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「ゼロの使い魔・ブルー編-16」(2011/12/23 (金) 00:56:56) の最新版変更点
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「もう半日以上経っているぞ?魔法衛士隊の連中は化け物か」
「グリフォンと馬では勝手が違うのかも知れませんね……」
「そういうものかね」
「知りませんよ……」
「……大丈夫かね?」
ギーシュが言ったとおり、半日ほど馬に乗りっぱなしである二人であった。
元々乗馬の経験があるギーシュはまだ何とか体勢を保っていたが、
ルージュはと言うと、完全に馬の上でぐったりしている。
ギーシュはそんな様子を見て、不思議そうに言った。
「君はもっと体力がある方だと思ったがね」
「……何でです?」
「ちょっと剣を振ってみたんだがね、あれは結構疲れた」
「……そうですか」
「……本気で疲れてるようだね……」
そこに、ワルドの怒鳴り声が聞こえた。
「早くしないと、置いていくぞ!」
……彼にしては珍しく、少し苛ついた。
「……『デュレイオーダー』」
グリフォンの速度を、少しずつ下げていった。
そのうち、ろくに操れていない馬の方が早くなる。
ルージュは追い越して、距離がある程度経つと息切れしながら、
何とか出せる限りの大きな声を出した。
「早くしないと……置いてきますよ……」
そのまま走り去る。
まぁ、『デュレイオーダー』は時間が経てば解けるし、
グリフォンの元の速度が馬より速いから、さして問題ではないのだが。
事実、その後ルージュの馬はワルドのグリフォンにあっさり抜き返された。
まぁ、そんな事をしていたので、馬を乗り換えながらも、
夜深くにようやくアルビオンの玄関口たるラ・ロシェールについたのだが。
「ゼェ……ハァ……」
「本気で辛そうだね……君は……」
「まだですか……」
「それはもうかれこれ12回聞いた気がするんだが……
だけど、もうすぐ着くよ」
その言葉にルージュは顔を上げて周りを見回した。
港町と聞いていたが、山だらけである。
「……シップがないのに、高地に港町があるんですか?」
「シップ?なんだねそれは」
「……船です」
「別におかしく無いじゃないか」
「……?」
その時、彼らめがけて崖上から火のついたたいまつが投げ込まれる。
馬がそれに驚き、暴れ出した馬にギーシュとルージュは捕まっていられなかった。
その後数本の矢が飛んでくると、ギーシュが叫ぶ。
「奇襲だ!」
「……」
「ブルー!寝てないで応戦したまえ」
「もう止めてくださいギーシュ……僕のLPはもうゼロです」
「ゼロになったら死ぬんじゃないのかね」
「宿屋に行けば大丈夫です……というわけで後は任せました……」
「いや、そういうわけに――」
矢が横をかすめて飛んできたので、ギーシュは黙り込む。
「むう、どうも一人でなんとかしなきゃならないみたいだね……」
ギーシュはそう言って矢の飛んでくる方向に大体の当たりを付け、
錬金で壁を作り出し、そこに隠れた。
「さて、近づいてきてくれれば僕でもどうにか出来るかも知れんが、
このままもう一回たいまつを投げ込まれたらどうしようか」
と、そこにワルドが戻ってくる。
飛んできた矢を、竜巻を作り出してはじき返した。
「子爵!」
「野党か山賊の類か?」
横で呆然としていたルイズが、続く。
「アルビオンの貴族派ってことは……」
「貴族ならあんな手は使わん」
その言葉に、寝ていたルージュは少しの違和感を感じた。
(そう言えば、今朝方も変だったな。
なんであの紹介でルイズの使い魔だと解ったんだ?)
