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&setpagename(ゼロのコードギアス 第一章 『魔人が 喚ばれた 日』その1)
「あんた誰…?」
ゲルマニアとガリアに挟まれた小国トリステイン。そのトリステイン魔法学院の春のサモンサーヴァントの儀式。
そこの一生徒ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールの15回目の召喚呪文の果てに呼ばれたのは一人の長身の男だった。
「おい、ゼロのルイズが人間を呼び出したぞ…!」
「マントもないし平民じゃないのか?!」
「ルイズが平民を召喚したぞ!」
「うるさい!うるさいうるさいうるさい!」
生徒たち、本人も含め騒がしい喧騒の中、担当教師コルベールは一人厳しい目をしていた。
「みなさん!授業は終わりにします!ミスヴァリエールは残り、皆さん公舎に戻りなさい!」
コルベールの緊張した声にうながされ、通常の事態でないことを悟った生徒はひとしきり笑いながら去っていく。
「ルイズ!お前は歩いてこいよ!」
「おいおい、使い魔におんぶしてもらえばいいじゃないか!」
「違いない!ははは!」
「うるさーい!」
生徒たちと言い合っているルイズを無視しコルベールは男の近くに近寄った。
身長は1.8メイルくらい、方膝をついて座っている男の足元には大きなかばんらしきものが転がっている。
コルベールが男に対し質問をしようとした時
「gかqじうiu893jqvi。:dz。ヴぉ?!」
男は口を開いた。
「言葉が通じないのか…めずらしいな…」
コルベールは顔に手を当てて考え込ん
「使い間の平民とも意思疎通が出来ないなんて…」
いつの間にかそばに来ていたルイズが口を開く。
(この生徒はこらえ性がない…人一倍の努力は認めるのだが…)
コルベールはやれやれ…、といった感じに
「ミスヴァリエール、春の使い魔召喚の儀式が伝統のある神聖な儀式だということは、君ならわかるだろう?
契約は絶対だ。おそらく契約をすればルーンが刻まれ話せるようになる」
「は!はい!」
「落ち着きたまえ。さ、早く済ましてしまいなさい」
「…はい…」
顔では平静を装っているが緊張を隠せないコルベールを感じ取り、しぶしぶルイズは歩いていった。
「感謝しなさい! ──我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
顔を無理やり持ち上げ、男に思考の余地も与えない素早やさで済ましたのを確認し、
「さ、契約も済んだことですし急いで学園長の判断を仰ぎましょう。君は先に戻っていなさい。」
がっくりと肩を落としているルイズを公舎にかえし男を見る。
すると手を押さえ苦しそうな表情を向けている。
「ルーンが刻まれている証です、安心してください。」
「……おい、ここはどこだ!お前たちはなにものだ!」
男は第一声をあげた。怒っているよう、言葉には焦りと恐怖が滲んでいる。
ここまでは予定通り。コルベールは落ち着いて諭す。
「トリステイン魔法学院です。あなたはの春のサモンサーヴァントの儀式によって召喚されました。私は担当教諭のコルベールです。」
「トリステイン?聞いたことがない…どういうことだ!」
「待ちなさい」
コルベールは言葉を遮る。彼を知る生徒なら彼は苛立っているのか?と思うような口調である。
「質問は交互に、次は私の番です。あなたはどこから来ましたか?そして名前は?」
しかし男は答えない。何か手のひらに収まる、小さい複雑な形をした「何か」を握り締めてつぶやいている。
「携帯が…圏外…?ブリタニアの軍用製が圏外?くそ!まさか…いや…」
「落ち着きなさい。どうやら場所を変えて冷静に落ち着いて話し合う必要があるようですね。ついてきなさい」
コルベールは刺激させないように、わざとすぐさま振り向き歩いていく。下手に近寄って抵抗されると面倒だからだ。
「お、おい!待て!」
コルベールはこの時、杖を手に握り締めていた。
to be continued
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