「タバサの手記」(2008/03/26 (水) 10:41:05) の最新版変更点
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召喚の儀式の日ある一人の平民が呼び出された。
何の特徴もないその男はある事件以降学院から忽然と姿を消した。
タバサの手記
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××月◎◎日/虚無の日
ここ数日でおきた殺人事件についてまとめる。
Ⅰつ目
同級生のマリコルヌが変死体で発見された。
自室で椅子に拘束されていた彼の胃袋は限界以上に食物が詰め込まれていた。
Ⅱつ目
ある街で徴税官の地位を利用し私服を肥やしていた貴族が殺された。
酒に毒を盛られたらしい。
衛兵がその酒を用意した給仕を探したが見つけることが出来なかった。
Ⅲつ目
再び学院の人間が殺された。
殺されたのは学院の長オールド・オスマンだった。
夜、街に酒を飲みに出掛けたところを襲われたようだ。
最初に死体を見つけた人間によると破裂音とともにオスマン氏が倒れたそうだ。
そのとき物陰からの一瞬光がもれたらしい。
Ⅳつ目
三度学院の人間が殺された、いや殺させられた。
今度は学院に奉仕する若いメイドだった。
一応の犯人は捕まっている。
彼女を殺してしまったのは才人という平民だった。
不気味な形をした刃のついた器具で腹割いたのだ。
その器具は、その、男性の股間・・・に装着するよう出来ていて、
それをつけたまま、あの、セッ・・を強要されたようだ。
Ⅴつ目
学院の危機感の無さが浮き彫りになった。
今度も学院でしかも貴族が殺されたのだ。
彼女の名前はルイズ。
名のある貴族に生まれたにもかかわらずまったく魔法の使えなかった彼女。
その鬱憤を晴らすかのように自分より下の立場の人間には容赦が無かった。
しかしその顔も、もう見ることは出来なくなった。
死んだから、ではなく無残に顔を切り裂かれ原形をとどめていなかったからだ。
ここまでの殺人にはある共通点があった。
事件の現場近くに、ひとつずつ意味不明の記号が描かれていた。
一応描き写してみる。
GLUTTONY
GREED
SLOTH
LUST
PRIDE
・・・しかし、一体何人が犠牲になるのだろう。
5人で終わり?
6人?
それとも・・・・
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ここまで書き終えたころタバサの部屋にノックの音が響く。
あの時学院からいなくなった平民だった。
「初めましてミス・タバサ。私は・・・・そうジョンでいいな。突然だが私は君の虜になってしまったんだ。だから君を選ばせてもらったよ。」
(映画「セブン」よりジョン・ドゥ)
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