「マダオな使い魔」(2007/10/06 (土) 23:14:43) の最新版変更点
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マダオな使い魔
「宇(略)」
珍しくルイズは一発で召喚に成功した。
爆発の煙が晴れて現れたのは…
「ああ…俺…今度こそ新しい仕事がんばるから……って…あれ?」
手に持った何かに語りかけるサングラスをかけた中年のまるでダメそうなおっさん…略してマダオだった。
「あれ?どうなってんだ?電話が切れたというか…夜から昼になってるというか…ここどこだぁ!?」
混乱するマダオ。ギャラリーもゼロのルイズが平民を召喚したとか、マダオを召喚したとかはやし立てる…
そんな中…ルイズは恒例のやりとりをコルベールとしてから混乱してるマダオに口付けた。
キスされたことに呆然となるマダオ。と、ルーンが刻まれた…サングラスの横に…
マダオも再起動し喋りだす。
「ちょ…お嬢ちゃん!?何やってんの!?俺既婚者なんだけど!?
ただでさえこないだの裁判のときやばいことハツにしちゃったのにこれ以上変な噂広まったら
マジで愛想つかされ…」
バリーン!!!
そんな音がした…見るとルイズがマダオのサングラスを手で握りつぶしていた。
周囲が呆然とする中、ルイズはコルベールに言う
「ちょっとォーーーー!?俺のグラサンーーーー!!高かったのにィーーーー!!」
「ミスターコルベール、もう一度召喚させてください」
「あの…今契約しましたよね?」
「サングラスにルーンが刻まれてました=あの男の本体はあのサングラスということです」
「で、では彼はなんだというのです?」
返ってくる答えが怖いがそれでもコルベールは尋ねた。
「あれはただのグラサンかけ機です」
「あの…グラサンかけ機って…」
「グラサンを掛けとく棒的なアレです」
「そんなものそのへんのフックでいいでしょう!?というか君の定義なら私はめがねかけ機だとでもいうのか!?」
「フックですよあんなの…ヒゲの生えた。あんたはハゲの」
「あっ!君っ!人が気にしてることを!」
「俺は人間だ!!」
「お二方…昔から人々の間では、
人の心というのがどこにあるのか取り沙汰されてきました…
人の心は心臓に?それとも脳に?私は違うと思う…それはきっとグラサ…」
「「君(てめぇ)に心はないのか!?」」
ドォン
そんな音がちょうどコルベールとマダオの間を通り過ぎた…
発生源を見るとルイズが杖を構えていた…
「お前ら、うるさいネ。ずべこべいわず召喚させるネ」
「「はい」」
有無を言わさぬルイズの迫力にいい年した男2人はうなずかざるを得なかった…
(お嬢ちゃんだ…声だけかと思ったら完全にチャイナのお嬢ちゃんだ…)
マダオには知り合いの誰かに見えたようだ…
そして…
「宇(略)」
再び一発で召喚は成功した…煙のなかから現れたのは…
「「え?」」
「お♪」
呆然とするルイズとコルベールをよそにマダオが召喚されたそれを拾う。
そして自分の顔にかけた…そう、ルイズが召喚したのはグラサンだった…
「ふう…落ち着…」
バリーン
グラサンをかけて落ち着いたと言おうとしたマダオの台詞を最後まで言わせず
ルイズはグラサンを握りつぶした…
そして、再びコルベールにやり直しを求める…あまりの恐怖にOKを出すしかないコルベール。
というかルイズは返答を待たずして召喚を始めていた。
結局何度呼び出してもグラサン(しかも同じデザイン)しかでなかったためルイズはグラサンで我慢することにした。
ちなみに一度だけ変わったグラサンを呼び出したこともあった…
グラサンの癖に手足が生えたり喋れたりコンマとかいう名前持ちだったりしたが
コルベールとマダオも加わり速攻で破壊した。『ギャァァァ』とかいう悲鳴が聞こえたが気にしない。
3人曰く…
「気色悪い」
「何か危険な感じがした」
「かけたら鼻毛が巨大化したりしてマルハーゲとかいう連中とかと戦わされることになって
収集がきかなくなる気がした」
とのこと…
で、次に呼ばれた普通のグラサンと契約することにしたが口付けてもルーンが刻まれない…
コルベールの提案でかけた状態のマダオにキスしたらルーンが刻まれた…
その場にいたマダオ以外のものたちの心は
(やっぱりグラサンが本体なのか?)
