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物語の舞台は一旦違う世界へと飛ぶ
そこは宇宙の底にある御伽の国・・・
荒野に夢、町に暴力が溢れるボンクラ達の理想郷
人呼んで「惑星エンドレスイリュージョン」
一人の男が荒野を行く
荒野に似つかわしくない、タキシード姿の男である
かつて、その男の胸には「復讐」という名の黒い炎が渦巻いていた
炎は熱く、激しく、そして悲しく
その苛烈さは周囲の全てを巻き込んで・・・そして世界を救ったのだ
全てを終えた男の、その胸にぽっかりと空いた穴の奥に
かつての炎は欠片も残っていないのか、それとも微かな残り火が灯っているのか
それは誰にもわからない・・・そう、その男自身にさえも
ZERO×SWORD ep.Ⅱ
『素懐の入り口』
最愛の女性「エレナ」の命を奪った憎き仇
「カギ爪の男」を殺し、復讐を果たしてから数ヶ月が過ぎたその日
その男・・・ヴァンは生命の危機に瀕していた
もし今死んだのなら、死因にはこう記されるだろう・・「餓死」と
ヴァンは歩きながらこの数ヶ月に起こった事を振り返っていた・・
ある時は、偶々ぶつかった女が落としたディスクを巡って
とあるスパイ組織と対立し、巨大な陰謀を叩き潰した
またある時は、ある町の武道道場の跡取り娘を望まぬ結婚から救うために
武闘大会に出場する羽目になった
そしてついこの間は、自分を親の仇と呼ぶ(ヴァンには全く覚えが無かったが)
「天才バーボンJr」と「ハージメ・チャーン」とか言う兄弟に襲われた
その時はやたらピッチリした服を着たウ何とかいう女に散々足を引っ張られ、
危うく死ぬ所だった
ヴァンは思う・・最近女絡みのトラブルに巻き込まれることが多いと
これからは、例え絶世の美女が世紀末救世主漫画に出てきそうな雑魚に
絡まれていても無視しようと
(つーか腹減った・・最後に喰ったのはティッシュペーパーだったか・・)
(あれは繊維質が豊富だったな・・美味しくは無かったが)
そんな事を考えていたからだろう・・彼は目の前で起きている異変に気付かなかった
歩みを進めるその先の風景が歪み、全く違う景色が写っていることに
そして、荒野の真ん中であるにも関わらず、自分以外の声が聞こえることに
「・・・・・何処か・・・・・・シモベ・・!
・・・・美しく、そして・・・使い魔よ!
私は・・・・、・・・・・!我が・・・に答えなさい!」
実際、それは声では無かったのだろう
何故なら、その時点で彼女の言葉を理解することはヴァンには不可能だったのだから
「あ?」
彼が異変に気付いた時には、周囲の景色は一変していた
其処は今までの荒野とはうって変わって
整備された公園のような、緑溢れる場所だったのだ
チリィィィィィン・・・
ヴァンが周囲の異変に気付いて顔を上げた時、
帽子に付けているリングが澄んだ音を響かせた
周りを見渡すと、一様に同じ格好をした奴らが自分を取り囲み
なにやらザワザワと騒いでいる・・・
(何だ此処・・?同じ格好をしたガキが沢山居る・・・学校か?)
そう思った直後、代表なのだろうか、その中の一人が自分に歩み寄って来た
芯の強そうな目をした、桃色の髪をした少女だった
ヴァンは何とはなしに、かつて共に旅をした二人の少女を思い出していた
懐かしい顔を思い浮かべていたせいか、その時のヴァンはすっかり忘れていた
これからは極力女に関わらないようにしようと決めたことを
彼女が声を掛けてくる
「△●×・・△●?」
空腹のためか、ヴァンには彼女の言っていることが良く聞き取れなかった
だが、こんな事には慣れている
空腹でぶっ倒れそうな時に人に会えたのならば
こちらの言葉は決まっている
「あの~、すみません・・・ミルクを大盛りで」
桃色髪の少女が答える
「△●▲×△●△△?●△△△?」
やはり聞き取れない・・だが、彼は構わず言葉を続ける
「あと、一番安い料理を・・・」
「それと、調味料を全部」
それだけを何とか喋った直後
ぐぎゅるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・
ヴァンは、遠くへ意識を手放した
同月同日同時刻、「それ」は大変慌しく動いていた
理由は簡単、今まで遭遇した事の無いトラブルに見舞われたからだ
「それ」は人間では無い・・・と言うか生物ですら無かったが
現在の状況を人間に当てはめるのならばこうだ
「いきなり見も知らない場所に放り出されて、必死になって位置と状況を調べている迷子」
慌てない方がおかしいというものだ。
「それ」の内部ではその混乱ぶりを表す様に
様々な情報が浮かんでは消えていく
Chester vitals=Confirmation
P・E・I=Coordinates lost
P・P・D=Confirmation
Satellite base1=Disappearance
Satellite base2=Disappearance
Satellite base3=This place
Satellite base4=Confirmation
Satellite base5=Disappearance
Satellite base6=Confirmation
Satellite base7=Coordinates lost
・
・
・
その情報を見ることが出来る者は「それ」の内部にはいなかった
そして例え見る事が出来たとしても
この世界には、この内容を理解できるものはいなかった
だからこの時点で気付く者は皆無だったのだ・・この世界に何が起きつつあるのかを
落ちこぼれの魔法使いが、黒づくめの平民(しかも行き倒れ)を召還した・・
などという笑い話は、これから起こる強大な事件の前触れでしかないと
気付いていなかった
「何なのよコイツぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
後にその事件の中心人物となる、ルイズとその使い魔さえも
Turn in next time for more action and adventure!
