「レンタルルイズ7」(2007/09/13 (木) 19:18:32) の最新版変更点
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トリステインん魔法学院の一室、ルイズとみかんが生活する部屋は、ここしばらく無人だったが、昨日その住人が帰ってきた。
主人が不在の間もメイドによって清潔に保たれ、出発する前と全く同じ様子の部屋とは逆に、ルイズの表情はあまりにも暗く変化していた。
最愛だったはずのワルドが王党派は毒殺したあの日、ルイズはギーシュの使い魔によってどうにか戦火から逃れることができた。
しかし、その思い出から逃れることができず、今だに苦しんでいる。
レコン・キスタとトリステインは和解をしたらしい。
それでも警戒を解くことはできないため、姫様の婚約の話はそのままだ。
手紙は、みかんが持って逃げ出していたために無事だった。
手紙を姫様に渡す際、ウェールズ王女の最後を聞かれ、ついワルドと勇敢に戦って死んだと応えてしまった。
友を戦火に巻き込んだお詫びにと、旅立つときに預けられた指輪を頂いたが、その感動が理解できる状態ではなっかた。
いまでも目をつぶればあの冷たい目で自分を見つめていた皇子の死体が思い浮かんでしまう。
まだ明けたばかりの空をぼんやりと眺めていると、オルトロスが扉の方を向き、みかんを起こした。
あの日以来みかんはオルトロスに寄り添うように眠るようになったのだ。
扉が開くと、そこにはミス・ロングビルがいた。
「あら、もう皆さんお目覚めでしたのね。オールド・オスマンが呼ばれていますよ。朝食の前にこちらに来てほしいとのことです。それでは」
こんな朝早くに一体何だろうか?
あのワルドとの決闘騒ぎで噂になってしまっていたみかんのシントウと呼ばれる魔法もみかんが実はメイジであったことやさらに異世界から来たことなども全て話合ったはず
だ。
身に覚えのないルイズは、疑問に思いながらも着替えを始めた。
ついてこようとするみかんには「呼ばれたのは自分だけだから」と断っておいた。
扉をノックし、挨拶をする。
「ルイズです。ご用件とは一体なんでございますか?」
「おお、とにかく入りなさい」
促され入るとオスマンの机の上には一冊の本が置かれていた。
「おはよう、ミス・ルイズ。実は姫様からおまえさんに頼みがあると言われたのでな」
「姫様から?」
無意識に顔をゆがめてしまう。
また危険な目だろうか?
姫様への忠誠心こと変わらないがあの恐怖を忘れることも無理だろう。
そんな感情を読んだのかオスマンは朗らかに続けた。
「明後日の結婚式のことは知っておるじゃろう?」
「はい」
この学園で知らないものがいるわけがなかった。
明日は姫様の結婚式だ。
授業は午前までで、この学院の生徒は全員パレードに参加する。
特にルイズやみかんは特別席に招待されることになっている。
あの作戦に参加したギーシュやキュルケ、タバサもだ。
キュルケやタバサには作戦の詳しい内容は知らされていないが、一応国家のために尽力をつくしてくれたのだから招待しないわけにはいかないということだ。
表面上はルイズの特別親しい学友だからということになっている。
「それでじゃな、姫様はお前さんに結婚式の祝詞をたのみたいとおっしゃったのじゃよ」
「姫様が?!」
「うむ、つい先ほどいきなり使者の者が来おってな。この本をワシに預けて行ったんじゃ」
「そんないきなり…」
「いきなりじゃからこそなるべく早く知らせようと思ったのじゃよ」
それでこんな朝早くに呼び出されたのか、そんなことよりも自分がそんな一大事を?!
混乱するルイズにオスマンは説明を続けた。
「これは始祖の祈祷書と呼ばれるあの伝説の本じゃ。もっとも中身は白紙で偽物も甚だしいのじゃがな。祝詞を読み上げるものはこの本を手に読み上げる決まりになっておる
。手放すなよ?」
「も、もちろんです!!手放したりなんてしません!!」
「ふむ、よろしい。ではもう下がってよいぞ」
あまりの急展開に頭がついていかないまま、ルイズはふらふらと部屋に戻って行った。
朝食を取り終えたルイズは祈祷書を眺めながらぼんやりと椅子に腰かけていた。
隣では自分よりも食べる速度の遅いみかんがパンをかじっている。
何人ものメイジがみかんに奇異の目を向けている。
おおよそすべての魔法を発動すら不可能にする先住魔法の使い手といてみかんは有名になっているのだ。
しかも決闘が目立ちすぎたために、グリフォン隊のワルドと行動を共にしていたこともばれてしまっている。
侯爵家であるルイズとその使い魔であるみかんがグリフォン隊の人間と行動を共にしていたとなれば噂にもなる。
今回のレコン・キスタとの唐突な和解にも何か関係しているのではないかという噂すらあった。
しだいに居心地の悪さを感じ始めていたルイズがみかんを急かそうかと思い始めたころ、コルベールが大声でみかんの名前を叫んだ。
「ミス・ミカン!!いますか!!」
「こるべーる先生?」
食堂で叫ぶという非常識な行動をとがめる声もあったが、興奮状態にあるコルベールはそれを無視して尚も叫んだ。
「早く!!早く君が召喚された広場まで来てください!!」
「ミスタ・コルベール、いったい何をそんなに騒いでおられるのですか?」
「ミス・ヴァリエール、大変なことが起こっているのです!!ミス・みかんの仲間を名乗る方が!!ミス・ホナミとミスタ・イバがミス・みかんを迎えに来られたのです!!
