「超1級歴史資料~ルイズの日記~ 4」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「超1級歴史資料~ルイズの日記~ 4」(2008/08/27 (水) 23:21:50) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
#navi(超1級歴史資料~ルイズの日記~)
ヴァリエールⅢ女~ニューカッスルの城~
グランパ曰く、このまま篭城を続けていれば王軍は10年は戦えるだろうが、その展開はありえ無い。
なぜならこのままではレコン・キスタは出だしから躓き、利益で繋がった結束が乱れ瓦解する。
聖地奪回のため援助していた某国の悪巧みもお流れになり資金回収もできなくなるので、そうなる前に切り札を切ってくるだろうとのこと。
敵、皇帝クロムウェルの手には虚無の秘法、アンドバリの指輪があるからである。
これを使えば死人は殺しても死なないゾンビ兵として蘇るし、300の王軍メイジがいきなり操られかねない。
いつの間にか王軍300、貴族派5万なんてありえない数の反乱になったように。
王軍が誇りを守って派手に戦って全滅してくれればレコン・キスタの圧倒的力と勢いのいい宣伝になるはずだったのだが、
あまりにも時間がかかるのなら秘法の使用で300をいきなり寝返らせる道を選ぶだろう。
あきらかに不自然で洗脳や秘法の存在を疑われるだろうが、背に腹は変えられないだろうとのこと。
後々のことを考えると、ここで戦って王と王子の死体を残すのもマズイことになる。
ゾンビ王子が姫との手紙の件をBALLSの通信機越しに世界中にカミングアウトするだけで、国辱モンの縁談破棄、同盟破棄だ。
よって、指輪を使われる前にどうにかすることが急務であるそうである。
ちなみにこの情報を集めてきたのはみんなのアイドルBALLS。
どこにでもいるので会議の盗み聞きや、奥様の井戸端会議までバッチリであるそうな。
アンドバリの指輪を奪うにはBALLSは弱すぎる。
それに、BALLSは基本的に人に直接的に危害を加えたがらない。
大量に人を殺す兵器を作るのは良いらしいのが変な話だ………。
と、そのようなことを私とグランパはお偉方の前で演説しました。やれやれ歓迎パーティーが盛り下がるわね。
アンドバリの指輪の件に関しては、ラグドリアン湖の水の精霊に中継が繋がっています。
現場のBALLSさーん
通信機のガラス板に水の精霊が出てきて、30ヶ月前にクロムウェルという男に指輪を盗まれたこと。
証拠隠滅に討伐隊が派遣されたことなどを話した。
指輪を取り返してくれるのなら、水の水位を上昇させることをやめよう。
あと、身体の一部も渡そう、とのこと。
そんな感じのことを淡々と語ってくれた。
誓約をつかさどる水の精霊が嘘をついたなどと聞かないから、こりゃ証拠として充分使えるだろう。
ところで水の精霊って縦ドリルロールだったのね。クラスメートに似てるな。
それにしてもこのレポーターの声、キュルケとモンモランシーに似てるわね。
通信が切れた後、動揺する王軍を前に、グランパは悪巧みを話し始めた。
準備と資材は揃っている。あとは、一発逆転の目にのるかそるか、だ。
話をきいた貴族たちはあきれた。こっち見んな。
ウェールズ王子様は何故か妙に乗り気だった。自重しろ王族。
次の日
BALLSもバカなら、レコンキスタもバカだ。
まさか何十メイルもある城壁には何百メイルもある破城槌を作って突破しよう!だとは。
ラ・ロシェールの港になってる大木、アノ船が木の実に見えるほどの木から削りだした材木を持ってきたらしい。貴重な文化遺産に何てことしやがるのだろうかコイツラは。
たしかにそれなら時間も距離も節約できるのだが、トリステインの通商には大打撃だ。
あの港の大木が倒れていなければいいのだが………トリステインもこれには大激怒らしい。
レコン・キスタはいずれトリステインもレコン・キスタの一部となるので、問題なし。という説明らしい。トリステインなめんな。
トリステイン陸軍、空軍、BALLSも使って傾いた大木の補強作業中とのこと。援軍は期待できない。
あのでかい御柱みたいなのが突進してきたらBALLS自慢の城壁もあっさりと突き崩されてしまうだろう。
間に合わないかもしれない。BALLSに作業を急がせた。
ギーシュも気絶してないで手伝え。
貴族派の破城槌の準備が整った。
レキシントンにご立派な衝角が取り付けられている。自重しる。
音に聞くアルビオン空軍の戦艦もかなりの数が姿を見せている。
今日で決めるつもりだろう。しかもここを持ちこたえてしまえば、指輪の洗脳攻撃が来る。
作戦開始だ!
