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「零と異界の英雄たち」(2008/04/11 (金) 21:52:45) の最新版変更点
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「何?使い魔について話して欲しいの?」
その女性は一つため息をつくとやがて静かに語り始めた
「呼び出した時は正直がっかりしたわ だって見た目は平民だったんですもの」
彼女の語る平民の使い魔、その噂を確かめるべく彼女への突撃取材は以外な方向へと向かっていった
彼女の口から語られるのは魔法とは違う『ニンジュツ』と言う技を駆使する超人の活躍だった
あの『土くれのフーケ』を退け、レコン・キスタに組みしたグリフォン隊の元隊長ワルド子爵を圧倒したと言う
噂の使い魔、そしてレコン・キスタ7万の軍勢の奇跡に話は進んだ
「そろそろ、あの奇跡についてお聞かせ頂けませんか?」
今、貴族から平民まで噂になっているある噂、それは
ヴァリエール家の三女の使い魔とその一党がたった数名の数で7万の軍を破ったと言うものだった
正直に当事者本人から話を聞いた今でもその様な事があるのか と悩む
だが、実際に現実として7万の軍は敗れ去ったのだ
彼女はその当時の事を思い出しているのか遠い目をしていた
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「爆裂究極拳!!」
巨大な火の玉が空から降り注ぐ、この世界の誰が知りえようか、それが人だと言う事に
レコン・キスタの兵士が吹き飛ぶ、手裏剣で倒れる、天に昇る火龍を纏った男にかち上げられる
誰が想像出来ようか、異界からたった一人召喚された男が7万の軍をはねのけているこの事実を
召喚したルイズでさえ想像出来なかっただろう
「なによ・・・なんで私を置いていくのよ!!」
戦場から少し離れた小高い丘でルイズは叫んでいた
「馬鹿!!フウマの馬鹿犬!!」
ルイズの召喚した男、『風魔小太郎』は決して良い使い魔では無かった。
主には反発するし、自分の好き勝手に行動するし、しかし強かった そして優しかった
今、ルイズの眼下では一人対七万人と言うなぶり殺しが行われていた
・・・・はずだった、ところがどうだ、なんと一人で、そうフウマはたった一人で敵を押し返しているではないか
だが、現実はいかんともしがたく、やがてフウマに疲れが見え始める
いくら強力な力を持っていても数の暴力が押し寄せてくるのだ
「駄目・・・・フウマが殺されちゃう」
ルイズの顔に絶望の色が走った
「こいつはしんどいねぇ・・・・」
前線の真っ只中でフウマは疲労から足が止まった
そこにすかさず敵兵の槍が、弓が、魔法が、四方から飛び込む
「やったか?」
一人の兵士が立ち上がる爆煙を見つめた
「誰を・・・やったって?」
呟いた兵士の体が宙を舞った
「こぉのぉ フウマ様の首、獲れるモンならとってみやがれぃ」
さらに人が、人が、人が、そして人が吹き飛ぶ、それでも七万の軍団の包囲は狭まってくる
ルイズは泣いていた 明らかな劣勢の追い込まれても決して諦めないフウマに、
そして今、何も出来ない自分自身に、そしてルイズは祈った 奇跡を
「やべぇな・・・奇跡でも祈るか?」
フウマは死を覚悟して尚、おどけてみせた
そしてそれは唐突に起こった
レコン・キスタの方々から人が吹き飛ぶ、火柱が上がる、氷柱が立つ、雷撃が迸る
そして彼らはやってきた 遠く異界の地から 時空すら越えて
「蒙古覇極道!!」
「GET SET!!」
「ナンバー1」
巨人達のタックルが次々と兵士を吹き飛ばす
「オーラバード」
「真空投げぇーー」
炎の鳥が飛ぶ、少女が兵士を投げ飛ばす
「ホォアチョォ」
「また、映画での八つ当たりじゃないっすよね その気合」
何人もの兵士が蹴り飛ばされる
「ブリザードブレス」
「パイレーツシップ」
冷気が、水の船が兵士を襲う
「サンダーボール」
「マッドジャイロ」
「ドイツの科学力は世界一ぃいいい!!」
空中に浮かぶ大多数の戦艦が次々と落ちてゆく雷と恐るべき破壊力を誇る爆弾と空飛ぶ仮面の男の手で
そしてフウマの前に一人の男が立っていた フウマとは対照的な青い服の男が
「あの時の借り、返させて頂くでござる」
「礼はいわねぇぞ」
「結構にござる」
二人は笑って拳をお互い付き合わせた
すぐそばまでレコン・キスタの兵士は迫っているが、彼らの顔には勝利の確信があった
「もうひと暴れといくぜぇ」
「応!!」
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「やっぱり・・・・信じられませんね」
私は彼女に聴いた話をやはり信じられないでいた
「最後に、その使い魔の人物はどうなったのですか?」
やはり、あの戦争で死んだのだろうか?好奇心が抑えられずに私は彼女の心に気遣いもしなく聞いた
返ってきた答えは意外なモノだった
「帰ったわよ、自分の国に」
そう言った彼女、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢は何故か微笑んでいた
トリステイン広報 『あの時を振り返る ルイズ嬢へのインタビュア』より抜粋
記者が帰った後のヴァリエール家では晴れにも関わらずちょっとだけ不思議な雷が鳴っていたという
「おーい ルイズ今帰ったぞぉ」
「お帰り、今日はどうだったの?」
「ああ、また部長に叱られたなぁ・・・・そういや今度また皆がこっちに来るってよ」
「へぇーー、じゃあ今度は博士にお願いして私がそっちにでも行こうかしら」
END
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