あの説明ならば、ギーシュと『その』使い魔のブルー、と捉えてもおかしくはない。
だが、それは個人の捉え方。どう解釈してもおかしくはない。
しかし。
(貴族派、と言ってもまさか全員が貴族というわけじゃないだろうし)
そして思考をより深くしようとして、
どこからか聞こえてきた翼の音に、思考を中断させる。
崖の上から悲鳴が聞こえてくる。恐らく、たいまつや矢を飛ばしてきた者達だろう。
暗くて遠くなので良く見えないが、数回雷光が閃くと、その男達の姿が見えた。
「『風』の呪文……にしては妙だな」
雷撃に撃たれた男達ががけの上から転がってくる。
崖の上に何かが降り立つと、月からの逆光でシルエットが浮かび上がる。
「あれって……」
それは再び飛び上がると、此方に向かって飛翔してきた。
近づいてくると、その姿と、上に乗った二人組が見える。
「タバサ!クーン!後キュルケ」
「なんであたしはついでなのかしら?」
「何しに来たのよ!?」
「追ってきたのよ。思ったより時間がかかったけどね」
キュルケは雷竜の背中から飛び降りると、
転げ落ちていた男達を足で軽くこづく。
「で、こいつらどうするのよ?」
「僕に任せてくれたまえ」
と、ギーシュが一歩前に進み出る。
「君たちは何だね」
「ただの盗賊だよ」
ギーシュが振り返る。
「だそうだ」
「……いや、色々と突っ込むところが多すぎて逆に……」
「やるなら徹底的に」
といい、今度はタバサが前に進み出る。
「なんだ、今度は嬢ちゃんか、俺達はただの盗賊だって――」
返事はせず、タバサは小さく呟き、杖を振る。
幾つかの氷の矢が、自称盗賊達をかすめて地面に突き刺さる。
「……わ、解った。酒場で酒を飲んでたら、男と女の二人組に雇われたんだ」
「詳しく」
「女の方はフードを被ってたからよく解らねえ。
男の方は仮面を被っててよくわからなかったが、そうだな……身長はそこの兄ちゃんぐらいだな」
と、ワルドの方を見やって言う。
「それと、二人ともメイジだったな」
「それだけ解ればいい」
タバサが振り返る。
それに対し、ワルドが言う。
「……ふむ。捕縛したい所だが、時間がない。
ここは放置して先を急ぐとしよう」
と、ルイズを連れてグリフォンにまたがる。
ギーシュとルージュも馬に乗った。
彼らが進むその先に、ラ・ロシェールの灯が煌めいていた。
彼らが去った後。
「畜生、割の良い仕事だと思ったら、相手がメイジなんて聞いてねえぞ!」
「あんな人数のメイジを相手なんて、金貨200でも足りねえよ……」
と、そこに白い仮面を付けた男が現れる。
男達のうち一人はそれに気付くと、ぶっきらぼうな口調で言う。
「おい、いくら何でもメイジ相手は無茶ってもんだろう、旦那よ」
「そうか、だがまだ働いて貰うぞ」
「あぁ?俺達は今さっきガキのメイジ一人にあしらわれたんだぞ?
