2ちゃんねる 医師国家試験スレまとめ
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2ちゃんねる 医師国家試験スレまとめ
ja
2014-03-21T15:30:53+09:00
1395383453
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- 101F47 日本人の尿路結石で最も多いのはどれか。1つ選べ。(正答率:54.1%)①尿酸結石 ②シスチン結石 ③リン酸カルシウム結石 ④シュウ酸カルシウム結石 ⑤リン酸マグネシウムアンモニウム結石 正解:④シュウ酸カルシウム結石 ×①尿酸結石は、5%。×②シスチン結石は、1%。×③リン酸カルシウム結石は、4~5%。○④シュウ酸カルシウム結石は単一成分では30~35%、リン酸カルシウム結石との混合結石も含めると80%。×⑤リン酸マグネシウムアンモニウム結石は、単一成分としては2~3%。 -- 竿受け (2010-11-28 23:08:16)
- X線透過性が最も高い尿路結石はどれか?1つ選べ。①シスチン ②リン酸マグネシウムアンモニウム ③シュウ酸カルシウム ④リン酸カルシウム ⑤尿酸 正解:⑤尿酸 ×①シスチン結石は淡く写し出される。×②③④ 基本的に無機質からなる結石はX線透過性が低い。○⑤尿酸結石は、最もエックス線透過性が高く、X線では写らない。 -- 竿受け (2010-11-28 23:09:21)
- 唾石の主成分で最も多いのはどれか。1つ選べ。①リン酸カルシウム ②炭酸カルシウム ③蓚酸カルシウム ④コレステロール ⑤脂肪酸 正解:①リン酸カルシウム 唾石はリン酸カルシウム(結石中80%)や炭酸カルシウム(20%)を主成分とする。 -- 竿受け (2010-11-28 23:10:42)
- 膵石の主成分はどれか。1つ選べ。①炭酸カルシウム ②ビリルビン ③蓚酸カルシウム ④コレステロール ⑤脂肪酸 正解:①炭酸カルシウム○①炭酸カルシウム×②ビリルビン×③蓚酸カルシウム×④コレステロール×⑤脂肪酸http://health.goo.ne.jp/medical/search/10I70300.html 膵石は炭酸カルシウムが主成分で慢性膵炎(アルコール性70%,特発性20%,胆道原性10%)に合併する。 -- 竿受け (2010-11-28 23:11:34)
- 胆嚢結石で最も多いのはどれか?1つ選べ。①コレステロール結石 ②ビリルビンカルシウム結石 ③黒色石 ④脂肪酸結石 ⑤蓚酸結石 正解:①コレステロール結石 1996年の日本胆道学会による全国集計によれば、胆嚢胆石のうち①コレステロール結石:60%②ビリルビンカルシウム結石:20%③黒色石:20%で、現在、最も増加傾向にあるのは黒色石である。 黒色石の主要構成成分は非抱合型ビリルビンポリマーのカルシウム塩である。赤外吸光分析では、そのほかに炭酸カルシウムやリン酸カルシウムを含有している。黒色石の胆汁は無菌性であり、その形成過程に感染は関与していない。 -- 竿受け (2010-11-28 23:12:46)
- 炭酸水を飲んだダーリンの尿が臭 かったんだな、これが。 -- 竿受け (2010-11-28 23:13:23)
- 炭酸 膵 / 唾 リン酸/尿 シュウ酸/胆 コレ -- 竿受け (2010-11-28 23:13:32)
- 83B36 82歳の男性。3週前から歩行が不安定となり、記銘力が低下してきた。5日前から右半身の運動麻痺が進行し、夜間に尿失禁を認めるようになった。考えられる疾患はどれか?2つ選べ。①Alzheimer病 ②慢性硬膜下血腫 ③転移性脳腫瘍 ④高血圧性脳内出血 ⑤正常圧水頭症 正解:②③ ×①Alzheimer病では、片麻痺にはならない。○②慢性硬膜下血腫では、精神症状が目立つことがあり、注意を要する。○③転移性脳腫瘍では、脳転移病巣の急速拡大、脳浮腫などにより多彩な症状を呈する。肺癌の転移が多く、テント上の大脳皮質(中大脳動脈流域)に多い。×④高血圧性脳内出血では、急激に症状が完成する。×⑤正常圧水頭症では、多くの場合、過去に脳梗塞などの既往があり、(Trias:記銘力障害、歩行障害、尿失禁)を示すが、片麻痺は見られない。 -- 竿受け (2010-11-28 23:14:31)
- 竿受けさん、投稿ありがとうございました。 -- 竿 (2010-12-01 00:38:38)
- ビックリマン、キン消し等高額買取 「買取コレクターで検索!」 -- 買取コレクター (2012-08-18 13:42:55)
- 第108回医師国家試験緊急避難用1 を載せましたが、国試発表が済みましたので削除しようとしましたが、パスワードが合わずに入れませんでした。時々問題を投稿させていただいております。元のパスワードに戻して頂くようよろしくお願い申し上げます。 -- 名無しさん (2014-03-21 15:30:53)
#comment()
2014-03-21T15:30:53+09:00
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トップページ
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御無沙汰しております。トップページのみ少し変更します。
徐々に秋らしく、気温が下がってきているため体調の変化に気を付けてください。
第108回医師国家試験に向けて御利用下さい。
2013/10/14 竿
―――――――――――――――――――――――――――
一時的にお借りします。2ちゃんねる【医歯看護】がサーバダウンしたため、
【理系全般】に緊急用にたてた。
第108回医師国家試験緊急避難用1
http://uni.2ch.net/test/read.cgi/rikei/1393585715/
―――――――――――――――――――――――――――
*更新情報
「[[怪情報]]」のページを作りました。
第105回医師国家試験の直前に管理人の大学で出回っていた情報が元になっています。
利用は各々の判断でお願いします。
このwikiは2ちゃんねるの「第105回医師国家試験スレ」「第106回医師国家試験スレ」「第107回医師国家試験スレ」「第108回医師国家試験スレ」に投稿された国家試験問題&創作問題をまとめたものです。
住人の皆さんの出題、解答、解説を編集しています。
著作権の侵害を目的としているわけではありませんが、管理人が手を加えた部分もあります。
不都合がありましたらお知らせください。
可能な限り素早く対処させていただきます。
ちなみに疾患はクエスチョンバンクに準じて分類してあります。
何か要望・アドバイス等ある時は[[コメント]]のページへどうぞ
お知らせ H240205
20までは、こちらに分類して書き込んでありますが、
第106回医師国家試験21から、1日1スレと、スレ進行が急激に早くなっております。
国試も迫っているので、21以降はスレ画面全体をワープロに保存して見直してください。
適宜、こちらに書き込みたいとは思っています。
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2014-03-01T17:00:56+09:00
1393660856
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まとめ
https://w.atwiki.jp/105kokushi/pages/53.html
更新日時 &update()
スレ12で様々なことを網羅的にまとめておられる方がいらっしゃたので、転載させて頂きます。
順番は書き込まれた順です。
&bold(){* 心音関係ど忘れ事項}
+ 聴診器
- ベル型…III、IV、拡張期ランブルなど。全成分。軽く当てる。
- 膜型 …高音、押し当てる
+ 体位
- III、IV、MS→仰臥位、左側臥位
- AR逆流性灌水音など→座位前屈
- 心膜摩擦音→仰臥位
&bold(){心疾患}
・ECD→左軸偏位と不完全右脚ブロック(欠損孔による刺激伝導系の走行異常)
・ASD→右軸偏位と不完全or完全右脚ブロック
・VSD
+ 合併症…IE、AR、Valsalva洞破裂
+ 手術適応(→肺動脈収縮期圧だけでは決定できない)
- 心不全、進行性肺高血圧症、高位VSD、AR合併、左右シャント率>=30-50%、Qp/Qs > 1.5-2.0(<1.4では自然閉鎖が期待できる)
・IEの起炎菌として多いもの…緑色連鎖球菌、腸球菌、ブドウ球菌、連鎖球菌(前二者→亜急性、後二者→急性)
・βブロッカー使用不可…Raynaud症候群、慢性動脈閉塞(ASO、Burger)、DKAなど代謝性アシドーシス、妊娠(+気管支喘息、異型狭心症、心原性ショック)
・WPWのPAf→Ia抗不整脈(ジソピラミド、プロカインアミド)
・上行大動脈拡張の原因として、狭窄後拡張(AS)とAAEを忘れない。狭窄後拡張と言えば大動脈炎症候群も動脈瘤形成
・rib notching
+ (腕頭→右鎖骨下→右内胸、左鎖骨下→左内胸)→肋間動脈が側副血行路として発達
+ 大動脈縮窄症(管後型)、大動脈炎症候群、von Recklinghausen、Blalock-Taussig術(鎖骨下動脈-肺動脈)後
・不整脈を合併しやすい先天性心疾患x3→ASD(Af、不完全右脚ブロックetc)、Ebstein(WPW etc)、修正大血管転位(完全房室ブロックetc)
&bold(){多発性硬化症(MS)}
症状:眼症状(視力低下や半盲、眼筋麻痺、眼振)(球後視神経炎を示すこと多い)
視神経炎が初発症状となりやすい。
時間的空間的多様性:寛解と増悪の繰り返し,しだいに悪化
一側の感覚障害と反対側の筋力低下(Brown-Sequard症候群)
三叉神経痛,有痛性強直性痙攣,錐体路障害,膀胱直腸障害,
脳脊髄液の検査所見:別項目参照
初圧正常,細胞数正常,蛋白軽度上昇,糖正常、γグロブリン↑特にIgG↑
oligoclonal band(OCB)やmyelin basic protein(MBP)などの検出
特にMBPは急性増悪時に↑する。
中枢神経系の白質(神経線維)がほぼ選択的に障害(脱髄)される疾患で、白質・灰白質をきれいに分けて描出できるMRIでは、白質での脱髄性変化がよくわかる。
基準値:初圧:70~150mmH20, 細胞数:0~2/mm3,
(正常値)蛋白15~45mg/dL, 糖50~75mg/dL(血糖の約2/3)
多発性硬化症では,初圧正常,細胞数正常,蛋白軽度上昇(蛋白細胞解離),糖正常
治療:急性期にはステロイドパルス療法(ステロイド大量点滴)。再発予防にはインターフェロンβの注射療法。
&bold(){原発性開放隅角緑内障(原発開放隅角緑内障)のまとめ }
Schlemm管での房水流出抵抗があがるため、眼圧が上昇し、視野狭窄、眼痛、眼性疲労、視神経乳頭陥凹などを呈する慢性進行性の疾患である。
①初期は自覚症状が殆どなく、時に眼性疲労などの不定愁訴を示し、
○●②鼻側から徐々に進行する視野狭窄
(傍中心暗点→Seidel暗点→Bjerrum暗点→Roenne鼻側階段→求心性視野狭窄) となる。
③眼圧が上昇
④眼底鏡(検眼鏡)で、視神経乳頭陥凹の拡大
⑤正常の隅角所見(隅角は開放している)がみられるとき
→→原発開放隅角緑内障と診断する。
治療:眼圧を15~20mmHgに維持する。
①縮瞳薬(ピロカルピン)、βブロッカー(βblocker)などの点眼。
(散瞳薬:アトロピンなどの点眼は禁忌!)
