「ゼロの破壊神6」(2007/07/14 (土) 03:18:31) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
ギーシュが去った後背中を叩いてルイズが言う。「あんた馬鹿?」
「勝つ自信が有るからこその物言いだ。それとも我を心配しての発言か?」
「ばっ馬鹿っ!そんなんじゃないわよ。ただ…」
「我が勝てばギーシュとやらの魔法以上の働きが出来る使い魔と認識できるし、
負ければ新たな使い魔を入手できるチャンス。どちらに転がろうとも主が損する事は無いと思うが。」
それはそうとヴェストリの広場とは何処に有る?」
「あんたを呼び出した広場よ。」
「そうか。ならば先方を待たせ過ぎるのも悪いし、早く行かねばな。」
「あんた昼食抜きでやる気なの!?朝食もろくに食べてないのに?」
どうやら我が主も相当な高さの『棚』を持っているらしい。
「なに、さしたる問題ではない。」
ヴェストリの広場へ行こうとするも三歩で違う誰かに止められる。シエスタだった。
「ごめんなさい。私のせいで。」
「さしたる問題ではない。それに…」そう言いながらシエスタの肩に手を回し
小声で何かを囁く『ウル』であった。
「私がこの広場へ着て間もなく来るという事は相当の死にたがりの様だな、平民!」
「こきゃぁがれ馬鹿野郎」ここまで元気だという事は『悪影響』を受けてないという事か。「かかってこい、カス」
「何処までも無礼な。我が二つ名は『青銅』!『青銅』のギーシュだ!」そう言って造花のバラを一振りする。
すると造花のバラの花びら一つから青銅のゴーレムが作り出された。
「行け!そこの身の程知らずを教育しろ!」
命令通りに動き始めたワルキューレの攻撃範囲に『ウル』を捉えた瞬間、
ギーシュ・ルイズ・観客のいずれもが想像もしていなかった光景に唖然とする。
殴る蹴るという野蛮でそれでいて洗練されたその動きで青銅のゴーレムがひと山いくらのガラクタに変わってしまったのだから。
「ふむ…所詮この程度か。次はどんな手品だ?」
再びバラを振ると今度は七体のゴーレムが造り出され、内二体がギーシュを守る様に立ち、
残る五体が『ウル』の前・後・左・右・上方向からの同時攻撃を行った。
これに対し『ウル』は不敵な笑みを浮かべ、そして突如光に包まれた。
五体のゴーレムが『ウル』の肉を裂き骨を砕く音を予測して
目を、耳を塞いだ観客はそこに響き渡る異音に思わず視線を『ウル』のいる方向に向けた。
どうにも『剣で岩を叩いている』様な音しかしないのだ。その最中に『ズン!』という音と共に足元に何らかの振動を感じた。
ギーシュも気付いていた筈なのだがゴーレムのコントロールに忙しいらしく地割れが足元に来た頃には既に手遅れであった。
その瞬間、ギーシュの左右から岩がせり出してきてギーシュを挟み潰したのだ。
そしてゴーレムの山から出てきたのは『ウル』ではなく『蠢く岩塊』とでも表現するしかない存在であった。
ギーシュを挟み潰した二つの岩を開くと気絶しているギーシュが出てきた。生存を確認すると『岩塊』は光に包まれ『ウル』に変わってこう言った。
「我が主・ルイズよ、この哀れな男を医務室に運びたいのだが案内を頼む。」
その場に居た者達の心は『ゼロのルイズは何を召喚したのだ』という思いで統一されていた。
ただ一人シエスタの心には『大丈夫。メイジに召喚される以上、普通の人間ではないのだから』という言葉がリピートされていた。
next > [[ゼロの破壊神7]]
ギーシュが去った後背中を叩いてルイズが言う。「あんた馬鹿?」
「勝つ自信が有るからこその物言いだ。それとも我を心配しての発言か?」
「ばっ馬鹿っ!そんなんじゃないわよ。ただ…」
「我が勝てばギーシュとやらの魔法以上の働きが出来る使い魔と認識できるし、
負ければ新たな使い魔を入手できるチャンス。どちらに転がろうとも主が損する事は無いと思うが。
それはそうとヴェストリの広場とは何処に有る?」
「あんたを呼び出した広場よ。」
「そうか。ならば先方を待たせ過ぎるのも悪いし、早く行かねばな。」
「あんた昼食抜きでやる気なの!?朝食もろくに食べてないのに?」
どうやら我が主も相当な高さの『棚』を持っているらしい。
「なに、さしたる問題ではない。」
ヴェストリの広場へ行こうとするも三歩で違う誰かに止められる。シエスタだった。
「ごめんなさい。私のせいで。」
「さしたる問題ではない。それに…」そう言いながらシエスタの肩に手を回し
小声で何かを囁く『ウル』であった。
「私がこの広場へ着て間もなく来るという事は相当の死にたがりの様だな、平民!」
「こきゃぁがれ馬鹿野郎」ここまで元気だという事は『悪影響』を受けてないという事か。「かかってこい、カス」
「何処までも無礼な。我が二つ名は『青銅』!『青銅』のギーシュだ!」そう言って造花のバラを一振りする。
すると造花のバラの花びら一つから青銅のゴーレムが作り出された。
「行け!そこの身の程知らずを教育しろ!」
命令通りに動き始めたワルキューレの攻撃範囲に『ウル』を捉えた瞬間、
ギーシュ・ルイズ・観客のいずれもが想像もしていなかった光景に唖然とする。
殴る蹴るという野蛮でそれでいて洗練されたその動きで青銅のゴーレムがひと山いくらのガラクタに変わってしまったのだから。
「ふむ…所詮この程度か。次はどんな手品だ?」
再びバラを振ると今度は七体のゴーレムが造り出され、内二体がギーシュを守る様に立ち、
残る五体が『ウル』の前・後・左・右・上方向からの同時攻撃を行った。
これに対し『ウル』は不敵な笑みを浮かべ、そして突如光に包まれた。
五体のゴーレムが『ウル』の肉を裂き骨を砕く音を予測して
目を、耳を塞いだ観客はそこに響き渡る異音に思わず視線を『ウル』のいる方向に向けた。
どうにも『剣で岩を叩いている』様な音しかしないのだ。その最中に『ズン!』という音と共に足元に何らかの振動を感じた。
ギーシュも気付いていた筈なのだがゴーレムのコントロールに忙しいらしく地割れが足元に来た頃には既に手遅れであった。
その瞬間、ギーシュの左右から岩がせり出してきてギーシュを挟み潰したのだ。
そしてゴーレムの山から出てきたのは『ウル』ではなく『蠢く岩塊』とでも表現するしかない存在であった。
ギーシュを挟み潰した二つの岩を開くと気絶しているギーシュが出てきた。生存を確認すると『岩塊』は光に包まれ『ウル』に変わってこう言った。
「我が主・ルイズよ、この哀れな男を医務室に運びたいのだが案内を頼む。」
その場に居た者達の心は『ゼロのルイズは何を召喚したのだ』という思いで統一されていた。
ただ一人シエスタの心には『大丈夫。メイジに召喚される以上、普通の人間ではないのだから』という言葉がリピートされていた。
next > [[ゼロの破壊神7]]
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: