「ゼロの破壊神4」(2007/07/14 (土) 02:11:18) の最新版変更点
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傍らの豪奢なベッドに眠る主・ルイズを見て、
「なんという寝相だ。」そう呟いてある可能性に気付いた。
『天凱凰との戦いにおいて我自身の体から魔力があふれ出していたか!?』
となると勘の鋭い者やほぼ全ての使い魔たちにも悪影響を与えたかもしれない。
「とりあえず見なかったことにしよう、うむ」果たしてそれで済む事だろうか。
ちなみにルイズがどんな寝相をしていたかというと『クェックェッ』という台詞が似合いそうな、そんな寝相である。
「今からもう一度眠ったら二人まとめて遅刻という事態になりそうだな。」
彼は寝る前に出された洗濯物を抱えて寮付きのメイドとやらを探し始めた。
空がやっと白み始めた頃、ほとんどの『貴族』共はまだ惰眠を貪っているだろうから
この時間に人の気配が多く集まっている場所に行けば話が早かろう、という事で食堂脇の調理室へ向かう。
すると別の通路から誰か近づいて来る気配がするのでとりあえず立ち止まってみると
予想通りメイドらしい衣服の少女に出会った。
「もし、一つ尋ねたいのだが。」「あら、あなたは…」
「ルイズという名の貴族に呼び出された人間だ。名前は『ウル』」
「私はシエスタです。それで尋ねたい事ってなんですか?」
「この衣類の洗濯を任せられる者を探しているのだが」
「ああ、それでしたら私がやっておきます。」
「面倒をかける様で済まない。」
「いえ、これも仕事のうちですから。」
顔を良く見ると、やはり疲労の色が微かに見える。頭を抱えたくなった。
「あの…どうかされましたか?」
「い、いや何でも無い。失礼する。」
そして朝。
ルイズを起こそうとするも「やだー、もうちょっと」とか「今日は休むー」とかごねるので
殺意を含む視線で強制的に起こし適当に選んだ衣服を渡して
「さぁさぁ、早く着替えて髪を整えて朝食を済ませて授業に出るッ!」と急かした。
髪を整え終わった段階で、何かを企んでいたらしくルイズが頭を抱えていたのだが無視。
食堂で「あんたの食事はこれよ」と床に置かれたりしたが、視線を上に向けなくてもいいので
素直に状況を受け入れる。
教室へ行くまでの間に「教室には使い魔専用の場所があるからそこに行きなさい」と言われて
いざ教室へ入ると原因が解っているだけに逃げるわけにもいかず。
とりあえず使い魔専用の場所とやらに腰を落ち着ける。
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