②手術:繊維柱帯切除術(トラベクレクトミー)、
線維柱帯切開術(トラベクロトイー)、LTP(レーザーによる隅角形成術)
禁忌:散瞳薬(アトロピン)の点眼は禁忌。
&bold(){免疫病のまとめ}
(①重症複合型免疫不全症SCID、②Wiskott-Aldrich症候群、③毛細血管拡張性失調症、④先天性無γ-グロブリン血症(Bruton型)、⑤慢性肉芽腫症(CGD)) 鑑別大切
<鑑別方法>
A:易感染性下痢の反復と鵞口瘡→①または②
①では、出生直後から下痢の反復、リンパ球↓で、血小板は正常
②では、下痢は反復するが幼児期まで持ちこたえ、リンパ球は正常で、血小板↓↓→出血傾向
B:易感染性はあるが、下痢はない。→③④⑤
③では歩行時のふらつき、酩酊様歩行、IgA↓、Tcell機能↓、IgE↓
(Ataxia Telang Ectasia)
④では免疫グロブリン全体(IgG↓、IgA↓、IgM↓、IgD↓、IgE↓)が著減、Bリンパ球が障害
⑤では白血球のNBT還元試験陰性。黄色ブ菌のようなカタラーゼ活性陽性菌は殺菌できない。
肺炎球菌のようなカタラーゼ活性陰性菌は殺菌できる。
※②Wiskott-Aldrich症候群は、Wiskott-mE-Aldrich症候群と覚える。
Wiskott-mE-Aldrich症候群
IgM↓、IgE↑、IgA↑、血小板(Pl)↓↓、下痢(diarrea)(+)
m E A l d <大文字は↑、小文字は↓>
大枠の鑑別診断がついたら、細かいことは各疾患毎のまとめで覚える。
&bold(){<耳鼻咽喉科まとめ>}
・声帯結節と声帯ポリープとポリープ様声帯
+ 声帯結節
- 声を使う成人(歌手、教師など)、声帯濫用の小児
- 一種の「ペンだこ」のようなもの
+ 声帯ポリープ
- 声帯ポリープは一過性の強度な発声が主な原因(←→声帯結節は慢性的な声の使用)
- 「カラオケで絶唱した後から声がおかしくなり来院した」
- 声帯結節、声帯ポリープ共に声帯前中1/3に好発
+ ポリープ様声帯
- 飲酒+喫煙+(やや女性に多い) = 飲み屋のおばちゃん
- 「酒焼け声」 嗄声、重低音、ピッチの低下
・上咽頭癌→V、VI麻痺、滲出性中耳炎、頸静脈孔症候群(IX、X、XI麻痺)のパターン
・アデノイド増殖症→滲出性中耳炎、肺性心(上気道閉塞による右心負荷↑)、夜尿症(←SAS)のパターン
・「耳に指を入れるとめまいがする」→瘻孔現象
+ 外耳道を圧迫した時にめまいを訴える現象で、骨迷路に出来た瘻孔を通じて内リンパ流が生じ、眼振が出現する。
+ 真珠腫性中耳炎に特徴的(ほか耳梅毒、耳小骨奇形、アブミ骨手術後)
・オージオグラムの特徴的な所見
+ Carhartの凹み(2000Hz付近で骨導聴力低下)…耳硬化症
+ 低音域の聴力低下…Meniere病、高音域の聴力低下…老人性難聴。これだけで短絡してはダメだが……。
+ C5-dip(4000Hz付近の聴力低下)…騒音性難聴
・側頭骨骨折
+ 縦骨折…鼓膜裂傷、鼓室内出血、伝音難聴
+ 横骨折…VII麻痺、感音難聴
・前庭神経炎ではVII麻痺をきたすことはない。
・外有毛細胞は【 】列、内有毛細胞は【 】列に並んでいる →3、1
・鼻アレルギーの治療…+下鼻甲介粘膜レーザー焼灼術、下鼻甲介切除術、後鼻神経切断術
・唾石症はシェーグレンと無関係。
急速進行性糸球体腎炎は、血尿、蛋白尿を認め週単位で進行する半月体形成性糸球体腎炎である。
血清学的には、抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連型、抗糸球体基底膜(CBM)抗体関連型、免疫複合体関連型に分類される。
鑑別診断
│ │ANCA関連型 │免疫複合体関連型 │抗糸球体基底膜抗体関連型│
………………………………………………………………………………………………………………………
│ANCA │ (+) │ (-) │ (-) │
│蛍光抗体法│ (-) │免疫複合体(IC)(+)│ 抗GBM抗体(+) │
│主な疾患 │①Wegener肉芽腫 │ループス腎炎 │ Goodpasture症候群 │
│ │(気道の壊死肉芽腫) │紫斑病性腎炎 │ │
│ │②動脈炎による多臓器障害 │ │ │
│ │(アレルギー性肉芽腫性血管炎)│ │ │
………………………………………………………………………………………………………………………
急速進行性糸球体腎炎の3つの分類
………………………………………………………………………………………………………………………
(1)ANCA関連型
ANCA:(+)
蛍光抗体法:(-)
主な疾患: ①Wegener肉芽腫 (気道の壊死肉芽腫) ②顕微鏡的多発血管炎(Microscopic PolyAngitis; MPA)
……………………………………………………………………………… ………………………………………
(2)免疫複合体関連型
ANCA:(-)
蛍光抗体法:免疫複合体(IC)(+)
主な疾患:①ループス腎炎 ②紫斑病性腎炎
………………………………………………………………………………………………………………………
(3)抗糸球体基底膜抗体関連型
ANCA:(-)
蛍光抗体法: 抗GBM抗体(+)
主な疾患:Goodpasture症候群
……………………………………………………………………………………………………………………
&bold(){肥厚性幽門狭窄症と腸重積について}
肥厚性幽門狭窄症は、出生後2~3週間目(1ケ月以内)で、数日~1週間~2週間かけて
じわじわ幽門周囲の筋肉が肥大し、食物などが胃で止まり、逆流を起こす。
一旦嘔吐しても、疼痛はないので腹が減って、ミルクを飲みたがる。
一時的に、食物などの通過ができるようになり、幽門部を通過できる。
肥厚してくるとまた逆流して嘔吐するが、絞扼されていないため疼痛はない。
腸で栄養や水分が取りにくいので、嘔吐した直後でもミルクを飲みたがる。
→水分不足で大泉門陥凹、皮膚がしわしわになる。
→また少し飲める時期がある。
→いよいよ肥厚が進むと、飲んでも噴水状に嘔吐する。
→親が心配して2週間後くらいに受診する。
→一般的に点滴が必要。
腸重積は、数時間で症状が完成する緊急性疾患。
24時間たつと、腸壊死になってしまう。
生後10ヶ月くらいで、急に回盲部の小腸と大腸の接合部(虫垂の近く)が大腸側(肛門側)に入り込むことが多い。
→猛烈な痛みがあり激しくなく。
→絞扼が短時間緩むと泣き止む。
→また激しい疼痛で激しくなく。
この繰り返しの間に、1~2回嘔吐するが嘔吐量は大したことがないため、
一般的に点滴は不要。
→親が心配して発症して数時間で受診する。
→激しい間欠性の嘔吐があり、激しく泣くので腸重積を疑い、浣腸する。
→血便の確認→高圧注腸する。嘔吐から24時間以上の場合は原則として開腹手術。
又は、高圧注腸で整復出来なければ開腹手術(Hutchinson手技)で治療。
発症してからの時間を書くと、どちらの病名かすぐ分かってしまうので、
最近の問題では書いてない問題もある。
生後10ヶ月だから腸重積。
106回は、生後10ヶ月の腸重積疑いが遷延して、24時間以上たってから受診。
この場合は、開腹して手術が必要であり、長時間水分補給ができていないので、
最初の処置として点滴輸液
高圧浣腸は禁忌!!
&bold(){糸球体病変}
病理像が決め手
糸球体の膜がやられてたら蛋白尿
メサンギウムがやられていたら(細胞が増えていたら)血尿がでると考える。
あとは、溶連菌感染後→急性糸球体腎炎
小児のネフローゼ→微小変化もしくはFSGS
小児のネフローゼかつ血尿→FSGS
中年のネフローゼ→膜性腎症(背景に悪性腫瘍)
急激な血尿と蛋白尿→急速進行性糸球体腎炎(背景に血管炎やグットパスチャー)
慢性的な血尿と蛋白尿→膜性増殖性糸球体腎炎
まず「腎炎」と名のつくものは「炎症」なので血尿が目立つことを前提にして
進行の早い3つ:
先行感染の2~3週間後→急性糸球体腎炎
それより発症が早い(数日遅くても~1週間)→IgA腎症
※同じような既往歴なら、すぐ発症するIgA腎症の方が予後不良っぽいイメージ
急速進行性糸球体腎炎は、経過が急なのに感冒の既往の記載がなく
他臓器の血管炎みたいな症状が記載されていたりする
あと、補体低値となる疾患は、包帯のループを糸で巻くぞう!の3つだけ
(補体低値=ループス腎炎、急性糸球体腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎)
ネフローゼ4つ:
・小児で、蛋白尿以外に本当になにもないときは微小変化型
・巣状糸球体硬化症は、一部だけミッチリしていてあとはスカスカな糸球体、一度見ておけばすぐわかる
・膜性増殖性糸球体腎炎は「腎炎」だから血尿をきたすので、
対する膜性腎症(腎「炎」ではない!)は蛋白尿が主
これらは病理像がちと難しいが、炎症細胞っぽい核が密集してるのが
膜性増殖性糸球体「腎炎」と思っておくと8割方当たる
&bold(){Vogt-小柳-原田病のまとめ}
①先行する感冒様症状があり、<前駆期>
②急激な視力低下を伴う眼症状が出現し、
③漿液性網膜剥離、 肉芽腫性虹彩毛様体炎(ぶどう膜炎)、内耳機能障害(耳鳴や感音性難聴)みられ、
<眼病期>
④2~3ケ月後に白毛(睫毛、眉毛)や皮膚の白斑、脈絡膜の色素脱失により眼底造影で赤みを増す(「夕焼け眼底」)とき、
<回復期>
→Vogt-小柳ー原田病と診断する。
治療:
①ステロイド全身投与
②散瞳薬(アトロピン)
検査:①螢光眼底造影 ②髄液検査(頭痛は漿液性髄膜炎(髄液内細胞増多)による可能性が高いため)
盲膜色素上皮細胞(メラノサイト)に対する自己免疫に基づくぶどう膜炎(虹彩毛様体炎)である。
視力障害を伴う眼症状はほぼ同時に両眼で進行し、
難聴、髄膜炎(髄液検査必要)、毛髪の白変、皮膚白斑(皮膚症状は回復期)などの全身症状も伴う。
20~40歳代の女性に多く見られる。
&bold(){疾患と遺伝形式のまとめ}
①常染色体優性遺伝:
1)Marfan症候群
2)網膜芽腫(網膜芽細胞腫)
3)von Recklinghausen病
4)Hunting舞踏病
5)歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症
6)骨形成不全症
7)筋強直性ジストロフィー
8)多発性内分泌腫瘍(MEN)
9)家族性甲状腺髄様癌
10)家族性高βリポ蛋白血症
11)遺伝性球状赤血球症
12)Crigler-Najjar症候群II型(Ⅰ型は常劣)
13)Charcot-Marie-Tooth病
②常染色体劣性遺伝:
1)フェニルケトン尿症
2)嚢胞性線維腫
3)白皮症
4)糖原貯蔵病
5)Hurler症候群:先天性ムコ多糖代謝異常(Hunter症候群のみ伴列)
6)Morquio症候群:先天性ムコ多糖代謝異常(Hunter症候群のみ伴列)
7)Tay-Sachs病
8)先天性副腎皮質過形成症(21-hydroxylase欠損多い、11-hydroxylase欠損8%、21-hydroxylase欠損まれ)
(21-hydroxylase欠損は救急疾患。対処しないと嘔吐、高K血症、意識障害、心不全で死ぬ)
9)Wilson病
10)ガラクトース血症
11)Crigler-Najjar症候群Ⅰ型(II型は常優)
③伴性劣性遺伝:
1)血友病A、B
2)デュシェンヌ型筋ジストロフィー
3)赤緑型色覚異常
4)Kennedy-Alter-Sung syndrome
5)Hunter症候群:先天性ムコ多糖代謝異常(Hunter症候群以外は常劣)
6)Lowe症候群:
7)副腎白質ジストロフィー
8)Lesch-Nyhan症候群
④伴性優性遺伝:
1)alport症候群の一部
2)レット症候群の一部
⑤多因子遺伝:
1)口唇口蓋裂
2)心室中隔欠損症
3)幽門狭窄
4)無脳症
5)先天性股関節脱臼
⑥ 母系遺伝:
1)ミトコンドリア脳筋症
(CPEO(KSS)、MELAS、MERR、Leigh脳症)
⑦常染色体劣性および常染色体優性
1)Kallmann症候群(カルマン症候群)
⑧常染色体異常
1)Down症候群:21トリソミー(47X,+21)、転座型、モザイク型
2)猫鳴き症候群:5番染色体の短腕欠損
3)18トリソミー症候群:18トリソミー
3)Prader-Willi症候群:15番染色体長腕q11-q13の欠失
⑨性染色体異常
1)Turner症候群:45XO(又は45、XO/46、XXのモザイクなど)
2)Klinefelter症候群:47XXY
多発性内分泌腫瘍
MEN1型:常優(11q13) <PPP>
MEN2A型:常優(Sipple症候群:10q11,2のコドン634点突然変異) <PTA>
MEN2B型:常優(10q11,2のコドン918点突然変異) <NATO>
P(Pituitary) P(Pancreas) P(Paratyroid) T(Tyroid) A(Adrenal)
N(Nerve) A(Adrenal) T(Tyroid) O(Others)
&bold(){副腎皮質ステロイド 主な作用(副作用を主体として)}
中枢神経系症候:人格変化,精神病,けいれん,多幸症,うつ状態,良性頭蓋内圧亢進症(a)
眼症候:白内障(a),眼内圧亢進(a),網膜症(h)
皮膚症候:皮膚線条(b),皮膚希薄化,創傷治癒遅延,紫斑(b),皮下脂肪織炎(特に治療中止後)(a)
心循環系症候:水およびNa貯留,高血圧(b),低カリウム,アルカローシス,心不全悪化
消化器系症候:消化性潰瘍,膵炎(a),食欲亢進,肝障害
骨筋肉系症候:骨粗鬆症(d),無菌性骨頭壊死(a),ミオパチー
免疫系関与症候:易感染性,感染症の増悪(i)(細胞性免疫低下,抗体産生低下),炎症反応低下,単球減少,リンパ球減少,好酸球低下
内分泌代謝系症候:下垂体・副腎機能抑制,性機能不全(b),月経異常(b),多毛症(b),男性化症(b),高血糖・糖尿病悪化,
高脂血症,異化亢進,体幹脂肪沈着および満月様顔貌,ざ瘡(a),小児における成長遅延
その他:白血球増多,血栓症,過敏反応(e),薬物相互作用(g)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
a)ステロイド治療に伴う副作用(iatrogenic)としては主にみられ、特発性クッシング症候群ではみられない症候.
