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「ソーサリー・ゼロ第二部-13」(2009/07/22 (水) 22:21:13) の最新版変更点
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三七九
体力点四を失う。
君が白髪の魔法使いに向けて術を使うと、とたんに相手は鉄製の杖を取り落とす。
毒づいて杖を拾い上げるが、すぐにまた落としてしまう。
周りを取り囲んだ傭兵どもはその様子を見て笑い、
「≪白炎≫の旦那!なにを遊んでるんだよ」
「さっさと片付けちまいましょうや」と野次るが、
当のメンヌヴィルは必死の形相だ。
「き、きさま…オレに一体なにを、なにをしたぁ!?」
そう叫ぶと腰帯に吊るした短剣を抜き放つが、それさえも手からすっぽぬけてしまう。
君は降伏をうながしてもよいし(三一一へ)、この機をのがさず斬りかかってもよい(二九三へ)。
二九三
杖も武器も使えぬメンヌヴィルだが、獣のような咆哮をあげると君につかみかかってくる。
屈強な肉体を誇るこの男は、素手でも充分に危険な相手だ。
「へへっ…ずいぶんと久しぶりだぜ、人間を相手にすんのはよぉ!」
君の手の中で、デルフリンガーが愉悦の声をあげる。
闘いを開始せよ。
メンヌヴィル
技術点・七
体力点・一四
敵の体力点を三以下にまで引き下げることに成功したなら、二〇八へ。
二〇八
深手を負ったメンヌヴィルはがっくりと膝をつく。
傭兵どもはあまりに意外な展開を前にして、声も出せぬありさまだ―――なぜかはわからぬが、魔法使いが突然に杖を取り落として拾うこともできず、
そのまま平民の剣の前に敗れようとしているのだから!
君はとどめを刺すべくデルフリンガーを振り上げるが、ルイズの
「やめて!」という悲痛な叫びを耳にして手を止める。
両腕を傭兵に押さえられたままのルイズは、
「もう勝負はついたでしょ?殺しちゃだめ!」と言う。
躊躇する君の目の前で、メンヌヴィルがゆっくりと立ち上がろうとする。
「ご主人様の命令には、従ったほうがいいのではないか…?」と言いながら、
にやりと笑う。
君はどうする?
ルイズの言葉に従って、メンヌヴィルに慈悲をかけるか(一七二へ)?
それとも、この虐殺者にとどめの一撃を加えるか(一四〇へ)?
一四〇
君はメンヌヴィルを見据えて考える。
許してやるべきだろうか?
もはや白髪の男に、闘う力は残されておらぬように見える。
いや、だめだ。
向こうも君に情けはかけず、なぶり殺しにしようとした。
許してやる必要がどこにある?
あの少女の言うことをきく義理はないと、君は冷たく言い放つ。
驚きの表情を浮かべるメンヌヴィルの厚い胸板にデルフリンガーを突き立て、そのまま一息に心臓を刺し貫く。
ルイズの悲鳴が響くが、聞こえぬふりをする。
ルイズがなんと言おうと、君は楽しみのためだけに人を殺すようなオーク同然の輩に、情けをかけたりはせぬのだ。
決闘に勝ったのだから、約束どおり三人とも解放してもらうぞと君は言うが、それを聞いた魔法使いらしき長身の男は嘲笑する。
「その約束をしたのは、お前の足元に転がっている哀れな≪白炎≫だ!その間抜け野郎がなにを言ったかなんざ、俺たちの知ったことじゃない。
おっと、動くなよ?連れの餓鬼どもが死ぬぞ」
男の言葉とともに、ルイズとギーシュの首筋に剣の切っ先が突きつけられる。
ルイズたちを人質にとられたこの状況では、武器も魔法も使えず、身動きさえままならない。
「てめえら、構えろ!この思い上がったどぶ鼠をばらしちまえ!」
長身の男が号令をかけると、傭兵どもが手に手に石弓や鉄砲を構え、君を狙う。
万事休すと目をつむる君だが、一斉射撃の号令のかわりに聞こえたのは、なにかが空を切る音だ。
何事かと眼を開けた君が見たものは、飛び道具を手にした傭兵どもが次々に倒れ伏す光景だ。
どの傭兵も喉首を切り裂かれ、傷口から血を噴き出して横たわっている。
「エ、≪エア・カッター≫か!?どこから…」
狼狽した長身の男が杖を構えるが、弦が鳴る音がしたかと思うと、その背中に矢が突き刺さる。
始まりかけていた詠唱はごぼごぼという音に変わり、男はぐったりとうつぶせに倒れる。
ルイズたちを取り押さえていた傭兵どもは、人質を楯にするべきか、それとも逃げ出すべきかと迷っているうちに、狙いすまされた矢と眼に見えぬ刃によって、
次々と討ち取られていく。
君は、自由を取り戻したルイズとギーシュに向かって伏せろと叫ぶ。
姿を現さぬ射手と魔法使いは、慎重に狙いを定めて傭兵どもだけを攻撃しているようだが、流れ矢に当たってしまうおそれがないとは言い切れない。
君の指示どおり地面に伏せるルイズに、ひとりの傭兵が近づいてくる。
肩を射抜かれた右腕は力なく垂れ下がっているが、残った左手に剣を握りしめている。
「あれはてめえらの仲間か!?畜生め、道連れにしてやる!」
憎しみに満ちた声で叫ぶと、傭兵は剣を振り上げる。
ルイズが危ない!
