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#navi(ゼロの斬鉄剣)
ゼロの斬鉄剣 1話 ―使い魔の初仕事―
ルイズの部屋に案内された五ェ門
「サムライ・・・ニッポン・・・きいたことないわね。」
五ェ門はひとまず自分がどういう場所から来たのか説明していた
「にわかには信じられないけど、あんたみたいな風体の人間はハルケギニアじゃ見ないものね」
「無理に信じろとは言わない、なにせ今の状態でそれを証明できるのは拙者の刀のみなのだ。」
と、五ェ門は自らの命でもある斬鉄剣をルイズに見せる
「・・・・見たことも無い、美しい剣ね、カタナ・・というのかしら?」
「左様、拙者は剣に生きる身、これが拙者の命ともいえるのだ。」
ルイズに斬鉄剣を褒められ多少気をよくする五ェ門。
「ふーん・・とにかくゴエモンはその”サムライ”で剣をあつかえるのね。」
ルイズはひとまず目の前の使い魔はある程度使えるようだと、僅かばかりの希望を見出した
「ところで、拙者が使い魔とやらになったのは分かった、だが具体的に何をすればよいのだ?」
ふう、と一息つくルイズ
「じゃあ、使い魔について説明するわね。」
ルイズは五ェ門の眼を見据える
「使い魔とは主人と感覚を共有できる・・・んだけど、ゴエモンからは何も感じないわ。」
「感覚の共有?」
「つまり使い魔が見ているものや触れているものを感じることができるはずなんだけど、無理のようね。」
うむ、とうなずく五ェ門
「次に秘薬など主人が望む物探す能力、これはどう?」
「地理さえ覚えればある程度は出来ると思うが、期待はしないほうがいいな。」
そう、しかたがないわねという態度でゴエモンを見るルイズ、
「最後にご主人様であるあたしを一生守り続ける、あんた剣士なんだからこれくらいはできそうよね?」
一瞬五ェ門の背筋が凍った
「一生・・・と言ったか?」
「そうよ、そもそも使い間と主人との契約はどちらかが死ぬまで有効で、召還もその間はつかえないの」
「(これも・・・試練か・・・。)」
五ェ門は沈痛な面持ちとなった
「じゃあとにかく今日はもう終わり!」
そういうとルイズは五ェ門の前で服を脱ぎだし
「まっまて!ルイズ!」
なによ、という顔で五ェ門の制止に反応する
「る、ルイズ!女性がみだりに肌をみせるものでは・・・・」
狼狽する五ェ門を見て意外だという顔をするルイズ
「いいじゃない、使い魔如きに見られたところでどうということはないわ。」
顔を真っ赤にする五ェ門、剣の天才といわれた男も女性の免疫はそれほど無いのだ。
「じゃあ、これ明日洗っておいてね!」
脱いだ服を五ェ門に投げ渡す
「(なななな・・なまあたたか・・いや!違う違う!)」
必死で煩悩を鎮める五ェ門、しばらく理性との格闘が続くのだ。
夜中
あたりを静寂が包む
「(なんと静かなのだろうか)」
五ェ門がこの世界に召還されて初めての夜はご満悦のようだ。
「それにしても月明かりが明るい」」
ふと、部屋の窓から月を覗く
そしてここに至りはっきりとした異世界の証拠を眼のあたりにした
「月が・・・二つ・・・」
もはや驚きの声もでない五ェ門。
「(いったい何故拙者はこのような所にいるのだろうか・・・。)」
五ェ門は今朝からの出来事を回想していた
光の壁があらわれ、迂闊にも触れたこと、突然視界が開けたと思ったら目の前には桃色の少女
そして・・・・・
うっ と五ェ門は鼻を押さえ懐のちりかみを当てる。
「(いかんいかん!仮にもこれから仮とはいえ主人になる人間にふしだらな・・・)」
今日は休もう、ここが異世界というのならば少なくとも刺客の類は現れないだろうと
普段よりは警戒を解いて睡眠をとることにした、立ったままで。
チュン・・チュン
朝
といってもこの時間であれば生徒は殆ど誰も起きていない時間だ。
「(さて、洗濯・・・・見ないように・・みないように・・)」
と思っていたがよく考えれば洗濯場の場所を教えてもらっていない
