「ART OF FIGHTING ZERO 2」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「ART OF FIGHTING ZERO 2」(2007/10/30 (火) 00:09:48) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
青銅のギーシュと謎の格闘家ミス・カラテの決闘があった翌日、
シエスタは切断されたワイン瓶をかたづけていると背後に人の気配を感じ、油断無く振り向いた。
「おはようございます、ミス・タバサ」
背後に立っていたのは雪風のタバサだった。
「……ミス・カラテ」
まずいっ、正体がばれてる!
私は必死になって誤魔化した。
「わ、私はふつ~~のメイドでして、強くて美しい謎の格闘家ミス・カラテではありません、本当にです、絶対!」
貴族に楯突いたとばれたらまずい。信じて、お願い。
「……そう」
ほっ、よかった。
「……秘密にしおくから教えて欲しい」
きょ、脅迫。貴族に脅迫されたのなら覇王翔吼拳を使わざるを得ない。ん、教えて欲しいって?
「もしかして、『極限流』のことでしょうか、私でよければお教えしますが」
ミス・タバサは極限流に興味を持ったのだろうか。
「……ありがとう」
この場合、貴族を弟子扱いして良いのかな、シエスタ師匠とか呼ばせていいのかなぁ。
「では虚無の日の早朝にここに来て下さい。なるべく動きやすい格好でお願いします」
マルトーさんに休みを貰ってこよう。あの決闘の後、「我らの拳」と呼ばれている。
「私は違いますよ」と言えば「本当の達人というのは、こういうものだ!」となにかと良くしてくれる。
「私は仕事がありますので……」
ぺこりと頭をさげ、仕事場へもどる。あっ、切断されたワイン瓶のかたづけが途中だった。
これといった怪我も見せ場も無かったサイトだが、彼は身を守るための武器を求め、ルイズと虚無の日に町へと出かけた。
見せ場の無かったサイトに興味を持たなかったキュルケは昨晩から続く「体力鍛錬の行」を続けていた。6人抜きである。
シエスタとタバサは森の方へ来ていた。
「無駄の無い筋肉ですね、間接も柔軟ですし……。肉体的修行は急いでする必要は無いようです」
私はミス・タバサの体を直に触って確認する。
「これなら先に“気”の修行からした方が良いかもしれません」
程良く鍛えられた体のミス・タバサの修行内容を考える。
「……気? 精神の問題?」
「いえ、これは祖父から教えて貰ったのですが、生物の体は“気”で動き、それを風のように読むことが大切と……」
木に拳を当て気を高める。
「そして極限流の神髄は“気”にあるということです。……ムンっ!!」
ビリビリと木が震え、小鳥が落ちてきた。
「……先住魔法?」
小鳥に怪我が無いか確認すると手から離れて飛んでいった。
「先住魔法じゃありません、これが“気”の力です!」
軽く練り上げた気をタバサに放つ。
「鍛え上げた“気”を自在に操ることができれば、より弱い“気”の生物を圧倒できます。祖父もそうでした。オーク鬼とか片手でキュッと捻っていました」
祖父の話を交えながらミス・タバサに気の修行方法や極限流の基礎について教えた。
昼食は簡単なお弁当を作ってきた。ハシバミのサンドイッチが好評だった。
午後は体の効率よい鍛え方や祖父が良く作っていた料理「ザルソバ」についての説明、
サウスタウンについてなど有意義な時間を過ごし、日が暮れる前に学院へ帰った。
キュルケは夕食の直前まで「体力鍛錬の行」を続けていた。13人抜きである。
夜になるとタバサは外で今日習った事の復習していた。
復習が終わると決闘の時にミス・カラテの使っていた技を思い出し、試してみようと思ってサイレントを唱えた。
今なら出来る、そんな気がする。気を練り上げ、あの時の彼女のように腕を前に突き出す。
「はおーしょーこーけーん!」
し~~~~~~~~~~ん
恥ずかしい。誰も見ていなくて良かった。
タバサは目撃者が本当に居ないかを確認し、静かに帰っていった。
キュルケは夕食の後も「体力鍛錬の行」を続けていた。16人抜きである。
たぶん続かない
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: