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補足編『そーいやなにかをわすれてる?』
フォルテ・パッキンガムは、ようするに唐突な男なのだ。
レティシャも、そう認識している。――彼の弟とおなじに。
なにをするのも唐突。なにをいいだすのも唐突――
午前の講義を終えてすぐに、教師控え室に呼び出したと思えば、唐突にこう言った。
「マジクが――消えた」
その言葉の意味を理解するのに、数秒を要した。
「………」
しばらくしてレティシャは、ようやく思いついた。
「消えたって…塔にはもう戻ってこないってこと?」
旅費までだして旅にださせたことは、レティシャも聞いていた。
あの子の性格なら、そのまま居ついても不思議はない。
「それだと、楽でいいのだがな」
フォルテに否定されて、レティシャは最悪のことを思いつく。
「まさか――死んだの?」
信じられない表情で彼女はフォルテに詰め寄る。
「魔術はともかく、よくあんな体術で年間首席をとれたものだと思ったけど…
それでも今のグレードでは、間違いなく当代一の魔術士よ」
「おかげで私も、長老たちを抑え易かったがね」
フォルテが椅子に座り直す。
ふっと顔をあげるようにして、続ける。
「消えたというのは文字どおり、この世界から消えたということだよ。
旅にでて四日目から情報がつかめなくなった。
死んだにしろ、ネットワークに死の情報くらい残るだろう」
「でも、ネットワークは完全ではないでしょ?」
「そのとおりだが…今のネットワークでは考えにくいな。
たかが一人の位置情報がわからないなど…ありえないだろう」
フォルテはアザリーが消える前に、植物状態から治された。
そのときに迷惑料を払うといわれた。
彼女が消えたあとに、彼女が押さえていたネットワークの領域をそっくりもらったのだ。
おまけとして、天人のマジック・アイテムに関する情報までついていた。
「でも…ありえるの? 世界から消えるなんて…」
「まあいい。そんなことよりも当面の問題は…」
「?」
レティシャの疑問にフォルテは重々しく答える。
「当面の問題は…彼に…キリランシェロにばれたらどうするか、だ」
――とある村。
いまだ開発してからさほど時は経っていない。
そこに彼はいた。
ストレートなようで、どこか曲線を描くような彼女のロングヘアが、風にゆれていた。
それを見たオーフェンはやさしい声で
「風が吹いてきたな」
「そうね」
やわらかい瞳で彼女は応える。
「お腹の子にも、君にもよくないから戻るとしよう。」
誰だオマエ?といいたくなるほど、穏やかに彼は妻を気遣う。
「ねぇ?」
「何だ?」
「この子の名前…もう決めたの?」
「さあね。おとこの子か、おんなの子か…
まだわからないんだ。決められないさ」
そのまま和やかな雰囲気が、家につくまで続く…はずはなかった。
「ならば黒魔術士殿、いやパパ魔術士殿。
ラッツベインなどいかがでしょう?」
キースがムーンウォーク【失敗】をしながら、あらわれる。
「何でだっ?何が悲しくてチンピラ殺しなどと、自分の子につけなきゃならんのだっ?」
「いやぁ、私の故郷その1などでは、向こう三軒両隣り、家族みんなおんなじ名前で」
「じゃあ何か、誕生日の時、家族でわきあいあい、はっぴーばーすでーチンピラ殺し、
とでも歌うのか?もしくは、
学校で出欠とるとき、チンピラ殺しチンピラ殺しチンピラ殺しって呼び続けるのか?
嫌だわい、そんなもの」
「思い返せばスリリングな毎日でした」
「嘘をつけ―っ!」
オーフェンが息が切れるまで、叫ぶとまた人がでてくる。
「でも、オーフェンの子ならなんか、納得よね」
「そうですわね。コギーお姉さま」
「岩で十分よ。岩で」
タバコを吸いながらドロシー。
「まぁ、暗殺技能者の子としちゃあ妥当だろ」
「サルア、余計なことはいわないほうが…」
「モグリさんの子供、はやくみてみたいですぅ」
「先輩。どうせ悪魔みたいなやつですよ」
他にも流星特攻娘イワンナ、格闘お嬢様ミシリム・チャコール・グレイや、
おしおき水のティナ、鉄の柳の老人、交通法規くそくらえな御者、
教主様、カーロッタ、借金なれペティア、………
この村に住む常識外の人間がつぎつぎでてくる。
「て・め・え・らぁぁぁぁっ!」
大爆発が炸裂する。
今日もまた開発は進まない。
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