と100%シンクロした。
ちなみにそのあとマダオはルイズに憂さ晴らしに殴られた
それとその夜、ここが自分のいた世界じゃないとわかると絶叫した。
「なんでだよぉ!!!何でよりにもよって仕事決まってハツと電話してるときに異世界召喚されてんだよぉ!!!
大体、使い魔ってなんだよ!!!家畜以下じゃねぇか!!!まだ、無職の方がマシだよ!!!
つうか、こんなところでも俺はグラサンしか価値がねぇのか!!!ちきしょう!!!」
翌日…昼時にギーシュとメイドのシエスタとの間でトラブルが起こった。
「君のおかげで2人のレディの名誉が傷ついてしまったじゃないかどうしてくれるんだね?」
「アッハッハッハ!!すいません!!アッハッハッハ」
「アッハッハッハ!!…じゃないだろう!!馬鹿にしてるのかね君は…」
「いや~…曾お爺ちゃんの口癖がうつってまして…」
「まあまあ、お若いの…その辺に…」
仲介しようとするマダオだったが…
「うおっ!?」
蹴躓いた…そして…
「あああーーーーーー!!!???こ、これは…」
見ていたものたちの目に映ったのは
「き、キン肉バスター!?」
「い、いや!長谷川バスターだぁぁ!!!」
マダオはなぜかギーシュにキン肉バスター…もとい長谷川バスターをかけていた…
「ギーシュ!!しっかりしろ!!死ぬなーーーー!!!」
「えええ!!??何でこんなことにぃ!?」
この後、復活したギーシュと決闘することになったがグラサンかけているうちは素手で
ワルキューレを砕けるほどの強さだったがグラサンが外れると一気に弱くなるという現象が起こったらしい…
最終的にグラサンかけなおしたマダオが勝ったようだが…
武器やにて…
ボロい剣を手に取るマダオ…と、剣が喋りだす
「おでれーた!おめぇ、使い手か!?」
「あん?」
「ふん…知らねえのか…まあいい…俺を…」
と、少し後からキュルケとともに来ていたタバサがマダオのグラサンを外した
「…あり?…あ~…ワリィ…やっぱ勘違いだった…うん…別に買わなくていいや…」
タバサがグラサンを返す。
「あ~…やっぱ、使い手か…俺を買え!俺を…」
外す
「やっぱ買わなくていいや…つうか、触るなや」
「ちょっとォ!?なにそれェ!?てめぇまでグラサンが本体扱いィ!?」
7万の大群が迫る中、マダオに当身され非難させられたルイズが目を覚ました…
「ハッ!?マダオは!?」
「マダオならそこに…」
指差されたそこには…
「…ってグラサンじゃないのーーーー!!!」
「アッハッハッハ!!そうですよ、長谷川さんはグラサンですよ。アッハッハッハ!!」
「そうじゃなくてマダオがグラサンしかないじゃない!!!」
「そうよ。マダオはグラサンしかないよ」
「あのバカ残ったの!?まずいわよ…早く戻ってつれてこないとマダオ…」
「アッハッハッハ!!嫌ですよ。今戻っても全員アルビオン軍の餌食になるだけだし…」
「それによく考えてみよう!これ…ぶっちゃっけ、長谷川さんじゃないかい?」
「どっからどう見ても汚ないグラサンじゃない!!」
「いやいや、現実から目を背けずよく考えてみよう!コレと残ったヒゲ、ぶっちゃけどっちが本体だ?」
「あんたがが現実をしっかり見すえなさい!!」
「アッハッハッハ!!ミスヴァリエールもあっちはグラサンかけ機って言ってたじゃないですか!!」
「い、いや…えっと…そりゃ…そうだったけど…」
「アッハッハッハ!!…ん?」
シエスタは何かが落ちたのに気づき拾い上げたがどこか腑に落ちない感じだ…
「どうしたの?」
