頂部を抱えたコルベールという名の壮年の彼は、
少女に纏わり付く仄暗い感情をひしひしと痛い程に感じながらも、事実をはっきりと告げる他に無い現実を呪う。
「契約を。さぁ、起きて……起きなさい」
「先生……召喚のやり直しを、やり直しをさせてください!
こんなの、こんなのあんまりです! 契約なんてこんな『物』と出来る筈がありません!」
「しかし、ミス・ヴァリエール。これは神聖な召喚の儀であり、如何なる場合もやり直しは出来ない規則ですぞ」
「そこをなんとかお願いします。おねがい、します……!」
「……駄目です、例外は認められません。さぁ、契約を」
「……」
目の前の現実を拒絶し、悲痛な声を張り上げて再召喚の許しを懇願する少女と、
どこかバツ悪そうに顔を曇らせながらも、退くことの出来ない教師の言い争いは程無くして決着がついた。
ついに逃げ道を失ったルイズは脱力し、俯きがちの面を上げると、
鳶色の瞳に陰鬱な影を映して鈍い所作で金属の傍に寄り、練習を繰り返した呪文を諳んじる。
コントラクト・サーヴァント。
どこか上の空のまま、投げ遣り気味に金属筒の片方に口付けた。
詠唱が成功しているならば直ぐに対象には使い魔のルーンが刻み込まれ、契約が完了する筈だ。
筈なのだが、幾ら待とうとも何の変化も訪れる気配が無い。
口さがない生徒の一人が、また失敗かと早速囃し立てようと口を開いたまさにその時のこと。
先程より身動きを止めてしまった少女の唇から苦悶の唸り声が零れ出し、
前髪が影を生む目元は痛みに歪められたかと思うと、数秒も経たぬ内に体がぐらりと傾きを見せて倒れ伏した。
左手に生まれた熱い疼きと、体を貫かれたかのような鋭い痛みをはっきり知覚した彼女の精神は、
ストレスの蓄積と重なった苦痛に耐えきれず、容易に意識を手放してしまったのだ。
「ミス・ヴァリエール……!?」
ただならぬ気配を察し、素早く少女の許へと駆け寄る担任教師を茫然と見つめる生徒達。
所詮は学生か。自分達の眼前で起きた事態がどこか異世界の出来事のようで、
平静を取り戻した誰かの声を発端に動揺が広がり始めるまでの間、皆が一様に言葉を忘れて棒立ちとなったまま。
蒼い髪の小柄な少女を筆頭に、不安を滲ませながらも状況を見守るほんの極一部を除いては。
数分か、数十分か判らないが、名を呼ぶ数名の声に誘われ目覚めた頃には既に混乱は大分収まりかけの状態。
しかし、起きてみれば周囲に人だかりが出来ているこの状況を理解し切れず、少なからず面喰った様子で、
戸惑い気味に周囲を眺め回しながらも、意識を失うまでの断片的な記憶を寄せ集めにかかる。
その最中にも注がれる気遣わしげなものから、単なる好奇まで数多の視線に居心地悪げに肩を竦めながら、
先程感じた強烈な痛みの根源となった左手の甲への目を向けて。
焼けつくような強烈な痛みこそ失せようとも、滑らかな白肌に刻まれたルーンは変わらず浮かび上がっている。
本来使い魔にあるべきそれが何故――? と明らかな異常事態に、許容限界を超えそうな思考との戦いが始まった。
そんな教え子を横目にコルベール教諭は、覚醒したからには意思気が戻ったことに一応の安堵を覚えながらも、
念の為にと見知らぬルーンを手早くスケッチとして記録を残し、取り囲む生徒達へ召喚儀式の終了と解散を告げた。
徐々に彼らの興味は身を起こした少女から逸れ、三々五々に学院へ戻るべく『フライ』で飛び去っていく。
茫然とした少女に追い打ちを掛けるのは憚られるからか、今度はからかいの一つが飛ぶ事は無いままに。
「……ミス・ヴァリエ――」
「ミスタ・コルベール!」
二人を残して人が掃けた頃に、俯いたまま微動だにしないルイズへと掛けられた声は、
より大きくも切実な響きを伴った高音に遮られた。
話の先を促したコルベールに対し、ルイズは恐る恐るといった調子で語る。
「あの、もしかしてこれは……失敗、でしょうか……?」
「……とんでもない! 見事な成功ですぞ、ミス・ヴァリエール!
そうで無ければ、コントラクト・サーヴァントを命じることなどしませんからな」
「……そう、ですか。よかった……」
ルイズの表情は相変わらず沈鬱なままだが、少なくとも安堵しているらしきことは明らかで。
知らず知らずにコルベールの顔にも労いの笑みが浮かぶ。
彼自身も成功か否か、一抹の不安を抱いてはいたがこの生徒の努力が並々ならぬものである事は、
担任をしている自分自身が誰よりも知っている自負を持っていた。
仮に万が一の事態があれば、学院長に直談判してまで認めさせるだけの覚悟を持った一言だったのだ。
とはいえそんな事情は億尾にも出さず、数度言葉を交わしてコルベールは踵を返し、単身空に舞い上がった。
当然それ以前に少女の様子も気遣いはしたが、しばらく一人にしてくれとせがまれた以上、強制は出来ない。
後ろ髪引かれる思いで時折此方を振り返る姿を見送った後に、ルイズは改めて召喚された代物を見遣り。
「本当に、何かしらこれ……? 全然見たことが無い形なんだけど……」
全体がマットブラックで塗装された金属の筒。
重厚な外見に反して重量は意外に軽く、少女の細腕でも持ち上げるのは十分可能な程度。
中を覗き込んでみると筒に思えたのはどうやら勘違いだったらしい。
孔に手を入れ確かめた結果、途中で仕切りがあり先には何か機器でも詰まっているようで、
試しに側面から叩いてみると酷く鈍い音がした。
ひっくり返して反対側を調べてみると、先端付近には深い溝がぐるりと彫り込まれている。
彼女に知識があれば、それはとあるレシプロ戦闘機の先端部分に似た形状をしていると判っただろうが、
航空機自体が未だ存在していないこの世界では詮無い話でしかない。
「……、うーん……」
そしてしばらく金属のブツを弄繰り回していた彼女は、とある思いつきを抱くことになった。
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