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「無から来た使い魔-4」(2007/08/24 (金) 17:42:58) の最新版変更点
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ルイズは夢を見ていた。
その空間には何もなく、しばらく辺りを見渡し、これが夢であることに気づく。
そして何も無い空間から彼女を囲むように、クリスタルが三つ現れる。
「な!?なに?」
いきなり現れたクリスタルは徐々にルイズに近づいてくる。
彼女の目の前までクリスタルが近づくと三つのクリスタルの中にそれぞれ火、水、土が入っていることが見て取れる。
『―かえして』
「へ?」
不意に声が聞こえてくる。
『―かえして』
『―かえして』
『―かえして』
ルイズはその声が目の前にある、クリスタル達から聞こえることに気が付くが、【かえして】と言われる覚えが無い。
「な?わたしが、何を取ったて言うのよ!?」
『―風・・・私達の大切な仲間・・・』
「へ?風・・・」
ルイズは自分に関係のある風を思い浮かべる・・・そして、
「も、もしかしてワルド子爵!?」
ルイズは自分の婚約者が風のメイジだったことを思い出し、彼のことか聞くが、
『そんな奴要らない』
あっさりと拒否される。
『かえして』
「な・なんなのよー」
不意に後ろに気配を感じて振り返ると、そこには風を内包したクリスタルがあった。
『かえして』
「も・もしかして、かえし欲しいのはこれなの?」
ルイズは自分の後ろにあるクリスタルが、前方のクリスタルの目的だと思い、後ろにあるクリスタルを手に取ろうとするが、
「あ・あれ?」
クリスタルを手に取ろうとした瞬間、彼女は下へ落ちていくのを感じた。
ドン
「ふぎゃ」
ルイズはベッドから転げ落ち、目を覚しあたりを見渡す。
「えーと、夢?・・・あれ?わたしどんな夢見てたんだっけ?」
ルイズは先ほどまで見ていた夢の内容を思い出そうとするが、ドアのノックの音によって思考がさえぎられる。
トントントン・・・
「ああもう、こんな朝早く誰よ?」
ルイズは鳴り止まない音に、いらいらしながらドアを開けると見知らぬ青年が立っていた。
「あんた・・・誰?」
「おい!?洗濯の場所を教えるんじゃなかったのかよ?」
「洗濯・・・ああそうだった。昨日召喚した使い魔だったわね。・・・はぁ、何でわたしの使い魔が人間なのよ・・・」
「いや、今はそれ関係ないだろ?」
ルイズとバッツがそのような、会話をしているとギィと隣の扉が開き赤髪の少女が現れ声をかける。
「あら、ルイズおはよう、今日は早いのね?」
「げ、ツェルプストー」
「あら、あっていきなり【げっ】だなんて、貴族として慎みが足りないんじゃないの?ヴァリエール」
「う、うるさいわねぇ」
ツェルプストーと、呼ばれた少女はルイズをからかいながら、その視線をバッツへと向ける。
「それにしても・・・使い魔に何を召喚するかと思ったら、楽師を召喚するなんて本当に見てて飽きないわねー。
でも、使い魔はやっぱりこういうのを言うのよ、フレイム!」
ツェルプストーの呼び声に彼女の部屋から熱気を放つ大きなトカゲが現れる。
「も、もしかしてサラマンダー?」
「ええ、しかもこの尻尾の炎の大きさからして間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ」
「きゅるきゅる」
フレイムは何故かツェルプストーの近くに寄らず、バッツに向けて何かを期待するまなざしを向け擦り寄る。
「ん?なんか1曲聞きたいのか?」
「きゅる!」
「あら、この子昨日の楽師さんのピアノで音楽が好きになったみたいね。使い魔さん一曲お願いできないかしら?」
「一応バッツって名前があるんだが、それに俺は楽師じゃなくて、冒険者なんだけど・・・まぁいいか」
バッツはそういうと、道具袋からアポロンのハープを取り出し奏でようとするが、、
