暗い海(ストーリー)

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<p>[風神・雷神戦]<br /> レッカル「懐かしい場所だ・ここは水のふるさと」<br /> アカネ「ねえママ、パパはどうして…」<br /> マー「あっ!何か近づいてくるよ!」<br /> 風神「アカネというのはお主か!」<br /> 雷神「なあ風神、わしらは何故このような幼子を倒さねばならぬ」<br /> 風神「とんとわからぬ。わしらにはここがどこかすらわからんのだ」<br /> 雷神「まあよい。わしらはこれで元の空に戻れればよいのじゃ」<br /> タンゴガンゴ「こいつらは…?ンカソのように異世界から来た悪魔か?」<br /> ンカソ「我は見たことがない。異世界にもいろいろあるようだな」<br /> アカイア「かかってきなさい。二度とこの子を手放しはしない」<br /> 風神「風よ吹け!!」<br /> 雷神「天地よ裂けろ!!」<br /><br /> タンゴガンゴ「なんだったんだあいつらは」<br /> レッカル「奴らは明らかにアカネを名指ししていた」<br /> タンゴガンゴ「アカネの友達か?」<br /> アカネ「ううん。知らないよ」<br /> タンゴガンゴ「だよなぁ」<br /> アカイア「アカネ、よく聞きなさい。お前の父のことです<br /> ネヴェドはあなたが生まれるとすぐに立ち去りました」<br /> レッカル「プライドの高いネヴェド様のこと。アカネのような弱い子と知れたら―」<br /> アカイア「そうかもしれません。ですがやるべきことがあると沼へ向かいました」<br /> マー「やるべきこと…新世界の邪魔をすることかなぁ」<br /> アカネ「パパはわたしのことどう思ってるの…?」<br /> アカイア「それを確かめに行きましょう」<br /> ンカソ「ネヴェド。一体どれほどの悪魔か」<br /> タンゴガンゴ「そんな恐ろしい奴と会うと思うと気が滅入るぜ…」<br /><br /> [オルガエ戦]<br /> オルガエ「見ツケたぞ・・・キサマがアカネだな」<br /> タンゴガンゴ「うおっ!どっから湧いたんだこいつ!」<br /> オルガエ「オレはこの世界の末路を知っテしまった」<br /> アカネ「わ、わたしになにか用?」<br /> オルガエ「許サん。オレを苦しめてきたバカリか世界と共に死なネばなランとは」<br /> アカイア「話を聞かない子ね」<br /> オルガエ「オレは世界ヲ憎む。憎みきレんほどに」<br /> ンカソ「なぜこやつ等はアカネを狙うのだ」<br /> レッカル「まさかネヴェド様の差し金…?」<br /> アカイア「ネヴェド…」<br /><br /> アカネ「今の悪魔さんの言う通りなのかな」<br /> アカイア「どういう意味?」<br /> アカネ「この世界は怖いことがたくさん…世界を嫌う悪魔さんも多いよ」<br /> レッカル「アカネ、この海を見てみろ<br /> この海は穏やかなだけではない。水面はこんなにも鮮やかに煌いている」<br /> アカネ「ほんとだ…きれい…!」<br /> レッカル「世界とはそのようなものだと私は思う」<br /> タンゴガンゴ「な、なあ。その世界が死んだらオレたちはどうなるんだ?」<br /> マー「少なくとも悪魔でいられることはないんじゃないかなぁ」<br /> タンゴガンゴ「そうか…やっぱりみんな死んじまうのか…」<br /> ―――<br /> マー「何度も言うけど世界の死は避けられないって」<br /> アカイア「もし新しい世界が作られなければどうなるのです?」<br /> マー「世界の流れが止まって、全てがなくなっちゃうんだって」<br /> アカネ「でも…新しい世界ができてもみんなとはお別れなの…」<br /> ンカソ「受け入れるしかないのだろう。これは物が地に落ちるほどの摂理なのだ」<br /> レッカル「落ち込んでいても仕方ない。先へ進もう」<br /><br /> [竜弓兵戦]<br /> 竜弓兵「君がアカネか。沼の悪魔を代表してお願いがある」<br /> アカネ「えっ。なあに?」<br /> 竜弓兵「引き返してほしい。君が担う役割を沼の悪魔は気付き始めている」<br /> アカネ「わたしの役割…?」<br /> アカイア「私達はネヴェドに会わねばなりません」<br /> タンゴガンゴ「そっちの事情は分からんがオレ達も行くしかないんでな」<br /> 竜弓兵「ならば仕方がない。この世界ではこうするしかないのだ」<br /><br /> 竜弓兵「すまないな…滅びゆく世界を前にして戦うことしか知らんのだ…」<br /> ンカソ「なんと憂いことか。悪く思うな若者よ。