こんな仕事やってられるか!降りるぞ!」
「そうか」
冷たく言うと、男は腰に下げた紅い剣を抜きはなった。
「な、何だ、やろうってのか?」
「逃げれば殺すと言っただろう」
「へ、へへ。剣を使うって事はてめぇメイジじゃねぇな。
この人数相手に勝てると思うのか!?」
と、周囲に寝転がっていた男達が立ち上がり、各々の獲物を手に取る。
「そうだ、てめえから金を奪えば良いじゃねえか。
まさかあれだけって筈もないだろ……やっちまえ!」
男達が、仮面の男に武器を構えて駆ける。
仮面の男はそれを平然と眺めて、手にある剣を一閃した。
剣がふくれあがった。そう表現するのが一番正しい。
紅く透き通った巨大な刀身が仮面の男を中心に振り回されると、
男達が身体を真横に両断される。
「……な、なにが…………は」
胸の辺りを切断された男は、最後の吐息を漏らすと、
それ以上話す事は出来なかった。
仮面の男が、その場を立ち去る。
後には、骸だけが残った。
『女神の杵』亭という、結構豪華な宿に泊まる事になった一行は、ぐったりしていた。
いや、どちらかというとルージュのみがぐったりとしていた。
ギーシュは、ワインを飲んでくつろいでいる。
キュルケはタバサに話しかけている。タバサは本を読んでいる。
つまり会話が成り立っていない形になる。
ルイズはと言うと、ワルドと共に『桟橋』に乗船の交渉に行っている。
ルージュが机に寝そべったまま、ギーシュの方を向き、聞いた。
「ギーシュ、さっき船がどうとか言ってたよね?」
ギーシュは、口に含んでいたワインを飲み込む。
「確かに言ったね」
「高地にあるって事は……まさか飛んだりはしない?」
「飛ぶに決まってるじゃないか。アルビオンに行くのだから」
と、そこでルイズとワルドが帰って来た。
一同が集まっていた卓の空いている席に座る。
「アルビオンへの船は明後日にならないと出せないそうだよ」
「一刻を争うのに……」
「良いじゃないですか、無理に急いだって良いことはありませんよ」
ルージュが言うが、その様子を見てると誰もが同じ感想を抱く。
休みたいだけじゃないのか?そんな視線に晒されても彼は動じない。
キュルケがそこで話題を変える。
「アルビオンに行ったことはないからわかんないけど、
明日は船が出せないの?」
「明日は月が重なるだろう?その翌日に、アルビオンが最もラ・ロシェールに近づくのだ」
そして、三つの鍵を机の上に置いた。
「今日はもう休もう、部屋をとっ……ってあれ?」
鍵がいつの間にか二つになっている。
見ると、ルージュが既に部屋のある上への階段を上っていた。
ワルドはそちらを見てから、もう一度卓についている者の方を向く。
「……キュルケとタバサ、彼とギーシュ、僕とルイズが相部屋だ」
#navi(ゼロの使い魔・ブルー編)
「もう半日以上経っているぞ?魔法衛士隊の連中は化け物か」
「グリフォンと馬では勝手が違うのかも知れませんね……」
「そういうものかね」
「知りませんよ……」
「……大丈夫かね?」
ギーシュが言ったとおり、半日ほど馬に乗りっぱなしである二人であった。
元々乗馬の経験があるギーシュはまだ何とか体勢を保っていたが、
ルージュはと言うと、完全に馬の上でぐったりしている。
ギーシュはそんな様子を見て、不思議そうに言った。
「君はもっと体力がある方だと思ったがね」
「……何でです?」
「ちょっと剣を振ってみたんだがね、あれは結構疲れた」
「……そうですか」
「……本気で疲れてるようだね……」
そこに、ワルドの怒鳴り声が聞こえた。
「早くしないと、置いていくぞ!」
……彼にしては珍しく、少し苛ついた。
「……『デュレイオーダー』」
グリフォンの速度を、少しずつ下げていった。
そのうち、ろくに操れていない馬の方が早くなる。
ルージュは追い越して、距離がある程度経つと息切れしながら、
何とか出せる限りの大きな声を出した。
「早くしないと……置いてきますよ……」
そのまま走り去る。
まぁ、『デュレイオーダー』は時間が経てば解けるし、
グリフォンの元の速度が馬より速いから、さして問題ではないのだが。
事実、その後ルージュの馬はワルドのグリフォンにあっさり抜き返された。
まぁ、そんな事をしていたので、馬を乗り換えながらも、
夜深くにようやくアルビオンの玄関口たるラ・ロシェールについたのだが。
「ゼェ……ハァ……」
「本気で辛そうだね……君は……」
「まだですか……」
「それはもうかれこれ12回聞いた気がするんだが……