「あれ?なんで差し入れに長谷川さんに渡したはずの栄養ドリンクが…渡す物間違えたかな…
まあいいや…アッハッハッハ!!」
その頃…マダオは…
「なあ…おっさん」
「なんだ?デルフ」
語りかけるデルフと応対するグラサンのないためおっさん扱いのマダオ。
心なしかどこか呆然といった感じがある…
「何でこんなことなってんだ?」
「…」
2人が見るのは現状の惨劇…数分前までマダオと激戦を繰り広げていたアルビオン軍は同士討ちしていた…
本来の目的を忘れ味方に攻撃をし始めたほうのアルビオン軍の兵士達は
なぜかマユゲが繋がっておりゾンビのように行動していた…
そして、そんな兵士達にやられた正気の兵士も同じように正気をなくす…
正気を失った兵士達の中には持ってきた食料をあけ宴会を始めている者さえいた…
「たしか、メイドの嬢ちゃんからもらった栄養ドリンクが割れたと思ったらこうなってたんだよな…」
「おっさんは何で平気なんだ?」
「…前に感染したことがあるからなぁ…しかし、グラサンねぇと落ちつかねぇなぁ…」
「アッハッハッハ!!思い出した!!長谷川さんに渡したの
曾お爺ちゃんがバクフとかいうのに処分頼まれた疫病がはいっとるけぇ、絶対に割るなっていってた
やつだったわ!!間違えて持ってきちゃってた!アッハッハッハ!!」
この日よりハルケギニアにマユゲが繋がり行動がおっさんになってしまうという奇病が蔓延する…
それの被害はアルビオンはもちろんガリア、ゲルマニア、ロマリアはおろかエルフ達の住む領域まで及んだ…
奇病の蔓延はタルブ村から治療薬のサンプルが発見され各所で治療薬が完成するまで続いたという…
中には巨乳な妹分が感染したり精神崩壊した母がそうなっててうつ病やノイローゼになった者もいたという…
まあ、後者は治療したら精神崩壊も治ってて結果オーライだったらしいが…
ちなみにこちらに来る前に一度感染しており平気だったマダオと剣なため平気なデルフは
一人と一本だけで感染者の群れに突入し繋がり眉毛をそり落とすというある意味7万のアルビオン軍を
相手にするよりタチの悪い治療方法の執行人に従事させられることになる…
なお、この功績が認められ何度も勲章やら階級を授与されそうになったが…
そのたびに受け取る直前ですっ転び長谷川バスターをかけてしまい一転して処刑されそうになりそうに
なったという…
「あ~…俺の運が悪いのは自覚してんだが…なんで地の文までマダオ呼ばわり?」
あんたがマダオだからだ。
「…もう…どうでもいいや…」
マダオな使い魔
「宇(略)」
珍しくルイズは一発で召喚に成功した。
爆発の煙が晴れて現れたのは…
「ああ…俺…今度こそ新しい仕事がんばるから……って…あれ?」
手に持った何かに語りかけるサングラスをかけた中年のまるでダメそうなおっさん…略してマダオだった。
「あれ?どうなってんだ?電話が切れたというか…夜から昼になってるというか…ここどこだぁ!?」
混乱するマダオ。ギャラリーもゼロのルイズが平民を召喚したとか、マダオを召喚したとかはやし立てる…
そんな中…ルイズは恒例のやりとりをコルベールとしてから混乱してるマダオに口付けた。
キスされたことに呆然となるマダオ。と、ルーンが刻まれた…サングラスの横に…
マダオも再起動し喋りだす。
「ちょ…お嬢ちゃん!?何やってんの!?俺既婚者なんだけど!?
ただでさえこないだの裁判のときやばいことハツにしちゃったのにこれ以上変な噂広まったら
マジで愛想つかされ…」
バリーン!!!
