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#navi(ピノキオの大冒険)
ジローがヴェストリの広場に到着するのと同時にギーシュは大きく手を広げ、まるで舞台の俳優のように声高らかに決闘の宣言を行った。
「諸君、決闘だ!」
ギーシュの声に反応するかのように、広場に集まった生徒たちは歓声を上げた。それに対して、ギーシュは手を振って答え、そしてジローへと振り返った。
広場はまるでローマのコロッセオのような盛り上がりだった。よほど娯楽に飢えていたのかもしれない。
「逃げずにやってきたことは褒めてやろう」
「……」
余裕の表れなのか、どこと無く芝居じみた仕草で言った。それもそのはず、ギーシュに限らず、メイジにとって平民は賤しい存在だからだ。どこに恐怖する要因があろうか?
ギーシュが華麗な仕草で薔薇を振るうと、花びらは一瞬にして甲冑をまとった人形を作り出す。
「僕の二つ名は『青銅』、したがって作りだすのは青銅のゴーレム『ワルキューレ』だ。君の相手はこれが勤める。僕はメイジだからね、魔法を使って戦わせて貰うが、構わないだろう?」
「あぁ、構わない」
「そうかい、それじゃぁ始めようか?」
それが決闘開始の合図となった。
ギーシュが薔薇を振るうとワルキューレは勢いよくジローに向かって走り出し、その拳を突き出した。本来ならこれで勝負がつく、駄目ならもう二、三発ほど拳を食らわせれば片がつく、ギーシュはそう思っていた。だが、そう上手くはいかなかった。
ジローは突進してくるワルキューレの拳をかわし、ワルキューレに足を掛けた。結果、ワルキューレは無様に転び、広場に金属がぶつかる音が響いただけだった。
「な……」
静まり返る広場、誰しもギーシュのワルキューレの一撃で勝負がつくと思っていた、いや、とことん嬲るつもりだった。しかし、結果は見ての通り、ワルキューレが無様な姿をさらすことになった。
「これで終わりなのか?」
「な、何を言っているんだい? 確かに、少々無様な姿をさらしてしまったが、余興と考えれば楽しいものさ。すぐに方がついてしまっては、興ざめだからね」
そう、多少想定外の事は起きたが、自分の絶対的有利は変わらない。ギーシュは即座にワルキューレの態勢を整え、ジローに向かわせる。先ほどの失態を再び招かないためにも
今度のワルキューレの動きは素早かった。そして次の瞬間……豪快な金属音と共にワルキューレは再び地に伏した。
「な、な……」
「おい、ギーシュ! 何やってるんだ!」
狼狽するギーシュとそれを叱責する周りの生徒。こんなはずではない、たかが平民、ワルキューレの一体だけで十分だ。そう考え、多少なりとも手加減はしていたが、まさかここまで失態を繰り返すとは思わなかった。
あってはならない、平民相手にこれ以上無様な姿をさらすのは彼のプライドが許さなかった。
「中々、動ける平民のようだね。僕もそろそろ本気を出さなければいけないようだ」
ギーシュは薔薇を振ると六枚の花びらをワルキューレへと『錬金』した。少々、優雅ではないが、これは決闘、今度は手加減なしだ。
「いけ!」
ギーシュの勇ましい声が響いた。
しかし、向かってくるワルキューレを見てもジローは慌てなかった。金属製にしては中々素早い動きのようだが、
ジローにしてみればそれはまさにあくびが出るスピードだからである。これならば、自分が蹴散らしてきたアンドロイドマンの方が素早く、そして強力だ。
七体のワルキューレを一瞬のうちに蹴散らすのは簡単だが、今の自分は普通の人間として通っている。そんなのが金属であるワルキューレを破壊したとなれば、
疑惑を持たれる心配がある。せめて武器でもあれば言い訳もできるのだがと考えながら、七体のワルキューレの攻撃を避けていった。
