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#navi(毒の爪の使い魔)
第二話 オーバーボディの神秘
なるほど、分かった。こいつの名前はベルモンドでぬいぐるみなんかじゃなくて普通に動いて口も利ける。
それに可愛い。うん、これなら契約してもいいかな……ってそんなわけあるか。
自分で動くってことはようは着ぐるみってことじゃない。
わざわざこんなクマの格好してるやつを使い魔にしろって言うのか?冗談じゃない。
自分の使い魔はもっと強く美しくなんていうかすごいものであるべきなのだ。どうしてこんなやつと
「というわけで君は彼女の使い魔としてここトリステインの魔法学校に呼び出されたんだ。
いきなり呼び出して悪いとは思うがどうか彼女と契約を結んでくれないだろうか?」
「うーん、僕がその使い魔ってやつになるとルイズっていう子が助かるの?」
「ああ、ぜひお願いできないかい」
「……ってなに勝手に話を進めてるんですか!まだ契約するなんて一言も!」
というか何と気さくにクマに話しかけているのかこの禿は。わざわざ相手の都合まで聞いているし。
なぜだかふと幻視できた。呼ばれたのがただの平民でそいつの都合など一切聞かずただルイズに契約するよう迫る禿の姿が。
なのにこいつは今クマに親切に話しかけルイズと契約してくれるよう、お願いまでしている。こいつ、実はクマが好きなのか?
そういうルイズの内心を無視してコルベールは話を続ける。
「さきほどもいったように一度呼んだものとはきちんと契約する、これがルールです。出ないとこのままあなただけ進級できませんよ。」
「うっ」
進級できない、それだけはどうしてもお断りしたい。例えこの着ぐるみと契約することになっても。
「というわけでベルモンド君、彼女を助けると思って契約してやってくれないか、ほら、ルイズ君からもちゃんとお願いして」
「何でこっちからお願いしないといけないんですか!……でもいいわ、あんたと契約してあげる。
でもいい、勘違いしないで!仕方なくなんだから、あんたで納得してるわけじゃないんだから!」
「うん、いいよ。それで君のためになれるのなら。人助けはいいことだからね」
「うう、じゃあ契約するから顔見せて」
「顔?もう見せてるよ?」
「その顔じゃない!頭とって中の顔見せなさいって言ってんのよ!じゃないと契約できないのよ!!」
「ルイズ君、顔をとれなんて、なんてことを言うんだね!」
「えーと?これが僕の顔だよ。契約ってどうやってやるのかわからないけどこのままで問題ないと思うよ」
「そんなわけないでしょ!……いいわ、そこまで言うならやるけどだめだったらひどいからね」
「ルイズ君、ベルモンド君になんて言い方を!」
妙に熱くなっている禿は無視して
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司る ペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
呪文を唱え、クマの口の部分に口付けた。
布とその奥の綿の感触。こんなんで契約できるわけがない。だというのに、
「ク、クピーッ!」
ベルモンドは左手を抑えて苦しみ出し、
「落ち着くんだ、ベルモンド君。使い魔のルーンが刻まれているだけだ、すぐに落ち着く。苦しませてしまってすまない」
親身になっている禿の脇からみるとその手には確かに、
ルーンが刻まれていたのだった。
なぜ、キスした感触は確かに着ぐるみのものだった。というかところどころ縫い目だって見えてる。
まさか本当にぬいぐるみ自体が本体だとでも言うの?
