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【ご注意】
これから始まるSSは
やけに良識ぶった方、くそまじめ野郎、
いい子ぶりっこは見る必要なし!!
あと批評は断る!!
サクシャの父
『わっかめー! もっずくー! ひっじきー!』
今日も今日とて魔法学園は平常どおり運営されている。
独特なチャイムの音と共に、昼休みに突入した生徒達が、
楽しそうに雑談をしながら食堂へ向かって行く。
(良いなぁ。……毎日、毎日、ああして勉強に励む姿って)
シェスタは洗濯する手を休めて、何処か羨ましそうに彼らの姿を見つめた。
(そして、時に喧嘩し、時に協力しながら、友情や恋愛を繰り広げて行く……。
まさに青春っていう感じですね。 ……良いなぁ)
自分も、メイドとして働き出す前は、ああだったのに。
洗濯や給仕も嫌いじゃない、というか好きな作業だから苦にはならないけれど、
やっぱりあの頃の、勉学に励んでいた時の気持ちが忘れられなかった。
はあ、とシェスタは溜息を吐く。
「……どうして潰れちゃったんでしょう、メイド喫茶養成学校」
コマンドー02:昼食のマサル
「まあ、クヨクヨしても仕方ないですよねっ」
うん、と頷いてシェスタは洗濯物を干し、給仕をする為に食堂へと行こうと振り向いた。
_| ̄|○
(ね、寝てる―――――――――ッ!?)
誰であろう、芝生の真ん中で突っ伏して眠っているのはマサルであった。
――が、当然、昨日召還されたばかりの彼のことをシェスタは知る由もない。
「え、ええっと、学園の方、なんでしょうか……?」
というか傍を通るメイジの人たち、誰も起こさないのは良いんだろうか。
なんか皆して視線を逸らしてるし。
でも放っておけないしなあ、とシェスタが手を伸ばすと――……。
「モンテスキューッ!!!」
\○/
|
|
/ \
「ちぇっ……夢か」
(どんな夢――――ッ!?)
この人絶対に生徒じゃないっ!?
そう思ったシェスタが、思わず身を引いたが、時すでに遅し。
「……………むッ!」
きゅぴーんっ!と音を立てそうな勢いで、マサルの目が輝いた。
折りしも、シェスタが下がった場所にはためくのは、オールド・オスマンから頼まれた洗濯物。
そこには彼のシンボルマークである髭の絵が刺繍されている。
(そうか……ッ! キミも髭マニア……ッ!)
「ウォンチュッ☆」
(なんか気に入られた――――ッ!?)
やけにフレンドリーな態度のマサルに怯えるシエスタ。
しかし、不幸にも彼女は優しい娘だった。
たとえ自分が嫌であろうとも、好意を抱いてくれてる人物を無碍にするわけにはいかない。
「え、えぇと……あの、貴方は昼食は、良いんですか?」
「ん? ああ、もうこんな時間か。よし、ボクも弁当を食べるとするかッ」
何処からか取り出した包みを紐解くマサル。
金属製の箱のふたを開けると、中身はゆで卵一個。
「いやぁ、やっぱ昼はゆで卵に限るなぁっ! うん、美味い美味いッ!
………はぁ、……満腹だぁ……」
(ぜ、ぜんぜん満足してない――ッ!?)
「え、えぇと、よろしければ……厨房へ行きますか?
まかないですけど、もうちょっとちゃんとした料理がありますから……」
「本当かいッ!? いやあ、キミは良い人だッ! 本当に良い人だッ!
なんせまともな食事と言ったら三ヶ月ぶりだからなぁ。
ホント、三ヶ月は大変だったんだよ。すごい三ヶ月でさあ。
この三ヶ月、まともなものなんて殆ど食べてなくってさぁ……」
喜色満面ではしゃぐマサルに対し、微妙な表情のシエスタ。
何故か物凄く三ヶ月を強調しているのは……きっと聞いて欲しいんだろうなぁ。
……嫌だなぁ、と思わず呟いてしまったが、マサルには聞こえてないらしい。
なら……聞かなきゃならないんだろうなぁ……。
「何をしていたんですか、三ヶ月?」
「そればっかりは言えないな……ッ」
(えぇ――――ッ!?)
さて、その後、厨房でコックのマルトーからまかないを貰ったマサル。
ガツガツと一気に食べ終えてから食堂に戻ると、何やら騒がしい。
……どうやら、貴族の落っことした香水瓶が原因で、シえスタが怒られているようなのだが――。
「ややぁ、ほっちゃんじゃないか! 奇遇だなぁ、こんなところで逢うなんて!」
――そんな空気をまったく読まないのがマサルなのであった。
「え、ええっ!? ほ、ほっちゃん!?」
「キミには世話になったからねぇ。ニックネームをつけてあげたのさ!