「はっはっは、逃げているばかりでは勝負にならないぞ?」
いとも簡単にワルキューレを地に伏したジローに対してギーシュは少なからず、警戒を抱いていた。しかし、今は七体のワルキューレに迫られ、逃げることで精一杯のように見えるジローに対して、幾分か警戒は薄れた。
「ウン? そうか、平民が素手でワルキューレと戦うのが無理な話か……ならば」
余裕を持ち直したギーシュは七体のワルキューレでジローを囲む。そして一枚の花びらを剣へと錬金し、ジローへと放って投げた。
「剣だ。平民が我々貴族に一矢報いるために研いだ牙だ。素手では可哀相だったからね、せめてもの温情さ」
「ならありがたく使わせてもらおう」
これは好都合、むしろ都合が良すぎると思いながらもジローは突き刺さった剣を握る。正直、剣など扱ったこともなければ剣術の戦闘プログラムがインプットされているわけでもない。
しかし、これ以上、ワルキューレの攻撃を避け続けるのも、
決闘などという馬鹿げたことも止めにしたかった。そしてジローは一気にワルキューレへと突っ込んだ。
するとどうだろう、瞬時にその場に最適な剣術プログラムがジローを駆け巡った。
正直、ルイズは気が気ではなかった。ジローが自分とそして他三名の女子のために決闘を受けたことに関しては、恥ずかしながら嬉しいと思った。しかし、冷静に考えてみれば、平民とメイジでは力量がありすぎる、
だからこそ決闘という馬鹿なことは止めさせようとした。しかし、ジローはそれを無視し、結果、七体のワルキューレに囲まれている。
これで勝負はついたはずだ。なおも続けようとする両者を止めに入ろうとした。しかし、ギーシュが剣を錬金し、ジローの投げてよこしたのを見ると、ルイズは大声を上げてとめに入ろうとしたが、それよりも早くにジローは、
「嘘……」
一瞬にしてワルキューレを蹴散らした。
最初の一撃でジローの背後をとっていた二体のワルキューレが切り裂かれた。ほぼ反射的にギーシュは残った五体のワルキューレをジローに向かわせたが、一瞬にしてその内の四体が撃破された。そして残ったワルキューレは剣の柄で殴り飛ばされた。
ギーシュは今起きたことを理解できていなかった。圧倒的な戦力差、平民一人には十分すぎる戦力が一瞬にして倒れた。見るからに頼りなさそうな平民の男が、たかが楽士の男が一瞬だ、一瞬の内にワルキューレを撃破したのだ。
「くっ! ワルキュー……!」
ギーシュは即座に飛ばされたワルキューレの体勢を立て直そうと薔薇を振るった瞬間だった。薔薇が切断され、同時にギーシュの頬に薄い切り傷ができる。
一瞬なにが起きたのか分からなかった。ギーシュはまず頬に触れ、手を確認する。すると、真っ赤な血が指先に付いていた。そして、ゆっくりと後ろを振り向き、自分を横切った物を見た。
「剣?」
そう、それは自分がジローに与えた剣であった。それがそこにあるということは、剣が自分に投げられたということだ。それも恐ろしいほど正確に。
そして、先ほどと同じようにゆっくりと振り返るとそこには、無表情のまま自分に近づくジローの姿があった。
「ひっ……!」
ギーシュの小さな悲鳴は誰にも聞こえなかった。恐怖で硬直し、身動きが取れないで射ると、ジローが目の前にまで立っていた。
そしてギーシュは見た、ジローの『人間』とは思えない顔を……
「うあ、うあぁぁぁぁぁぁ!」
感じたことの無い恐怖を前にギーシュはしりもちをついた。
目の前のこれは何だ? ガラスのような透明な膜の中には鉄のような灰色の何かと赤黄色に点滅する無数のランプ、人間というよりどこかの幻獣のように大きく黄色い目を光らせ、ソレは自分を見下ろしていた。