だけど、もうすぐ着くよ」
その言葉にルージュは顔を上げて周りを見回した。
港町と聞いていたが、山だらけである。
「……シップがないのに、高地に港町があるんですか?」
「シップ?なんだねそれは」
「……船です」
「別におかしく無いじゃないか」
「……?」
その時、彼らめがけて崖上から火のついたたいまつが投げ込まれる。
馬がそれに驚き、暴れ出した馬にギーシュとルージュは捕まっていられなかった。
その後数本の矢が飛んでくると、ギーシュが叫ぶ。
「奇襲だ!」
「……」
「ブルー!寝てないで応戦したまえ」
「もう止めてくださいギーシュ……僕のLPはもうゼロです」
「ゼロになったら死ぬんじゃないのかね」
「宿屋に行けば大丈夫です……というわけで後は任せました……」
「いや、そういうわけに――」
矢が横をかすめて飛んできたので、ギーシュは黙り込む。
「むう、どうも一人でなんとかしなきゃならないみたいだね……」
ギーシュはそう言って矢の飛んでくる方向に大体の当たりを付け、
錬金で壁を作り出し、そこに隠れた。
「さて、近づいてきてくれれば僕でもどうにか出来るかも知れんが、
このままもう一回たいまつを投げ込まれたらどうしようか」
と、そこにワルドが戻ってくる。
飛んできた矢を、竜巻を作り出してはじき返した。
「子爵!」
「野党か山賊の類か?」
横で呆然としていたルイズが、続く。
「アルビオンの貴族派ってことは……」
「貴族ならあんな手は使わん」
その言葉に、寝ていたルージュは少しの違和感を感じた。
(そう言えば、今朝方も変だったな。
なんであの紹介でルイズの使い魔だと解ったんだ?)
あの説明ならば、ギーシュと『その』使い魔のブルー、と捉えてもおかしくはない。
だが、それは個人の捉え方。どう解釈してもおかしくはない。
しかし。
(貴族派、と言ってもまさか全員が貴族というわけじゃないだろうし)
そして思考をより深くしようとして、
どこからか聞こえてきた翼の音に、思考を中断させる。
崖の上から悲鳴が聞こえてくる。恐らく、たいまつや矢を飛ばしてきた者達だろう。
暗くて遠くなので良く見えないが、数回雷光が閃くと、その男達の姿が見えた。
「『風』の呪文……にしては妙だな」
雷撃に撃たれた男達ががけの上から転がってくる。
崖の上に何かが降り立つと、月からの逆光でシルエットが浮かび上がる。
「あれって……」
それは再び飛び上がると、此方に向かって飛翔してきた。
近づいてくると、その姿と、上に乗った二人組が見える。
「タバサ!クーン!後キュルケ」
「なんであたしはついでなのかしら?」
「何しに来たのよ!?」
「追ってきたのよ。思ったより時間がかかったけどね」
キュルケは雷竜の背中から飛び降りると、
転げ落ちていた男達を足で軽くこづく。
「で、こいつらどうするのよ?」
「僕に任せてくれたまえ」
と、ギーシュが一歩前に進み出る。
「君たちは何だね」
「ただの盗賊だよ」
ギーシュが振り返る。
「だそうだ」
「……いや、色々と突っ込むところが多すぎて逆に……」
「やるなら徹底的に」
といい、今度はタバサが前に進み出る。
「なんだ、今度は嬢ちゃんか、俺達はただの盗賊だって――」
返事はせず、タバサは小さく呟き、杖を振る。
幾つかの氷の矢が、自称盗賊達をかすめて地面に突き刺さる。
「……わ、解った。酒場で酒を飲んでたら、男と女の二人組に雇われたんだ」
「詳しく」
「女の方はフードを被ってたからよく解らねえ。
男の方は仮面を被っててよくわからなかったが、そうだな……身長はそこの兄ちゃんぐらいだな」
と、ワルドの方を見やって言う。
「それと、二人ともメイジだったな」
「それだけ解ればいい」
タバサが振り返る。
それに対し、ワルドが言う。
「……ふむ。捕縛したい所だが、時間がない。
ここは放置して先を急ぐとしよう」
と、ルイズを連れてグリフォンにまたがる。
ギーシュとルージュも馬に乗った。
彼らが進むその先に、ラ・ロシェールの灯が煌めいていた。
彼らが去った後。
「畜生、割の良い仕事だと思ったら、相手がメイジなんて聞いてねえぞ!」
「あんな人数のメイジを相手なんて、金貨200でも足りねえよ……」
と、そこに白い仮面を付けた男が現れる。
男達のうち一人はそれに気付くと、ぶっきらぼうな口調で言う。
「おい、いくら何でもメイジ相手は無茶ってもんだろう、旦那よ」
「そうか、だがまだ働いて貰うぞ」
「あぁ?俺達は今さっきガキのメイジ一人にあしらわれたんだぞ?
