「カトレア似」(2007/12/10 (月) 22:08:29) の最新版変更点
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「宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ!
神聖で美しく強力な使い魔よ!
私は心より求め訴えるわ!
我が導きに答えなさい!」
私の渾身の力を込めた呪文で、予想通り地響きのする爆発が発生した。
(まーたルイズが失敗したよ)
外野の雑音を無視して目を凝らすと、土煙の中に何かの影が見えた。
やったの?召喚できたの?
風が吹き、土煙をかき消していく。
その姿が顕わになっていくとともに周りのどよめきが大きくなる。
そこに居たのはまさにルイズの理想の姿であった。
「ち、ちぃ姉さま?」
まさか、使い魔として実の姉、敬愛し理想とする姉を召喚してしまったのか?
愕然としたルイズの顔面が一瞬で蒼白となる。
「あー、ミス・ヴァリエール、はやく、コントラクト・サーヴァントを」
付添の教師であるコルベールの声と共に、ぎくしゃくとした動きでルイズが近寄る。
ちぃ姉さまことカトレアらしき人物はゆらゆらと立ってじっとルイズを見つめる。
(あ、似てるけど、違……う)
違和感があった、目の前の女性は、確かにカトレアそっくりだが、更にルイズの理想に近かった。
(ええい、とりあえずー)
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
五つの力を司るペンタゴン
この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
ルイズは呪文を唱えそっとキスをしようとした。
「ここじゃだめね」
「は?」
キスとしようと肩を掴んだら、その女性は初めて声をあげてルイズをふりほどいた。
おもわず愕然としたルイズをしり目に、その女性は淡々と告げる。
「ちょっとトイレ借りるわね」
「へ?」
ルイズの呆けた顔をしり目に、その女性は塔の方へ走っていった。
「おーい」
その姿を見送っていたルイズの口から、なんとも、気の抜けた呼びかけが走りゆく女性の背にかけられる
「あとでね」
カトレア似の桃色の髪のルイズの理想とする女性は、わき目もふらずに走っていった。
その場にいた全員はあっけにとられモブと化していた・・・・・
「い、いったい、何? 何を召喚したの? 私」
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人工少女3のT型を召喚
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