b)特発性クッシング症候群でより多くみられる症候.
c)水・ナトリウム貯留作用は少ない.
d)高齢者および閉経後の女性に多い.
e)気管支喘息の悪化をみることがある.添加物としての乳糖にアナフィラキシー症状を呈することがある.
f)ミネラルコルチコイド作用が強い.
g)リファンピシン,バルビツレート系薬物,フェニトイン,カルバマゼピンなどは
肝薬物代謝酵素を誘導するため併用にてステロイドの薬球効果が減少する.
h)中心性漿液性網脈絡膜症,多発性後極部網膜色素上皮症.
i)投与中、水痘,麻疹に感染すると重症化し,致命的となることがある.
&bold(){便}
血便
血液の付着または混入が肉眼で確実に認められる糞便。広義には上部消化管出血時のタール便も含むが、狭義には下部消化管出血時,特に直腸・肛門病変時の新鮮血便を指す。
出血源が肛門に近いほど、また出血量が多いほど鮮紅色になる。
下血
下血は消化管内に出血した血液の混じった便が肛門より排出されることをいう。
一般に消化管出血は、Treitz(トライツ)靭帯より口側からの出血による上部消化管出血と、
それより肛門側からの下部消化管出血に分けられる。
下血は上部,下部すべての消化管出血で起こりうる。
また、鼻出血、口腔内出血の場合も出血が多く、血液が多量に嚥下されたときには下血をきたす可能性がある。
トライツ靭帯
十二指腸が膵臓下縁で前方に曲がって空腸とつながる部分(十二指腸空腸曲)を横隔膜右脚に固定している、
結合組織線維に筋線維の混じった帯。
表面は腹膜に覆われ、上十二指腸ヒダを構成する。
外科手術の際に手で触れることにより空腸の開始部を確認することができる。
&bold(){【卵巣腫瘍】 }
○卵巣の上皮由来(表層上皮性):子宮の組織に類似。
・卵管類似:漿液性(CA125↑)。
・子宮体部類似:明細胞性(マーカーなし)。
・頸管類似:粘液製(CA125↑、CA19-9↑、CEA↑)。
○卵胞由来(胚細胞性):受精、妊娠の経過を取る。
・受精卵類似:未分化胚細胞腫(LDH↑)。
・絨毛類似:絨毛癌(hCG↑)。
・胎芽類似:胎児性癌、奇形腫、成熟奇形腫(CA19-9↑)。
・卵黄嚢類似:卵黄嚢腫(AFP↑)
○間質由来
・線維腫:良性腫瘍だが胸水を合併。
○性腺間質性
・Eを分泌:莢膜細胞腫、顆粒膜細胞腫。
・Aを分泌:Leydig細胞腫(良性)、Sertoli細胞腫(良~悪性)。
○治療
・非胚細胞性:パクリタキセル+シスプラチン。
・胚細胞性:ブレオマイシン+エトポシド+シスプラチン
・高齢女性で不正性器出血は子宮体癌とE産生腫瘍を考える。
&bold(){網膜中心動脈閉塞症のまとめ }
概念:網膜中心動脈が視神経乳頭内を通る部分(篩板)で、血栓や壁の硬化性変化で内腔が途絶し、
瞬時に高度の視力障害や視野障害を生じたもの。
原因:塞栓による閉塞が多い。
基礎疾患との合併(動脈硬化、弁膜症などの心疾患。糖尿病、高血圧症、緑内障)→精査必要
臨床像:片方の目が突然ほとんどみえなくなる。つまり片眼性の急激な高度の視力低下及び高度な視野障害で発 症する。
ほかに網膜の狭細、視神経萎縮。
壮年、老年の男性の片眼に多い。
ただし網膜中心動脈閉塞症でも,脈絡膜血管系の毛様網膜動脈が黄斑部を養っていると,
視野障害が高度でも、視力が良好なことがある。
検査:眼底:網膜全体が白濁し、網膜血管は補足、走行は不明瞭。cherry-red-spotを認める
蛍光眼底検査:閉塞領域で蛍光色素の流入遅延を認める。
治療:網膜の神経要素は、40分以上の虚血で不可逆と言われており、迅速に治療を進める。
発病直後なら、眼球マッサージを行う。ほかに亜硝酸アミル(血管拡張薬)の吸入。
前房穿刺による減圧降下、酸素吸入を行うこともあるが、治療効果は不良の事も多い。
予後:視力の予後は不良であることが多い。
cherry-red-spotをきたす疾患
①網膜中心動脈閉塞症 ②Tay-Sachs病
③Nieman Pick病 ④異染性白質ジストロフィー
&bold(){ぶどう膜炎(虹彩毛様体炎)まとめ}
…………………………
|ぶどう膜とは|、虹彩、毛様体、脈絡膜をいう。
…………………………
ぶどう膜炎は比較的急激に視力障害をきたす疾患で、肉芽腫性と非肉芽腫性に分けられる。
①肉芽腫性:サルコイドーシス、原田病、交感性眼炎、結核、梅毒、ヘルペスなどのウイルス疾患、
トキソプラズマ症、レプトスピラ、細菌、真菌感染、寄生虫など
②非肉芽腫性:Behcet病(ベーチェット病)、強直性脊椎炎、
関節リウマチ、Reiter症候群、潰瘍性大腸炎、糖尿病など。
自覚症状:三叉神経刺激による充血、羞明、疼痛、流涙:視力低下、霧視、飛蚊症、調節障害、変視症、暗点など。
所 見:毛様充血、前房の炎症、前房蓄膿、縮瞳、虹彩後癒着、硝子体混濁、視神経乳頭の発赤、網膜の滲出斑、併発白内障、
続発性白内障、続発性網膜剥離、眼球癆など
&bold(){羞明まとめ}
羞明は眼内に大量の光が入る場合(光彩異常、散瞳)と光に対する過敏症が原因となる場合がある。
1.眼内に大量の光が入る場合
白内障、散瞳剤使用後、病的散瞳(動眼神経麻痺)
2.眼球の光に対する過敏性亢進
角膜疾患(睫毛内反症、角膜炎、角膜潰瘍など)、ぶどう膜炎(虹彩毛様体炎)
3.先天的な原因
先天緑内障(牛眼)、白子、全色盲(一色型色覚)
&bold(){神経芽細胞腫(まとめ_)}
尿VMA(+)
腹部レントゲン写真で、石灰化像をみることがある。
骨転移しやすい。(Wilms腫瘍は肺、肝転位しやすいが、骨転移はまれ)
腫瘍は静脈性腎盂造影で下方への偏位を認めることがある。
通常、腎臓の嚢胞状変化は伴わない。
ビンクリスチン、シクロホスファミドが第一選択薬となる。
(アクチノマイシンDはWilms腫瘍で第一選択薬である)
2歳以上の症例では予後不良である。1歳未満児では治療予後が良い。
交感神経芽細胞から生じる腫瘍で、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミンを産生分泌する。
原発部位としては副腎髄質が最も多い。
自然退縮するものから致死的経過をとるものまであり、この多様性に対応した治療法の選択が重要となる。
①5歳未満に好発し、
②腹部に充実性腫瘤があり、正中線を越え、表面凹凸で、
さらに骨、関節痛、眼球突出がみられ、
③尿VMA(+)HVA↑、血清NSE(+)のとき
→神経芽細胞腫を考える。
神経芽細胞腫に次いで多いのは、Wilms腫瘍。
神経芽腫では早期発見例で、しかも病期によっては自然寛解例が見られる。
&bold(){Wilms腫瘍(Wilms' tumor)まとめ}
神経芽細胞腫に次いで発生頻度が高い。
5歳以下、特に3歳以下で多く見られる。
泌尿器系を中心として合併奇形の頻度が高く、腎杯の破壊、腎盂の変形が特徴的のため、静脈性腎盂造影は診断上有用である。
また患側が造影されないことも多い。
①乳児検診などで、正中線を越えない表面平滑、境界明瞭な弾力性のある腹部腫瘤が見られ、
②腹部Echo、CTで腎部に一致した内部構造不正なSOLが認められたとき
→Wilms腫瘍を考える。
組織学的に多様で、肺に最も多く転移する
肝にも転移することがある。(骨転移はまれ)
合併症として虹彩欠損がある。
治療
外科的治療が基本(皮膜でおおわれており摘除可能)
放射線、アクチノマイシンDに対する感受性も高い。
2年生存率90%以上、5年生存率70%以上ある。
高い完全治癒率が得られる。
尿検査では血尿が認められないことも多い。
乳幼児にφ10㎝以上の腹部腫瘤が見られた場合には
①神経芽細胞腫 ②Wilms腫瘍 ③肝芽腫 の3つを考えなければならない。
(①では尿VMA(+) ③では血清AFPが高値を示すことが90%以上)
(①は表面凹凸で硬い ②では表面平滑、境界明瞭)
&bold(){脳血管}
内頚動脈系 椎骨脳底動脈系
………………………………………………………………………………………………
運動障害 症状は身体の一側に現れる 症状は身体の一側、両側など多彩
感覚障害 同上 同上
視力障害 一眼の一過性失明 中心回避型視野欠損
(一過性黒内障) 一側又は両側の同名半盲
まれに同名半盲
小脳症状 なし 運動失調・動揺歩行
脳神経症状 まれ 構音・嚥下障害
複視
自覚症状 失語 回転性めまい、両眼かすみ、嘔吐
発作回数 少ない(症候は同じ) 多い(症候の変動)
梗塞移行 梗塞を起こしやすい 梗塞を起こすことは少ない
・椎骨脳底動脈系のTIAは、内頚動脈系のものに比べて症状が複雑である。
&bold(){眼科検査法}
1.色覚検査:検査法にはアノマロスコープ・ランタンテスト・100hueテスト・パネルDで15などがある.
2.視覚誘発電位:フラッシュやチェッカーボード(市松模様)による視覚刺激による脳波の変化を検査する.
視神経以降後頭葉までの障害がある場合に有用である.
3.蛍光眼底造影:フルオレセイン液を静注し,網脈絡膜の血管状態をみる.
うっ血乳頭,原田病,網膜動脈および静脈閉塞症,糖尿病網膜症,中心性漿液性網脈絡膜症,黄斑変性症,
Behcet病,視神経炎、脈なし病,網膜血管炎などの疾患で有用である.
4.細隙灯顕微鏡検査:前眼部から眼底までの組織を顕微鏡的に観察するもの.
眼科的所見を取るために必須の検査である.透見できない場合に他の検査を考慮する.
5.網膜電図(ERG):一般的には網膜の局所変化には対応しない.
糖尿病網膜症,網膜色素変性症,小口病などで有用である.
①消失型;網膜色素変性症,網膜全剥離など
②減弱型;網膜色素変性症,白点網膜症,クロロキン網膜症,小口病,網膜(部分)剥離,ぶどう膜炎など
③増強型;高血圧性眼底,視神経萎縮④陰性型;糖尿病網膜症,網膜中心動脈閉塞症,脈なし病
6.眼電図(EOG):網膜機能検査,眼振検査,視運動眼振検査および視表追跡検査.
初期の網膜色素変性症の検出に有用である.
&bold(){アルコール性ケトアシドーシス}
診断のポイント
【1】アルコール依存症などの大酒家にみられ,食事摂取不良と脱水が誘発する.
【2】anion gapが増加した代謝性アシドーシスで,他の原因が除外される.
anion gap=[Na+]-([Cl-]+[HCO3-])
(AGの基準値:anion gap (AG)の正常値は12±2mEq/lである)
【3】ケトン体が検出されるが,尿ケトン体検査には偽陰性がある.
【4】嘔気,嘔吐のため断酒しアルコールが検出されないことも多い.
検査とその所見の読みかた
【1】pHは重症度を反映するが,嘔吐やアルコール離脱症状による代謝性・呼吸性アルカローシスが混在し,
軽症ではpHが正常や軽度アルカリ性のことも多い.
【2】血中ケトン体分画では,βヒドロキシ酪酸(3-OHBA)がアセト酢酸(AcAc)の5~10倍多い.
【3】通常の尿ケトン体検査は20~90%の症例で陽性になるが,ニトロプルシド反応が
アセトンおよびアセト酢酸(AcAc)を検出しβヒドロキシ酪酸(3-OHBA)に反応しないため偽陰性が多い.←DKAとの違いで重要
【4】血糖値は300mg/dl以下であり,アルコール性低血糖を伴うことが多い.
確定診断のポイント
【1】飲酒食事状況の問診.
【2】anion gapの増加したアシドーシス.
【3】尿ケトン体検査陽性または血中ケトン体分画でβヒドロキシ酪酸(3-OHBA)の増加。
治療法ワンポイント・メモ
【1】生理食塩水とブドウ糖の点滴投与により,病態の原因となる脱水,グリコーゲン枯渇,NAD/NADH比の低下を補正する.
【2】Wernicke脳症の予防のためチアミンを静注する.
【3】重炭酸の投与は通常必要がない.アシドーシスにより心血管動態異常が生じた場合に限り有用である.
【4】アルコール離脱症状の可能性があればベンゾジアゼピンで予防する.
&bold(){夜盲をきたす疾患 }
夜盲は、網膜の杆体の機能障害により起こる。
1.先天性
①進行性
網膜色素変性症(Laurence-Moon-Biedl症候群、Usher症候群、Refsum症候群)
脳回転状脈絡膜(常染色体劣性遺伝)
choroidermia(性染色体劣性遺伝)、白点状網膜炎
②停止性:小口病、眼底白点症
2.後天性
①ビタミンA欠乏症
②眼球鉄錆症(眼球内鉄異物の放置により夜盲に至る)
Lurence-Moon-Biedl症候群(ローレンスムーンビールド症候群)
肥満、性器低発育、知能障害がある。網膜色素変性症により夜盲を生じる。
&bold(){白血病の染色体}
9 : 22 CML
+
8 -1= 21 M2
=
17 -1=: 15 M3
16 M4
&bold(){EBV関連疾患}
バーキットリンパ腫・ホジキンリンパ腫・節外性NK/T細胞リンパ腫・血管免疫芽球型T細胞リンパ腫・上咽頭癌・伝染性単核球症
&bold(){DKAのインスリンによる治療中の脳浮腫について}
脳浮腫は若年のDKA患者に生じる事が多い。インシュリン点滴による治療開始後2~24時間に頭痛,
再昏睡や無呼吸が突然生じ、
急速に神経学的所見が増悪し、ついには脳幹部のヘルニアをきたす。
その発症メカニズムは不詳であるが、急速すぎる水とNaの投与の結果、血漿浸透圧の低下により
脳内へ水分が移行するためと考えられている。
脳浮腫の可能性が疑われた場合は、頭部CT検査による確認を要する。
脳浮腫の場合は下記を投与する。
処方例 下記の1)と2)または3)を併用する
1)グリセオール⇒注 1回200mL/時 1日1-2回 点滴静注
2)リンデロン⇒注 1回8mg 1日1回 静注
3)ソル・コーテフ⇒注 1回200mg 1日1回 静注
&bold(){クッシングの鑑別}
クッシングの話が出たから
クッシング疑い患者が紹介されてきたとします
デキサメサゾン少量で抑制→ただのデブ,もう来んなよ
1,デキサメサゾン少量で抑制なし→クッシング症候群,マンドクセ('~`;)
2,デキサメサゾン大量で抑制→クッシング病,脳外科紹介っと
3,大量で抑制なし→副腎かよ
どっちにしろオペで副腎取るけど紹介前に鑑別して診断
5,性ホルモン(DHES)
上がる→副腎癌
下がる→副腎腺腫
例外の異所性もお忘れなく
出典:スレ106 649コクシマン氏
&bold(){自己免疫性溶血性貧血Autoimmune Hemolytic Anemia(AIHA)}
自己免疫性溶血性貧血(AIHA)は,自己赤血球上の抗原に対し抗体が産生され,
体内における赤血球の崩壊亢進(溶血)が起こり発症する貧血である。
<末梢血液>
①ヘモグロビンの低下と網赤血球数の増加。
②平均赤血球容積(MCV)は高値を呈することが多い。特に,赤血球凝集がある場合は極端な高値となる。
③赤血球形態上,多染性大赤血球(網赤血球)と小球状赤血球が混在。
④Evans症候群(特発性血小板減少性紫斑病+温式AIHA)では血小板数の低下。
<特徴>
①貧血,黄疸。
②ヘモグロビンの低下と網赤血球数の増加。
③間接型ビリルビン,LDHの上昇とハプトグロビンの低下。
④骨髄で赤芽球の増加。
⑤直接Coombs試験が陽性。
<症候>
①罹病期間,溶血の程度により貧血症状の程度は幅広い。
貧血が強度であったり急激発症の場合は,心不全症状を伴うことがある。
②黄疸は軽度であることが多い。
③脾腫を触知する症例は半数以下である。
④ヘモグロビン尿を認めることがある。
⑤CADでは寒冷曝露によるRaynaud現象や指趾末端のチアノーゼを認める。
⑥続発性では基礎疾患の症状・所見を認める。基礎疾患として
自己免疫疾患と悪性リンパ腫などのリンパ増殖性疾患の頻度が高い。
&bold(){心電図の読み方基本}
心電図の基礎だけ頭に入れて
症例問題を解く時は症例の話からたぶんこれだなーと思って心電図みてますよ
例えば長時間の胸痛はAMI
健康な人がいきなり心電図異常を指摘されたとかならWPW
失神ならブロックの不整脈,または特殊な心電図
こんな感じです
少し応用ならASDは右脚ブロック、 右室肥大,右軸偏位
ECDは似ていて右脚ブロック、右室肥大ですが,左軸偏位です
軸のみかたはⅠ誘導とaVfだけを見て自分は決めてます
Ⅰ誘導が-でaVfプラスなら右軸偏位
Ⅰ誘導+でaVf-なら左軸偏位です
他に心電図見たらこの疾患に確定な心電図もありますから頭に入れてください
出典(コクシマン氏)
&bold(){薬剤性肝障害 drug‐induced hepatitis}
「機序による分類」
…………………………………………………………………
分類 中毒性肝障害 アレルギー性肝障害
頻度 低い 高い
機序 薬物自体 過敏反応
発症時期 服用量次第 4週間以内
前駆症状 なし アレルギー症状
「症状による分類」
分類 肝細胞障害型 胆汁鬱滞型
…………………………………………………………………
肝臓系酵素(ALT AST LDH) ↑↑↑ 、↑
胆道系酵素(ALP LAP GTP) ↑、 ↑↑↑
症状 :発熱・発疹、 掻痒・黄疸
薬剤中止後 改善は早い 改善は遅い
治療 グリチルリチン、 ステロイド・ウルソデスオキシコール酸
原因
(肝細胞障害型) INH、RFP、α-メチルドパ、四塩化炭素、クロロホルム、アスピリン、テトラサイクリン、ハロセン、アセトアミノフェン
(胆汁うっ滞型)蛋白同化ホルモン、経口避妊薬、サルファ剤、クロルプロマジン、RFP、プロピルチオウラシル
(INHは肝細胞障害型が主体)
「暗記」
明日のテストを、汗と苦労で乗り越える(障害型)
苦労を避ける、プロはドーピングで捕まる(鬱滞型)
http://www.nurs.or.jp/~academy/igaku/s5/s5448.htm
出典 106スレ 776氏
ちなみに俺は半分屁理屈(?)で覚えた
(1)胆汁産生トラブルメーカー型
(∵ステロイド代謝に干渉 → コレステロール産生にトラブル?)
①蛋白同化ステロイド薬(男性ホルモン系)
②経口避妊薬(女性ホルモン系)
(2)抗脂溶性ホルモン型
(∵脂溶性ホルモン阻害 → 胆道系に影響?)
①プロピルチオウラシル(抗甲状腺薬)
(3)乳化不全型
(∵高分子脂溶性物質 → 胆汁分泌に影響?)
①シクロスポリン
(4)その他(これだけ暗記、おそらく自己免疫学的な胆道系の炎症を誘発する物質)
①クロルプロマジン
②エリスロマイシン
cf. アセトアミノフェンの中間代謝産物(グルクロン酸抱合?)は激烈な肝毒性・胆道毒性をもつ。
⇒ 大量投与時やアルコール常習者などで、肝細胞障害と胆汁うっ滞が同時に発生する。
出典106スレ 778氏
&bold(){脳のまとめ}
脳出血と瞳孔(・∀・)イイ!!