その瞬間、君の左手の甲に刻まれた紋様がほのかに輝き、君の思考は『ルイズを守る』という、ただひとつのことで占められた状態におちいる。
君の全身に得体の知れぬ力がみなぎり、体が軽くなる。
周囲を飛び交う矢と魔法を気にもかけずに、解き放たれた発条(ばね)を思わせる勢いで駆けだし、傭兵とルイズの間に割って入ると猛然と打ってかかる。
闘いの勝敗を決めよ。
理由はわからぬが全身に力が溢れているため、この戦闘のあいだは君の攻撃力に二点を加えてよい。
傭兵
技術点・六
体力点・六
破ったなら二二九へ。
二二九
君が傭兵のひとりを斬り倒したころには、周囲の喧騒もやんでいる。
傭兵どもはひとり残らず矢と魔法によって討たれ、死体となって地面に横たわっている。
荒い息を吐きつつもルイズの無事を確認して安堵し、張り詰めていた気を緩めると同時に、全身にみなぎっていた力が抜けていく。
ルイズに大丈夫だったかと声をかけるが、彼女は君の情け容赦のない闘いぶりにおびえてしまったようで、感情のこもらぬ返事をすると君から遠ざかり、
近くにへたりこんでいたギーシュを助け起こす。
「どうしたってんだよ、相棒。あんなに気持ちを昂ぶらせて突っ込むなんざ、いつものお前さんらしくもねえ…」
デルフリンガーが呼びかけるが、君は新たに姿を現した武装した一団に注意を惹かれているため、返事をしない。
燃え盛る家の陰や草むらから現れ、君たち三人を取り囲んだのは、長弓を手にして矢筒を背負い、緑がかった茶色のマントをまとった二十人近い数の男たちだ。
どの男もマントの頭巾と覆面で顔を隠し、鋭い光を湛えた眼だけをあらわにしている。
まるで≪旧世界≫の森エルフか野伏(のぶせ)のような格好だが、彼らはいったい何者なのだろうか?
傭兵どもを全滅させたところをみると王党派の兵隊かもしれぬが、油断はできない。
君は彼らに挨拶し、敵意のないことを示すか(三三六へ)?
武器を振りかざして威嚇し、何者かと問いただすか(二七四へ)?
三三六
君は大声で人殺しの群れから救ってくれた礼を述べるが、野伏どもは一声も発さずにじりじりと近づき、次第に包囲の輪を狭めてくる。
彼らの手には矢がつがえられた長弓が握られており、君たちが妙な動きを見せれば、たちまち矢を射掛けられることは間違いない。
「こいつら、もしかして野盗なんじゃないのか?」
ギーシュが小さくおびえた声を出す。
「傭兵どもの稼ぎを横取りしに来ただけなのかも…」と言う。
やがてひとりの男が進み出るが、この男は弓も矢筒も持っておらず、かわりに水晶のついた杖を握っている。
どうやら魔法使いのようだが、頭巾と覆面のせいで面相は窺えない。
「そなたらは何者だ?この『白の国』でなにをしている?」と、男が問いかける。
その声は覆面越しでくぐもってはいるが、若く健康的な男のものであり、あきらかに地位と教養のある者の口調だ。
野盗の首領とは思えぬが、信頼できる相手とも限らない。
君は正直に名を名乗り、目的を明らかにするか(二七四へ)?
