「ゼロの使い魔の種」(2007/11/29 (木) 22:27:58) の最新版変更点
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春の使い魔召喚の儀。
ゼロと呼ばれる少女が高らかに呪文を唱え、杖を振り下ろす。
そして、爆発。
煙が晴れると、そこにはなにもいなかった。
学友たちの嘲笑を受けながら再度呪文を唱え、杖を下ろし。
そして爆発。失敗。
さらなる揶揄に耐えながら、十数回目の爆発を起こし、少女の目に涙が浮かぶころ、
とうとう煙の向こうに何者かの影が見えた。
幼児ほどの背丈をしたソレは、少女に近づくと抱っこを要求するように手を伸ばすと、
「ね……キスして。ねっ」
ガチガチと歯を鳴らしながら懇願する。
「キスして。ルイズ、契約して」
成人の三倍はあろうかという口が、ガチガチと。
「ぜったいかじらないから」
ガチガチ。ガチガチ。
「キスして。かじらないからぜったい。ねっ、契約して」
ガチガチ。ガチガチ。
このことについて友達と話したことはないし、これからも話すつもりはない。
「香水の」モンモランシー
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不安の種 病院での話
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