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「何気にブロスより厄介?」(2008/01/16 (水) 21:51:18) の最新版変更点
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ルイズは町に買い物に来ていた。
別に使い魔の武器を買いに来たとかではない。気晴らしだ。
自分の召喚した使い魔は優秀だった…自分がへこむほどに…
なんせ亜人で人語を解すのはおろかメイジでもあるらしいのだ。
最初は疑っていたが召喚した翌日、ギーシュとメイドとの間で起こったトラブルで
使い魔がメイドを庇い決闘になったのだが…
「青銅のゴーレム・ワルキューレがお相手しよう」
ギーシュが作り出したワルキューレが使い魔へと向かう…
使い魔はそれに焦りもせず杖から光を放つ。それがワルキューレに命中する。
「え?」
ギーシュは呆然とした。光に当たったワルキューレがコウモリにかわったのだ。
だが、呆然としたのも一瞬。事態を理解しすぐに6体のワルキューレを生成する。
使い魔は6体すべてに光を放つ。ワルキューレがまたコウモリ、跳ねる星のような生物?、
緑の水玉で目のついた動くキノコ、彼と同じ亜人、跳ねる四角い岩の怪物、金貨に変わる
「そ、そんな…」
さらに使い魔の姿がぶれて消えた。どこに行ったかと辺りを見回す。
と、
「まだやりますかな?」
そんな声が背後から響いた。その眼鏡に隠れた目に射抜かれたときギーシュは己の敗北を認めた。
という風に他人の錬金したゴーレムをただ錬金するどころか生物にまで変えてしまったり
転移などを使えるほど優秀なメイジだったのだ。
やつあたりし様にも若い頃はここに呼び出される前に使えていた国の王の幼少時代の子守をしていたり
その王がよくさらってくるという異国の姫への対処を王の部下は心がけてる
(臣下に女気があまりいないためデレデレしているだけらしいがメイドを庇ったのもその辺の関係のようだ)
とかで応対もしっかりしており非の打ち所がない。
買い物にでもでかけなければやってられないと町へ出かけたのだが…
「あれ!?」
「どういたしましたルイズ様?」
そう声をかけるのは青い帽子とローブに身を包みグルグル眼鏡をかけた亜人…件のルイズの使い魔である。
何の亜人かというとカメだ。
もっとも、カメたる証拠の甲羅はその青いローブによって隠されているし
肌の出も少ない…辛うじて顔により亜人だということがわかる。
だが、そんなことよりルイズには気になることがあった。
「財布がない!?どうしよう…」
それを聞いた使い魔は一瞬考えるようなしぐさをするがすぐにそれを解き口を開く。
「ルイズ様、お尋ねしますが財布の中にはお金以外で紛失しては困るものは?」
「それはないけど…」
「ならば、ここは私にお任せを…」
そう言うと使い魔は杖を取り出し呪文を唱える
「タダヨ・リータカ・イモ・ノハナシ」
詠唱が終わるとルイズの上には?マークのついた金色の宝箱が浮遊していた。
「そのブロックを叩くと金貨が無限に出ます」
使い魔カメザードは自信を持って答えた。
数分後…
「ハアハア…カメザード…まだ盗まれた分にはとどかないの?」
ルイズは盗まれた分を取り返すためひたすら宝箱をジャンプして叩いていた。
「まだ半分です…すいません…なにせ一回で一枚しかでないものでして…」
「大体、これ高さ高すぎない!?」
「一応、この世界の方々のジャンプ力に合わせた高さにしたのですが…」
「まだ高いわよ!大体…」
ルイズは大きく息を吸い込む…自身の使い魔に怒りをぶつけんがため…
「何で私がジャンプしなきゃいけないわけ!?こういうのはあんたの仕事でしょ!?」
「ですが、マリオさんも大王様も自力でやってらっしゃいましたし…」
「それだけ!?ふざけんじゃないわよ!!このバカガメ!」
さらにルイズは杖を構える。それをみたカメザードは震え上がり許しを請う。
「ヒィィーー!!ルイズ様お許しを~!!」
だが、それも聞かずルイズは魔法を行使する。
そして、カメザードは盛大の吹っ飛んだ。
『そういえば幼いクッパ様にもこんなこんな感じでヒップドロップされて潰されたことがあったなあ…
あの頃は苦労した…ぶっちゃけ、カジオーに城を乗っ取られ、奪還に向かうもクッパ様達とはぐれてしまい
単身クッパ城にたどり着いた時よりも苦労した…
モンスタウンに定住したクリジェンヌとマリオ道場で修行中のノコヤン元気かなあ?