「(物はついでだ、探索も兼ねて屋内を歩き回ろうか。)」
ひとまず洗濯物をまとめ、ルイズの部屋を出る五ェ門。
「(それにしても、ずいぶん立派な建物だ)」
五ェ門は壁の厚さや構造をみてここが本当に学び舎なのかと訝しげに見て回る。
歩き回るうち五ェ門は今までの生徒とは違う顔立ちの人間を見つけ、声をかける。
なんとなく日本人に近いような・・・という理由だったが。
「またれよ、そこの給仕。」
呼ばれた給仕、もといメイドの少女は振り返る
「は、はい!なんでしょうか。」
「すまないが洗濯場を探している。」
ああ、とメイドは頷く
「それでしたら私もこれから向かうところなのでご案内いたします。」
「かたじけない。」
そう言ってメイドの後ろを歩く五ェ門。
「ところで、貴方様はミス・ヴァリエールの使い魔さんですか・・?」
ふと、声をかけられる五ェ門。
「いかにも、何故そなたが知っているのだ?」
「はい、平民を使い魔として呼び出したともっぱら・・・あ!すみません・・失礼な事を。」
「構わぬよ、元々身分など無いのだからな。」
そうこうしているうちに洗濯場へ到着する
「こちらが、洗濯場として利用している場所です。石鹸はこちらにあるのでご自由にお使いください。」
なるほど、この世界にも洗濯板があったとはと関心する五ェ門
ふと、五ェ門は洗物を分別する際気がついた、下着にシルクのような物があったのだ。
「すまぬ、ええと・・・」
クスッとはにかむ少女
「シエスタです、貴方様のお名前は?」
「これは無礼を・・。拙者の名は石川五ェ門。」
「ゴエモン様でよろしいでしょうか?」
「いや、様などと仰々しい呼び方は結構だ。」
「じゃあゴエモン”さん”」
それでいいというように頷く五ェ門
「では早速だがシエスタ・・」
言いかけたところでシエスタは
「呼び捨てで構いませんよ、皆からそう呼ばれてます。」
にっこり笑って五ェ門に顔をむける
「(・・・可憐な・・・)」
と思考を巡らせたとき己に渇を入れる。
「・・・?どうかなされましたか?」
「い、いやなんでもない、それより・・・」
五ェ門は持っているシルクと思われる下着を差し出す
「拙者はシルクの類を手洗いしたことが無いのだ、繊細な生地を洗うのを手伝ってほしい。」
ああ、とシエスタは頷き了承する。
「かたじけない、他の生地の物は自分で洗える。」
そういうとせっせと洗濯を始める五ェ門
なるほど、男の一人暮らしで身についた技はここ異世界でも通用するようだ。
てきぱきと洗濯をこなす五ェ門をみて
「(負けられない・・!)」
シエスタが妙に対抗意識をもったのは秘密だ。
しばらくして、洗濯が終わる
「シエスタのお陰で洗濯が早く終わった、感謝いたす。」
ふかぶかとお辞儀をする五ェ門
「い、いいんですよ。これもお仕事ですから。」
かえって恐縮してしまうシエスタ。
「あの・・・よろしければ洗濯物があれば私にお申し付けください」
おもいがけない申し出だったが
「いや、これも使い魔の仕事らしいのだ」
「いえいえ、洗濯物は基本的にメイドのお仕事ですから。」
なんだか申し訳ない気持ちになった五ェ門だがそれが仕事というのならばいたし方が無い
「・・・何から何まですまない、シエスタ。」
「それより後ほど食堂の厨房でいらしてくださいな、一人分ぐらいの賄い食なら出せますよ。」
そう言われ、おもわず昨日から何も食べていないことを思い出す。
「かたじけない。」
そう礼をのべ、そろそろ時間だろうかと思い
「拙者はこれでもどるが・・・」
「洗濯物は乾いたら届けます、ご安心ください!」
「ではそなたの荷物運びを手伝おう。」
「い、いいえとんでもございません、使い魔さんにそんな・・」
といいつつも五ェ門がさっさと洗濯物を持ち上げてしまったため一緒に運ぶこととなった
「(それにしてもスラリとしてて格好いい人だなあ・・・)」
五ェ門の身長は元の世界で180センチ程、ここトリスティンでも比較的大柄なほうである。
「ここでよろしいかな?」
「はい!ありがとうございました!」
シエスタは感謝の言葉をつげる
