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わたしの祖父はタルブから遠く離れたサウスタウンという町から来たらしい。
らしいというのはどうやって来たのかが分からなかったし、
誰もサウスタウンを知らなかったからです。
わたしの祖父は物凄く強い、オーク鬼も素手で倒していました。
盗賊のメイジの魔法も気合いで吹き飛ばしていました。
村の人達に「極限流」という武術を教えてくれました。
私にも教えてくれました。
そんな祖父も年には勝てなかったらしく、数年前に亡くなりました。
私は祖父に極限流の奥義と仮面を貰いました。
そして私こと、シエスタ・サカザキは仮面で正体を隠し、
サイトさんを守るため、青銅のゴーレムと戦うのです。
「ちょっと、その仮面はどしたのシエス「私はシエスタというメイドではありません。
私の名はミス・カラテ…、ただの格闘家です」タ……」
ここからは音声のみでお楽しみください。
「飛燕疾風脚」ドガッ バキャッ
「ぼくのワルキューレがっ!くっ、これならどうだ!」
「暫烈拳」ドガガガガガガガガガ、ドキャンッ
「ふっ、さすがにきみも7人のワルキューレが相手ではきみも勝てないだろう」
「メイジが相手なら覇王翔吼拳を使わざるを得ない」
「覇王翔吼拳」ドゴォォォン×7
「ま、参った、僕の負けだ」
「覇王翔吼拳を会得しない限り、私を倒すことはできません!」
決闘終わり
遠見の鏡で一部始終を見ていたオスマン氏とコルベール。
「オールド・オスマン、ミス・カラテとはいったい何者でしょう」
「ミスタ・コルベール。きみ、アホだろう」
翌日
学院では昨日現れた謎の格闘家ミス・カラテの話題でもちっきり。
サイトさんが私になにか聞きたそうにしていました。
私は洗濯が終わったらいつものようにマルトーさんから貰ったワイン瓶で
『ワイン瓶割り』をしてから食堂へむかいました。
嘘予告
シエスタ・サカザキ、サイトさんを守るため、危険な国アルビオンにのりこむ。
アルビオンで彼女をまちうけるものは…
「覇王翔吼拳を使わざるを得ない」
おまけ
あの仮面は大切な祖父の形見。いつも肌身離さず持ち歩いてます。
スカートの中に隠して…
「ちょっ、シエスタ!なんか尻にあたってるぞ!」
アッーーー
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