ヴァリエール1号も動く!
今、ここ艦橋にはシエスタとギーシュはいない。別の部署に行ってもらっている。どうせ飛行長はいらないしね。
私自身は操舵席前に陣取っている。
私も艦長席で遊んでいたわけではない、操舵の訓練を予め受けていたのだ。
操舵を補佐してくれるBALLSと、何でも補佐してくれるBALLSのおかげでどうにか仮免クラスには操舵出来ている。
さて、ヴァリエール1号の出番だ。
「魚雷管1番から32番発射!」
「おう、1番から32番撃つぜ!景気良くておでれーた」
ヴァリエール1号の背中が開き、射出される弾頭が四方八方に散らばっていく。弾頭には凶悪な顔が書かれていた。
その弾頭は着弾すると同時に盛大に煙を吐き出し始めたのだ。
煙幕弾頭×32であります。
貴族派は視界を奪われ何も出来ず混乱状態だ。その中に適当にミサイルが打ち込まれるだけで混乱に拍車をかける。
スクウェアメイジの風の大竜巻も空気をかき混ぜるだけで、煙を吹き飛ばすには至らない。
なんせ幻獣のれーざーすら減衰させる煙幕弾頭は相当にしつこく、煙を吐き出し続けるのだ。
煙をものともせず、破城槌を結びつけたレキシントンが迫る。
迎撃のミサイルはカッタートルネードで打ち落とされる。
破城槌が城壁に直撃。
あんなでかかった城壁があっさりと破壊された。あの大木は相当な硬さを誇っているらしい。さすがは世界遺産。
何度も槌がぶつかると、城壁は嘘のように崩れていった。
壊れた城壁部分に兵士たちが集結すると、一斉に城内に突撃する。
このまま城に入り、護衛の兵のいないメイジを数に任せて殺戮するのだ。
煙で視界が良くないが、このまままっすぐ行けば城に辿り着くだろう。
城に……………。
城に……………。
あ、城がないじゃん
ニューカッスル城のあったところにはぽっかりと穴が開き、アルビオン大陸の底が見えました。
そのさらに下のほうにはそのまま小さくなっていく城の影が………
兵士たちの顎が落ちた。
「では殿下、ご命令をお願いします」
「子供のころに思いついたこんなアホなセリフを言うことになるとは夢にも思わなかったな……
ニューカッスル城、発進せよ!」
「アイ、アイ、プリンス」
ポ~~ン
ニューカッスル城が出航しました!!