「それでは拙者はこれにて。」
そうシエスタに告げて主の部屋へ。
「(ルイズもあれほどお淑やかならば、周りの評価も違ってくるだろうに・・・)」
と考えていた。
部屋へ戻るとまだ主人たるルイズは眠りこけていた
「(さて、そろそろ起こすか)」
そう言うなりルイズを揺さぶる五ェ門。
「ん~~。もうたべられにゃい・・・」
何の夢を見ているのだと半ばあきれる五ェ門
「ルイズ、ルイズ、朝だぞ。」
う~んと起き上がるルイズ
「ん~・・・あ!あんた誰よ!」
なるほど、そうきたかと
「お主が使い魔として呼び出したのであろう。」
はっとするルイズ
「そ、そうね・・・そうだったわ。」
平民をみてテンションを下げるルイズ
「じゃあ、着替えさせてよ!」
五ェ門は驚く、だが落ち着いて
「自分で着替えるのだな。」
と言い放つ
「な、なによあんた!使い魔は下僕なの!さっさときがえさせ・・・」
言い切る前に視界が突然変わった
いくら主とはいえ子供(年齢はそうでもないが)、ここは教育が必要と五ェ門も怒った。
「御免!」
ルイズをひざに仰向けに乗せてをふりかざし、ルイズの尻をたたき始める
「きゃあ!」
「痛い!」
「お主には!」
「やめて!」
「仮にも主としての」
「痛い!痛い!」
「自覚が!」
「許して!」
「足りない!」
パンパンと叩かれルイズはベソをかいている。
「ぐすっ・・ひっく!」
「少しは主人としての気概をもて、自分で出来ることは自分でするのだな。」
「お父様やお母様にもここまでされたこと・・ぐすっ!」
ギロリとルイズをにらむ。
「ひっ!わ・・わかったわよぅ・・」
思いもよらない仕打ちにすっかり萎縮する
そうすると笑顔になる五ェ門
「そうだ、聞き分けのよい子だな、お主は。」
「ふ・・ふん!なによ・・・使い魔のくせに・・」
廊下がざわざわとしてくる
「そろそろ朝食の時間ね・・・。いくわよ、ついていらっしゃい」
そう告げると五ェ門をつれ、廊下にでるルイズであった。
#navi(ゼロの斬鉄剣)
#navi(ゼロの斬鉄剣)
ゼロの斬鉄剣 1話 ―使い魔の初仕事―
ルイズの部屋に案内された五ェ門
「サムライ・・・ニッポン・・・きいたことないわね。」
五ェ門はひとまず自分がどういう場所から来たのか説明していた
「にわかには信じられないけど、あんたみたいな風体の人間はハルケギニアじゃ見ないものね」
「無理に信じろとは言わない、なにせ今の状態でそれを証明できるのは拙者の刀のみなのだ。」
と、五ェ門は自らの命でもある斬鉄剣をルイズに見せる
「・・・・見たことも無い、美しい剣ね、カタナ・・というのかしら?」
「左様、拙者は剣に生きる身、これが拙者の命ともいえるのだ。」
ルイズに斬鉄剣を褒められ多少気をよくする五ェ門。
「ふーん・・とにかくゴエモンはその”サムライ”で剣をあつかえるのね。」
ルイズはひとまず目の前の使い魔はある程度使えるようだと、僅かばかりの希望を見出した
「ところで、拙者が使い魔とやらになったのは分かった、だが具体的に何をすればよいのだ?」
ふう、と一息つくルイズ
「じゃあ、使い魔について説明するわね。」
ルイズは五ェ門の眼を見据える
「使い魔とは主人と感覚を共有できる・・・んだけど、ゴエモンからは何も感じないわ。」
「感覚の共有?」
「つまり使い魔が見ているものや触れているものを感じることができるはずなんだけど、無理のようね。」
うむ、とうなずく五ェ門
「次に秘薬など主人が望む物探す能力、これはどう?」
「地理さえ覚えればある程度は出来ると思うが、期待はしないほうがいいな。」
そう、しかたがないわねという態度でゴエモンを見るルイズ、
「最後にご主人様であるあたしを一生守り続ける、あんた剣士なんだからこれくらいはできそうよね?」
一瞬五ェ門の背筋が凍った
「一生・・・と言ったか?」
「そうよ、そもそも使い間と主人との契約はどちらかが死ぬまで有効で、召還もその間はつかえないの」
「(これも・・・試練か・・・。)」
五ェ門は沈痛な面持ちとなった