なんかノコヤンの手紙やけに変だったんだが点字みたいな感じで点で書いてあったし…
もしかして未だにジャンプ修行してるのか?』
とか微妙に一番苦労していたと認識していた時を思い出したせいで現実逃避気味になりながら…
しかし、こんな風に抜けたところが合ったが先述の通り使う魔法自体は強力で非常に優秀であった。
・土くれのフーケ事件
今度彼と対峙したのは盗賊フーケ作り出したゴーレムだった。
「カメザード!また、魔法で別のものに変えちゃいなさい!」
「しかし、あのサイズですと一回では変えられそうにありませんな…ここは」
そういいながらカメザードが取り出したのは
「タマゴ?」
ルイズたちがきょとんとする中、カメザードはそれに魔法をかける。と、タマゴが割れ何かが飛び出した。
それはタマゴのサイズからどうみてもおかしいほど巨大な黒くて丸く目のついた何か…
それは飛び出した拍子でフーケのゴーレムの上に落下し動けなくすると大爆発した。
ゴーレムは撃破したものの当のフーケ…学院長秘書のロングビルには宝物庫の中から盗んだマジックアイテムを使い
逃げられてしまったが幸い被害はフーケが逃亡に使用したマジックアイテム一つですんだのだった。
・酒場にて…フーケ+傭兵
「また、あの爆発するのでやっちゃたら?」
「ですが、この混戦で爆発はよろしくないかと」
「じゃあ、どうするのよ!?」
「お任せください。ギーシュ様、少しヴェルダンデさんを借りますよ」
そういうとカメザードはヴェルダンデに向かい魔法となえた。と、
ヴェルダンデが巨大化した。
「ええ!?」
「ヴェルダンデ!!僕の可愛いヴェルダンデ!!ああ、こんなに大きく育っちゃって!!」
「ちょ…育って大きくなったわけじゃないでしょ!!」
その後、フーケはビックヴェルダンデにより…
傭兵部隊はカメザードがタマゴから呼び出したにせジャッキーなる小人とドッシーなる竜
により壊滅させられた。
・裏切りのワルド
「ワルド様、よくもルイズ様の心を踏みにじりましたな…」
「そこはすまないと思ってるよ。本来ならもっとショックを与えずにこちらに来てもらうつもりだったんだがね。
まあ、今回はウェールズを暗殺できただけでもよしとしよう」
「確かにウェールズ皇子を死なせてしまったのは失態でした…
占いでわかっていたのですが…私の占い…当たるのはいいんですが回避はできないのでしょうか?
ですが…フーケが盗んだものからこれをくすねておいて正解でしたな」
そういうとカメザードは懐からなにか放り投げた…瞬間、視界が歪み…
「なっ!?」
ワルドは唖然とした。いや、その場に居合わせていたルイズ、そして先ほどワルドの手により命を失ったはずの
アルビオン皇子ウェールズも何がなんだかわからなくなっていた。
疑問は一つ…なぜ、ウェールズが息を吹き返している!?
否、息を吹き返したどころか身につけている衣類などにさえ傷がない…これは一体…
「『あのころにもどりたい』…このアイテムは少し前のことならやり直せるアイテムでして…」
そういってカメザードは先ほど放り投げたものをみせる
「さて、どうしますか子爵?」
「…ならば、それを持つ君を即死させればいいことだ…
確かに君は強敵だ。だが、ここは王城…室内で敵は私一人下手に大暴れすれば迷惑を被るのは王党派だよ?
酒場で呼び出した小人を使えばいいだろうが…それでも一回に相手にできるのは1人だし、
呼び出すまでの隙も大きい。仮に呼び出し私に向かわせたとしても…」
カメザード、ルイズ、ウェールズを4つの人影が囲う…囲むのは4人のワルド。
先ほどからいたワルドを含めれば5人となる。
「その間に他の私の攻撃を防げるのかな?鈍間なカメ如きが…」
その言葉に少しカチンとしたような反応を見せるカメザード。だが、すぐに笑みを浮かべ口を開いた。
「カメ一族をあまり馬鹿にしてほしくないものですな…
それはそうとこれでも私は奉仕する相手に対して溺愛気味になりがちでしたな…
幼少時代のクッパ様がお怪我をさせられたときも…」
そういいながらカメザードは杖を振る…ルイズに向かって…
数秒後…ニューカッスル城は瓦礫へと変わっていた…
「あ…ああ…」
呆然とするワルド。その視線の先には…
「ウオオオオオオ!!!」
巨大化し咆哮するルイズの姿があった…
「このように…傷つけた相手に見境がなくなってしまい
まわりの被害も省みず城がぶっ壊れるほど巨大化させてしまいまして…」
巨大化したルイズが杖を構える。目標は自分の心をもてあそんだワルド。
杖から爆発が放たれる…完成した虚無の魔法の爆発が…それは一瞬でワルドを消し飛ばす。
カメザードの巨大化魔法はただ、対象を巨大化させるだけではない…凶暴性が増したり
その潜在能力等さえブーストさせるのだ。
「やはりさすがにやりすぎましたかな?すいじょうきばくはつかカチカッチンでも充分だったでしょうか?