城の真下についた大きな火を吹くブースターと穴掘りドリル、城壁から伸びるでかい羽根とプロペラエンジン、
城の屋根の上にはたくさんプロペラが回って揚力を稼いでいる。
ニューカッスル城はBALLSのおかげでめでたく浮遊大陸の浮遊城になったのである。
上にある増築された城壁に目を引き付けて、篭城すると見せかけて足止めし、
穴を掘って下から城ごと逃げ出すという古典的作戦だ。
掘った穴の土や岩は上にあるデカイ城壁の材料になっています。
この作戦の弱点は内通者。内通の可能性が少しでもあるものには教えられないし、他国のものを使うのもちょっとご遠慮願いたいとのこと。
城の穴掘りにはギーシュのモグラが役に立ってくれました。
崩れないように計算して掘った穴のスペースに、城を浮かすためのブースターを設置していく。
下に沈みながら逃げる城は、城を完全に覆うように作られた城壁が隠してくれるだろう。
この作戦は穴掘りの専門家、ギーシュ、の使い魔がいなければ成功しなかった作戦なのである。
ちなみに城の操縦はシエスタ・タキガワに。
スイッチが100以上やレバーが20以上あるフルマニュアルの操縦席を作ってもらって操縦している。
ここまで複雑化したものだとBALLSには操縦できない。そもそも戦闘機動は無理。
タキガワ一族のお家芸の見せ所である。
突貫作業だったので色々出るエンジンの不調に対応しながら、時々回避機動を混ぜながら城を飛ばしていく。
「3番エンジン不調、2分後に止まりますので修理に向かわせてください」
「了解!ワルキューレ1号行け!」
「5番プロペラ破損、丸ごと交換をお願いします。回避します!ご注意ください」
「了解!ワルキューレ2号3号!プロペラはソフトに担いでいくんだ!!」
エンジンの修理に駆け回るのはワルキューレだ。おびただしいBALLSを引き連れてプロペラやエンジンに走り、修理箇所を特定し命令出来る。
それをモニター越しに指示するギーシュ、この方法なら同時に7箇所の修理を指揮できる。
ギーシュが倒れに倒れまくって鍛え上げた指揮技能99が光る。
今のギーシュなら7対200ではなく、7対7を数十回繰り返す戦法を思いつけるだろう。
「5時の方向上空より竜騎士3接近きゅいきゅい」(モグラ)
300のメイジは迎撃だ。
城を追って飛んでくる竜や幻獣たち。
飛んでくる魔法を風でそらし、追ってくる竜を魔法と狙撃とミサイルで打ち落とす。
壊れた部分には土メイジがギーシュの戦法を利用してゴーレムを動かしてBALLSを向かわせる。場合によってはゴーレムそのものを資材として修理させる。
「魚雷管1番から8番発射!」
「おう、浮遊機雷8発発射したよ。おでれーた」
ヴァリエール1号は要所要所で囮になったり砲撃したりとしていました。
結構食らうが、ブロック構造と隔壁のためかダメージそのものは少ない。
シールド突撃ができれば一網打尽らしいのだが、あいにくとシールドは技術的に作れなかったらしい。
壊れて直るを繰り返すニューカッスル城。
城に戦力を集中させていたアルビオン貴族派は、城跡の穴が小さくて戦艦を追っ手にはできなかった。
まあそのまま穴を潜ってきてた船は罠にかかって沈んでたんだけどね。
次第に竜騎士追撃の数も減り、城は独走のまま退却できた。
グランパ曰く、今はコレが精一杯、
この結果を受け止める私たちもいっぱいいっぱいです。
このまま城ごと脱出して、夜明けの船に習って逃げながら戦ってゲリラ戦と空賊行為で時間を稼いでもらい、その間にレコン・キスタの状況を悪化させる。
それと秘法の洗脳を解く手段も並行して探る。
このまま王軍を全滅させられず取り逃がせば、レコンキスタの支持者も増えにくいだろう。
城ごと逃げ出すなんてアホなもの見せられてはね。
王子も亡命して迷惑かけずにすむし、城からも逃げ出さないことになるので万事OK。城そのものは逃げましたが。
最悪でもこのままジリ貧で討ち死に、死体も有効利用されるよりはマシだろうとのこと。
プロペラをブルンブルン言わせながら飛んでいくニューカッスル城が夕日に赤く染まる。
BALLSのポッケは大きすぎらあ
ルイズはとんでもないものを盗んでいきました。
それはアルビオン城です。
では、失礼します。
#navi(超1級歴史資料~ルイズの日記~)