「じゃあとにかく今日はもう終わり!」
そういうとルイズは五ェ門の前で服を脱ぎだし
「まっまて!ルイズ!」
なによ、という顔で五ェ門の制止に反応する
「る、ルイズ!女性がみだりに肌をみせるものでは・・・・」
狼狽する五ェ門を見て意外だという顔をするルイズ
「いいじゃない、使い魔如きに見られたところでどうということはないわ。」
顔を真っ赤にする五ェ門、剣の天才といわれた男も女性の免疫はそれほど無いのだ。
「じゃあ、これ明日洗っておいてね!」
脱いだ服を五ェ門に投げ渡す
「(なななな・・なまあたたか・・いや!違う違う!)」
必死で煩悩を鎮める五ェ門、しばらく理性との格闘が続くのだ。
夜中
あたりを静寂が包む
「(なんと静かなのだろうか)」
五ェ門がこの世界に召還されて初めての夜はご満悦のようだ。
「それにしても月明かりが明るい」」
ふと、部屋の窓から月を覗く
そしてここに至りはっきりとした異世界の証拠を眼のあたりにした
「月が・・・二つ・・・」
もはや驚きの声もでない五ェ門。
「(いったい何故拙者はこのような所にいるのだろうか・・・。)」
五ェ門は今朝からの出来事を回想していた
光の壁があらわれ、迂闊にも触れたこと、突然視界が開けたと思ったら目の前には桃色の少女
そして・・・・・
うっ と五ェ門は鼻を押さえ懐のちりかみを当てる。
「(いかんいかん!仮にもこれから仮とはいえ主人になる人間にふしだらな・・・)」
今日は休もう、ここが異世界というのならば少なくとも刺客の類は現れないだろうと
普段よりは警戒を解いて睡眠をとることにした、立ったままで。
チュン・・チュン
朝
といってもこの時間であれば生徒は殆ど誰も起きていない時間だ。
「(さて、洗濯・・・・見ないように・・みないように・・)」
と思っていたがよく考えれば洗濯場の場所を教えてもらっていない
「(物はついでだ、探索も兼ねて屋内を歩き回ろうか。)」
ひとまず洗濯物をまとめ、ルイズの部屋を出る五ェ門。
「(それにしても、ずいぶん立派な建物だ)」
五ェ門は壁の厚さや構造をみてここが本当に学び舎なのかと訝しげに見て回る。
歩き回るうち五ェ門は今までの生徒とは違う顔立ちの人間を見つけ、声をかける。
なんとなく日本人に近いような・・・という理由だったが。
「またれよ、そこの給仕。」
呼ばれた給仕、もといメイドの少女は振り返る
「は、はい!なんでしょうか。」
「すまないが洗濯場を探している。」
ああ、とメイドは頷く
「それでしたら私もこれから向かうところなのでご案内いたします。」
「かたじけない。」
そう言ってメイドの後ろを歩く五ェ門。
「ところで、貴方様はミス・ヴァリエールの使い魔さんですか・・?」
ふと、声をかけられる五ェ門。
「いかにも、何故そなたが知っているのだ?」
「はい、平民を使い魔として呼び出したともっぱら・・・あ!すみません・・失礼な事を。」
「構わぬよ、元々身分など無いのだからな。」
そうこうしているうちに洗濯場へ到着する
「こちらが、洗濯場として利用している場所です。石鹸はこちらにあるのでご自由にお使いください。」
なるほど、この世界にも洗濯板があったとはと関心する五ェ門
ふと、五ェ門は洗物を分別する際気がついた、下着にシルクのような物があったのだ。
「すまぬ、ええと・・・」
クスッとはにかむ少女
「シエスタです、貴方様のお名前は?」
「これは無礼を・・。拙者の名は石川五ェ門。」
「ゴエモン様でよろしいでしょうか?」
「いや、様などと仰々しい呼び方は結構だ。」
「じゃあゴエモン”さん”」
それでいいというように頷く五ェ門
「では早速だがシエスタ・・」
言いかけたところでシエスタは
「呼び捨てで構いませんよ、皆からそう呼ばれてます。」
にっこり笑って五ェ門に顔をむける
「(・・・可憐な・・・)」
と思考を巡らせたとき己に渇を入れる。
「・・・?どうかなされましたか?」
「い、いやなんでもない、それより・・・」
五ェ門は持っているシルクと思われる下着を差し出す