「比較が微妙だ」被殻 → 病側
「死なないか」 視床 → 内下方
「強制的に」 橋 → 正中(・縮瞳)
「昇龍拳だ」 小脳 → 健側
家族性アミロイドニューロパチー
下痢と便秘の繰り返し、蛋白漏出性胃腸症(→ALBUMIN徴収)、血清トランスサイレチン↑
髄液所見γグロブリン↑ … SLE、MS、神経ベーチェット
放射線感受性の良い脳腫瘍 … 胚芽腫、髄芽腫medulloblastoma
Kennedy-Alter-Sung
+ 伴劣、トリプレットリピート
+ アンドロゲン受容体機能障碍→女性化乳房、インポテンツ、無精子症、精巣萎縮
+ 下位運動ニューロン障碍→筋力↓、筋萎縮、球麻痺、線維束攣縮
+ 知能低下は無し
triplet repeat
+ CAG(→Glu)…Huntington、KAS、SCA-1,2,3(MJD)
+ GAA(→Glu)…Friedreich
+ CTG(→Leu)…筋強直性ジストロフィー
Adie症候群…瞳孔強直(散瞳・対光反射消失、輻輳反射消失)
Argyll-Robertson瞳孔…縮瞳、対光反射消失、輻輳反射ok →梅毒、DM、MS、松果体腫瘍
Charcot-Marie-Tooth(下肢遠位からの慢性進行性polyneuropathy)
垂足(両側前脛骨筋麻痺)→鶏歩「最近スリッパが脱げやすくなった」
頭部CTで造影効果…abscess、meta、glioblastoma、meningioma
両側性MLF→多発性脳梗塞、MSなど
Parkinsonに対する脳深部刺激療法DBSのターゲット→視床下核
MRIの造影剤はガドリニウム!ガリウムじゃないよ。われながらアホすぎる。
&bold(){Schonlein-Henoch紫斑病(シェーンラインヘノッホ紫斑病)SHP}
概念:アレルギー反応により毛細血管の透過性亢進をきたし、組織の浮腫、出血をきたす疾患。
その本体はIgAが関与する全身の細小血管炎。
疫学:幼児期後半~学童期に多い。男児に多い(若年者>成人)
病理:小血管周囲の炎症性細胞浸潤と血管壁のIgA沈着が特徴とされる。
症状:上気道炎が先行し、全身の紫斑の他、関節炎・腎炎・消化器症状などの合併をみる。
前駆症状:感染症状…………急性上気道炎(特に溶連菌)、胃腸炎が多い。
↓1~3週間後
発熱、急性腹症、関節痛、紫斑(四肢末端)、Quincke浮腫で発症。
↓さらに1~3週間後
腎症状を呈する(紫斑病性腎炎)
→IgA腎症類似の腎障害(血尿、蛋白尿)が主で、ネフローゼ症候群を呈することがある。乏尿は稀。
※腸重積を伴うことがある。
※紫斑は、左右対称で、下腹部、臀部、四肢伸側部に多い。
丘疹状で触知可能である(palpable purpura)(ITPによる点状出血は平坦で触知出来ない)←105回画像
検査:診断は臨床症状と経皮針生検による(腎病変の主体は糸球体)※間質ではない。
(血液)①全ての凝固因子正常(時にⅩⅢ因子の低下)←←←←105回出題
血小板数正常
※Rumpel Leede試験は血管壁の脆弱化のため、本症では陽性となる。
②WBC(好中球、好酸球)の軽度増加 ←←←←←←(好酸球の増加:過去問既出)
③血清IgA↑のことあり(IgG、IgEは変化しない)。補体は正常。 ←←←←105回出題
(腎光顕)組織上でIgA腎症様の所見を呈する。(メサンギウム増殖性腎炎)
(腎螢光)メサンギウム領域を中心に、糸球体基底膜に沿ってIgAや補体(C3)が沈着。
治療:紫斑出現から数週間でself-limiting(自然治癒)することが多いので、対症療法が主体。
ただ腎病変の有無が本疾患の予後を決める上で重要なため、腎病変がある場合は腎病変に対する治療が基本となる。
(1)対症療法:腹部症状、関節症状に対して副腎皮質ステロイド。重症例には第ⅩⅢ因子製剤が適応となる。
(2)腎病変がある場合:抗血小板薬、ヘパリンなどの抗凝固薬、副腎皮質ステロイド、免疫抑制薬。
予後:予後良好だが、慢性腎炎に移行する例(5~10%)もある。死亡例は年間数例。
患者のケアと指導:腎病変が長期予後を決定するので、定期的な受診により血清検査(クレアチニン値)と尿を調べるよう指導する。
ネフローゼ症候群を合併した場合には末期腎不全に移行しやすいことも家族に説明しておくと良い。
ITPとSHPの鑑別
特発性血小板減少性紫斑病(ITP) Schonlein-Henoch紫斑病(SHP)
発疹(初期) 点状出血 点状出血
発疹(3日目以降) 点状出血 斑状に融合 ←←105回は斑状の図で出題
発疹の隆起 (-)平坦 (+)丘疹
発疹左右対称性 あまりはっきりしない 比較的きれいに左右対称性にでる
血小板数 減少 正常
Rumpel-Leede試験 陽性 陽性
アレルギーの型 II型 Ⅲ型
SHPは点状出血が比較的きれいに左右対称性にでるため両足の画像で出題されることが多かったが、
すぐ区別がついてしまうので最近は、片足だけの画像で出ているようです。
また発疹出現直後の点状出血の図での出題から、斑状の図での出題に変わってきている。
発疹が始まってから、1週間後でも点状出血のままなら→ITP、斑状に融合なら→SHP
ITPは、自己免疫性溶血性貧血と並んで、II型アレルギー。
SHPは、免疫複合体を介したIII型アレルギー反応による血管障害と考えられるため,
アレルギー性紫斑病あるいはアナフィラキシー様紫斑病anaphylactoid purpuraともいう.
2013-10-10T13:36:45+09:00
1381379805
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必修2
https://w.atwiki.jp/105kokushi/pages/63.html
更新日時 &update()
&bold(){問題54}
いわゆる五臓六腑の五臓に含まれない臓器はどれか
a 肺臓
b 肝臓
c 膵臓
d 脾臓
e 腎臓
出典:106スレ15 244氏
#region
&bold(){解答}
c
&bold(){解説}
五臓(機能的器官)……心、肺、肝、脾、腎
六腑(器質的器官)……胃、胆、小腸、大腸、膀胱、三焦(諸気を主宰する想像上の器官)
※ 膵臓は牛や豚を解体する際、単なる脂肪と見分けがつかないため、臓器のひとつとして数えられることはなかった。
ちなみに「膵臓」は杉田玄白の造語
出ないと思う
CBTの範囲に「漢方を概説できる」ってのがあるので可能性としてはゼロではないかと
漢方は次の新ガイドラインで・・・
#endregion
&bold(){問題55}
胎便の色って、黒紫なの・・・?暗緑色かと思ってた。
出典106スレ15 412氏
#region
&bold(){解答}
調べると胎便は黒色~暗緑色、粘稠らしい。
&bold(){解説}
胎便 meconium
胎児や出生後まもない新生児から排泄される便。
胎便は,胎児期に消化管内に集積した胎児由来の毛髪や,胎脂,脱落した消化管粘膜,
消化管粘液,ビリルビン色素などからなっており,その色は黒色から暗緑色である。
新生児は生後24時間以内に暗緑色で粘稠な便,胎便を排泄する。
移行便 transition stool、 stool in transitional stage
新生児期に胎便から通常の乳児便へ移行する時期の便をいう。
哺乳が始まり,生後3日目くらいから次第に便の色調が変わり,
緑色から黄緑色の混在する移行便となり,5~6日頃から乳児便となる。
#endregion
&bold(){問題56}
胃洗浄の適応となることが一番多いのはどれか。
a.強アルカリ
b.灯油
c.シンナー
d.有機リン
e.エタノール
出典106スレ15 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:d
&bold(){解説}
Eはすぐ吸収されちゃうからやっても意味無い事が多い
ABCは禁忌
完璧だな
石油精製物と強アルカリ・強酸の胃洗浄は禁忌
まあ簡単な問題だけに見落としやすいから出してみた
×b。灯油:胃管で胃内容物を吸引する。
(胃洗浄は禁忌:誤嚥により致命的肺炎を起こすため。)
#endregion
&bold(){問題57}
神経性食欲不振症で誤っているものは?2つ
a 血中コレステロール高値
b 血中rT3低値
c 低カリウム血症
d 成長ホルモン低値
e 貧血
出典106スレ15 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:bd
&bold(){解説}
MTM先生の講義でも検査結果は書いてくださってますので、セレクト取ってる方はノートの見直ししてみてください
ちなみに、コレステロールの上がる理由はとりあえず
食べない→胆汁出ない→胆汁酸出ない→血液中のコレステロール上昇
と理解しておけばおkみたいです
単純に甲状腺の機能が落ちるからだと思ってたわ
飢餓と同じで
食べない⇒血中蛋白・Alb↓⇒膠質浸透圧↓⇒膠質浸透圧↑目的の代償でリポ蛋白↑⇒コレステロール↑
だと思ったわ
同様に、飢餓⇒GH↑
GH↑は飢餓→低血糖→GH↑と理解してます
T3は下がりますね
#endregion
&bold(){問題58}
褥瘡管理で間違っているものを1つ選べ。
a二時間ごとの体位変換を行う。
bウォーターベッドを使う。
c除圧に円座を使う。
d発赤のみならドレッシング材で皮膚保護する。
e真皮が障害されていたら大量の生食で洗う。
出典106スレ15 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:c
&bold(){解説}
×c円座を使うと、さらに圧がかかるので禁忌。
#endregion
&bold(){問題59}
統合失調症の予後良好因子を1つ選べ。
a高年齢
b知能が低い
c破瓜型
d躁鬱病を合併しないもの
e陰性症状が主
出典106スレ15 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:a
&bold(){解説}
予後良好因子
b循環気質、知能が高い
c緊張型(急性発症)
d躁鬱病を合併するもの
e陽性症状が主なもの
#endregion
&bold(){問題60}
必修 間違っているもの2つ選べ。
a心気症とは中高年に多く、身体所見は正常である。
b神経性食思不振症では、徐脈・低血圧・産毛の増加・陰毛の脱落が見られる。
c神経性大食症は、体重正常で活動性は低下しているが、病識はない。
dパニック障害は成人早期の女性に多く、しばしば広場恐怖を伴う。
e社会恐怖とは他人からの注目を恐れる青年期好発の疾患で、男女差はない。
出典106スレ15 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:bc
&bold(){解説}
×b産毛の増加があり、脱毛はない。病識なし。定義は標準体重から15%以上のやせ。突然死ぬこともある。
×c病識はある。嘔吐から代謝性アルカローシスが見られる。ちなみに月経は正常のことが多い。
#endregion
&bold(){問題61}
悪名高い104回の必修から一問 104C-11
重症心身障害児に多いのはどれか。
a.食道アカラシア
b.胃食道逆流症
c.胃潰瘍
d.蛋白漏出性胃腸症
e.過敏性腸症候群
出典106スレ15 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:b
&bold(){解説}
座位を取り続けることが出来ないからとか何とか‥
必修でこんなもん出すとかマジキチ
#endregion
&bold(){問題62}
105C24 必修 52歳の女性.尿失禁を主訴に来院した.
笑ったときや咳・くしゃみをしたときに尿が漏れるが,
尿意を感じてからトイレに向かっても間に合うという.
排尿困難や夜間頻尿を認めない. この患者の尿失禁について可能性が高いのはどれか.
a 溢流性
b 機能性
c 混合性
d 切迫性
e 腹圧性
出典106スレ16 247氏
#region
&bold(){解答}
正解:e 腹圧性尿失禁
&bold(){解説}
咳,くしゃみなどによる腹圧上昇時に尿失禁が発生するもので、骨盤底筋の脆弱性によって起こる。
診断は尿失禁の発生状況を問診して行う。
中高年以降の女性尿失禁の主要因で、その病態は解剖学的尿失禁と括約筋不全に分類される。
#endregion
&bold(){問題63}
正常圧水頭症の尿失禁は、何失禁に分類される?
出典106スレ16 222氏
#region
&bold(){解答}
正解:切迫性尿失禁
&bold(){解説}
正常圧水頭症では、初期から尿意を伴わない真性の尿失禁は少ないが,歩行障害とともに
尿意を催してから我慢もできにくくなるため(尿意切迫)、
トイレに間に合わないという切迫尿失禁をしばしば認める.
#endregion
&bold(){問題64}
105I34 切迫性尿失禁を起こすのはどれか.2つ選べ.(解説の都合上ここに入れておく)
a 脳血管障害
b Parkinson病
c 馬尾神経障害
d 糖尿病性神経障害
e 腰椎椎間板ヘルニア
出典106スレ16 249氏
#region
&bold(){解答}
正解:ab
&bold(){解説}
脳血管障害、パーキンソン病、多発性硬化症などでみられ、尿意の保持が困難で頻尿や切迫性尿失禁が起こる。
抗コリン薬が有効なことが多い。
どうやら切迫性の場合は、尿意を感じていることが前提条件らしい。
DMとかでは尿意そのものが無いからアウト。
尿意はあるけど、脳・脊髄がやられていて尿意自覚時の抑制反応が起きない
場合を指すらしい
クソむずいよ、これ。オンライン正解率37%w
#endregion
&bold(){問題65}
101C22 打診で鼓音を呈するものはどれか?(正答率93.3%)
a肺炎 b肺気腫 c無気肺 d肺水腫 e肺線維症
出典106スレ16 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:b
&bold(){解説}
○b肺気腫や気胸などは含気量が多いので鼓音を呈する。
肺気腫では全肺野で、気胸では患側で鼓音の傾向となる。
初見の時は、eと間違えたw。
線維が多ければ、鼓音がするように勘違いして。
#endregion
&bold(){問題66}
狭心痛の特徴でないのはどれか.(95E11 必修)
a 数分間持続する.
b 冷汗を伴う.
c 寒冷で誘発される.
d 圧痛部位が存在する.
e 左肩に放散する.