「ちょっとキュルケ!なんで私の使い魔を借りようとしてるのよ!」
「あら、別に貴方が着替えてる間、彼の暇つぶしなっていいじゃないの?」
キュルケに言われ、ルイズはまだ自分がネグリジェのままだったことに気づく。
「バ、バッツ!!着替えるから手伝いなさい!」
「へ?ルイズあなた、男性に着替えを手伝ってもらうなんて、私のことをふしだらな女なんて言ってるけど、
あなたのほうが、私なんかよりよっぽどふしだらじゃないのかしら?」
「な!? コイツはわたしの使い魔よ!?貴方だってそこのサラマンダーに裸見られたって平気じゃない!?」
「あら、彼は使い魔の以前に人間の男性よ?好きな男の人に裸を見られるならともかく、着替えなんて異性にしてもらうなんておかしいじゃない?」
「くっ!」
「あ、やっぱり俺がルイズの着替えを手伝ったり、洗濯をするのっておかしいことだったんだ・・・」
「バッツ!!」
「あらやだ!洗濯までさせるなんて、今まで貴方のことゼロのルイズって言ってたけど、本当はエロのルイズだったのね!」
「な・なんですって~!」
「ちょっと待てって、えーっとツェルプストーだっけ?「キュルケでいいわよ」じゃあキュルケ、君が召喚したサラマンダーとかは、
今まで前例があるから世話の仕方も解ってただろうけど、ルイズが召喚したのは俺みたいな人間で前例が無いから、
きっと混乱して動物と使用人をごっちゃにしてやちゃったのが原因だと思うから、からかうのをよしてくれないか?
君だってもし、フレイムの世話で自分が解らないことで、ミスをした時にからかわれたら嫌だろ?」
「ええ、そうね。良かったわね、ルイズ貴方の使い魔十分に優秀じゃないの」
ルイズは普段から回りに魔法が使えないことでバカにされていたため、バッツに庇われたと思うよりもバカにされたように感じてしまい、
「いーい!わたしは着替えてくるから貴方はここで待ってなさい!」
そういうと自分の部屋に戻り着替え終え廊下に戻ると、そこにはハープを奏でるバッツと、それを効くキュルケとフレイムの姿あった。
「ちょっと何やってるのよ!?」
「いや、なにってハープを弾いてるだけだけど?」
「だからなんでキュルケに弾いてるのよ!?」
「いやだって、ルイズがあわてて使い魔の扱いで致命的な失敗をする前に忠告してくれたんだから、
そのお礼として1曲弾くのは変か?」
「うっ、もういいわ。食堂へ行くわよ!」
ルイズはバッツの腕を取ると、キュルケから引き離すように連れて行く。
「使い魔君「バッツでいい」じゃあバッツ、ルイズのところ要るのがつらくなったら、私専属の楽師として雇ってあげるわよ?」
「いや、俺楽師として生きる気無いから・・・」
「バッツ!」
ルイズはバッツとキュルケが会話できないようにぐいぐいと引っ張り食堂へ向かうが、
「あ、ルイズ悪いんだけど・・・」
「なによ?」
「俺もう自分で朝食作ってくたぞ?」
「別に貴方と食べるために、一緒に入るんじゃなくて貴方は使用人の代わりをすればいいの」
「なるほど・・・」
バッツはルイズの言葉に納得し、一緒に食堂に入りルイズのために椅子を引いたり、飲み物を注ぐなど手馴れたしぐさで行う。
「バッツ、なんか手馴れてない?」
「ああ、仲間にこういうことに厳しいのがいたからなぁ」
バッツの脳裏に水の心をもった王女様の姿がよぎる。
「ふーん、冒険者って荒くれ物ばかりだと思ってたけど、バッツの態度見てると冒険者もいいのかもね」
「まぁ、冒険者って言っても十人十色だから俺を基準にされても困るけどな。
それにしても、使い魔を召喚した記念かもしれないけど、朝からこの量ってやばくないのか?」
「ここの学園は常に貴族らしく振舞うために、食事もそれにふさわしいものが出るのよ」
「いや、その理屈はおかしいだろ?」
「なんで?」
「いや、何でって常に貴族らしく振舞うために、こんな豪華な食事を朝から食べてたら体型が貴族らしくなくなるだろ?」
「そ、それは豪華な食事が出ても自分の体型を維持できるように食事をコントロールする訓練もかねてるのよ!」
「ルイズ・・・目が泳いでるぞ・・・」