そしてゆっくりと腕を動かすのを目にすると、ギーシュはまたも悲鳴を上げ、両腕で顔を覆った。
「……?」
しかし、いつまでたっても痛みはない。何事かと思い、隙間から覗くと、そこには優しそうな顔をしたジローが腕を差し伸べていた。
「勝負はついただろう? 降参してくれ」
「あぁ、ま、参った……」
震える手でギーシュはジローの手を取った。冷たい手だった。あれほど激しく動いたのにも関わらず、ジローの手は冷たいままだった。奇妙な違和感を持ったがそれを気にする余裕など今のギーシュは持ち合わせていなかった。
「約束は覚えているよね?」
「え?」
突然の問いかけにギーシュの思考は追いつかなかった。しかし、ジローの顔が一瞬だけ先ほどの化け物の顔に見えたと思うとすぐに何のことかを思い出して、慌てて返事を返した。
「も、もちろんだ! 約束は守る!」
ジローの顔は人間のままである。きっとさっきのも幻だ、と決め付けた。
しかし、ホッと一息いれたのも束の間、ギーシュはジローの言葉を聞き逃すことができなかった。
「それを聞いて安心したよ……だったら、この場で謝るんだ」
「え?」
ハッキリと聞こえた。
「この場で、君が傷つけた女の子全員に謝るんだ!」
「えぇ! この場で?」
「当たり前だ。君は大勢のいる前でルイズやメイドの女の子、二人の貴族の女の子を傷つけたんだ、相応の態度が必要だろう?」
「ぐっ……しかし……」
プライドの問題もあったが、ジローの言っていることは間違いではない。むしろ、ここでそれを断れば、自分と自分の家名に傷がつく恐れもある。だから、ギーシュは恥を忍んで、その罰を受けることにした。
「わかった……誰でもいい、モンモランシーとケティ、ミス・ヴァリエール、そして……あ~メイドの少女を連れてきてくれ!」
もはや自棄である。ギーシュの大声と共に数人の生徒たちがその場にいたルイズとモンモランシーをギーシュの前まで連れてきた。ケティも少し遅れて生徒たちに連れてこられた。残るはメイドの少女であったが、
これは生徒ではなくシエスタが連れてきた。
そこでふとジローは違和感を覚えたが、今はそんなことよりもギーシュのことだ。
「……」
四人の少女を前にギーシュはいつもとは違う緊張感に冷や汗をかいた。
普段なら女性を前にしてもここまで緊張することはない。さらにはジローに対する恐怖心もあった。しかし、もう覚悟を決めたはずである。すでに四人の少女は目の前にいる。大きく深呼吸するとギーシュは勢いよく頭を下げた。
そして、
「僕が悪かった! 許してくれ!」
広場にはギーシュの謝罪の言葉が響いた。
オールド・オスマンとコルベールは事の一部始終を『遠見の鏡』で見ていた。
あまりにもあっさりと決闘が終了し、さらには貴族を大勢の前で頭を下げさせたジローに対して、オールド・オスマンは関心していた。
「これはまた……平民が貴族に頭を下げさせおった」
「それよりも、オールド・オスマン。あの平民、勝ってしまいましたが?」
「うむ、やはり君の言うとおり、彼は『ガンダールブ』やもしれんな」
「ならば至急、王室へ報告し……」
「それには及ばん」
興奮するコルベールをいさめるようにオールド・オスマンは静かに言った。
「もし彼が本物ならえらい事態になるぞ。なんせ、伝説の使い魔じゃからな、それに暇をもてあました連中に戦の道具として利用されかねん。ミスタ・コルベール、あの少年を召喚したミス・ヴァリエールは優秀なメイジなのかね?」
「いえ、どちらかといえば……無能なメイジです」
口ごもりながら、コルベールは質問に答えた。それを聞いたオールド・オスマンは小さく頷きながら、髭を弄る。
「ふむ、そんなメイジが伝説の使い魔を召喚したとなれば、使い魔の青年同様、ミス・ヴァリエールにも危害が加わるかもしれん。いくら由緒あるヴァリエール家とは言え、王室の権力には逆らえん、いや、奴らなら気づかれんようにすることもできるじゃろうて」
「確かに……たとえ無駄骨に終わったとしても、良い暇つぶしになったと考えるでしょう。わかりました、オールド・オスマンの指示に従いましょう」
「ありがとう、ミスタ・コルベール。君が賢明な人間でよかったよ」
二人はこの事実を隠すことを決意した。それは教育者という立場よりも一介の人間としての判断であった。
決闘より数日後、ジローはいつもと変わらない毎日を過ごしていた。メイジの中では一番ランクの低い『ドット』であるギーシュを倒したことに関してはそれなりに有名にもなったが、日が過ぎれば、その話も薄れていき、話の話題にすることも少なくなった。
ジローは少し見栄えが良くなった食事を持って、使い魔の小屋の前に座っていた。
「あまりがっつかない方がいいよ、君の本来の食事はまだなんだから」
「きゅい!」
恐らく構わないといっているのだろう。目の前の竜はとても食欲旺盛だった。子供らしいなと食事を食べる竜を見てジローは微笑んだ。
殆ど日課となった竜への食事の提供、いつもはこの竜の主人である青髪の少女が来る前に立ち去ってしまうので未だに名前は知らないが随分と竜と仲良くなった。元々人懐っこいのかもしれない。
「名前くらいは聞いておいてもいいかもね」
そんなことを呟きながら、ジローは背負っていたギターを構えた。いつもなら持ってくる事はないのだが、今日は気まぐれで持ってきた。
ここに着てからルイズの為に引いて以来だったため久しぶりに引いてみたくなったのだ。
弦の調整が終わると、ジローはゆっくりと弦を弾いた。穏やかな音色が響く。
「……♪」
楽しそうにギターを演奏するジロー。今日は気分が良い、これなら良い音色が出せる。そんなジローの演奏に耳を傾ける竜も食事を止め大人しくしていた。
しばらくジローは演奏に夢中になっていたが、センサーに人の気配を察知すると足を使って食器を自分の方に寄せた。
現れたのは予想通り、竜の主人である青髪の少女だった。ジローは演奏を止めて、挨拶した。
「おはよう」
「おはよう……」
初対面のときと同じように、淡々とした態度だったが、挨拶は返してくれるようだ。重そうな餌を顔色一つ変えずに、竜の前に差し出すと、ジローとは反対側の方へ座り、一緒に持ってきていたのか、分厚い本を読み始めた。
しばらく無言が続いたが、ジローはギターを構えなおすと弦に手をかけた。
「引いても良いかな?」
「構わない」
「ありがとう」
少女の了承も得て、ジローは新しい音楽を演奏し始める。今度は静かな音楽を引いた。読書の邪魔にならないようにするためだった。
音楽がサビに差し掛かった時だった。少女の小さな声が聞こえた。
「太った」
「え?」
「少し、太った」
少女の言葉にジローと竜は焦ってしまった。ジローはつい音程をはずしてしまい、竜は食事をのどに詰まらせた。
「何を?」
「そう見えただけ……何か心当たりでも?」
「いや、僕は知らないなぁ」
「そう」
少女は呟くように言いながら、読書に戻った。その際に一度だけ視線をジローと竜に向けた。
もしかしたらばれているんじゃないだろうかという不安がよぎったが、少女は何も言わない為、ジローもそれ以上問うことはできなかった。
その後も少女は読書にふけ、ジローも演奏に戻った。本当ならぎこちない音楽になってしまう心境だが、それでも正確に引けるのはジローだからこそである。竜も何故か細々と食事を続けた。
多少、時間は掛かったが竜が食事を終えると同時に少女は読書を止めて、皿を持って立ち去ろうとした。
「あ、待って」
「なに?」
その前にジローはどうしても聞きたいことがあった為、少女を呼び止めた。
「この子の名前、教えてくれないかな?」
「どうして?」
「いや……ここに来て、随分と仲良くなったんだけど、名前知らなくてね。もし、良かったらでいいんだけど……」
「シルフィード」
「え?」
「名前、シルフィード」
それだけ言うと少女は立ち去っていった。
取り残されたジローと竜、シルフィードはただ少女を見送るだけだった。さて、どうしたものか、こちらに来てから癖になりつつある言葉を呟きながら、ジローも食器を片付けに入る。
「また、来るよ」
「きゅい!」
どうぞといっているのだろう。ジローは微笑みながら、手を振ってやるとシルフィードは答えるように尻尾を振った。
小屋から離れ、食器を戻そうと食堂の裏に差し掛かった時、シエスタに出会った。
「おはようございます」
「あぁ、おはよう。あ、食器頼めるかな?」
「えぇ、お任せください」
シエスタは笑顔で食器を受け取った。
「そうだ、ジローさん。よろしければ、これから食堂に来てくださいますか?」
「ウン? どうしてだい?」
「決闘のとき、私の後輩をかばってくれたでしょう? そのことでコック長、マルトーさんがどうしてもお礼がしたいと」
「気持ちだけ受け取っておくよ。ルイズの授業があるからね」
「そうですか……」
少し残念そうな表情を見せたが、すぐに笑顔に戻ったシエスタは頭を下げると厨房へと向かっていった。
ジローもルイズと合流するために食堂入り口前に移動しようとした。
「あ、ジローさん!」
突然、シエスタに呼び止められ、振り返るジロー。シエスタはすぐにジローに駆け寄ると、ささやくように耳打ちした。
「レディを差し置いて、使い魔の名前を聞くのはあまりほめられたことではありませんよ」
「ど、どういう事だい?」
「それでは」
いたずらっぽく微笑みながら、シエスタは走り去っていった。残されたジローは先ほどのシエスタに言われたことを考えた。明らかにそれはシルフィードとその主人の青髪の少女のことだろう。しかし、なぜそのことをシエスタが知っていたか。センサーに反応はなく、
仮にセンサー外だとしたら、話していた内容を彼女が知ることはできない。青髪の少女に聞いたとも推測できるが、一介のメイドが貴族である少女と親しいとは思えない。疑問は深まる一方である。
「ジロー!」
「あ、ルイズ」
怒鳴り声が聞こえ、振り向くとそこには少々不機嫌そうなルイズが腰に手を当てて、ジローを睨んでいた。ズンズンと歩み寄ってくるルイズの気迫にジローは恐怖を覚えた。
「襲いと思ったら、主人様を放っておいてメイドと親密そうに内緒話に花を咲かせているとはねぇ?」
「誤解だよ、食器を片付けて貰っただけさ」
「ふ~ん」
弁解の余地はないようだ。一体なにがそんなに不満なのかは分からないが、ここは機嫌をとっておいたほうが良いと考え、素直に謝ることにした。
「悪かったよ、次は遅れない」
「当たり前よ。さぁ、いくわよ」
ジローは踵を返すルイズの後を追った。
「何者なんだ、一体?」
愛した女性、ミツコに似ている少女に好印象を持っていたが、今では一変し、彼女に対する疑心しか残らない。多少、心残りではあるが今はルイズの機嫌を損ねないように、後を着いてゆく。
ふと、ジローは足を止めて、後ろを振り向いた。シエスタの姿は無かったが、何故か見られている気がしてならない。しかし、何も変わったことはなかった。
「何なんだ?」
どうにも嫌な予感がしてならない。立ち止まっているとルイズの怒鳴り声が聞こえたので、ジローは今までのことを隅において、ルイズに駆け寄った。
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