#navi(超1級歴史資料~ルイズの日記~)
ヴァリエールⅢ女~ニューカッスルの城~
グランパ曰く、このまま篭城を続けていれば王軍は10年は戦えるだろうが、その展開はありえ無い。
なぜならこのままではレコン・キスタは出だしから躓き、利益で繋がった結束が乱れ瓦解する。
聖地奪回のため援助していた某国の悪巧みもお流れになり資金回収もできなくなるので、そうなる前に切り札を切ってくるだろうとのこと。
敵、皇帝クロムウェルの手には虚無の秘法、アンドバリの指輪があるからである。
これを使えば死人は殺しても死なないゾンビ兵として蘇るし、300の王軍メイジがいきなり操られかねない。
いつの間にか王軍300、貴族派5万なんてありえない数の反乱になったように。
王軍が誇りを守って派手に戦って全滅してくれればレコン・キスタの圧倒的力と勢いのいい宣伝になるはずだったのだが、
あまりにも時間がかかるのなら秘法の使用で300をいきなり寝返らせる道を選ぶだろう。
あきらかに不自然で洗脳や秘法の存在を疑われるだろうが、背に腹は変えられないだろうとのこと。
後々のことを考えると、ここで戦って王と王子の死体を残すのもマズイことになる。
ゾンビ王子が姫との手紙の件をBALLSの通信機越しに世界中にカミングアウトするだけで、国辱モンの縁談破棄、同盟破棄だ。
よって、指輪を使われる前にどうにかすることが急務であるそうである。
ちなみにこの情報を集めてきたのはみんなのアイドルBALLS。
どこにでもいるので会議の盗み聞きや、奥様の井戸端会議までバッチリであるそうな。
アンドバリの指輪を奪うにはBALLSは弱すぎる。
それに、BALLSは基本的に人に直接的に危害を加えたがらない。
大量に人を殺す兵器を作るのは良いらしいのが変な話だ………。
と、そのようなことを私とグランパはお偉方の前で演説しました。やれやれ歓迎パーティーが盛り下がるわね。
アンドバリの指輪の件に関しては、ラグドリアン湖の水の精霊に中継が繋がっています。
現場のBALLSさーん
通信機のガラス板に水の精霊が出てきて、30ヶ月前にクロムウェルという男に指輪を盗まれたこと。
証拠隠滅に討伐隊が派遣されたことなどを話した。
指輪を取り返してくれるのなら、水の水位を上昇させることをやめよう。
あと、身体の一部も渡そう、とのこと。
そんな感じのことを淡々と語ってくれた。
誓約をつかさどる水の精霊が嘘をついたなどと聞かないから、こりゃ証拠として充分使えるだろう。
ところで水の精霊って縦ドリルロールだったのね。クラスメートに似てるな。
それにしてもこのレポーターの声、キュルケとモンモランシーに似てるわね。
通信が切れた後、動揺する王軍を前に、グランパは悪巧みを話し始めた。
準備と資材は揃っている。あとは、一発逆転の目にのるかそるか、だ。
話をきいた貴族たちはあきれた。こっち見んな。
ウェールズ王子様は何故か妙に乗り気だった。自重しろ王族。
次の日
BALLSもバカなら、レコンキスタもバカだ。
まさか何十メイルもある城壁には何百メイルもある破城槌を作って突破しよう!だとは。
ラ・ロシェールの港になってる大木、アノ船が木の実に見えるほどの木から削りだした材木を持ってきたらしい。貴重な文化遺産に何てことしやがるのだろうかコイツラは。
たしかにそれなら時間も距離も節約できるのだが、トリステインの通商には大打撃だ。
あの港の大木が倒れていなければいいのだが………トリステインもこれには大激怒らしい。
レコン・キスタはいずれトリステインもレコン・キスタの一部となるので、問題なし。という説明らしい。トリステインなめんな。
トリステイン陸軍、空軍、BALLSも使って傾いた大木の補強作業中とのこと。援軍は期待できない。
あのでかい御柱みたいなのが突進してきたらBALLS自慢の城壁もあっさりと突き崩されてしまうだろう。
間に合わないかもしれない。BALLSに作業を急がせた。
ギーシュも気絶してないで手伝え。
貴族派の破城槌の準備が整った。
レキシントンにご立派な衝角が取り付けられている。自重しる。
音に聞くアルビオン空軍の戦艦もかなりの数が姿を見せている。
今日で決めるつもりだろう。しかもここを持ちこたえてしまえば、指輪の洗脳攻撃が来る。
作戦開始だ!