出典106スレ16 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:d
&bold(){解説}
狭心痛の特徴
①運動や寒冷により誘発される
②嘔吐、嘔気、冷汗、呼吸困難を伴う
③左肩や左頚部に放散する
④5~15分程度でおさまる
※圧痛は筋骨格系の胸痛
#endregion
&bold(){問題67}
次のうち正しいものを一つ選べ
a 上気道閉塞性呼吸困難は呼気性呼吸困難である
b 心因性呼吸困難は肺機能検査で鑑別がつく
c 呼吸困難の鑑別診断にECGは必要ない
d 肺性呼吸困難は呼吸困難のなかで遭遇する機会が最も少ない
e 呼吸のリズムの異常は診断の一助になる
出典106スレ16 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:e
&bold(){解説}
a)上部の閉塞は吸気性、下部は呼気性ですね。
b)心因性は基本的には除外診断です
c)もちろん心臓性もあるので検査します
d)呼吸困難で多いのはやはり肺性です
e)呼吸リズムだけで診断はできませんが、助けにはなりますね。嫌ノートにも呼吸リズムに関してはまとめがあったと思います
#endregion
&bold(){問題68}
正常圧水頭症で①認知症②歩行障害③尿失禁の起こってくる順番はどれか。
a123
b132
c213
d231
e312
出典106スレ16 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:C
&bold(){解説}
教科書的には、一般的には初発が歩行障害→認知症→最後に尿失禁と書いてある。
#endregion
&bold(){問題69}
104H23 60歳男性。大腸癌検診の便潜血検査にて2回の検査のうち1回は陽性で1回は陰性。自覚症状なし。
10年前の胃癌検診で胃潰瘍瘢痕疑いを指摘されている。対応として適切なのはどれか
a経過観察
b便潜血再検査
c腹部造影CT
d上部消化管内視鏡
e下部消化管内視鏡
出典106スレ16 339氏
#region
&bold(){解答}
正解:e
&bold(){解説}
もう答え覚えてるわ
大腸癌疑いで下部内視鏡
あんまり必修で深読みするもんじゃないけど、無症状なのに便潜血検査やってる
→あぁ大腸がん検診かな
→CF
て流れを出題委員は期待してたのかなと
いずれにせよこんなの不適切問題だよな
#endregion
&bold(){問題70}
101C-28 免疫法による便潜血検査の特徴はどれか。正答率65%
a.保存条件の影響を受けにくい。
b.腸内細菌の影響を受けにくい。
c.食事制限が必要である。
d.特異度が高い。
e.感度が低い。
出典106スレ16 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:d
&bold(){解説}
#endregion
&bold(){問題71}
生後二時間の男児。手と足にチアノーゼを認める。
現病歴:妊娠経過中特に異常なく、在胎40週、自然経膣分娩で出生した。Apgarスコア9点(1分) 。
分娩室から帰室後児の手足に軽度のチアノーゼが有ることに母親が気付いた。
現症:身長50.5cm、体重3040g。直腸温36.8℃。呼吸数毎分40。心拍数毎分120。
頭部は頭頂方向に長く変形し、骨縫合での骨重積がみられる。
大泉門径1cm。軽度のチアノーゼを手足に認めるが、口唇には認めない。心雑音はなく、呼吸音も正常である。
腹部は平坦、軟で、右肋骨弓下に肝を1cm触れる。左右とも精巣を触知しない。
検査所見:赤血球560万、Hb16.4g/dl、Ht48%、白血球12000。
血清生化学所見:血糖70mg/dl、総ビリルビン2.6mg/dl、AST36IU/l、ALT30IU/l。
101D-49
異常所見はどれか。
a.直腸温
b.呼吸数
c.心拍数
d.頭部変形
e.精巣触知不能
101D-50
対応で正しいのはどれか。
a.経過観察
b.酸素投与
c.光線療法
d.保育器収容
e.静脈路確保
出典106スレ16 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:e,a
&bold(){解説}
妊娠30週には、精巣は降りてくるはず。
停留精巣は生後1年間は、経過観察だったはず。
#endregion
&bold(){問題72}
必修予想 発熱に対して解熱剤投与したところ、意識レベル低下がしてきた。
血圧70の50 呼吸数25 脈拍数140 吸気時に胸骨上かの陥没が見られる
まず行う治療はどれか
A輸液
Bアドレナリン静脈内投与
Cアドレナリン皮下注射
D気管挿管
E酸素投与
出典106スレ16 646氏
#region
&bold(){解答}
正解:d
&bold(){解説}
陥没呼吸が見られ気道狭窄が強いことが分かるので、まず気道確保
そっからアドレナリンだお
アドレナリンdivはあくまで心停止に対してのみ
アナフィーに対しては必ず皮下か筋肉
ショックに意識障害に陥没呼吸だろ
皮下注で間に合うん?
これivの例だろ
皮下注にする根拠教えてくれ
気管挿管→静脈確保→アドレナリンの静脈内投与がこのケースでは良いのかな。
◎心肺停止状態で、末梢静脈の確保が困難な患者だった場合の対応。
この場合は、骨髄内投与、中心静脈内投与、気管内投与を考える。
AHA(American Heat Association)ガイドライン2005では、末梢静脈内投与、骨髄内投与が推奨されており、
その次に中心静脈内投与、気管内投与が続く。
但し薬物の気管内投与では、静脈内投与より血中濃度が低くなる。
薬物濃度と効果を予想しやすいという点で、静脈内投与または骨髄内投与の方が好まれる。
下記は参考までに
「アナフィラキシーショックの中でも陥没呼吸があり呼吸不全型なら
気管挿管→アドレナリンの気管内散布もありうる。
教科書によると
呼吸不全型では,気管支痙縮による喘息症状,嗄声,喉頭浮腫による上気道閉塞が主症状で,
循環不全型では,血管透過性亢進による循環血液量減少,低血圧,頻脈,不整脈等の症状が前景に出る.
呼吸不全型では,ボスミン0.3mgを,5~10mlの生理食塩水に希釈し気管内に散布するか,
ショック前なら,0.2~0.3mgを皮下,筋注する.
循環不全型でショックなら,ボスミン1A(1mg/ml)を10mlに希釈し,
その1~3ml(0.1~0.3mg)を静注し,必要に応じ数分間ごとに繰り返す.
点滴静注(0.02 μg/kg/分より開始)を併用してもよい.
いずれの場合も,血圧,脈拍,心電図をチェックしながら,ゆっくり投与する.
冠動脈疾患を伴う高齢者などの場合は,特に注意が必要である.」と
#endregion
&bold(){問題73}
106D17 過活動膀胱(overactive bladder:OAB)の症状はどれか?2つ選べ(正答率98.1%)
a頻尿 b血尿 c排尿痛 d尿意切迫感 e腹圧性尿失禁
#region
&bold(){解答}
正解:ad
&bold(){解説}
○a頻尿は男性なら前立腺肥大症、女性なら過活動膀胱が多い。
×b血尿は、膀胱癌、尿路の癌、尿路結石で多い。
×c排尿痛は膀胱炎や尿道炎で多い。
○d尿意切迫感は、過活動膀胱の代表的症状である。
×e腹圧性尿失禁は、中高年以降の女性尿失禁の主要因で骨盤底筋の脆弱性によって起こる。
腹圧性尿失禁は、脳血管障害、パーキンソン病、多発性硬化症などでみられ、尿意の保持が困難である。
#endregion
&bold(){問題}
出典:
#region
&bold(){解答}
&bold(){解説}
#endregion
2013-10-04T19:26:49+09:00
1380882409
-
救急医学
https://w.atwiki.jp/105kokushi/pages/26.html
更新日時 &update()
&bold(){問題1}
56歳の女性。全身痙攣と意識障害のため搬入された。
現症:意識レベル:大声で呼びかけると開眼するが、刺激しないとすぐに閉眼する。
離握手など簡単な命令には応じるが、言葉は出ない。
意識レベルはJapan Coma Scaleでどれか?1つ選べ。(正答率:67.1%)
①Ⅰ-1
②Ⅰ-3
③Ⅱ-10
④Ⅱ-20
⑤Ⅲ-100
出典:104回E64
#region
&bold(){解答}
正解:④
&bold(){解説}
○④Ⅱ-20:大声で呼びかけたり、強く揺するなどで開眼する。
意識障害の指標(3-3-9度方式)(JCS(Japan coma scale))
Ⅰ)刺激しないでも覚醒している状態(1桁で表現)
1)大体意識清明だが、今ひとつはっきりしない。
2)見当識障害(時間、場所、人)がある。
3)自分の名前、生年月日が言えない。
Ⅱ)刺激すると覚醒する。刺激をやめると眠り込む状態。(10桁で表現)
10)普通の呼びかけで容易に覚醒する。
20)大声または身体をゆさぶることにより開眼する。
30)痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと辛うじて開眼する。
Ⅲ)刺激をしても開眼しない。(100桁で表現)
100)痛み刺激を払いのけるような動作をする。
200)痛み刺激で少し手足を動かしたり、顔をしかめたりする。
300)痛み刺激に反応しない。
R(Restlessnes不穏状態) I(Incontinence失禁)
A(Akinetic mutism無動性無言またはApallic state失外套症候群)
例(JCS Ⅲ-200-A または 200-A )と書く。
意識障害の指標GCS(Glasgow coma scale)(グラスゴー方式)
E)開眼(eyes open) (GCS E* V* M* 計*点/15点満点)と書く
4自発的に(spontaneous)
3音声により(to sound)
2疼痛により(to pain)
1開眼せず(never)
V)発語(best verbal response)
5指南力良好(orientated)
4会話混乱(confused conversation)
3言語混乱(inappropriate words)
2理解不明の声(incomprehensible sounds)
1発語せず(none)
M)運動機能(best motor response)
6命令に従う(obeys commands)
5疼痛部認識可能(localize pain)
4四肢屈曲反応逃避(flexion withdrawal)
3四肢屈曲反応異常(flexion abnormal)
2四肢伸展反応(extension)
1全く動かず(none)
#endregion
&bold(){問題2}
70歳の女性。約30分前に多数のスズメバチに刺され、来院した。スズメバチに刺された既往がある。
意識レベルはJCS I-1。呼吸困難を訴える。全身の皮膚が紅潮し、頭部CTと四肢とに多数の刺傷がある。
呼吸数30/分、脈拍120/分、整。血圧60/40mmHg。心音に異常を認めない。全肺野にwheezesを聴取する。
動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH7.45、Pao2 68Torr、PaCO2 36Torr、HCO3- 24mEq/l。
処置として適切でないのはどれか。一つ選べ。
①アドレナリン皮下注
②アミノフィリン静注
③副腎皮質ステロイド静注
④塩酸イソプロテレノール静注
⑤フェイスマスクによる酸素吸入
#region
&bold(){解答}
④(正答率:62.3%)
&bold(){解説}
2回目の蜂刺症直後に出現したアナフィラキシーショックに対する初期治療。
診断:アナフィラキシーショック
○①浮腫、気管支攣縮、血圧低下を改善させるfirst choice薬。
○②気道狭窄に対する気管支拡張作用が期待される。
○③効果発現までに4~6時間を要するが、遅発性の症状出現(二相性アナフィラキシー)を抑制する。
×④β刺激作用を持つが末梢血管を拡張するためにショック時の使用は勧められない。
○⑤ショック患者に対しては高流量酸素の投与が必須である。
副腎皮質ステロイド投与の目的は、二相性アナフィラキシーを予防することである。
二相性アナフィラキシーは、初期症状が軽快してから数十分~数時間後に血圧低下、
咽頭浮腫、気管支攣縮、皮膚症状の再出現をきたし、ときに初回以上に重篤となる。
初期症状発現例の5~28%に出現するとされる。
アナフィラキシー発症時に、患者又は家族が使用するための緊急注射用キット(エピペン)がある。
#endregion
&bold(){問題3}
成人の一次救命処置で正しいのはどれか.
