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「コンバット越前ゼロカスタム-2」(2007/07/22 (日) 20:52:53) の最新版変更点
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日が昇り今はもう朝。
コンバット越前こと越前康介29歳は異世界での始めての日の出を迎えて目を覚ました。
ここは確か……俺をここに呼び出した女の子の部屋だな。その女の子はまだ気持ちよさそうに
眠っている。顔立ちは幼いが将来は美人になると確信を持てるほどかわいい。なんでかムネが成長する
ビジョンだけはまったく想像できない。自分の懐にはちゃんとマルマラ軍の傭兵として逃走中に入手したクリムゾンが
入っている事は非常に心強い。それに周りにはいつものようにムササビや白い服の佐藤君もいる。
異世界になぜか俺は来てしまったらしいが何の問題もない。今まで街中からジャングルへ行って宇宙船にも
行った事がある俺だ。なんにもこわくないぜ!そういえばこの女の子は俺の事を使い魔と呼んでいたな。
越前は自分の左手を見つめた。銃を持ったらピカピカ光る変な文字が入ってら。どうでもいいや。
起こせって言われてたな。越前はルイズの耳元に近寄ると
「くっそぉ~!」「このやろぉ!」「やりやがったな!」
と自分のダメージ時の声を目覚ましのように繰り返し叫んだ。
「ひいいいいいぃぃぃぃい!」
ドグシャッ!!あべしぃ!!
ルイズは自分の耳元で壊れた目覚ましの如くカン高い声を放つ物体Aをビビッタあまり物体Aの
股間を蹴り上げてしまった。
「や、やりやがったな……ああぁ」
バタン……
誰だっけこの物体A。
股間を押さえて蹲っているのになぜか顔はコッチを見続けている物体A
あ。そうだったわ。コイツ私の使い魔だったっけ。いけねー忘れてた。
「アンタさっきのあの起こし方は何よ!顔が近いしトラウマになりそうよまったく!」
股間を蹴り上げた少女。ルイズは悪びれる様子もなくベットから起き上がるとそそくさと
下着を脱ぎ始めた。
「オ、オイ!何いきなり脱ぎ始めてるんだ!」
俺は女の子が苦手なんだぞ。好きな食べ物は焼きビーフンだ。
「何って着替えるだけじゃないの。ほらボサっとしてないで下着取ってよ。」
越前康介29歳。初めて女性のパンティーを手に取る。好きな食べ物は焼きビーフンな。
「ほ、ほらよ!」
「着せて」
「な、なんだぁこの階段はぁ!?」
「階段なんてないでしょこのバカポリゴン!ごまかしてないでさっさと下着履かせろー!」
「ファイャ!」
越前は恥ずかしかったのかルイズのパンティーをはかせる時にパンティーが千切れるほど
グイっと伸ばし、モチロンルイズの股間に思いっきり食い込んだ。
「ぎゃあああああああ!!!!」
「信じられないわ…このバカ犬。いやバカポリゴン!ご主人様の大切な所をっ!嫁入り前なのよ!」
越前はルイズにビンタやムチなどあらゆる攻撃を受けていて既にズタボロである
「こんな事もまともに出来ないなんて出来損ないにもほどがあるわよ。まったく」
(普通は下着くらいは自分で履くものだぜ。今のダメージでスーパーコンボゲージ二本は溜まったな。)
やがてルイズも身支度が終わり制服に着替えると越前に向かってこう言った
「アンタ。生き物よね?なに食べるの?」
「失礼な子だなぁ↑。俺は↓れっきとした人間じゃぁ↑なぁいかぁ。」
うん。がんばったけど人間には見えないわ。人型だけど。なんでしゃべり方音が上下するのかしら。
「ふ~ん…今から朝食に行くからアンタも用意しなさい。」
「ファファファファファイャ!!」
これがコイツの喜んだと時の掛け声ね。キモイ以外の何物でもないわ
(焼きビーフンはあるのだろうか。楽しみだぜ。)
(コイツを食堂に連れて来たのは大失敗だわ。)
ルイズは食堂についた瞬間から後悔した。周りから見れば明らかに異質なのである。
例えるなら現実の人ごみに混じってポリゴン人間が歩いているようなものだ。だってポリゴンだもん。
どの角度から誰が見ても何故か真正面に越前の顔が見えるらしくて誰も目を合わそうとはしない。
顔が怖いからではない。むしろ顔は靄っぽくてよく見えない。胴体部分はほとんど動かずに手足だけクニクニ動いて接近するため
不気味さは一層引き立ってだれも近寄らない有様である。そのおかげでルイズはバカにされたりはしてはいないが
誰も関わろうとはしない。いや、そこに他の生徒が一人いた。赤毛の長身でグラマーな少女だ。
「ちょっとルイズ。アナタの使い魔みんなドン引きしてるわよ。何とかしなさいよ。」
「…なんともならないのよキュルケ。コッチがなんとかしてほしいのよ。はあ……」
ルイズちゃんもお手上げである。本人が悪い事しているわけじゃないのが一番タチが悪い。越前は越前で
早くご飯こないかな~♪ってな感じに体を上下させながら食事を待っている。そんな越前君の前に
置かれた料理は水に墨汁を混ぜたようなスープとダンボールで作られたようなパン一個
「…………………ファイャ……」
さすがの越前も絶望ムード全開である。心なしか後ろの佐藤君とムササビも元気がない。
「使い魔なんだからそれ位が普通なのよ。食べさせてもらってるだけ感謝しなさいよね。」
「………………」
顔は変わっていないのに物凄くガッカリムードな越前君。小声でファイャファイャと呟いている。
まったく関係ない周りの人達ですらガッカリな気分に巻き込んで爽やかな朝食の時間は終了した。
あんなこんなでいろいろ過ぎてもう昼食が終わってしまった。
昼食もほとんど朝食と同じように過ぎた。越前が他の生徒のご飯を分けてもらおうと
奮闘したため怖がって泣き出す生徒や食事を置いて逃げる生徒達であふれて朝の時とまったく違う
絶望感あふれる時間だった。
逃げた者の食事を平らげて満足したのか越前はルイズが待ちなさいと言ったのも聞かずどっかに
行ってしまった。
「あのバカ…後でたっぷりお仕置きしてあげるんだからぁ!」
ここで本来なら追いかけるのだがルイズは越前の事はもう昨日の時点で期待はしていないので放っておいた。
この事が後にルイズ自身に面倒を起こす原因となろうとはルイズもまだわかっていなかった。
おいしい食事でおなかいっぱいになった越前はというと学園を散歩していた。
ここは学園というより西洋の城といったほうがしっくりくる。しかしみんなおかしな格好をしていたな。
魔法学園とか何とか言っていっていたが。ファンタジックだぜ。
(それにしても失礼な連中だ。何も悪い事してないのにあんなに怖がらなくてもいいじゃないか。プンプン。)
まったくかわいくない。越前は本来美形であるが今はセガ時代の顔である。表情すら分からなくかつ手足をぐるぐる
まわせる者を人間と思えはしない。今も朝の調子で誰も近づかない。
(うまい食事だったが焼きビーフンがなかったな。後でルイズにあるのか聞いてみよう。)
越前が学園内をうろついていた時である。なにやら騒がしい。一体どうしたのだろうか。
「いったいどうしてくれるんだ!キミが香水を拾ったせいで二人のレディの名誉が傷ついてしまったじゃないか!」
「も、申し訳ありません!!」
どうやら何かトラブルのようだ。メイドらしい少女は土下座しながら金髪の少年にひたすら謝罪している。
「貴族に対して平民が謝っただけで済むわけないだろう!覚悟してもらうよ」
「ひっ!お願いです…お慈悲を…」
金髪の少年が杖を振りかざすとメイドらしき女の子は次に来るであろう何かを堪えるために蹲っている。
金髪の少年は実に、実に悪党としかいえない顔をしていた。事情はよく分からないが
命乞いしている少女。悪党面の少年。これは少年側が有罪判決だろ。常識的に考えて。
遠くで見る&聞くをしていたのですぐさま全速力で越前は二人の下へ駆けつけた!
俺は冒険心が旺盛な一匹狼(抑えてはいる)正義感及び勇気は「平均以上」!行かないわけにはいかない!
「こおおおおおらああああああああああああああああああ!!!!」 ピョインピョインっ
「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!バケモノォォォォ!!!」
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!犯されるぅぅぅぅ!!!」
越前の甲高く波打つような声が響くと同時に二人の悲鳴も重なった。遠くから越前独特のあの動きで奇声を発しながら
かつ高速でシャカシャカ迫られたら誰だって怖い。少年も少女も失禁スレスレの状態でなんとか逃げていった。
(あれ?なんで少女にまで逃げられるんだ?とにかく少年を追わなければ!)
ハア…ハア…ハア…
こ、ここまで逃げればもう大丈夫……さっきの化け物は確かゼロのルイズの使い魔…
もうちょっとで、もうちょっとであのメイドにお仕置きして最終的にはウヒヒな事するつもりだったのに!
後のへタレであるギーシュ君はこんな事を考えながら二階の窓から外を眺めていた。
風邪が強くて気持ちいい日だな……さっきの事は忘れてモンモランシーに謝りに行こうかな。
先ほどの気分を一新させて笑顔で外を見ながら明るい気分のギーシュ君は二股がばれて怒られていた事なんて
もうどうでもいいやーウへへ。モンモランシーとチュッチュしたい。そんなな気分であった。
「そこか~!くっそぉ~!」
そんな平和な空気を破壊するためのような今の妙に甲高い声は……まさか!
ギーシュはあわてて周りを見渡すが誰もいない。気のせい? ピョィ~~~~~ン!
ガシャーーーーーーーーーンッ!!!!!
ギーシュのいた隣の窓をブチ破り緑色のモンスターはやってきた!ここ二階ッ!
「ひいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃい!!!」
「あ、頭にガラスが…やりやがったな!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさ~い!!殺さないで~~~!!」
「ファファファファファファファファファファファイャ!」
バキューン!ズキューン!ドキューン!
地獄の鬼ごっこはまだまだ続く。
(あのバカ何も問題起こしてなければいいけどねえ…)
越前のご主人であるルイズは教室で憂鬱な気分だった。他の生徒の使い魔を見ると
自分のが異質すぎて欝になりそう……あのキュルケにいたってはサラマンダーを呼び出したのだ。
風竜を呼び出した生徒もいるみたいだし……考えないほうがいいわね。
私の使い魔ってどの種族に分類されるのかしら。人間では間違いなくないし亜人?
案外どーでもいい事考えてたルイズの前に金髪の少年がやってきた。確かギーシュっていったわね。
女たらしのギーシュ。そんな奴が私に何の用かしら。
「ルイズ……ルイズぅぅぅぅ!!キミは…自分の使い魔の教育もできないのかァ~!このバカチンがあ~!」
何怒ってるのよ。顔には涙やら鼻水やらのひどい有様だわ。あのバカに何かされたようね。
「私の使い魔が何したって言うの?ほーら。鼻水しっかりふきなさい。はいチーンして。」
「う、うん……ズピーーッ! 僕はね!君の使い魔になぜか追いかけられて必死で逃げてきたんだぞ!
なんで僕が追いかけられなければならないんだい!?奇声発しながら追いかけられて怖かったんだぞ!」
「アンタが追いかけられるような事したんでしょうよ。どうせ女の子でもいじめていたんじゃないの?」
的中である。自業自得であるが我らのギーシュはルイズに対して逆切れで返した。
「黙れ黙れー!先ほどの屈辱!使い魔の主人であるキミではらさせてもらう!!覚悟したまえ!!」
何でそうなるのよ~。
次回へ続くのだ。
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