そんな音がした…見るとルイズがマダオのサングラスを手で握りつぶしていた。
周囲が呆然とする中、ルイズはコルベールに言う
「ちょっとォーーーー!?俺のグラサンーーーー!!高かったのにィーーーー!!」
「ミスターコルベール、もう一度召喚させてください」
「あの…今契約しましたよね?」
「サングラスにルーンが刻まれてました=あの男の本体はあのサングラスということです」
「で、では彼はなんだというのです?」
返ってくる答えが怖いがそれでもコルベールは尋ねた。
「あれはただのグラサンかけ機です」
「あの…グラサンかけ機って…」
「グラサンを掛けとく棒的なアレです」
「そんなものそのへんのフックでいいでしょう!?というか君の定義なら私はめがねかけ機だとでもいうのか!?」
「フックですよあんなの…ヒゲの生えた。あんたはハゲの」
「あっ!君っ!人が気にしてることを!」
「俺は人間だ!!」
「お二方…昔から人々の間では、
人の心というのがどこにあるのか取り沙汰されてきました…
人の心は心臓に?それとも脳に?私は違うと思う…それはきっとグラサ…」
「「君(てめぇ)に心はないのか!?」」
ドォン
そんな音がちょうどコルベールとマダオの間を通り過ぎた…
発生源を見るとルイズが杖を構えていた…
「お前ら、うるさいネ。ずべこべいわず召喚させるネ」
「「はい」」
有無を言わさぬルイズの迫力にいい年した男2人はうなずかざるを得なかった…
(お嬢ちゃんだ…声だけかと思ったら完全にチャイナのお嬢ちゃんだ…)
マダオには知り合いの誰かに見えたようだ…
そして…
「宇(略)」
再び一発で召喚は成功した…煙のなかから現れたのは…
「「え?」」
「お♪」
呆然とするルイズとコルベールをよそにマダオが召喚されたそれを拾う。
そして自分の顔にかけた…そう、ルイズが召喚したのはグラサンだった…
「ふう…落ち着…」
バリーン
グラサンをかけて落ち着いたと言おうとしたマダオの台詞を最後まで言わせず
ルイズはグラサンを握りつぶした…
そして、再びコルベールにやり直しを求める…あまりの恐怖にOKを出すしかないコルベール。
というかルイズは返答を待たずして召喚を始めていた。
結局何度呼び出してもグラサン(しかも同じデザイン)しかでなかったためルイズはグラサンで我慢することにした。
ちなみに一度だけ変わったグラサンを呼び出したこともあった…
グラサンの癖に手足が生えたり喋れたりコンマとかいう名前持ちだったりしたが
コルベールとマダオも加わり速攻で破壊した。『ギャァァァ』とかいう悲鳴が聞こえたが気にしない。
3人曰く…
「気色悪い」
「何か危険な感じがした」
「かけたら鼻毛が巨大化したりしてマルハーゲとかいう連中とかと戦わされることになって
収集がきかなくなる気がした」
とのこと…
で、次に呼ばれた普通のグラサンと契約することにしたが口付けてもルーンが刻まれない…
コルベールの提案でかけた状態のマダオにキスしたらルーンが刻まれた…
その場にいたマダオ以外のものたちの心は
(やっぱりグラサンが本体なのか?)
と100%シンクロした。
ちなみにそのあとマダオはルイズに憂さ晴らしに殴られた
それとその夜、ここが自分のいた世界じゃないとわかると絶叫した。
「なんでだよぉ!!!何でよりにもよって仕事決まってハツと電話してるときに異世界召喚されてんだよぉ!!!
大体、使い魔ってなんだよ!!!家畜以下じゃねぇか!!!まだ、無職の方がマシだよ!!!
つうか、こんなところでも俺はグラサンしか価値がねぇのか!!!ちきしょう!!!」
翌日…昼時にギーシュとメイドのシエスタとの間でトラブルが起こった。
「君のおかげで2人のレディの名誉が傷ついてしまったじゃないかどうしてくれるんだね?」
「アッハッハッハ!!すいません!!アッハッハッハ」
「アッハッハッハ!!…じゃないだろう!!馬鹿にしてるのかね君は…」
「いや~…曾お爺ちゃんの口癖がうつってまして…」
「まあまあ、お若いの…その辺に…」
仲介しようとするマダオだったが…
「うおっ!?」
蹴躓いた…そして…
「あああーーーーーー!!!???こ、これは…」
見ていたものたちの目に映ったのは
「き、キン肉バスター!?」
「い、いや!長谷川バスターだぁぁ!!!」
マダオはなぜかギーシュにキン肉バスター…もとい長谷川バスターをかけていた…
「ギーシュ!!しっかりしろ!!死ぬなーーーー!!!」
「えええ!!??何でこんなことにぃ!?」
この後、復活したギーシュと決闘することになったがグラサンかけているうちは素手で