ヴァリエール1号も動く!
今、ここ艦橋にはシエスタとギーシュはいない。別の部署に行ってもらっている。どうせ飛行長はいらないしね。
私自身は操舵席前に陣取っている。
私も艦長席で遊んでいたわけではない、操舵の訓練を予め受けていたのだ。
操舵を補佐してくれるBALLSと、何でも補佐してくれるBALLSのおかげでどうにか仮免クラスには操舵出来ている。
さて、ヴァリエール1号の出番だ。
「魚雷管1番から32番発射!」
「おう、1番から32番撃つぜ!景気良くておでれーた」
ヴァリエール1号の背中が開き、射出される弾頭が四方八方に散らばっていく。弾頭には凶悪な顔が書かれていた。
その弾頭は着弾すると同時に盛大に煙を吐き出し始めたのだ。
煙幕弾頭×32であります。
貴族派は視界を奪われ何も出来ず混乱状態だ。その中に適当にミサイルが打ち込まれるだけで混乱に拍車をかける。
スクウェアメイジの風の大竜巻も空気をかき混ぜるだけで、煙を吹き飛ばすには至らない。
なんせ幻獣のれーざーすら減衰させる煙幕弾頭は相当にしつこく、煙を吐き出し続けるのだ。
煙をものともせず、破城槌を結びつけたレキシントンが迫る。
迎撃のミサイルはカッタートルネードで打ち落とされる。
破城槌が城壁に直撃。
あんなでかかった城壁があっさりと破壊された。あの大木は相当な硬さを誇っているらしい。さすがは世界遺産。
何度も槌がぶつかると、城壁は嘘のように崩れていった。
壊れた城壁部分に兵士たちが集結すると、一斉に城内に突撃する。
このまま城に入り、護衛の兵のいないメイジを数に任せて殺戮するのだ。
煙で視界が良くないが、このまままっすぐ行けば城に辿り着くだろう。
城に……………。
城に……………。
あ、城がないじゃん
ニューカッスル城のあったところにはぽっかりと穴が開き、アルビオン大陸の底が見えました。
そのさらに下のほうにはそのまま小さくなっていく城の影が………
兵士たちの顎が落ちた。
「では殿下、ご命令をお願いします」
「子供のころに思いついたこんなアホなセリフを言うことになるとは夢にも思わなかったな……
ニューカッスル城、発進せよ!」
「アイ、アイ、プリンス」
ポ~~ン
ニューカッスル城が出航しました!!