「拙者はシルクの類を手洗いしたことが無いのだ、繊細な生地を洗うのを手伝ってほしい。」
ああ、とシエスタは頷き了承する。
「かたじけない、他の生地の物は自分で洗える。」
そういうとせっせと洗濯を始める五ェ門
なるほど、男の一人暮らしで身についた技はここ異世界でも通用するようだ。
てきぱきと洗濯をこなす五ェ門をみて
「(負けられない・・!)」
シエスタが妙に対抗意識をもったのは秘密だ。
しばらくして、洗濯が終わる
「シエスタのお陰で洗濯が早く終わった、感謝いたす。」
ふかぶかとお辞儀をする五ェ門
「い、いいんですよ。これもお仕事ですから。」
かえって恐縮してしまうシエスタ。
「あの・・・よろしければ洗濯物があれば私にお申し付けください」
おもいがけない申し出だったが
「いや、これも使い魔の仕事らしいのだ」
「いえいえ、洗濯物は基本的にメイドのお仕事ですから。」
なんだか申し訳ない気持ちになった五ェ門だがそれが仕事というのならばいたし方が無い
「・・・何から何まですまない、シエスタ。」
「それより後ほど食堂の厨房でいらしてくださいな、一人分ぐらいの賄い食なら出せますよ。」
そう言われ、おもわず昨日から何も食べていないことを思い出す。
「かたじけない。」
そう礼をのべ、そろそろ時間だろうかと思い
「拙者はこれでもどるが・・・」
「洗濯物は乾いたら届けます、ご安心ください!」
「ではそなたの荷物運びを手伝おう。」
「い、いいえとんでもございません、使い魔さんにそんな・・」
といいつつも五ェ門がさっさと洗濯物を持ち上げてしまったため一緒に運ぶこととなった
「(それにしてもスラリとしてて格好いい人だなあ・・・)」
五ェ門の身長は元の世界で180センチ程、ここトリスティンでも比較的大柄なほうである。
「ここでよろしいかな?」
「はい!ありがとうございました!」
シエスタは感謝の言葉をつげる
「それでは拙者はこれにて。」
そうシエスタに告げて主の部屋へ。
「(ルイズもあれほどお淑やかならば、周りの評価も違ってくるだろうに・・・)」
と考えていた。
部屋へ戻るとまだ主人たるルイズは眠りこけていた
「(さて、そろそろ起こすか)」
そう言うなりルイズを揺さぶる五ェ門。
「ん~~。もうたべられにゃい・・・」
何の夢を見ているのだと半ばあきれる五ェ門
「ルイズ、ルイズ、朝だぞ。」
う~んと起き上がるルイズ
「ん~・・・あ!あんた誰よ!」
なるほど、そうきたかと
「お主が使い魔として呼び出したのであろう。」
はっとするルイズ
「そ、そうね・・・そうだったわ。」
平民をみてテンションを下げるルイズ
「じゃあ、着替えさせてよ!」
五ェ門は驚く、だが落ち着いて
「自分で着替えるのだな。」
と言い放つ
「な、なによあんた!使い魔は下僕なの!さっさときがえさせ・・・」
言い切る前に視界が突然変わった
いくら主とはいえ子供(年齢はそうでもないが)、ここは教育が必要と五ェ門も怒った。
「御免!」
ルイズをひざに仰向けに乗せてをふりかざし、ルイズの尻をたたき始める
「きゃあ!」
「痛い!」
「お主には!」
「やめて!」
「仮にも主としての」
「痛い!痛い!」
「自覚が!」
「許して!」
「足りない!」
パンパンと叩かれルイズはベソをかいている。
「ぐすっ・・ひっく!」
「少しは主人としての気概をもて、自分で出来ることは自分でするのだな。」
「お父様やお母様にもここまでされたこと・・ぐすっ!」
ギロリとルイズをにらむ。
「ひっ!わ・・わかったわよぅ・・」
思いもよらない仕打ちにすっかり萎縮する
そうすると笑顔になる五ェ門
「そうだ、聞き分けのよい子だな、お主は。」
「ふ・・ふん!なによ・・・使い魔のくせに・・」
廊下がざわざわとしてくる
「そろそろ朝食の時間ね・・・。いくわよ、ついていらっしゃい」
そう告げると五ェ門をつれ、廊下にでるルイズであった。
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