さあ、ボクと一緒に鼻歌でも鼻ずさもうじゃないかッ」
ふんふんふふんーふふーんふんふーんふふーん♪などと鼻歌をしながら、
シェスタの腕をずるずると引っ張って立ち去ろうとするマサル。
当然、対する貴族――ギーシュがそれを許すわけもない。
「おい、ちょっと待て!」
思わず声を荒げてしまい、すぐにそれは貴族らしくないと思ったのか平静を装う。
「キミ、そこの彼女がしでかした事によって、二人の女性の名誉が傷ついたんだぞ?
ルイズの使い魔だったね、確か。……ド田舎の平民なら知らなくても仕方ないかもしれないけど、
ここ、ハルケギニアにおいて、それはとても重大なことなんだッ!」
「あ、そうなのかい? うーん……そいつは悪いことをしたなぁ。すまない、どうか許してくれないか?」
すすすっと近づいたマサルが、ギーシュの手にそっと何かを握らせる。
ギーシュも、それが何を意味するのか理解したのだろう。ふん、と面白くも無さそうに鼻で笑った。
「いや、非を認めてくれれば良いのさ。今後は気をつけてくれたまえよ」
「……おい、良いのかギーシュ。そんなアッサリ許しちゃって」
「ふん。賄賂を渡して見逃してもらおうとする奴なんて、平民にしても情けないからね。
怒る気も失せたよ」
悪友の言葉に微笑みながら、ギーシュは笑った。
なんともつまらない奴だ。まったく、喧嘩を売ろうとして損をしたもんだ。
「……で、それ幾ら入ってるんだ?」
「ああ、そうだね。たいした額じゃないだろうけれど、モンモランシーへのプレゼント代くらいには――……」
l^丶
| '゙''"'''゙ y-―, あ ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう
ミ ´ ∀ ` ,:'
(丶 (丶 ミ いあ いあ
(( ミ ;': ハ,_,ハ ハ,_,ハ
;: ミ ';´∀` '; ';´∀` ';
`:; ,:' c c.ミ' c c.ミ
U"゙'''~"^'丶) u''゙"J u''゙"J
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,―-y'"'~"゙´ | それ るるいえ うがふなぐる ふたぐん
ヽ ´ ∀ ` ゙':
ミ .,/) 、/) いあ いあ
゙, "' ´''ミ ハ,_,ハ ハ,_,ハ
(( ミ ;:' ,:' ´∀`'; ,:' ´∀`';
'; 彡 :: っ ,っ :: っ ,っ
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「………………」
「………………」
「………………」
「………………」
「け、決闘だ―――――ッ!! 決闘を申し込んでやる――――――ッ!!」
【ご注意】
これから始まるSSは
やけに良識ぶった方、くそまじめ野郎、
いい子ぶりっこは見る必要なし!!
あと批評は断る!!
サクシャの父
『わっかめー! もっずくー! ひっじきー!』
今日も今日とて魔法学園は平常どおり運営されている。
独特なチャイムの音と共に、昼休みに突入した生徒達が、
楽しそうに雑談をしながら食堂へ向かって行く。
(良いなぁ。……毎日、毎日、ああして勉強に励む姿って)
シェスタは洗濯する手を休めて、何処か羨ましそうに彼らの姿を見つめた。
(そして、時に喧嘩し、時に協力しながら、友情や恋愛を繰り広げて行く……。
まさに青春っていう感じですね。 ……良いなぁ)
自分も、メイドとして働き出す前は、ああだったのに。
洗濯や給仕も嫌いじゃない、というか好きな作業だから苦にはならないけれど、
やっぱりあの頃の、勉学に励んでいた時の気持ちが忘れられなかった。
はあ、とシェスタは溜息を吐く。
「……どうして潰れちゃったんでしょう、メイド喫茶養成学校」
コマンドー02:昼食のマサル
「まあ、クヨクヨしても仕方ないですよねっ」
うん、と頷いてシェスタは洗濯物を干し、給仕をする為に食堂へと行こうと振り向いた。
_| ̄|○
(ね、寝てる―――――――――ッ!?)
誰であろう、芝生の真ん中で突っ伏して眠っているのはマサルであった。
――が、当然、昨日召喚されたばかりの彼のことをシェスタは知る由もない。
「え、ええっと、学園の方、なんでしょうか……?」
というか傍を通るメイジの人たち、誰も起こさないのは良いんだろうか。
なんか皆して視線を逸らしてるし。
でも放っておけないしなあ、とシェスタが手を伸ばすと――……。
「モンテスキューッ!!!」
\○/
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「ちぇっ……夢か」
(どんな夢――――ッ!?)