我とて戦う者なのだ」<br /> マー「戦う…?あっ!そうか!」<br /> アカネ「どうしたの?マーちゃん」<br /> マー「忘れてた!こうやって戦うんだった!」<br /> マーが戦い方を思い出した!<br /> タンゴガンゴ「そうだった。こいつもホントはすごい奴だったんだよな…」<br /> アカイア「それにしても何故アカネを狙うの?」<br /> ンカソ「死を呼ぶというシューベルトを狙うならわかりそうなものだが」<br /> レッカル「確かめに行きましょう。恐怖の力の沼はすぐそこです」<br /> アカネ「私の役割っていうのが関係しているのかなぁ」<br /> マー「うん…」<br /> タンゴガンゴ「なんだよ。覚醒したってのに嬉しくなさそうじゃないか」<br /> マー「アカネちゃんとの旅ももうすぐ終わっちゃう気がして…」<br /> アカネ「マーちゃん…」<br /><br /> [ネヴェド戦]<br /> ンカソ「なんと凄まじい毒気か…」<br /> マー「これがネヴェドなの…?」<br /> タンゴガンゴ「オ、オレはこんなところにはいたくないぜ」<br /> ネヴェド「アカイア、そしてアカネか。何をしにきた」<br /> アカネ「パパ…」<br /> アカイア「世界は生まれ変わろうとしています。あなたはここで何を?」<br /> ネヴェド「俺にはやらねばならぬことがある」<br /> レッカル「何故アカネを捨てた!貴方なら抱くことができたのでは!」<br /> マー「レッカル落ち着いて!今はその話をしてる時じゃないよ!」<br /> アカネ「…」<br /> アカイア「それがこの世界に関わることならば止めなければなりません」<br /> ネヴェド「愚かな。俺のやることを邪魔するのか」<br /> ンカソ「世界は死ぬ運命らしい。新しい世界とやらを我は成就させたい」<br /> ネヴェド「もはや一刻が惜しい。誤解は解かぬぞ」<br /><br /> ネヴェド「お前達は勘違いをしている。オレはこの沼を止めにきたのだ」<br /> アカイア「沼を?」<br /> ネヴェド「沼は意思を持つ世界の創造主。ここで必死の抵抗を続けている」<br /> タンゴガンゴ「必死の抵抗?ってのは何だ?」<br /> ネヴェド「アカネの命を狙っている」<br /> マー「アカネちゃんの!?なんで!?」<br /> ネヴェド「アカネが新しい世界の創造主だからだ」<br /> アカイア「なんですって…!」<br /> アカネ「わたしが…?」<br /> シューベルト「わたしとアカネは同時に誕生した。一人は死を、一人は生をもたらす者として」<br /> タンゴガンゴ「なるほ…お前喋れるのかよ!!!!」<br /> ンカソ「なんと…アカネがそうだというのか…」<br /> レッカル「ずっと不思議に思っていた。<br /> 始火の復活、白の丘の変貌、大森林の消失―起こりえないことばかりが起きた。だがもっと不思議だったのは…<br /> お前の存在だ、アカネ。何故アカネのような悪魔が生まれたか<br /> アカネは世界を築く者なのだな」<br /> アカネ「レッカル、でもわたし何もしてないよ…?」<br /> ネヴェド「オレはこの沼を止める。お前たちはどうする」<br /> シューベルト「アカネ、この沼を止め、世界を創造するのは君の使命だ」<br /> アカネ「よくわからないけどわかった!わたしも行かせて、パパ!」<br /> ネヴェド「レッカルといったか」<br /> レッカル「はい」<br /> ネヴェド「俺は娘を捨てたのではない。俺の毒気で弱る娘から離れたのだ」<br /> アカイア「ネヴェド…」<br /> ネヴェド「強くなったなアカネ。これなら俺も側にいられそうだ」<br /><br />  </p>
<p>[風神・雷神戦]<br /> レッカル「懐かしい場所だ・ここは水のふるさと」<br /> アカネ「ねえママ、パパはどうして…」<br /> マー「あっ!何か近づいてくるよ!」<br /> 風神「アカネというのはお主か!」<br /> 雷神「なあ風神、わしらは何故このような幼子を倒さねばならぬ」<br /> 風神「とんとわからぬ。わしらにはここがどこかすらわからんのだ」<br /> 雷神「まあよい。わしらはこれで元の空に戻れればよいのじゃ」<br /> タンゴガンゴ「こいつらは…?ンカソのように異世界から来た悪魔か?」<br /> ンカソ「我は見たことがない。異世界にもいろいろあるようだな」<br /> アカイア「かかってきなさい。二度とこの子を手放しはしない」<br /> 風神「風よ吹け!!」<br /> 雷神「天地よ裂けろ!!」