それとも、目的を隠して作り話を聞かせるか(七二へ)?
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三七九
体力点四を失う。
君が白髪の魔法使いに向けて術を使うと、とたんに相手は鉄製の杖を取り落とす。
毒づいて杖を拾い上げるが、すぐにまた落としてしまう。
周りを取り囲んだ傭兵どもはその様子を見て笑い、
「≪白炎≫の旦那! なにを遊んでるんだよ」
「さっさと片付けちまいましょうや」と野次るが、
当のメンヌヴィルは必死の形相だ。
「き、きさま……オレに一体なにを、なにをしたぁ!?」
そう叫ぶと腰帯に吊るした短剣を抜き放つが、それさえも手からすっぽぬけてしまう。
君は降伏をうながしてもよいし(三一一へ)、この機をのがさず斬りかかってもよい(二九三へ)。
二九三
杖も武器も使えぬメンヌヴィルだが、獣のような咆哮をあげると君につかみかかってくる。
屈強な肉体を誇るこの男は、素手でも充分に危険な相手だ。
「へへっ……ずいぶんと久しぶりだぜ、人間を相手にすんのはよぉ!」
君の手の中で、デルフリンガーが愉悦の声をあげる。
闘いを開始せよ。
メンヌヴィル
技術点・七
体力点・一四
敵の体力点を三以下にまで引き下げることに成功したなら、二〇八へ。
二〇八
深手を負ったメンヌヴィルはがっくりと膝をつく。
傭兵どもはあまりに意外な展開を前にして、声も出せぬありさまだ――なぜかはわからぬが、魔法使いが突然に杖を取り落として
拾うこともできず、 そのまま平民の剣の前に敗れようとしているのだから!
君はとどめを刺すべくデルフリンガーを振り上げるが、ルイズの
「やめて!」という悲痛な叫びを耳にして手を止める。
両腕を傭兵に押さえられたままのルイズは、
「もう勝負はついたでしょ? 殺しちゃだめ!」と言う。
躊躇する君の目の前で、メンヌヴィルがゆっくりと立ち上がろうとする。
「ご主人様の命令には、従ったほうがいいのではないか……?」と言いながら、
にやりと笑う。
君はどうする?
ルイズの言葉に従って、メンヌヴィルに慈悲をかけるか(一七二へ)?
それとも、この虐殺者にとどめの一撃を加えるか(一四〇へ)?
一四〇
君はメンヌヴィルを見据えて考える。
許してやるべきだろうか?
もはや白髪の男に、闘う力は残されておらぬように見える。
いや、だめだ。
向こうも君に情けはかけず、なぶり殺しにしようとした。
許してやる必要がどこにある?
あの少女の言うことをきく義理はないと、君は冷たく言い放つ。
驚きの表情を浮かべるメンヌヴィルの厚い胸板にデルフリンガーを突き立て、そのまま一息に心臓を刺し貫く。
ルイズの悲鳴が響くが、聞こえぬふりをする。
ルイズがなんと言おうと、君は楽しみのためだけに人を殺すようなオーク同然の輩に、情けをかけたりはせぬのだ。
決闘に勝ったのだから、約束どおり三人とも解放してもらうぞと君は言うが、それを聞いた魔法使いらしき長身の男は嘲笑する。
「その約束をしたのは、お前の足元に転がっている哀れな≪白炎≫だ! その間抜け野郎がなにを言ったかなんざ、俺たちの知ったことじゃない。
おっと、動くなよ? 連れの餓鬼どもが死ぬぞ」
男の言葉とともに、ルイズとギーシュの首筋に剣の切っ先が突きつけられる。
ルイズたちを人質にとられたこの状況では、武器も魔法も使えず、身動きさえままならない。
「てめえら、構えろ! この思い上がったどぶ鼠をばらしちまえ!」
長身の男が号令をかけると、傭兵どもが手に手に石弓や鉄砲を構え、君を狙う。
万事休すと目をつむる君だが、一斉射撃の号令のかわりに聞こえたのは、なにかが空を切る音だ。
何事かと眼を開けた君が見たものは、飛び道具を手にした傭兵どもが次々に倒れ伏す光景だ。
どの傭兵も喉首を切り裂かれ、傷口から血を噴き出して横たわっている。
「エ、≪エア・カッター≫か!? どこから……」
狼狽した長身の男が杖を構えるが、弦が鳴る音がしたかと思うと、その背中に矢が突き刺さる。
始まりかけていた詠唱はごぼごぼという音に変わり、男はぐったりとうつぶせに倒れる。
ルイズたちを取り押さえていた傭兵どもは、人質を楯にするべきか、それとも逃げ出すべきかと迷っているうちに、
狙いすまされた矢と眼に見えぬ刃によって、次々と討ち取られていく。
君は、自由を取り戻したルイズとギーシュに向かって伏せろと叫ぶ。
姿を現さぬ射手と魔法使いは、慎重に狙いを定めて傭兵どもだけを攻撃しているようだが、流れ矢に当たってしまうおそれがないとは言い切れない。
君の指示どおり地面に伏せるルイズに、ひとりの傭兵が近づいてくる。
肩を射抜かれた右腕は力なく垂れ下がっているが、残った左手に剣を握りしめている。
「あれはてめえらの仲間か!? 畜生め、道連れにしてやる!」
憎しみに満ちた声で叫ぶと、傭兵は剣を振り上げる。
ルイズが危ない!