この人絶対に生徒じゃないっ!?
そう思ったシェスタが、思わず身を引いたが、時すでに遅し。
「……………むッ!」
きゅぴーんっ!と音を立てそうな勢いで、マサルの目が輝いた。
折りしも、シェスタが下がった場所にはためくのは、オールド・オスマンから頼まれた洗濯物。
そこには彼のシンボルマークである髭の絵が刺繍されている。
(そうか……ッ! キミも髭マニア……ッ!)
「ウォンチュッ☆」
(なんか気に入られた――――ッ!?)
やけにフレンドリーな態度のマサルに怯えるシエスタ。
しかし、不幸にも彼女は優しい娘だった。
たとえ自分が嫌であろうとも、好意を抱いてくれてる人物を無碍にするわけにはいかない。
「え、えぇと……あの、貴方は昼食は、良いんですか?」
「ん? ああ、もうこんな時間か。よし、ボクも弁当を食べるとするかッ」
何処からか取り出した包みを紐解くマサル。
金属製の箱のふたを開けると、中身はゆで卵一個。
「いやぁ、やっぱ昼はゆで卵に限るなぁっ! うん、美味い美味いッ!
………はぁ、……満腹だぁ……」
(ぜ、ぜんぜん満足してない――ッ!?)
「え、えぇと、よろしければ……厨房へ行きますか?
まかないですけど、もうちょっとちゃんとした料理がありますから……」
「本当かいッ!? いやあ、キミは良い人だッ! 本当に良い人だッ!
なんせまともな食事と言ったら三ヶ月ぶりだからなぁ。
ホント、三ヶ月は大変だったんだよ。すごい三ヶ月でさあ。
この三ヶ月、まともなものなんて殆ど食べてなくってさぁ……」
喜色満面ではしゃぐマサルに対し、微妙な表情のシエスタ。
何故か物凄く三ヶ月を強調しているのは……きっと聞いて欲しいんだろうなぁ。
……嫌だなぁ、と思わず呟いてしまったが、マサルには聞こえてないらしい。
なら……聞かなきゃならないんだろうなぁ……。
「何をしていたんですか、三ヶ月?」
「そればっかりは言えないな……ッ」
(えぇ――――ッ!?)
さて、その後、厨房でコックのマルトーからまかないを貰ったマサル。
ガツガツと一気に食べ終えてから食堂に戻ると、何やら騒がしい。
……どうやら、貴族の落っことした香水瓶が原因で、シえスタが怒られているようなのだが――。
「ややぁ、ほっちゃんじゃないか! 奇遇だなぁ、こんなところで逢うなんて!」
――そんな空気をまったく読まないのがマサルなのであった。
「え、ええっ!? ほ、ほっちゃん!?」
「キミには世話になったからねぇ。ニックネームをつけてあげたのさ!
さあ、ボクと一緒に鼻歌でも鼻ずさもうじゃないかッ」
ふんふんふふんーふふーんふんふーんふふーん♪などと鼻歌をしながら、
シェスタの腕をずるずると引っ張って立ち去ろうとするマサル。
当然、対する貴族――ギーシュがそれを許すわけもない。
「おい、ちょっと待て!」
思わず声を荒げてしまい、すぐにそれは貴族らしくないと思ったのか平静を装う。
「キミ、そこの彼女がしでかした事によって、二人の女性の名誉が傷ついたんだぞ?
ルイズの使い魔だったね、確か。……ド田舎の平民なら知らなくても仕方ないかもしれないけど、
ここ、ハルケギニアにおいて、それはとても重大なことなんだッ!」
「あ、そうなのかい? うーん……そいつは悪いことをしたなぁ。すまない、どうか許してくれないか?」
すすすっと近づいたマサルが、ギーシュの手にそっと何かを握らせる。
ギーシュも、それが何を意味するのか理解したのだろう。ふん、と面白くも無さそうに鼻で笑った。
「いや、非を認めてくれれば良いのさ。今後は気をつけてくれたまえよ」
「……おい、良いのかギーシュ。そんなアッサリ許しちゃって」
「ふん。賄賂を渡して見逃してもらおうとする奴なんて、平民にしても情けないからね。
怒る気も失せたよ」
悪友の言葉に微笑みながら、ギーシュは笑った。
なんともつまらない奴だ。まったく、喧嘩を売ろうとして損をしたもんだ。
「……で、それ幾ら入ってるんだ?」
「ああ、そうだね。たいした額じゃないだろうけれど、モンモランシーへのプレゼント代くらいには――……」
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「け、決闘だ―――――ッ!! 決闘を申し込んでやる――――――ッ!!」
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