はじめに
交通事故の主要因は運転手の認知ミスにより起こる。
認知ミスは悪環境や高速運転において運転手の視覚認知能力の限界を超えて走行する時に発生する。
視覚能力の限界を超える時の問題
3つの問題が存在する。
自己の視覚能力の低下などにより、発見の遅れが起こる。
車間距離や相対速度等の運動知覚の低下などにより、前方車両の接近認知の遅れが起こる。
携帯電話、カーナビ操作、メータ確認などで視覚タスクにかかる時間を正確に意識しないときに、視線や注意を拘束し前方への注視を妨げる。
運転支援の主要研究テーマ
分野 |
主な研究内容 |
道路の視環境 |
道路標識・標識の視認性、道路照明の改善 |
車両の視覚・視認性 |
灯火類の改善と夜間視認性、車内表示の視認性、間接視界の視認性、耐候性 |
運動能力と視覚 |
環境認知(距離・速度など)、視行動(視線探索、注視)、視覚情報処理(場依存性など)、悪環境視覚(グレア、霧など) |
ドライバ視覚能力 |
中心視、周辺視力、運動知覚・動体視力、明暗順応・焦点調整、視覚欠陥や高齢者視覚 |
参考文献
ドライバ視覚と運転支援技術Driver Vision and Driver Support Technology
奥野昭宏
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解 98(334), 37-43, 1998-10-15
最終更新:2010年12月06日 17:20