」
「「えぇ?!」」
短いですがここまでです。
次からの投下は避難所で行います。
このスレの趣旨とはずれていくと思いますので。
多重クロスだのボーカロイドだの書いてたら短くなってしまいました
次は一気に投下したいです
誤字の指摘の方、改めて感謝をば
トリステイン魔法学院の一室、ルイズとみかんが生活する部屋は、ここしばらく無人だったが、昨日その住人が帰ってきた。
主人が不在の間もメイドによって清潔に保たれ、出発する前と全く同じ様子の部屋とは逆に、ルイズの表情はあまりにも暗く変化していた。
最愛だったはずのワルドが王党派を毒殺したあの日、ルイズはギーシュの使い魔によってどうにか戦火から逃れることができた。
しかし、その思い出から逃れることができず、今だに苦しんでいる。
レコン・キスタとトリステインは和解をしたらしい。
それでも警戒を解くことはできないため、姫様の婚約の話はそのままだ。
手紙は、みかんが持って逃げ出していたために無事だった。
手紙を姫様に渡す際、ウェールズ皇子の最後を聞かれ、ついワルドと勇敢に戦って死んだと応えてしまった。
友を戦火に巻き込んだお詫びにと、旅立つときに預けられた指輪を頂いたが、その感動が理解できる状態ではなっかた。
いまでも目をつぶればあの冷たい目で自分を見つめていた皇子の死体が思い浮かんでしまう。
まだ明けたばかりの空をぼんやりと眺めていると、オルトロスが扉の方を向き、みかんを起こした。
あの日以来みかんはオルトロスに寄り添うように眠るようになったのだ。
扉が開くと、そこにはミス・ロングビルがいた。
「あら、もう皆さんお目覚めでしたのね。オールド・オスマンが呼ばれていますよ。朝食の前にこちらに来てほしいとのことです。それでは」
こんな朝早くに一体何だろうか?
あのワルドとの決闘騒ぎで噂になってしまっていたみかんのシントウと呼ばれる魔法もみかんが実はメイジであったことやさらに異世界から来たことなども全て話合ったはずだ。
身に覚えのないルイズは、疑問に思いながらも着替えを始めた。
ついてこようとするみかんには「呼ばれたのは自分だけだから」と断っておいた。
扉をノックし、挨拶をする。
「ルイズです。ご用件とは一体なんでございますか?」
「おお、とにかく入りなさい」
促され入るとオスマンの机の上には一冊の本が置かれていた。
「おはよう、ミス・ルイズ。実は姫様からおまえさんに頼みがあると言われたのでな」
「姫様から?」
無意識に顔をゆがめてしまう。
また危険な目だろうか?
姫様への忠誠心こそ変わらないがあの恐怖を忘れることも無理だろう。
そんな感情を読んだのかオスマンは朗らかに続けた。
「明後日の結婚式のことは知っておるじゃろう?」
「はい」
この学園で知らないものがいるわけがなかった。
明後日は姫様の結婚式だ。
授業は午前までで、この学院の生徒は全員パレードに参加する。
特にルイズやみかんは特別席に招待されることになっている。
あの作戦に参加したギーシュやキュルケ、タバサもだ。
キュルケやタバサには作戦の詳しい内容は知らされていないが、一応国家のために尽力をつくしてくれたのだから招待しないわけにはいかないということだ。
表面上はルイズの特別親しい学友だからということになっている。
「それでじゃな、姫様はお前さんに結婚式の祝詞をたのみたいとおっしゃったのじゃよ」
「姫様が?!」
「うむ、つい先ほどいきなり使者の者が来おってな。この本をワシに預けて行ったんじゃ」
「そんないきなり…」
「いきなりじゃからこそなるべく早く知らせようと思ったのじゃよ」
それでこんな朝早くに呼び出されたのか、そんなことよりも自分がそんな一大事を?!
混乱するルイズにオスマンは説明を続けた。
「これは始祖の祈祷書と呼ばれるあの伝説の本じゃ。もっとも中身は白紙で偽物も甚だしいのじゃがな。祝詞を読み上げるものはこの本を手に読み上げる決まりになっておる。手放すなよ?」
「も、もちろんです!!手放したりなんてしません!!」
「ふむ、よろしい。ではもう下がってよいぞ」
あまりの急展開に頭がついていかないまま、ルイズはふらふらと部屋に戻って行った。
朝食を取り終えたルイズは祈祷書を眺めながらぼんやりと椅子に腰かけていた。
隣では自分よりも食べる速度の遅いみかんがパンをかじっている。
何人ものメイジがみかんに奇異の目を向けている。
おおよそすべての魔法を発動すら不可能にする先住魔法の使い手といてみかんは有名になっているのだ。
しかも決闘が目立ちすぎたために、グリフォン隊のワルドと行動を共にしていたこともばれてしまっている。
侯爵家であるルイズとその使い魔であるみかんがグリフォン隊の人間と行動を共にしていたとなれば噂にもなる。
今回のレコン・キスタとの唐突な和解にも何か関係しているのではないかという噂すらあった。
しだいに居心地の悪さを感じ始めていたルイズがみかんを急かそうかと思い始めたころ、コルベールが大声でみかんの名前を叫んだ。
「ミス・ミカン!!いますか!!」
「こるべーる先生?」
食堂で叫ぶという非常識な行動をとがめる声もあったが、興奮状態にあるコルベールはそれを無視して尚も叫んだ。
「早く!!早く君が召喚された広場まで来てください!!」
「ミスタ・コルベール、いったい何をそんなに騒いでおられるのですか?」
「ミス・ヴァリエール、大変なことが起こっているのです!!ミス・みかんの仲間を名乗る方が!!ミス・ホナミとミスタ・イバがミス・みかんを迎えに来られたのです!!」
「「えぇ?!」」
次からの投下は避難所で行います
このスレの趣旨とはずれていくと思いますので
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