もうなんだか訳がわからなくなってきた。なので一応契約できたと、いうことだけ考えてもう戻ることにした。
細かいことは後で考えればいい。そう思い、ベルモンドをつれて、
「何か困ったことがあったいつでも言ってくれたまえ、それと君のルーンのことも調べておくからね。私は何時でも力になるよ」
今やクマ好きであることがあらわになった禿の声を聞きながら部屋へと帰ったのだった。
#navi(毒の爪の使い魔)
#navi(ゲーッ!熊の爪の使い魔)
第二話 オーバーボディの神秘
なるほど、分かった。こいつの名前はベルモンドでぬいぐるみなんかじゃなくて普通に動いて口も利ける。
それに可愛い。うん、これなら契約してもいいかな……ってそんなわけあるか。
自分で動くってことはようは着ぐるみってことじゃない。
わざわざこんなクマの格好してるやつを使い魔にしろって言うのか?冗談じゃない。
自分の使い魔はもっと強く美しくなんていうかすごいものであるべきなのだ。どうしてこんなやつと
「というわけで君は彼女の使い魔としてここトリステインの魔法学校に呼び出されたんだ。
いきなり呼び出して悪いとは思うがどうか彼女と契約を結んでくれないだろうか?」
「うーん、僕がその使い魔ってやつになるとルイズっていう子が助かるの?」
「ああ、ぜひお願いできないかい」
「……ってなに勝手に話を進めてるんですか!まだ契約するなんて一言も!」
というか何と気さくにクマに話しかけているのかこの禿は。わざわざ相手の都合まで聞いているし。
なぜだかふと幻視できた。呼ばれたのがただの平民でそいつの都合など一切聞かずただルイズに契約するよう迫る禿の姿が。
なのにこいつは今クマに親切に話しかけルイズと契約してくれるよう、お願いまでしている。こいつ、実はクマが好きなのか?
そういうルイズの内心を無視してコルベールは話を続ける。
「さきほどもいったように一度呼んだものとはきちんと契約する、これがルールです。出ないとこのままあなただけ進級できませんよ。」
「うっ」
進級できない、それだけはどうしてもお断りしたい。例えこの着ぐるみと契約することになっても。
「というわけでベルモンド君、彼女を助けると思って契約してやってくれないか、ほら、ルイズ君からもちゃんとお願いして」
「何でこっちからお願いしないといけないんですか!……でもいいわ、あんたと契約してあげる。
でもいい、勘違いしないで!仕方なくなんだから、あんたで納得してるわけじゃないんだから!」
「うん、いいよ。それで君のためになれるのなら。人助けはいいことだからね」
「うう、じゃあ契約するから顔見せて」
「顔?もう見せてるよ?」
「その顔じゃない!頭とって中の顔見せなさいって言ってんのよ!じゃないと契約できないのよ!!」
「ルイズ君、顔をとれなんて、なんてことを言うんだね!」
「えーと?これが僕の顔だよ。契約ってどうやってやるのかわからないけどこのままで問題ないと思うよ」
「そんなわけないでしょ!……いいわ、そこまで言うならやるけどだめだったらひどいからね」
「ルイズ君、ベルモンド君になんて言い方を!」
妙に熱くなっている禿は無視して
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司る ペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
呪文を唱え、クマの口の部分に口付けた。
布とその奥の綿の感触。こんなんで契約できるわけがない。だというのに、
「ク、クピーッ!」
ベルモンドは左手を抑えて苦しみ出し、
「落ち着くんだ、ベルモンド君。使い魔のルーンが刻まれているだけだ、すぐに落ち着く。苦しませてしまってすまない」
親身になっている禿の脇からみるとその手には確かに、
ルーンが刻まれていたのだった。
なぜ、キスした感触は確かに着ぐるみのものだった。というかところどころ縫い目だって見えてる。
まさか本当にぬいぐるみ自体が本体だとでも言うの?
もうなんだか訳がわからなくなってきた。なので一応契約できたと、いうことだけ考えてもう戻ることにした。
細かいことは後で考えればいい。そう思い、ベルモンドをつれて、
「何か困ったことがあったいつでも言ってくれたまえ、それと君のルーンのことも調べておくからね。私は何時でも力になるよ」
今やクマ好きであることがあらわになった禿の声を聞きながら部屋へと帰ったのだった。
#navi(ゲーッ!熊の爪の使い魔)
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