その瞬間、君の左手の甲に刻まれた紋様がほのかに輝き、君の思考は『ルイズを守る』という、ただひとつのことで占められた状態におちいる。
君の全身に得体の知れぬ力がみなぎり、体が軽くなる。
周囲を飛び交う矢と魔法を気にもかけずに、解き放たれた発条(ばね)を思わせる勢いで駆けだし、傭兵とルイズの間に割って入ると猛然と打ってかかる。
闘いの勝敗を決めよ。
理由はわからぬが全身に力が溢れているため、この戦闘のあいだは君の攻撃力に二点を加えてよい。
傭兵
技術点・六
体力点・六
破ったなら二二九へ。
二二九
君が傭兵のひとりを斬り倒したころには、周囲の喧騒もやんでいる。
傭兵どもはひとり残らず矢と魔法によって討たれ、死体となって地面に横たわっている。
荒い息を吐きつつもルイズの無事を確認して安堵し、張り詰めていた気を緩めると同時に、全身にみなぎっていた力が抜けていく。
ルイズに大丈夫だったかと声をかけるが、彼女は君の情け容赦のない闘いぶりにおびえてしまったようで、感情のこもらぬ返事をすると君から遠ざかり、
近くにへたりこんでいたギーシュを助け起こす。
「どうしたってんだよ、相棒。あんなに気持ちを昂ぶらせて突っ込むなんざ、いつものお前さんらしくもねえ……」
デルフリンガーが呼びかけるが、君は新たに姿を現した武装した一団に注意を惹かれているため、返事をしない。
燃え盛る家の陰や草むらから現れ、君たち三人を取り囲んだのは、長弓を手にして矢筒を背負い、緑がかった茶色のマントをまとった二十人近い数の男たちだ。
どの男もマントの頭巾と覆面で顔を隠し、鋭い光を湛えた眼だけをあらわにしている。
まるで≪旧世界≫の森エルフか野伏(のぶせ)のような格好だが、彼らはいったい何者なのだろうか?
傭兵どもを全滅させたところをみると王党派の兵隊かもしれぬが、油断はできない。
君は彼らに挨拶し、敵意のないことを示すか(三三六へ)?
武器を振りかざして威嚇し、何者かと問いただすか(二七四へ)?
三三六
君は大声で人殺しの群れから救ってくれた礼を述べるが、野伏どもは一声も発さずにじりじりと近づき、次第に包囲の輪を狭めてくる。
彼らの手には矢がつがえられた長弓が握られており、君たちが妙な動きを見せれば、たちまち矢を射掛けられることは間違いない。
「こいつら、もしかして野盗なんじゃないのか?」
ギーシュが小さくおびえた声を出す。
「傭兵どもの稼ぎを横取りしに来ただけなのかも……」と言う。
やがてひとりの男が進み出るが、この男は弓も矢筒も持っておらず、かわりに水晶のついた杖を握っている。
どうやら魔法使いのようだが、頭巾と覆面のせいで面相は窺えない。
「そなたらは何者だ? この『白の国』でなにをしている?」と、
男が問いかける。
その声は覆面越しでくぐもってはいるが、若く健康的な男のものであり、あきらかに地位と教養のある者の口調だ。
野盗の首領とは思えぬが、信頼できる相手とも限らない。
君は正直に名を名乗り、目的を明らかにするか(二七四へ)?
それとも、目的を隠して作り話を聞かせるか(七二へ)?
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