① 胸骨圧迫は剣状突起部で行う.
② 胸骨圧迫は1分間60回の速度で行う.
③ 人工呼吸と胸骨圧迫の回数は1対5で行う.
④ 口対口人工呼吸ができなければ胸骨圧迫のみでよい.
⑤ 除細動をするときは患者が動かないように押さえる.
#region
&bold(){解答}
④(正解率:98%)
&bold(){解説}
×① 胸骨圧迫部位は胸骨尾側2分の1である.胸骨の真ん中,あるいは左右の乳頭
を結ぶ線の中点に手掌基部を置く.
×② 胸骨圧迫は1分間100回の速度で行う.
×③ 人工呼吸と胸骨圧迫の回数は2対30で行う.
○④ 救助者が換気を行うべきではないと判断,もしくは行えない場合は,胸骨圧迫
のみの蘇生処置でよい.
×⑤e 除細動器を使用して解析や放電を行う際には,全救助者が患者から離れていな
ければいけない.
#2005年に改訂されたアメリカ心臓協会(AHA)の心肺蘇生のガイドラインでは,
医療従事者はすべての成人向け心肺蘇生において人工呼吸と胸骨圧迫の回数を2対30
で行うように推奨している.
● AHAガイドライン2005の主な変更点
・胸骨圧迫の重要性が強調された
・人工呼吸と胸骨圧迫の比率は2:30
・人工呼吸の吹き込みは1秒以上で胸郭の挙上を確認
・除細動器で除細動を行った後は,すぐにCPRを続行する
・1歳以上であれば自動体外式除細動器(AED)の使用が推奨される
・AHAガイドラインではバイスタンダー(救急現場に居合わせた人)に対して,より
明確な指示を行えるように,心臓マッサージから胸骨圧迫に名称変更がなされた.
#endregion
&bold(){問題4}
一次救命処置の心マッサージで適切なのはどれか.1つ選べ。
a 10回/分 b 20回/分 c 30回/分
d 60回/分 e 100回/分
出典:100E26
#region
&bold(){解答}
e(正答率:98%)
&bold(){解説}
この回数についてはAHAのガイドライン2005では毎分100回以上行うことが推奨されている.
×a~d 圧迫回数が不足である.
○e AHAガイドラインでは最低100回/分を推奨している.
●AHAのガイドラインで推奨される処置:成人の胸部圧迫では,市民であれ医療者
であれ,圧迫回数は最低でも100回/分以上とし,深さは4~5cm以上とするのが
妥当である.救助者は胸部圧迫ごとに,完全に圧迫の解除を行う.
#endregion
&bold(){問題5}
次の文を読み, 35, 36の問いに答えよ。
38歳の男性。直下型地震で倒壊した家屋の下敷きになり救急車で搬入された。
現病歴:地震で倒れた柱に両側下肢を挟まれ、救助隊が到着するまで身動きができなかた。
両側下肢に激痛がある。尿は出ていない。。
現 症:意識は混濁。身長177cm,体重72kg。体温371℃。脈拍112/分,整。血圧76/32mmHg。
皮膚は蒼白で冷たい。頚静脈拍動が臥位で認められない。両側下肢に皮下出血と腫脹とを認める。
救出から搬入まで尿は出ておらU、入院後にカテーテルの導尿によって10mlの尿が得られた。
検査所見:尿所見:色調はコーラ調。蛋白1+,糖(-),潜血1+。
血液所見:赤血球310万,Hb 11.2g/dl, Ht 30%,白血球13700,血小板34万。
血清生化学所見:総蛋白6.5g/dl,アルブミン4.5g/dl,尿素窒素40mg/dl,クレアチニン2.5mg/dl,
尿酸8.0mg/dl,総ビリルビン0.9mg/dl,AST 700単位. ALT 140単位, CK 10200単位(基準10~40).
Na 135mEq/l, K7.1mEq/l, Cl 111mEq/l。心電図でT波の増高が認められる。
35 尿がコーラ色なのは何を含んでいるためか。
① ビリルビン ② ポルフィリン ③ ミオグロビン
④ ウロビリノゲン ⑤ メトヘモグロビン
36 輸液として最も適切なのはどれか。
① 生理食塩液 ② 脂肪栄養液
③ アミノ酸栄養液 ④ 5%ブドウ糖液
⑤ カリウム含有低張液
#region
&bold(){解答}
35:③、36:①(正答率:90%:35は99%、36は93%)
&bold(){解説}
①倒壊した家屋の下敷き,両側下肢に皮下出血と腫脹,激痛-クラッシュ症候群
②地震で倒れた柱に両側下肢を挟まれ激痛あり,筋原性酵素(AST,CK)の上昇一筋肉挫滅
と血行再開後の横紋筋融解症
③コーラ色の尿所見,潜血1十,血清総ビリルビン0.9mg/dl- 尿はミオグロビン尿>血尿>ビリルビン尿
④血清K 7.1mEq/l,入院後尿量10ml/,心電図でT波増高 - 高カリウム血症を伴う急性腎不全と心電図変化
[35]
×① 血清総ビリルビンは0.9mg/dlのため,尿中だけ高くなる可能性は低い。
×② 情報なし。
○③ 下肢が挟まれ,その後の皮下出血や腫脹,筋原性酵素の上昇は,クラッシュ症候群によ
る筋挫滅と横紋筋融解症の可能性が高い。筋崩壊が多いほど血中のミオグロビンは上昇し
ているはずである。そのため尿の色はあふれ出たミオグロビンによると考えられる。
×④ 肝障害や溶血性貧血の所見はない。
×⑤ 潜血反応は陽性であるが,局所麻酔薬や亜硝酸薬,アニリン系の染料など該当薬物の内
服や曝露は明らかでない。
[36]
○① 血管内容量の減少には細胞外液の輸液が第一選択である。
×② ショックの急性期に脂肪乳剤は全く適応外であり,安全性は確立していない。
×③ アミノ酸栄養液は,基本的に3号輸液(維持液)にアミノ酸を加えたもので,低張であ
り血管内への分布は少ないため,急性の血管内容量減少性ショックには用いない。
×④ 低張液である5%ブドウ糖液も同様で,細胞内外へ均等に分布するため,血管内脱水の
補正には適さない。
×⑤ 高カリウム血症のある患者にこの処方は禁忌肢といえる。
解説には、高K血症にもかかわらず、カリウムの入っている乳酸加リンゲル液も
点滴OKとなっていました。そのまま載せます。
クラッシュ症候群によって筋組織の崩壊と腫脹が生じ,筋肉由来の酵素と細胞内Kの逸脱,
結果として高ミオグロビン血症を起こし,それが腎からあふれてミオグロビン尿(ポートワイ
ン色,ここではコーラ色)となる。壊れた筋肉細胞へ水分が移行し浮腫を起こすことによる血
管内容量減少と乏尿を生じる。以上がクラッシュ症候群によって起こる横紋筋融解症とそれに
付随する血管内脱水,急性腎不全の病態である。コンパートメント症候群については別項参照。
診断は,上記の外傷機転と臨床症状,採血結果と特徴的な尿色から比較的簡単である。治療
は,細胞外液(=等張液,具体的には生理食塩水,乳酸加リングル液,酢酸リングル液などを
指す)の十分な輸液による脱水の補正とミオグロビンの腎からの洗い出し,尿のアルカリ化に
よるミオグロビンの腎毒性軽減である。この間コンパートメント症候群を生じれば,減張切開
のタイミングを整形外科医と相談して決定する。腎不全が完成した後は,CHDF(持続血液濾
過透析)によってミオグロビンを直接排泄しつつ,腎機能を補助し急性腎不全の時期を乗り来
ることとなる。
コンパートメント症候群の説明
コンパートメント症候群の診断がつけば,減張切開の適応のため筋区画内圧の測定は必要で,
臨床症状から上昇している可能性は高い。
横紋筋融解症自体は,大量の細胞外液輸液と尿のアルカリ化(重炭酸ナトリウムの持続静注)
で尿量を保つことによってミオグロビンを尿中に洗い出し,急性腎不全を予防する。進行し尿
量が保でない場合には,CHDF(持続血液濾過透析)(血液透析)の適応である。
大量輸液によって筋が腫脹し,疎血所見が出てくればまめに筋区画内圧を測定し,
悪化傾向が認められれば早めに減張切開を整形外科に依頼する。
血流がなくなってからでは,末梢神経障害により運動機能が廃絶し,良好な予後は見込めない,
#endregion
&bold(){問題6}
26歳の男性。オートバイを運転中に自動車と衝突したため搬入された。
意識は混濁。身長165㎝、体重65㎏。脈拍120/分、整。血圧78/60mmHg。
脾破裂と診断し緊急手術となった。開腹止血術、輸液および輸血によって循環動態は安定し、術後、
集中治療室に収容した。入室時、脈拍76/分、整。血圧110/76mmHg。
中心静脈圧は5mmHgであったが、Hb値は6.5g/dlであった。
Hb値10g/dlを目標に赤血球濃厚液を投与することとした。
何単位の投与が必要か。ただし、赤血球濃厚液1単位は全血200ml(Hb14g/dl)に由来する。
①3
②6
③9
④12
⑤15
出典:103E56
#region
&bold(){解答}
②(正答率:62.9%)
&bold(){解説}
必要な輸血量の理論は、研修医になってもオーベンは
おおむね教えないとか。
ごく簡便法で「こうやれば良い」とか言うだけなので
今理解しておかないと一生恥をかくとか聞いた。
(1)成人の循環血液量は、体重の13分の1または8%とされている。
この人の循環血液量は、
65㎏÷13=5L または
65㎏×0.08=5.2L →→ 計算しやすい方を採用して5Lとできる。
(2)血管内は常に1定量の血液量
現在は出血のため5Lに満たない血液量だったが、
輸液により5Lが血管内を循環している。
輸血した分の血液と併せて5Lを越えた場合は、腎臓で濾過されて尿となるか、
組織内に移行して少しむくむと考える。
血液量5L、Hb6.5g/dL、で10g/dLを目標にする。赤血球濃厚液1単位は全血200mL(Hb14g/dL)。
5L=50dlだから、10g/dLが目標だからHbは50×10=500g必要。
現在、Hbは50×6.5=325gある。
500-325=175gだけHbを入れればよい。
175=14×2×Y (Y本)
Y=175÷14÷2=6.25本
よって、約6単位必要。
(簡略法)
あーこれは、赤血球濃厚液輸血の時に、暗算でやるんだって。
大人では、血液量5Lと、10g/dLの目標はいつも固定して暗記しておくから、
total 500gのヘモグロビン量も暗記しておく。
現在のヘモグロビン量は6.5×50=325g
必要量は、500-325=175g→だいたい180gとする。
赤血球濃厚液は14g/dLだが、だいたい15g/dLで代用する。
つまり200mlだから2×15=30gが一本の赤血球濃厚液に含まれるHb量。
180=30×Z
よってZ=180÷30=6本
(超簡便法)
MAP1単位でHb0.6上昇っておぼえてたら楽勝だけどな
ポリクリのとき覚えさせられたし
1単位入れるとHbは約0.6g/dl増える。←この定義だけ覚えとけ
6.5g/dlから10g/dlにするには3.5g/dl増やしたい。
だから3.5÷0.6=5.8333…≒6 よって6単位。
#endregion
&bold(){問題7}
体重50㎏の患者に0.1%塩酸ドパミン注射液を用いて5μg/㎏/分で静脈内投与する際の注入速度で正しいのはどれか?