Are you ready?
物語の舞台は一旦違う世界へと飛ぶ
そこは宇宙の底にある御伽の国・・・
荒野に夢、町に暴力が溢れるボンクラ達の理想郷
人呼んで「惑星エンドレスイリュージョン」
一人の男が荒野を行く
荒野に似つかわしくない、タキシード姿の男である
かつて、その男の胸には「復讐」という名の黒い炎が渦巻いていた
炎は熱く、激しく、そして悲しく
その苛烈さは周囲の全てを巻き込んで・・・そして世界を救ったのだ
全てを終えた男の、その胸にぽっかりと空いた穴の奥に
かつての炎は欠片も残っていないのか、それとも微かな残り火が灯っているのか
それは誰にもわからない・・・そう、その男自身にさえも
ZERO×SWORD ep.Ⅱ
『素懐の入り口』
最愛の女性「エレナ」の命を奪った憎き仇
「カギ爪の男」を殺し、復讐を果たしてから数ヶ月が過ぎたその日
その男・・・ヴァンは生命の危機に瀕していた
もし今死んだのなら、死因にはこう記されるだろう・・「餓死」と
ヴァンは歩きながらこの数ヶ月に起こった事を振り返っていた・・
ある時は、偶々ぶつかった女が落としたディスクを巡って
とあるスパイ組織と対立し、巨大な陰謀を叩き潰した
またある時は、ある町の武道道場の跡取り娘を望まぬ結婚から救うために
武闘大会に出場する羽目になった
そしてついこの間は、自分を親の仇と呼ぶ(ヴァンには全く覚えが無かったが)
「天才バーボンJr」と「ハージメ・チャーン」とか言う兄弟に襲われた
その時はやたらピッチリした服を着たウ何とかいう女に散々足を引っ張られ、
危うく死ぬ所だった
ヴァンは思う・・最近女絡みのトラブルに巻き込まれることが多いと
これからは、例え絶世の美女が世紀末救世主漫画に出てきそうな雑魚に
絡まれていても無視しようと
(つーか腹減った・・最後に喰ったのはティッシュペーパーだったか・・)
(あれは繊維質が豊富だったな・・美味しくは無かったが)
そんな事を考えていたからだろう・・彼は目の前で起きている異変に気付かなかった
歩みを進めるその先の風景が歪み、全く違う景色が写っていることに
そして、荒野の真ん中であるにも関わらず、自分以外の声が聞こえることに
「・・・・・何処か・・・・・・シモベ・・!
・・・・美しく、そして・・・使い魔よ!
私は・・・・、・・・・・!我が・・・に答えなさい!」
実際、それは声では無かったのだろう
何故なら、その時点で彼女の言葉を理解することはヴァンには不可能だったのだから
「あ?」
彼が異変に気付いた時には、周囲の景色は一変していた
其処は今までの荒野とはうって変わって
整備された公園のような、緑溢れる場所だったのだ
チリィィィィィン・・・
ヴァンが周囲の異変に気付いて顔を上げた時、
帽子に付けているリングが澄んだ音を響かせた
周りを見渡すと、一様に同じ格好をした奴らが自分を取り囲み
なにやらザワザワと騒いでいる・・・
(何だ此処・・?同じ格好をしたガキが沢山居る・・・学校か?)
そう思った直後、代表なのだろうか、その中の一人が自分に歩み寄って来た
芯の強そうな目をした、桃色の髪をした少女だった
ヴァンは何とはなしに、かつて共に旅をした二人の少女を思い出していた
懐かしい顔を思い浮かべていたせいか、その時のヴァンはすっかり忘れていた
これからは極力女に関わらないようにしようと決めたことを
彼女が声を掛けてくる
「△●×・・△●?」
空腹のためか、ヴァンには彼女の言っていることが良く聞き取れなかった
だが、こんな事には慣れている
空腹でぶっ倒れそうな時に人に会えたのならば
こちらの言葉は決まっている
「あの~、すみません・・・ミルクを大盛りで」
桃色髪の少女が答える
「△●▲×△●△△?●△△△?」
やはり聞き取れない・・だが、彼は構わず言葉を続ける
「あと、一番安い料理を・・・」
「それと、調味料を全部」
それだけを何とか喋った直後
ぐぎゅるるるるぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・・
ヴァンは、遠くへ意識を手放した
同月同日同時刻、「それ」は大変慌しく動いていた
理由は簡単、今まで遭遇した事の無いトラブルに見舞われたからだ
「それ」は人間では無い・・・と言うか生物ですら無かったが
現在の状況を人間に当てはめるのならばこうだ
「いきなり見も知らない場所に放り出されて、必死になって位置と状況を調べている迷子」
慌てない方がおかしいというものだ。
「それ」の内部ではその混乱ぶりを表す様に
様々な情報が浮かんでは消えていく
Chester vitals=Confirmation
P・E・I=Coordinates lost
P・P・D=Confirmation
Satellite base1=Disappearance
Satellite base2=Disappearance
Satellite base3=This place
Satellite base4=Confirmation
Satellite base5=Disappearance
Satellite base6=Confirmation
Satellite base7=Coordinates lost
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その情報を見ることが出来る者は「それ」の内部にはいなかった
そして例え見る事が出来たとしても
この世界には、この内容を理解できるものはいなかった
だからこの時点で気付く者は皆無だったのだ・・この世界に何が起きつつあるのかを
落ちこぼれの魔法使いが、黒づくめの平民(しかも行き倒れ)を召喚した・・
などという笑い話は、これから起こる強大な事件の前触れでしかないと
気付いていなかった
「何なのよコイツぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
後にその事件の中心人物となる、ルイズとその使い魔さえも
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