[キラー戦]塔の最上部から地響きのような声が聴こえてくるキラー「この嘆きの森の声が聴こえぬか。お前の母はお前などに会いたくはないのだ」タンゴガンゴ「てめえ!アカネに余計なこと言ったら許さねえぞ!」マー「アカネちゃんにひどいこと言わないで!」アカネ「・・・」キラー「もういいだろう。その娘を殺させてくれ」ンカソ「隊列を組め!ここで退くわけにはいかぬぞ!」レッカル「アカイア様、ここは押し通ります。どうかお許しを…」―――マー「シューベルトも笑ってないで手伝ってよね!」ンカソ「ずいぶん頑丈な扉を取り付けられてしまったな」レッカル「参ったな。アカイア様はここを通す気はないらしい」タンゴガンゴ「アカネ、母ちゃんに会いたいか?」アカネ「うん…」タンゴガンゴ「母ちゃんは会いたくないかもしれないぜ。それでも会いたいか?」アカネ「うん…ママに会いたい…!」タンゴガンゴ「よしわかった。みんな下がってな」マー「タンゴどうするの?」タンゴガンゴ「俺は自分の怪力が怖かった。だがアカネに会って自身が付いたんだ」シューベルト「―――タンゴガンゴ「おりゃっっ!」タンゴガンゴが鎖を断ち切った!!ンカソ「おお…これは…」タンゴガンゴ「さあ、この扉をぶち破るぜ!」レッカル「ついにその鎖が不要になるときがきたか―!」マー「そうだねシューベルト、ぼくたちは集まるべくして集まったのかもね」[扉戦]マー「すごく頑丈な扉!」レッカル「この扉には精神や健康の攻撃は無意味のようだ」タンゴガンゴ「殴ってぶち破るしかないぜ!」アカネ「タンゴありがとう!がんばって!」ンカソ「シューベルトとやら、貴殿の役目はないようだな」―――ンカソ「この上だな。アカネの母がいるのは」タンゴガンゴ「いよいよ対面か。がんばったなアカネ」アカネ「うん」レッカル「まさかこうして再びアカネとアカイア様が会える日が来ようとはな」アカネ「わたしたち、ずいぶん遠くまで歩いてきたんだね」レッカル「感傷に浸るには早い。私の力ももはや抑える必要はないようだな」レッカルの水ナイフが鋭さを増した!マー「すごい!」タンゴガンゴ「おいレッカル、その技は―」レッカル「さあ行こう。アカネを母に会わせてやるんだ」[アカイア戦]アカネ「ママ…?」タンゴガンゴ「こ、これがアカイアか。初めて見たぜ…」ンカソ「なんと恐ろしい悪魔よ…」アカイア「レッカル。私は一人で来るように行ったはずです」レッカル「申し訳ありません。ですが―」アカイア「私は子を忘れて生きると決めた身、私を傷つけたいのですか」アカネ「ママ…」レッカル「お許し下さいアカイア様」アカイア「今すぐ立ち去りなさい。さもなくば容赦はしない!」マー「アカネちゃん…」アカイア「強くなったのね、アカネ…」アカネ「ママ…わたしのこと覚えてる?」アカイア「あなたのことを想わない日が1日とてありますか!」アカネ「ママ!!」アカイア「ごめんなさい。この腕では抱けないあなたを私は―」アカネ「ママの抱っこ、とっても痛かったけど、とっても嬉しかったんだよ」アカイア「愚かな母を許してくれるのね…アカネ…」アカネ「ママ!ママー!!うえーん!」アカイア「ごめんねアカネ、本当にごめんね」アカネ「今度はわたしがママを抱っこすればいいね!」アカイア「ああ、アカネ 会いたかった…本当に…」レッカル「まさかまたこうして母娘が抱き合える日がこようとは」アカイア「レッカル。世界は一体どうなっているのです?」レッカル「すでにご存知でしょうが世界は大きく変化しています」アカネ「この世界はもうすぐ死んじゃうんだって…」―――アカイア「お前はシューベルト!よもや実在しようとは!」タンゴガンゴ「こんな気味悪い奴を知ってるのか?」アカイア「ネヴェドから聞きました。世界の死を呼ぶ存在だと」―――マー「死は必ず訪れる。けど新しい世界を作ろうとしてる悪魔がいるって」ンカソ「なんということか。世界には生死まであるというのか…」アカネ「新しい世界?すごい!そんな悪魔さんがいるんだ!」タンゴガンゴ「新世界…確かにすごいが、そうしたらオレたちは…?」―――マー「でも新世界の創造を邪魔している悪魔もいるんだって」レッカル「なるほど。それで世界が狂っていたのか?」ンカソ「そやつはどこにいる。我はこの世界に来てみすみす死なんぞ」マー「恐怖と力の沼…この世界に悪魔を生んだ沼だよ」アカイア「まさかネヴェド…ネヴェドは沼に向かいました」レッカル「ネヴェドさまがなぜ…?」アカイア「わかりません。ただネヴェドは沼より産まれし古来の悪魔」タンゴガンゴ「この世界に誰よりも未練があってもおかしくないってわけか」ンカソ「アカネの父か。まずは真相を確かめたいところだ」アカイア「私はネヴェドに会いに行きます」アカネ「わたしも行く!!」アカイア「もはや止めません。一緒に行きましょう、アカネ」タンゴガンゴ「ん?なんだよ、水の体してさらに泣くことないだろ」レッカル「さあ行くぞ、アカネを守るのは我々の役目なんだからな」
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