こんな仕事やってられるか!降りるぞ!」
「そうか」
冷たく言うと、男は腰に下げた紅い剣を抜きはなった。
「な、何だ、やろうってのか?」
「逃げれば殺すと言っただろう」
「へ、へへ。剣を使うって事はてめぇメイジじゃねぇな。
この人数相手に勝てると思うのか!?」
と、周囲に寝転がっていた男達が立ち上がり、各々の獲物を手に取る。
「そうだ、てめえから金を奪えば良いじゃねえか。
まさかあれだけって筈もないだろ……やっちまえ!」
男達が、仮面の男に武器を構えて駆ける。
仮面の男はそれを平然と眺めて、手にある剣を一閃した。
剣がふくれあがった。そう表現するのが一番正しい。
紅く透き通った巨大な刀身が仮面の男を中心に振り回されると、
男達が身体を真横に両断される。
「……な、なにが…………は」
胸の辺りを切断された男は、最後の吐息を漏らすと、
それ以上話す事は出来なかった。
仮面の男が、その場を立ち去る。
後には、骸だけが残った。
『女神の杵』亭という、結構豪華な宿に泊まる事になった一行は、ぐったりしていた。
いや、どちらかというとルージュのみがぐったりとしていた。
ギーシュは、ワインを飲んでくつろいでいる。
キュルケはタバサに話しかけている。タバサは本を読んでいる。
つまり会話が成り立っていない形になる。
ルイズはと言うと、ワルドと共に『桟橋』に乗船の交渉に行っている。
ルージュが机に寝そべったまま、ギーシュの方を向き、聞いた。
「ギーシュ、さっき船がどうとか言ってたよね?」
ギーシュは、口に含んでいたワインを飲み込む。
「確かに言ったね」
「高地にあるって事は……まさか飛んだりはしない?」
「飛ぶに決まってるじゃないか。アルビオンに行くのだから」
と、そこでルイズとワルドが帰って来た。
一同が集まっていた卓の空いている席に座る。
「アルビオンへの船は明後日にならないと出せないそうだよ」
「一刻を争うのに……」
「良いじゃないですか、無理に急いだって良いことはありませんよ」
ルージュが言うが、その様子を見てると誰もが同じ感想を抱く。
休みたいだけじゃないのか?そんな視線に晒されても彼は動じない。
キュルケがそこで話題を変える。
「アルビオンに行ったことはないからわかんないけど、
明日は船が出せないの?」
「明日は月が重なるだろう?その翌日に、アルビオンが最もラ・ロシェールに近づくのだ」
そして、三つの鍵を机の上に置いた。
「今日はもう休もう、部屋をとっ……ってあれ?」
鍵がいつの間にか二つになっている。
見ると、ルージュが既に部屋のある上への階段を上っていた。
ワルドはそちらを見てから、もう一度卓についている者の方を向く。
「……キュルケとタバサ、彼とギーシュ、僕とルイズが相部屋だ」
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