「う、うるさい!」
そんなこんなで和やか(?)に食事を取るルイズであった。
ルイズは夢を見ていた。
その空間には何もなく、しばらく辺りを見渡し、これが夢であることに気づく。
そして何も無い空間から彼女を囲むように、クリスタルが三つ現れる。
「な!? なに?」
いきなり現れたクリスタルは徐々にルイズに近づいてくる。
彼女の目の前までクリスタルが近づくと三つのクリスタルの中にそれぞれ火、水、土が入っていることが見て取れる。
『―かえして』
「へ?」
不意に声が聞こえてくる。
『―かえして』
『―かえして』
『―かえして』
ルイズはその声が目の前にある、クリスタル達から聞こえることに気が付くが、【かえして】と言われる覚えが無い。
「な? わたしが、何を取ったて言うのよ!?」
『―風・・・私達の大切な仲間・・・』
「へ? 風・・・」
ルイズは自分に関係のある風を思い浮かべる・・・そして、
「も、もしかしてワルド子爵!?」
ルイズは自分の婚約者が風のメイジだったことを思い出し、彼のことか聞くが、
『そんな奴要らない』
あっさりと拒否される。
『かえして』
「な・なんなのよー」
不意に後ろに気配を感じて振り返ると、そこには風を内包したクリスタルがあった。
『かえして』
「も・もしかして、かえし欲しいのはこれなの?」
ルイズは自分の後ろにあるクリスタルが、前方のクリスタルの目的だと思い、後ろにあるクリスタルを手に取ろうとするが、
「あ・あれ?」
クリスタルを手に取ろうとした瞬間、彼女は下へ落ちていくのを感じた。
ドン
「ふぎゃ」
ルイズはベッドから転げ落ち、目を覚しあたりを見渡す。
「えーと、夢? ・・・あれ? わたしどんな夢見てたんだっけ?」
ルイズは先ほどまで見ていた夢の内容を思い出そうとするが、ドアのノックの音によって思考がさえぎられる。
トントントン・・・
「ああもう、こんな朝早く誰よ?」
ルイズは鳴り止まない音に、いらいらしながらドアを開けると見知らぬ青年が立っていた。
「あんた・・・誰?」
「おい!? 洗濯の場所を教えるんじゃなかったのかよ?」
「洗濯・・・ああそうだった。昨日召喚した使い魔だったわね。・・・はぁ、何でわたしの使い魔が人間なのよ・・・」
「いや、今はそれ関係ないだろ?」
ルイズとバッツがそのような、会話をしているとギィと隣の扉が開き赤髪の少女が現れ声をかける。
「あら、ルイズおはよう、今日は早いのね?」
「げ、ツェルプストー」
「あら、あっていきなり【げっ】だなんて、貴族として慎みが足りないんじゃないの? ヴァリエール」
「う、うるさいわねぇ」
ツェルプストーと、呼ばれた少女はルイズをからかいながら、その視線をバッツへと向ける。
「それにしても・・・使い魔に何を召喚するかと思ったら、楽師を召喚するなんて本当に見てて飽きないわねー。
でも、使い魔はやっぱりこういうのを言うのよ、フレイム!」
ツェルプストーの呼び声に彼女の部屋から熱気を放つ大きなトカゲが現れる。
「も、もしかしてサラマンダー?」
「ええ、しかもこの尻尾の炎の大きさからして間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ」
「きゅるきゅる」
フレイムは何故かツェルプストーの近くに寄らず、バッツに向けて何かを期待するまなざしを向け擦り寄る。
「ん? なんか1曲聞きたいのか?」
「きゅる!」
「あら、この子昨日の楽師さんのピアノで音楽が好きになったみたいね。使い魔さん一曲お願いできないかしら?」
「一応バッツって名前があるんだが、それに俺は楽師じゃなくて、冒険者なんだけど・・・まぁいいか」
バッツはそういうと、道具袋からアポロンのハープを取り出し奏でようとするが、、
「ちょっとキュルケ! なんで私の使い魔を借りようとしてるのよ!」
「あら、別に貴方が着替えてる間、彼の暇つぶしなっていいじゃないの?」
キュルケに言われ、ルイズはまだ自分がネグリジェのままだったことに気づく。
「バ、バッツ!! 着替えるから手伝いなさい!」