…城を壊した件に関しましては貴族派の連中を倒すことで弁償させていただきましょう…
今のルイズ様の力ならたやすいでしょうし…ねぇ、ルイズ様」
そうルイズに向かい言うカメザード。が、
「って!!下からまる見えじゃないの!!このバカガメェ!!!」
我を取り戻したらしいルイズは足でカメザードを潰そうとしていた。
「あ、あの…ルイズ様…踏まれてもペランペランになるだけで死にませんが…それはちょっと…」
「問答無用!!」
箒に乗り逃げるカメザード。
その進路上にいた貴族派は高速で飛行するカメザードにはねられたり
ルイズの爆発と踏み潰しで大打撃を食らい壊滅した。
なお衝撃で吹き飛ばされただけで無事だった連中には「白…」とか呟いてたものがいたらしい…
「それにしてもこっちの世界に来てから結構運が向いて来た様な…
いや、向こうにいたときがついてなさ過ぎたような…
以前はあの恐竜こっぴどくやられたりとかクッパ様のお守りとか…
バカンス中のピーチ姫をさらった時はさらった場所がヨースター島だったから
あの恐竜にやられるのが怖くて砦や城で待ち構えるしかなかったりとか…
レースじゃ参加はぶられるし…
カジオーに洗脳されて赤くなるわ…その後、クッパ様やマリオさんと戦った時なんか
モンスター召喚する前に秒殺されることの方が多いわ…
というかあの時ピーチ姫、クッパ様よりお強くなってたよなぁ…スマ○ラでも普通に強いとか…
そもそも最近全体的にクッパ軍団の威厳とかってなくなってるよなあ…」
―完―
ルイズは町に買い物に来ていた。
別に使い魔の武器を買いに来たとかではない。気晴らしだ。
自分の召喚した使い魔は優秀だった…自分がへこむほどに…
なんせ亜人で人語を解すのはおろかメイジでもあるらしいのだ。
最初は疑っていたが召喚した翌日、ギーシュとメイドとの間で起こったトラブルで
使い魔がメイドを庇い決闘になったのだが…
「青銅のゴーレム・ワルキューレがお相手しよう」
ギーシュが作り出したワルキューレが使い魔へと向かう…
使い魔はそれに焦りもせず杖から光を放つ。それがワルキューレに命中する。
「え?」
ギーシュは呆然とした。光に当たったワルキューレがコウモリにかわったのだ。
だが、呆然としたのも一瞬。事態を理解しすぐに6体のワルキューレを生成する。
使い魔は6体すべてに光を放つ。ワルキューレがまたコウモリ、跳ねる星のような生物?、
緑の水玉で目のついた動くキノコ、彼と同じ亜人、跳ねる四角い岩の怪物、金貨に変わる
「そ、そんな…」
さらに使い魔の姿がぶれて消えた。どこに行ったかと辺りを見回す。
と、
「まだやりますかな?」
そんな声が背後から響いた。その眼鏡に隠れた目に射抜かれたときギーシュは己の敗北を認めた。
という風に他人の錬金したゴーレムをただ錬金するどころか生物にまで変えてしまったり
転移などを使えるほど優秀なメイジだったのだ。
八つ当たりしようにも若い頃はここに呼び出される前に使えていた国の王の幼少時代の子守をしていたり
その王がよくさらってくるという異国の姫への対処を王の部下は心がけてる
(臣下に女っ気があまりいないためデレデレしているだけらしいがメイドを庇ったのもその辺の関係のようだ)
とかで応対もしっかりしており非の打ち所がない。
買い物にでもでかけなければやってられないと町へ出かけたのだが…
「あれ!?」
「どういたしましたルイズ様?」
そう声をかけるのは青い帽子とローブに身を包みグルグル眼鏡をかけた亜人…件のルイズの使い魔である。
何の亜人かというとカメだ。
もっとも、カメたる証拠の甲羅はその青いローブによって隠されているし
肌の出も少ない…辛うじて顔により亜人だということがわかる。
だが、そんなことよりルイズには気になることがあった。
「財布がない!?どうしよう…」
それを聞いた使い魔は一瞬考えるようなしぐさをするがすぐにそれを解き口を開く。
「ルイズ様、お尋ねしますが財布の中にはお金以外で紛失しては困るものは?」
「それはないけど…」
「ならば、ここは私にお任せを…」
そう言うと使い魔は杖を取り出し呪文を唱える
「タダヨ・リータカ・イモ・ノハナシ」
詠唱が終わるとルイズの上には?マークのついた金色の宝箱が浮遊していた。
「そのブロックを叩くと金貨が無限に出ます」
使い魔カメザードは自信を持って答えた。
数分後…
「ハアハア…カメザード…まだ盗まれた分にはとどかないの?」
ルイズは盗まれた分を取り返すためひたすら宝箱をジャンプして叩いていた。
「まだ半分です…すいません…なにせ一回で一枚しかでないものでして…」
「大体、これ高さ高すぎない!?」
「一応、この世界の方々のジャンプ力に合わせた高さにしたのですが…」
「まだ高いわよ!大体…」
ルイズは大きく息を吸い込む…自身の使い魔に怒りをぶつけんがため…
「何で私がジャンプしなきゃいけないわけ!?こういうのはあんたの仕事でしょ!?」
「ですが、マリオさんも大王様も自力でやってらっしゃいましたし…」
「それだけ!?ふざけんじゃないわよ!!このバカガメ!」
さらにルイズは杖を構える。それをみたカメザードは震え上がり許しを請う。
「ヒィィーー!!ルイズ様お許しを~!!」
だが、それも聞かずルイズは魔法を行使する。
そして、カメザードは盛大に吹っ飛んだ。
『そういえば幼いクッパ様にもこんな感じでヒップドロップされて潰されたことがあったなあ…
あの頃は苦労した…ぶっちゃけ、カジオーに城を乗っ取られ、奪還に向かうもクッパ様達とはぐれてしまい
単身クッパ城にたどり着いた時よりも苦労した…
モンスタウンに定住したクリジェンヌとマリオ道場で修行中のノコヤン元気かなあ?
なんかノコヤンの手紙やけに変だったんだが点字みたいな感じで点で書いてあったし…
もしかして未だにジャンプ修行してるのか?』
とか微妙に一番苦労していたと認識していた時を思い出したせいで現実逃避気味になりながら…
しかし、こんな風に抜けたところがあったが先述の通り使う魔法自体は強力で非常に優秀であった。
・土くれのフーケ事件
今度彼と対峙したのは盗賊フーケの作り出したゴーレムだった。
「カメザード!また、魔法で別のものに変えちゃいなさい!」
「しかし、あのサイズですと一回では変えられそうにありませんな…ここは」
そういいながらカメザードが取り出したのは
「タマゴ?」
ルイズたちがきょとんとする中、カメザードはそれに魔法をかける。と、タマゴが割れ何かが飛び出した。
それはタマゴのサイズからどうみてもおかしいほど巨大な黒くて丸く目のついた何か…
それは飛び出した拍子でフーケのゴーレムの上に落下し動けなくすると大爆発した。
ゴーレムは撃破したものの当のフーケ…学院長秘書のロングビルには宝物庫の中から盗んだマジックアイテムを使い
逃げられてしまったが幸い被害はフーケが逃亡に使用したマジックアイテム一つですんだのだった。
・酒場にて…フーケ+傭兵
「また、あの爆発するのでやっちゃたら?」
「ですが、この混戦で爆発はよろしくないかと」
「じゃあ、どうするのよ!?」
「お任せください。ギーシュ様、少しヴェルダンデさんを借りますよ」
そういうとカメザードはヴェルダンデに向かい魔法となえた。と、
ヴェルダンデが巨大化した。
「ええ!?」
「ヴェルダンデ!!僕の可愛いヴェルダンデ!!ああ、こんなに大きく育っちゃって!!」
「ちょ…育って大きくなったわけじゃないでしょ!!」
その後、フーケはビックヴェルダンデにより…
傭兵部隊はカメザードがタマゴから呼び出したにせジャッキーなる小人とドッシーなる竜
により壊滅させられた。
・裏切りのワルド
「ワルド様、よくもルイズ様の心を踏みにじりましたな…」
「そこはすまないと思ってるよ。本来ならもっとショックを与えずにこちらに来てもらうつもりだったんだがね。
まあ、今回はウェールズを暗殺できただけでもよしとしよう」
「確かにウェールズ皇子を死なせてしまったのは失態でした…
占いでわかっていたのですが…私の占い…当たるのはいいんですが回避はできないのでしょうか?
ですが…フーケが盗んだものからこれをくすねておいて正解でしたな」
そういうとカメザードは懐からなにか放り投げた…瞬間、視界が歪み…
「なっ!?」
ワルドは唖然とした。いや、その場に居合わせていたルイズ、そして先ほどワルドの手により命を失ったはずの
アルビオン皇子ウェールズも何がなんだかわからなくなっていた。
疑問は一つ…なぜ、ウェールズが息を吹き返している!?
否、息を吹き返したどころか身につけている衣類などにさえ傷がない…これは一体…
「『あのころにもどりたい』…このアイテムは少し前のことならやり直せるアイテムでして…」
そういってカメザードは先ほど放り投げたものをみせる
「さて、どうしますか子爵?」
「…ならば、それを持つ君を即死させればいいことだ…
確かに君は強敵だ。だが、ここは王城…室内で敵は私一人下手に大暴れすれば迷惑を被るのは王党派だよ?
酒場で呼び出した小人を使えばいいだろうが…それでも一回に相手にできるのは1人だし、
呼び出すまでの隙も大きい。仮に呼び出し私に向かわせたとしても…」
カメザード、ルイズ、ウェールズを4つの人影が囲う…囲むのは4人のワルド。
先ほどからいたワルドを含めれば5人となる。
「その間に他の私の攻撃を防げるのかな?鈍間なカメ如きが…」
その言葉に少しカチンとしたような反応を見せるカメザード。だが、すぐに笑みを浮かべ口を開いた。
「カメ一族をあまり馬鹿にしてほしくないものですな…
それはそうとこれでも私は奉仕する相手に対して溺愛気味になりがちでしたな…
幼少時代のクッパ様がお怪我をさせられたときも…」
そういいながらカメザードは杖を振る…ルイズに向かって…
数秒後…ニューカッスル城は瓦礫へと変わっていた…
「あ…ああ…」
呆然とするワルド。その視線の先には…
「ウオオオオオオ!!!」
巨大化し咆哮するルイズの姿があった…
「このように…傷つけた相手に見境がなくなってしまい
まわりの被害も省みず城がぶっ壊れるほど巨大化させてしまいまして…」
巨大化したルイズが杖を構える。目標は自分の心をもてあそんだワルド。
杖から爆発が放たれる…完成した虚無の魔法の爆発が…それは一瞬でワルドを消し飛ばす。
カメザードの巨大化魔法はただ、対象を巨大化させるだけではない…凶暴性が増したり
その潜在能力等さえブーストさせるのだ。
「やはりさすがにやりすぎましたかな?すいじょうきばくはつかカチカッチンでも充分だったでしょうか?
…城を壊した件に関しましては貴族派の連中を倒すことで弁償させていただきましょう…
今のルイズ様の力ならたやすいでしょうし…ねぇ、ルイズ様」
そうルイズに向かい言うカメザード。が、
「って!!下からまる見えじゃないの!!このバカガメェ!!!」
我を取り戻したらしいルイズは足でカメザードを潰そうとしていた。
「あ、あの…ルイズ様…踏まれてもペランペランになるだけで死にませんが…それはちょっと…」
「問答無用!!」
箒に乗り逃げるカメザード。
その進路上にいた貴族派は高速で飛行するカメザードにはねられたり
ルイズの爆発と踏み潰しで大打撃を食らい壊滅した。
なお衝撃で吹き飛ばされただけで無事だった連中には「白…」とか呟いてたものがいたらしい…
「それにしてもこっちの世界に来てから結構運が向いて来た様な…
いや、向こうにいたときがついてなさ過ぎたような…
以前はあの恐竜にこっぴどくやられたりとかクッパ様のお守りとか…
バカンス中のピーチ姫をさらった時はさらった場所がヨースター島だったから
あの恐竜にやられるのが怖くて砦や城で待ち構えるしかなかったりとか…
レースじゃ参加はぶられるし…
カジオーに洗脳されて赤くなるわ…その後、クッパ様やマリオさんと戦った時なんか
モンスター召喚する前に秒殺されることの方が多いわ…
というかあの時ピーチ姫、クッパ様よりお強くなってたよなぁ…スマ○ラでも普通に強いとか…
そもそも最近全体的にクッパ軍団の威厳とかってなくなってるよなあ…」
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