<br /><br /> タンゴガンゴ「なんだったんだあいつらは」<br /> レッカル「奴らは明らかにアカネを名指ししていた」<br /> タンゴガンゴ「アカネの友達か?」<br /> アカネ「ううん。知らないよ」<br /> タンゴガンゴ「だよなぁ」<br /> アカイア「アカネ、よく聞きなさい。お前の父のことです<br /> ネヴェドはあなたが生まれるとすぐに立ち去りました」<br /> レッカル「プライドの高いネヴェド様のこと。アカネのような弱い子と知れたら―」<br /> アカイア「そうかもしれません。ですがやるべきことがあると沼へ向かいました」<br /> マー「やるべきこと…新世界の邪魔をすることかなぁ」<br /> アカネ「パパはわたしのことどう思ってるの…?」<br /> アカイア「それを確かめに行きましょう」<br /> ンカソ「ネヴェド。一体どれほどの悪魔か」<br /> タンゴガンゴ「そんな恐ろしい奴と会うと思うと気が滅入るぜ…」<br /><br /> [オルガエ戦]<br /> オルガエ「見ツケたぞ・・・キサマがアカネだな」<br /> タンゴガンゴ「うおっ!どっから湧いたんだこいつ!」<br /> オルガエ「オレはこの世界の末路を知っテしまった」<br /> アカネ「わ、わたしになにか用?」<br /> オルガエ「許サん。オレを苦しめてきたバカリか世界と共に死なネばなランとは」<br /> アカイア「話を聞かない子ね」<br /> オルガエ「オレは世界ヲ憎む。憎みきレんほどに」<br /> ンカソ「なぜこやつ等はアカネを狙うのだ」<br /> レッカル「まさかネヴェド様の差し金…?」<br /> アカイア「ネヴェド…」<br /><br /> アカネ「今の悪魔さんの言う通りなのかな」<br /> アカイア「どういう意味?」<br /> アカネ「この世界は怖いことがたくさん…世界を嫌う悪魔さんも多いよ」<br /> レッカル「アカネ、この海を見てみろ<br /> この海は穏やかなだけではない。水面はこんなにも鮮やかに煌いている」<br /> アカネ「ほんとだ…きれい…!」<br /> レッカル「世界とはそのようなものだと私は思う」<br /> タンゴガンゴ「な、なあ。その世界が死んだらオレたちはどうなるんだ?」<br /> マー「少なくとも悪魔でいられることはないんじゃないかなぁ」<br /> タンゴガンゴ「そうか…やっぱりみんな死んじまうのか…」<br /> ―――<br /> マー「何度も言うけど世界の死は避けられないって」<br /> アカイア「もし新しい世界が作られなければどうなるのです?」<br /> マー「世界の流れが止まって、全てがなくなっちゃうんだって」<br /> アカネ「でも…新しい世界ができてもみんなとはお別れなの…」<br /> ンカソ「受け入れるしかないのだろう。これは物が地に落ちるほどの摂理なのだ」<br /> レッカル「落ち込んでいても仕方ない。先へ進もう」<br /><br /> [竜弓兵戦]<br /> 竜弓兵「君がアカネか。沼の悪魔を代表してお願いがある」<br /> アカネ「えっ。なあに?」<br /> 竜弓兵「引き返してほしい。君が担う役割を沼の悪魔は気付き始めている」<br /> アカネ「わたしの役割…?」<br /> アカイア「私達はネヴェドに会わねばなりません」<br /> タンゴガンゴ「そっちの事情は分からんがオレ達も行くしかないんでな」<br /> 竜弓兵「ならば仕方がない。この世界ではこうするしかないのだ」<br /><br /> 竜弓兵「すまないな…滅びゆく世界を前にして戦うことしか知らんのだ…」<br /> ンカソ「なんと憂いことか。悪く思うな若者よ。我とて戦う者なのだ」<br /> マー「戦う…?あっ!そうか!」<br /> アカネ「どうしたの?マーちゃん」<br /> マー「忘れてた!こうやって戦うんだった!」<br /> マーが戦い方を思い出した!<br /> タンゴガンゴ「そうだった。こいつもホントはすごい奴だったんだよな…」<br /> アカイア「それにしても何故アカネを狙うの?」<br /> ンカソ「死を呼ぶというシューベルトを狙うならわかりそうなものだが」<br /> レッカル「確かめに行きましょう。恐怖の力の沼はすぐそこです」<br /> アカネ「私の役割っていうのが関係しているのかなぁ」<br /> マー「うん…」<br /> タンゴガンゴ「なんだよ。覚醒したってのに嬉しくなさそうじゃないか」<br /> マー「アカネちゃんとの旅ももうすぐ終わっちゃう気がして…」<br /> アカネ「マーちゃん…」<br />  </p> <p><br />  </p>

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