「へ? ルイズあなた、男性に着替えを手伝ってもらうなんて、私のことをふしだらな女なんて言ってるけど、
あなたのほうが、私なんかよりよっぽどふしだらじゃないのかしら?」
「な!? コイツはわたしの使い魔よ!? 貴方だってそこのサラマンダーに裸見られたって平気じゃない!?」
「あら、彼は使い魔の以前に人間の男性よ? 好きな男の人に裸を見られるならともかく、着替えなんて異性にしてもらうなんておかしいじゃない?」
「くっ!」
「あ、やっぱり俺がルイズの着替えを手伝ったり、洗濯をするのっておかしいことだったんだ・・・」
「バッツ!!」
「あらやだ! 洗濯までさせるなんて、今まで貴方のことゼロのルイズって言ってたけど、本当はエロのルイズだったのね!」
「な・なんですって~!」
「ちょっと待てって、えーっとツェルプストーだっけ? 「キュルケでいいわよ」じゃあキュルケ、君が召喚したサラマンダーとかは、
今まで前例があるから世話の仕方も解ってただろうけど、ルイズが召喚したのは俺みたいな人間で前例が無いから、
きっと混乱して動物と使用人をごっちゃにしてやちゃったのが原因だと思うから、からかうのをよしてくれないか?
君だってもし、フレイムの世話で自分が解らないことで、ミスをした時にからかわれたら嫌だろ?」
「ええ、そうね。良かったわね、ルイズ貴方の使い魔十分に優秀じゃないの」
ルイズは普段から回りに魔法が使えないことでバカにされていたため、バッツに庇われたと思うよりもバカにされたように感じてしまい、
「いーい! わたしは着替えてくるから貴方はここで待ってなさい!」
そういうと自分の部屋に戻り着替え終え廊下に戻ると、そこにはハープを奏でるバッツと、それを効くキュルケとフレイムの姿あった。
「ちょっと何やってるのよ!?」
「いや、なにってハープを弾いてるだけだけど?」
「だからなんでキュルケに弾いてるのよ!?」
「いやだって、ルイズがあわてて使い魔の扱いで致命的な失敗をする前に忠告してくれたんだから、
そのお礼として1曲弾くのは変か?」
「うっ、もういいわ。食堂へ行くわよ!」
ルイズはバッツの腕を取ると、キュルケから引き離すように連れて行く。
「使い魔君「バッツでいい」じゃあバッツ、ルイズのところ要るのがつらくなったら、私専属の楽師として雇ってあげるわよ?」
「いや、俺楽師として生きる気無いから・・・」
「バッツ!」
ルイズはバッツとキュルケが会話できないようにぐいぐいと引っ張り食堂へ向かうが、
「あ、ルイズ悪いんだけど・・・」
「なによ?」
「俺もう自分で朝食作ってくたぞ?」
「別に貴方と食べるために、一緒に入るんじゃなくて貴方は使用人の代わりをすればいいの」
「なるほど・・・」
バッツはルイズの言葉に納得し、一緒に食堂に入りルイズのために椅子を引いたり、飲み物を注ぐなど手馴れたしぐさで行う。
「バッツ、なんか手馴れてない?」
「ああ、仲間にこういうことに厳しいのがいたからなぁ」
バッツの脳裏に水の心をもった王女様の姿がよぎる。
「ふーん、冒険者って荒くれ物ばかりだと思ってたけど、バッツの態度見てると冒険者もいいのかもね」
「まぁ、冒険者って言っても十人十色だから俺を基準にされても困るけどな。
それにしても、使い魔を召喚した記念かもしれないけど、朝からこの量ってやばくないのか?」
「ここの学園は常に貴族らしく振舞うために、食事もそれにふさわしいものが出るのよ」
「いや、その理屈はおかしいだろ?」
「なんで?」
「いや、何でって常に貴族らしく振舞うために、こんな豪華な食事を朝から食べてたら体型が貴族らしくなくなるだろ?」
「そ、それは豪華な食事が出ても自分の体型を維持できるように食事をコントロールする訓練もかねてるのよ!」
「ルイズ・・・目が泳いでるぞ・・・」
「う、うるさい!」
そんなこんなで和やか(?)に食事を取るルイズであった。
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