[雨族戦]アカネ「わー!きれいなところ!」ンカソ「煌きの湿地 なんとも風光明媚な場所だ」雨族「止まれ!また侵入者だなっ!」レッカル「雨の民か。脅かしてすまない。君達の縄張りを侵す気はないんだ」雨族「水のレッカル?いいや、信用なるものか!雨がお前達を許さないぞ!」タンゴガンゴ「ちっ。雨族とまで戦わなきゃならんのか」マー「嫌なら下がってて!ぼくがアカネちゃんを守るよ!」タンゴガンゴ「偉そうなこと言って、雨で消されるんじゃねえぞ」雨族「今、世界はどこかおかしい。悪いけどこの湿地を守ることしかできないんだ」ンカソ「この湿地も我々を受け入れてはくれそうにないな」アカネ「わたし。ママを探しに行く!レッカルがダメって言っても一人で行くもん!」レッカル「くどいぞアカネ。お前を危険な目に合わせるわけにはいかない」タンゴガンゴ「もういいじゃねぇかレッカル。危険ならオレ達が守れいいんだ」マー「ぼくもいるよ!」アカネ「お願いレッカル!パパとママに会いたい!」レッカル「…わかった。だが危険な道であることは覚悟しておくんだぞ」ンカソ「もはやこの世界に安全なところなどないのかもしれぬ」レッカル「アカイア様はこの先の塔におられる」「アカネを白の丘に置いた後、落ち合うことになっていたのだ」タンゴガンゴ「よーし!どこにいたって危険なら、全員行くぜ!」アカネ「レッカル、みんな、ありがとう!」レッカル「(アカイア様。約束を破りアカネを連れていくことをお許しください…)」[バンヒェ戦]レッカル「この先に生命の大森林と呼ばれる場所がある。アカイア様がおられる塔はその先だ」バンヒェ「ギギ…ギ…大森林へは…行くな…」マー「わっ!いきなり怖いのが出た!」タンゴガンゴ「バンヒェを支えているのは恨みの念のみらしいぜ!」ンカソ「恨みのみ…不思議な存在もいるものだな」ンカソ「この世界は本当に不思議だ」ンカソ「雨族にバンヒェ、そして貴殿のそうだ。マー」マー「えっ?」ンカソ「我は火の起源などというものを考えたことがなかった」「この世界にはあらゆる根源的な存在がある。だが、罪という存在はない」「いや、正確にはその現象はあっても罪と呼ばれてはいないのだ」アカネ「ねぇ、罪ってどういうものなの?」ンカソ「我は規則ある世界より来た。規則は罪の存在なしには成り立たないものだ」タンゴガンゴ「あんた、見かけによらずよく喋るんだな」ンカソ「・・・」レッカル「さあ行こう。生命の大森林はもっとンカソの知識欲を満たすかも知れないぞ」アカネ「うん!楽しみ!早くママのところに行くんだ!」[契約者戦]マー「あれ?あっちに誰かいるよ」契約者「い、行くな。この先へは行くな」タンゴガンゴ「なんだァ?バンヒェ達もそんなことを言ってたな」ニュケノイア「大森林へ行くつもりなら我らに殺されたほうがましだ…」ンカソ「物騒なことを言う。ひどく怯えているな」レッカル「通してもらうぞ。我々はアカイア様に会わねばならんのだ」その夜…アカネ「う…ん…」レッカル「目がさめたのか、アカネ」アカネ「うん…あまり眠れなくって」レッカル「どうした、不安なのか?」アカネ「ママ、わたしのこと 覚えてるかなあ…」レッカル「なんだ、そんなことか」アカネ「だって…」レッカル「大丈夫だ。忘れるわけがないだろう」アカネ「うん…」レッカル「もう夜が明ける。さあ、少し眠りなさい」
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