「ゼロの雪風」(2008/03/01 (土) 23:45:27) の最新版変更点
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「宇宙の果てのどこかにいる、わたしの下僕よ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!
わたしは心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」
十数回の爆発にもめげず、召喚呪文を唱えて杖を振り上げるルイズだったが、今度は爆発すら起こらなかった。
が、草原の端に楕円形をした銀色の円盤が現われる。
それが何であるか、魔法の成功率はゼロであるものの勉強熱心な事にかけては学園でも屈指であったルイズは知っていた。
その物体こそ召喚円。そこに何かが入れば、ルイズの召喚は成立するのだ。
「いける! さあ、誰でも良いからそこに飛び込みなさいよ!!」
「『いける!』じゃないわよヴァリエール。誰がそんなトコに好き好んで入るもんですか」
「春の使い魔召喚は神聖な儀式ですよねコルベール先生。
と、ゆーワケで思い切って飛び込んで下さい!」
「全力でお断りさせてもらいますぞミス・ヴァリエール」
「ゼロのルイズが貴族を召喚する気だぞー」
「ゼロのくせに生意気だー」
まぁそんな騒ぎの中、草原の一角では一人の少女が自分の使い魔に弄ばれていた。
澄んだ青いウロコと翼を持った竜、風竜にきゅいきゅい言いながら咥えて持ち上げたり、
放り投げてはキャッチしたりされているのは雪風のタバサ。
見事と言うべきか、お手玉のようにポンポンと投げられながらも、体育座りの姿勢を崩さずに読書を続けている。
「きゅいきゅいーきゅきゅー……あっ!」
愛情だか親愛だかの表現だったのだろう、シルフィードの人間お手玉にされるがままなダバサ。
だが、急な突風にうっかり手元が狂ってしまい、変な方向に飛ばされてしまった。
「きゅいーっ! おねーさまー!」
「きゃー、ダバサが!」
落ち行く先は――――――当然のように件の召喚円。
「チャーンス! もらったわよ!」
待ってましたとばかりに起こる爆発の中から現れるタバサに、躊躇ゼロのルイズがキスを喰らわした。
「……あつい」
かくして契約は結ばれ、タバサの右手にはガンダールヴのルーンが浮かび上がる。
――――これが後にガリア王城守護・花壇騎士団を単騎で壊滅させる、ハルケギニア最強の魔法剣士の誕生であった。
「宇宙の果てのどこかにいる、わたしの下僕よ! 神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!
わたしは心より求め、訴えるわ。我が導きに応えなさい!」
十数回の爆発にもめげず、召喚呪文を唱えて杖を振り上げるルイズだったが、今度は爆発すら起こらなかった。
が、草原の端に楕円形をした銀色の円盤が現われる。
それが何であるか、魔法の成功率はゼロであるものの勉強熱心な事にかけては学園でも屈指であったルイズは知っていた。
その物体こそ召喚円。そこに何かが入れば、ルイズの召喚は成立するのだ。
「いける! さあ、誰でも良いからそこに飛び込みなさいよ!!」
「『いける!』じゃないわよヴァリエール。誰がそんなトコに好き好んで入るもんですか」
「春の使い魔召喚は神聖な儀式ですよねコルベール先生。
と、ゆーワケで思い切って飛び込んで下さい!」
「全力でお断りさせてもらいますぞミス・ヴァリエール」
「ゼロのルイズが貴族を召喚する気だぞー」
「ゼロのくせに生意気だー」
まぁそんな騒ぎの中、草原の一角では一人の少女が自分の使い魔に弄ばれていた。
澄んだ青いウロコと翼を持った竜、風竜にきゅいきゅい言いながら咥えて持ち上げたり、
放り投げてはキャッチしたりされているのは雪風のタバサ。
見事と言うべきか、お手玉のようにポンポンと投げられながらも、体育座りの姿勢を崩さずに読書を続けている。
「きゅいきゅいーきゅきゅー……あっ!」
愛情だか親愛だかの表現だったのだろう、シルフィードの人間お手玉にされるがままなタバサ。
だが、急な突風にうっかり手元が狂ってしまい、変な方向に飛ばされてしまった。
「きゅいーっ! おねーさまー!」
「きゃー、タバサが!」
落ち行く先は――――――当然のように件の召喚円。
「チャーンス! もらったわよ!」
待ってましたとばかりに起こる爆発の中から現れるタバサに、躊躇ゼロのルイズがキスを喰らわした。
「……あつい」
かくして契約は結ばれ、タバサの左手にはガンダールヴのルーンが浮かび上がる。
――――これが後にガリア王城守護・花壇騎士団を単騎で壊滅させる、ハルケギニア最強の魔法剣士の誕生であった。
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