ワルキューレを砕けるほどの強さだったがグラサンが外れると一気に弱くなるという現象が起こったらしい…
最終的にグラサンかけなおしたマダオが勝ったようだが…
武器やにて…
ボロい剣を手に取るマダオ…と、剣が喋りだす
「おでれーた!おめぇ、使い手か!?」
「あん?」
「ふん…知らねえのか…まあいい…俺を…」
と、少し後からキュルケとともに来ていたタバサがマダオのグラサンを外した
「…あり?…あ~…ワリィ…やっぱ勘違いだった…うん…別に買わなくていいや…」
タバサがグラサンを返す。
「あ~…やっぱ、使い手か…俺を買え!俺を…」
外す
「やっぱ買わなくていいや…つうか、触るなや」
「ちょっとォ!?なにそれェ!?てめぇまでグラサンが本体扱いィ!?」
7万の大群が迫る中、マダオに当身され非難させられたルイズが目を覚ました…
「ハッ!?マダオは!?」
「マダオならそこに…」
指差されたそこには…
「…ってグラサンじゃないのーーーー!!!」
「アッハッハッハ!!そうですよ、長谷川さんはグラサンですよ。アッハッハッハ!!」
「そうじゃなくてマダオがグラサンしかないじゃない!!!」
「そうよ。マダオはグラサンしかないよ」
「あのバカ残ったの!?まずいわよ…早く戻ってつれてこないとマダオ…」
「アッハッハッハ!!嫌ですよ。今戻っても全員アルビオン軍の餌食になるだけだし…」
「それによく考えてみよう!これ…ぶっちゃっけ、長谷川さんじゃないかい?」
「どっからどう見ても汚ないグラサンじゃない!!」
「いやいや、現実から目を背けずよく考えてみよう!コレと残ったヒゲ、ぶっちゃけどっちが本体だ?」
「あんたが現実をしっかり見すえなさい!!」
「アッハッハッハ!!ミスヴァリエールもあっちはグラサンかけ機って言ってたじゃないですか!!」
「い、いや…えっと…そりゃ…そうだったけど…」
「アッハッハッハ!!…ん?」
シエスタは何かが落ちたのに気づき拾い上げたがどこか腑に落ちない感じだ…
「どうしたの?」
「あれ?なんで差し入れに長谷川さんに渡したはずの栄養ドリンクが…渡す物間違えたかな…
まあいいや…アッハッハッハ!!」
その頃…マダオは…
「なあ…おっさん」
「なんだ?デルフ」
語りかけるデルフと応対するグラサンのないためおっさん扱いのマダオ。
心なしかどこか呆然といった感じがある…
「何でこんなことなってんだ?」
「…」
2人が見るのは現状の惨劇…数分前までマダオと激戦を繰り広げていたアルビオン軍は同士討ちしていた…
本来の目的を忘れ味方に攻撃をし始めたほうのアルビオン軍の兵士達は
なぜかマユゲが繋がっておりゾンビのように行動していた…
そして、そんな兵士達にやられた正気の兵士も同じように正気をなくす…
正気を失った兵士達の中には持ってきた食料をあけ宴会を始めている者さえいた…
「たしか、メイドの嬢ちゃんからもらった栄養ドリンクが割れたと思ったらこうなってたんだよな…」
「おっさんは何で平気なんだ?」
「…前に感染したことがあるからなぁ…しかし、グラサンねぇと落ちつかねぇなぁ…」
「アッハッハッハ!!思い出した!!長谷川さんに渡したの
曾お爺ちゃんがバクフとかいうのに処分頼まれた疫病がはいっとるけぇ、絶対に割るなっていってた
やつだったわ!!間違えて持ってきちゃってた!アッハッハッハ!!」
この日よりハルケギニアにマユゲが繋がり行動がおっさんになってしまうという奇病が蔓延する…
それの被害はアルビオンはもちろんガリア、ゲルマニア、ロマリアはおろかエルフ達の住む領域まで及んだ…
奇病の蔓延はタルブ村から治療薬のサンプルが発見され各所で治療薬が完成するまで続いたという…
中には巨乳な妹分が感染したり精神崩壊した母がそうなっててうつ病やノイローゼになった者もいたという…
まあ、後者は治療したら精神崩壊も治ってて結果オーライだったらしいが…
ちなみにこちらに来る前に一度感染しており平気だったマダオと剣なため平気なデルフは
一人と一本だけで感染者の群れに突入し繋がり眉毛をそり落とすというある意味7万のアルビオン軍を
相手にするよりタチの悪い治療方法の執行人に従事させられることになる…
なお、この功績が認められ何度も勲章やら階級を授与されそうになったが…
そのたびに受け取る直前ですっ転び長谷川バスターをかけてしまい一転して処刑されそうになりそうに
なったという…
「あ~…俺の運が悪いのは自覚してんだが…なんで地の文までマダオ呼ばわり?」
あんたがマダオだからだ。
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