城の真下についた大きな火を吹くブースターと穴掘りドリル、城壁から伸びるでかい羽根とプロペラエンジン、
城の屋根の上にはたくさんプロペラが回って揚力を稼いでいる。
ニューカッスル城はBALLSのおかげでめでたく浮遊大陸の浮遊城になったのである。
上にある増築された城壁に目を引き付けて、篭城すると見せかけて足止めし、
穴を掘って下から城ごと逃げ出すという古典的作戦だ。
掘った穴の土や岩は上にあるデカイ城壁の材料になっています。
この作戦の弱点は内通者。内通の可能性が少しでもあるものには教えられないし、他国のものを使うのもちょっとご遠慮願いたいとのこと。
城の穴掘りにはギーシュのモグラが役に立ってくれました。
崩れないように計算して掘った穴のスペースに、城を浮かすためのブースターを設置していく。
下に沈みながら逃げる城は、城を完全に覆うように作られた城壁が隠してくれるだろう。
この作戦は穴掘りの専門家、ギーシュ、の使い魔がいなければ成功しなかった作戦なのである。
ちなみに城の操縦はシエスタ・タキガワに。
スイッチが100以上やレバーが20以上あるフルマニュアルの操縦席を作ってもらって操縦している。
ここまで複雑化したものだとBALLSには操縦できない。そもそも戦闘機動は無理。
タキガワ一族のお家芸の見せ所である。
突貫作業だったので色々出るエンジンの不調に対応しながら、時々回避機動を混ぜながら城を飛ばしていく。
「3番エンジン不調、2分後に止まりますので修理に向かわせてください」
「了解!ワルキューレ1号行け!」
「5番プロペラ破損、丸ごと交換をお願いします。回避します!ご注意ください」
「了解!ワルキューレ2号3号!プロペラはソフトに担いでいくんだ!!」
エンジンの修理に駆け回るのはワルキューレだ。おびただしいBALLSを引き連れてプロペラやエンジンに走り、修理箇所を特定し命令出来る。
それをモニター越しに指示するギーシュ、この方法なら同時に7箇所の修理を指揮できる。
ギーシュが倒れに倒れまくって鍛え上げた指揮技能99が光る。
今のギーシュなら7対200ではなく、7対7を数十回繰り返す戦法を思いつけるだろう。
「5時の方向上空より竜騎士3接近きゅいきゅい」(モグラ)
300のメイジは迎撃だ。
城を追って飛んでくる竜や幻獣たち。
飛んでくる魔法を風でそらし、追ってくる竜を魔法と狙撃とミサイルで打ち落とす。
壊れた部分には土メイジがギーシュの戦法を利用してゴーレムを動かしてBALLSを向かわせる。場合によってはゴーレムそのものを資材として修理させる。
「魚雷管1番から8番発射!」
「おう、浮遊機雷8発発射したよ。おでれーた」
ヴァリエール1号は要所要所で囮になったり砲撃したりとしていました。
結構食らうが、ブロック構造と隔壁のためかダメージそのものは少ない。
シールド突撃ができれば一網打尽らしいのだが、あいにくとシールドは技術的に作れなかったらしい。
壊れて直るを繰り返すニューカッスル城。
城に戦力を集中させていたアルビオン貴族派は、城跡の穴が小さくて戦艦を追っ手にはできなかった。
まあそのまま穴を潜ってきてた船は罠にかかって沈んでたんだけどね。
次第に竜騎士追撃の数も減り、城は独走のまま退却できた。
グランパ曰く、今はコレが精一杯、
この結果を受け止める私たちもいっぱいいっぱいです。
このまま城ごと脱出して、夜明けの船に習って逃げながら戦ってゲリラ戦と空賊行為で時間を稼いでもらい、その間にレコン・キスタの状況を悪化させる。
それと秘法の洗脳を解く手段も並行して探る。
このまま王軍を全滅させられず取り逃がせば、レコンキスタの支持者も増えにくいだろう。
城ごと逃げ出すなんてアホなもの見せられてはね。
王子も亡命して迷惑かけずにすむし、城からも逃げ出さないことになるので万事OK。城そのものは逃げましたが。
最悪でもこのままジリ貧で討ち死に、死体も有効利用されるよりはマシだろうとのこと。
プロペラをブルンブルン言わせながら飛んでいくニューカッスル城が夕日に赤く染まる。
BALLSのポッケは大きすぎらあ
ルイズはとんでもないものを盗んでいきました。
それはアルビオン城です。
では、失礼します。
#navi(超1級歴史資料~ルイズの日記~)
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: