「ゼロテリ5B」(2007/07/11 (水) 20:35:21) の最新版変更点
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◆◇◆キュルケの半日◆◇◆
まただ。
ルイズの使い魔のペルデュラボーを口説こうとしたら、またもやどこからか凄まじい殺気を感じた。
初めはルイズが『使い魔を盗られる!』と思って出しているのだと思っていたが、彼女がいない時にも感じるので違うようだ。
はっ、もしかしたらすでに彼のファンクラブが出来ているのかもしれない。
もしそうなら、全ては納得がいく。
彼の正体がでっかいタコという噂は、これ以上彼のファンを増やさないための裏工作。
私が感じる殺気は、ライバルを一人でも多く減らすための行為なのだ。
そうと分かったらやることは一つ。
他のヤツよりも先手を取る。つまり彼を私の虜にしてしまえばいいのだ。
今夜はいつもより熱くなりそうね・・・
ルイズが眠りについた後もペルデュラボーが読書を続けていると、ドアをガリガリとひっかく音が聞こえた。
「こんな夜遅くに何用だ?」
ドアを開くと一匹のサラマンダーがいた。
すると、そのサラマンダーはどこかに誘導するかのようにペルデュラボーを押し始めた。廊下を見るとキュルケの部屋のドアが開いている。
「たしか汝はキュルケの使い魔だったな。すると、用事があるのはその主人か」
そう納得すると、キュルケの部屋へ向かった。
「こんな夜遅くに何用だ?」
ペルデュラボーが暗い部屋の中にいるキュルケに尋ねる。
「ようこそ。こちらにいらっしゃい」
そのセリフと共に指を鳴らす音が聞こえ、部屋の蝋燭に火が灯り、女性が男を誘惑し、一つになるための下着で身を包んだキュルケの姿があわらになる。
「あなたは、あたしをはしたない女と思うでしょうね。でもね、そう思われてもしかたがないの。あたしの二つ名は『微熱』」
そう言いつつ、彼女は軽く誘惑するように身体をくねらせる。
「あたしはね、松明よりも燃え上がりやすいの。だからいきなりこんな風にお呼出ししたりしてしまうの。分かってる、いけないことだわ」
潤ませた瞳でペルデュラボーを見つめる。
「でもね、あなたはきっとお許してくださる。あたしはあなたに恋してるのよ。恋は突然舞い降りるものなのね」
ここまでされては、並大抵の男は確実に落ちる。
が、彼の場合は違うようだった。
「ふむ、用件はそれだけか。ならば余は戻らせてもらう」
「・・・え?」
ペルデュラボーの予想外なセリフに戸惑うキュルケ。
しかし、それに追い討ちをかけるかのように、少し思考した後にペルデュラボーは答える。
「余はどこぞの魔を断つ剣と同じ趣味なのだ。故に貴公に興味はない」
そう告げるとドアへと向かっていき、
「では、よい夢を。ミス・ツェルプストー」
唖然としたキュルケのいる部屋から去ったのであった。
(は?魔を断つ剣?だれよそいつ?)
部屋に一人残されたキュルケは混乱しっぱなしだった。
(ってか断られた?あたしの誘いが?)
時間が過ぎるごとに冷静になっていくとともに、身体がふるふると震えている。
「ふ、ふふふふふ・・・。流石はダーリン、他の男共とは一味も二味も違うようね!でもね、あたしは諦めない。絶対に彼をあたしの虜にしてみせるわ!!」
そう鉄よりも硬い決心をキュルケは誓った。
番外
「どこへ行くのだ?エセルドレーダ」
-ちょっと用事ができましたので、外出してきます。朝までには戻りますのでご安心を。
「そうか。・・・・・・ほどほどにしておくのだぞ?」
-・・・・・イエス、マスター
このやり取りの数分後、キュルケは黒い大犬に襲われたのであった。
◆◇◆キュルケの半日◆◇◆
まただ。
ルイズの使い魔のペルデュラボーを口説こうとしたら、またもやどこからか凄まじい殺気を感じた。
初めはルイズが『使い魔を盗られる!』と思って出しているのだと思っていたが、彼女がいない時にも感じるので違うようだ。
はっ、もしかしたらすでに彼のファンクラブが出来ているのかもしれない。
もしそうなら、全ては納得がいく。
彼の正体がでっかいタコという噂は、これ以上彼のファンを増やさないための裏工作。
あたしが感じる殺気は、ライバルを一人でも多く減らすための行為なのだ。
そうと分かったらやることは一つ。
他のヤツよりも先手を取る。つまり彼をあたしの虜にしてしまえばいいのだ。
今夜はいつもより熱くなりそうね・・・
ルイズが眠りについた後もペルデュラボーが読書を続けていると、ドアをガリガリとひっかく音が聞こえた。
「こんな夜遅くに何用だ?」
ドアを開くと一匹のサラマンダーがいた。
すると、そのサラマンダーはどこかに誘導するかのようにペルデュラボーを押し始めた。廊下を見るとキュルケの部屋のドアが開いている。
「たしか汝はキュルケの使い魔だったな。すると、用事があるのはその主人か」
そう納得すると、キュルケの部屋へ向かった。
「こんな夜遅くに何用だ?」
ペルデュラボーが暗い部屋の中にいるキュルケに尋ねる。
「ようこそ。こちらにいらっしゃい」
そのセリフと共に指を鳴らす音が聞こえ、部屋の蝋燭に火が灯り、女性が男を誘惑し、一つになるための下着で身を包んだキュルケの姿があわらになる。
「あなたは、あたしをはしたない女と思うでしょうね。でもね、そう思われてもしかたがないの。あたしの二つ名は『微熱』」
そう言いつつ、彼女は軽く誘惑するように身体をくねらせる。
「あたしはね、松明よりも燃え上がりやすいの。だからいきなりこんな風にお呼出ししたりしてしまうの。分かってる、いけないことだわ」
潤ませた瞳でペルデュラボーを見つめる。
「でもね、あなたはきっとお許してくださる。あたしはあなたに恋してるのよ。恋は突然舞い降りるものなのね」
ここまでされては、並大抵の男は確実に落ちる。
が、彼の場合は違うようだった。
「ふむ、用件はそれだけか。ならば余は戻らせてもらう」
「・・・え?」
ペルデュラボーの予想外なセリフに戸惑うキュルケ。
しかし、それに追い討ちをかけるかのように、少し思考した後にペルデュラボーは答える。
「余はどこぞの魔を断つ剣と同じ趣味なのだ。故に貴公に興味はない」
そう告げるとドアへと向かっていき、
「では、よい夢を。ミス・ツェルプストー」
唖然としたキュルケのいる部屋から去ったのであった。
(は?魔を断つ剣?だれよそいつ?)
部屋に一人残されたキュルケは混乱しっぱなしだった。
(ってか断られた?あたしの誘いが?)
時間が過ぎるごとに冷静になっていくとともに、身体がふるふると震えている。
「ふ、ふふふふふ・・・。流石はダーリン、他の男共とは一味も二味も違うようね!でもね、あたしは諦めない。絶対に彼をあたしの虜にしてみせるわ!!」
そう鉄よりも硬い決心をキュルケは誓った。
番外
「どこへ行くのだ?エセルドレーダ」
-ちょっと用事ができましたので、外出してきます。朝までには戻りますのでご安心を。
「そうか。・・・・・・ほどほどにしておくのだぞ?」
-・・・・・イエス、マスター
このやり取りの数分後、キュルケは黒い大犬に襲われたのであった。
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