①0.025ml/分
②0.25ml/分
③1.0ml/分
④2.5ml/分
⑤25.0ml/分
#region
&bold(){解答}
②
&bold(){解説}
50㎏だから、50×5=250μg/分で静注すればよい。(目標値)
1%注射液なら1ml中には0.01mg塩酸ドパミンが入っている。
実際は0.1%注射液だから1ml中には0.001mg塩酸ドパミンが入っている。(千分の一)
(1ml≒1g=1000mg 、1mg=1000μg)
(1ml≒1g=1000mg=1000000μgだから0.001ml=1000μg)
注射液1ml≒1000μgだから250μg/分では0.25ml/分の注入速度となる。
#endregion
&bold(){問題8}
外傷性出血に対する経カテーテル動脈塞栓術で&u(){誤り}はどれか。2つ選べ。
①肝損傷に、固有肝動脈を金属コイルで塞栓した。
②脾損傷に、出血点に近い末梢動脈をゼラチンスポンジ細片で塞栓した。
③脾損傷に、脾動脈本幹を金属コイルで塞栓した。
④腎損傷に、腎動脈本幹を金属コイルで塞栓した。
⑤骨盤骨折に、両側の閉鎖動脈をゼラチンスポンジ細片で塞栓した。
#region
&bold(){解答}
①④
&bold(){解説}
×①動脈のスパズムにより、損傷血管から造影剤の血管外漏出を認めない事があるので、中枢から塞栓を行う必要がある。
門脈血流が保たれているならば、肝壊死には至らないが、
胆嚢動脈よりも末梢に行うべきで、固有肝動脈はいけない。
○②「正常脾実質をできるかぎり温存するために、著しい出血を示す血管のみをできるだけ出血点に近い所で塞栓」する。
○③脾動脈本幹塞栓術を行って血流を減らすだけでも止血する場合がある。
その時は短胃動脈から側副血行路が出来るので、脾臓は壊死しない。胃がない人だと無理ですが。
×④「腎動脈は終動脈であるので、塞栓部より末梢は壊死を起こし腎機能は廃絶する」ため
「できるかぎり末梢で塞栓する」べき。
○⑤「患側の血管を塞栓すると健側である反対側からの血流が優位になり、
そこから出血が持続することがある(cross circulation)。
したがって、反対側(健側)の血管もゼラチンスポンジで塞栓する」
#endregion
&bold(){問題9}
推定60代の男性。1月某日の午前4時頃、工事現場で倒れているところを通行人に発見された。
救急隊到着時に意識がなく、自発呼吸と頸動脈拍動も認められなかった。CPRを行いつつ救急車で搬送した。
救急外来で心室細動(VF)となり、3回の除細動とアドレナリン(エピネフリン)1mgの静注を
行ったがVFは継続している。直腸温は27度。アルコール臭を認める。
正しい処置はどれか。3つ選べ。
①除細動を繰り返す。
②アドレナリン3mgを静注する。
③暖めた乳酸リンゲル液を輸液する。
④温生理食塩水による腹腔灌流を行う。
⑤PCPS(経皮心肺補助)を行う。(PCPS大腿動静脈を使った人工心肺装置)
#region
&bold(){解答}
③④⑤
&bold(){解説}
PCPS(percutaneous cardiopulmonary support)
急性期の心肺補助に使用される人工心肺装置で大腿動静脈で送脱血を行う。
×①除細動は復温するまで繰り返してはいけない。3回も除細動やって良いの?と思いますが、
ヨーロッパ蘇生協会のガイドラインには「もし心室細動(VF)が検出されたら、ショックを与える。
もし3回ショック後も心室細動/心室頻拍(VF/VT)が持続しているならば、
核温が30度以上になるまで、それ以上の除細動の試みを遅らせる」とある。
日本のガイドラインでは低体温時は1回。「1回のショックに反応しない場合はそれ以上除細動はせず、
再度除細動を試みる前にCPRを継続し、体温が30~32度(86~89.6F)になるまで加温することに専心する」とある。
×②「深部体温が30度(86F)を越えて上昇するまで、その後の除細動や追加の薬剤ボーラス投与は延期すべきである(ガイドライン)」。
また大量投与は良くないと。
○③暖かい輸液を入れるのはガイドラインに載っています。が、体温はそれ程上昇しません。
日本では乳酸リンゲルが良く使われていますが、ガイドラインには生理食塩水とあります。
値段などの問題でしょうし、間違いと言う事はないでしょう。
○④こちらもガイドラインに載っている。
○⑤こちらもガイドラインに載っている。ヨーロッパ蘇生協会のガイドラインには
「心停止で低体温の患者では、ゆっくりと核体温が増加していく間に循環、酸素化、換気も保たれるため、
心肺バイパスが能動的内加温法として勧められる」とある。
#endregion
&bold(){問題10}
以下の薬剤でアナフィラキシーショックに使える薬剤はどれか。すべて選べ。
a.アドレナリン
b.ノルアドレナリン
c.ドパミン
d.ドブタミン
出典:スレ6 962氏
#region
&bold(){解答}
a
&bold(){解説}
アナフィラキシーショックに用いる薬剤は、必ずアドレナリンでなくてはいけない
末梢気道の拡張にはβ2刺激、中枢気道の拡張にはα1刺激、心拍出量の増加にはβ1刺激が必要だが、
これら三役を備えた薬剤はアドレナリンしかないので
ノルアドはβ2刺激が無く、ドパミンとドブタミンはβ1刺激しかないので、アナフィラキシーの治療には使えない
確かに、YNやQBの記述を見ると、アナフィラキシーにエピネフリン投与するのは、
「cAMPを介したアナフィラキシー反応の阻止」が目的であって、
血圧上昇のためではない、と書いてありますね・・
ちなみにこの問題の参考にしたのはSTEP①第3版p306で、ほぼこの問題&解説文まんまの記載があります。
個人的な解釈で申し訳ないんですが、「」内の作用はあるとしても、エピネフリン投与に際して血圧の上昇を全く期待していないということはなく、
やはり病態の改善を狙ってα、β刺激作用のあるエピネフリンを用いるべき、という話なんじゃないでしょうか?
&bold(){出題者コメント}
ちょっと性格悪かったかな・・;
#endregion
&bold(){問題11}
35歳男性、1時間前から右下腹部に激しい痛みを感じ来院。下痢はない。
腹部は平坦軟。右下腹部に軽度の圧痛がある。BBT36.7℃ BP124/60
次に行うものを3つ選べ
a尿検査
b血算
c腹部単純X線
d静脈性尿路(腎盂)造影
e下腹部超音波検査
出典:89d19
#region
&bold(){解答}
abc
#endregion
&bold(){問題12}
詳細不明の意識障害の患者が搬送された。さしあたり投与が考慮されないのはどれか?
1. ブドウ糖
2. 酸素
3. ジアゼパム
4. チアミン
5. ナロキソン
出典:スレ24 539氏
#region
&bold(){解答}
c
&bold(){解説}
Do Don'tと覚える。別名comaカクテル。
デキストラン、酸素、ナロキソン、チアミン=ビタミンB1
#endregion
&bold(){問題13}
38歳の女性.歩行中乗用車にはねられ救急車で来院した.
意識は清明であったが顔面蒼白で低血圧と頻脈とを呈した.
脾破裂による腹腔内出血があり,直ちに全身麻酔下に緊急手術が開始された.
術中大量輸液と輸血とにより血圧は90/68mmHgに回復したが,
気管内に多量のピンク色泡沫状の分泌物を生じた.
頸静脈怒張を認め,胸部にギャロップとcoarse cracklesとを聴取する.
脈拍112/分,整.血液所見:赤血球450万,Hb 13.6g/dl,白血球5,800.
動脈血ガス分析(人工呼吸,FiO2 0.6):pH 7.36,PaO2 92Torr,PaCO2 42Torr,BE-1mEq/l.
中心静脈圧17cmH2O.
適切な治療薬はどれか.2つ選べ.
a ドパミン
b フロセマイド
c 重炭酸ナトリウム
d プロカインアミド
e プロプラノロール
#region
&bold(){解答}
正解:ab
&bold(){解説}
過剰輸液によるうっ血性心不全かARDS(呼吸窮迫症候群)
水泡音も血算もⅢ音も怒張も納得だわ
#endregion
&bold(){問題14}
103E41 (正答率:約67%)
21歳の男性。4日前に交通事故のため搬入された。両側大腿骨骨折と筋肉の挫滅とを認めた。
2日前から尿量が減少しフロセミド1,000mgを静注したが、尿量の増加を認めなかった。
昨夜から仰臥位での息苦しさが出現した。意識は清明。体温37.2℃。呼吸数24/分。脈拍96/分。
血圧160/78 mmHg。胸部両側下部にcoarse crackles を聴取する。
血液所見:赤血球 244万、Hb 6.7g/dl、Ht 20%。
血液生化学所見:総蛋白5.0g/dl、アルブミン2.6mg/dl、尿素窒素 105 mg/dl、クレアチニン6.9mg/dl、
Na 132mEq/l、K 7.0mEq/l、Cl100mEq/l、 Ca 8.4 mg/dl、 P 2.0mg/dl、
動脈血ガス分析(自発呼吸、room air):pH 7.36、 PaO2 96Torr、PaCO2 34Torr、 HCO3- 18mEq/l。
直ちに行うのはどれか。
a.血液透析
b.保存血輸血
c.アルブミン静注
d.炭酸カルシウム投与
e.重炭酸ナトリウム投与
出典 106スレ10 465氏
#region
&bold(){解答}
正解:a
&bold(){解説}
診断:外傷性ミオグロビン血症による急性腎不全
○a血液透析でカリウム値を下げる。乏尿、高カリウム血症、高血圧、肺うっ血があり血液透析の絶対適応である。
電解質のうち、最も重要なのがカリウムである。
カリウム濃度が6.0以上か、2.5以下の時、心電図異常が起こり、生命の危険のあるパニック値となる。
カリウムの正常値は、3.7~4.8mEq/l である。
高カリウム血症
Kの腎からの排泄障害やアシドーシスによる細胞外への移動によるが,保存血輸血やK保持性利尿薬が原因となることもある.
知覚異常・筋力減退やテント状T波などの心電図変化がみられ,K濃度が6.5mEq/L以上になれば
心室細動から心停止に至るため緊急を要する.
緊急では血液透析を行う。
状態に応じて食事のK制限と重曹・イオン交換樹脂の経口投与を試みる
低カリウム血症
血清K濃度が3.5mEq/L以下の病態であり,進行すると筋力低下,多飲多尿,
麻痺性イレウス,心電図異常(U波)などが出現する.
その要因としては,下痢・嘔吐など消化管からの喪失,腎臓からの尿中喪失および
アルカローシスによる細胞内への移動である.
①U波→不整脈の誘発 ②四肢の筋緊張低下 ③尿の濃縮力低下
カルシウムは8.4であり、
カルシウムはアルブミンが4mg/dl以下では、次の計算式で補正する。
補正カルシウム=現在のCa値+(4-アルブミン値)
よって補正Ca値=8.4+(4-2.6)=8.4+1.4=9.8で正常である。
(カルシウム基準値:8.6~10.2mg/dl)
<血清電解質:酵素:血糖の基準値>
ナトリウム:135~147mEq/l、カリウム:3.7~4.8mEq/l 、クロール:99~106mEq/l
カルシウム:8.6~10.2mg/dl、リン:2.5~4.5mg/dl、鉄(Fe)70~160μg/dl
AST(GOT)40単位以下、ALT(GPT)35単位以下、
総ビリルビン1.0mg/dl以下、直ビ0.2mg/dl以下、間ビ0.8mg/dl以下、血糖110mg/dl以下
a 正解、Kがそんなに高けりゃ、心臓止まるぞ。挫滅症候群かなんかだろ。
b 意味なし
c すぐに手に入るもんか。
d グルコン酸カルシウムならOK
e 血ガスは特に異常というほどのものでもなかろ。
カリウムだけじゃなく肺水腫出現、BUN>80な時点で透析導入だろ
挫滅症候群による高カリウム血症、肺水腫、BUN>80と模範解答に出ていました。
#endregion
&bold(){問題15}
ARDSをきたす疾患はどれか。2つ選べ
a,急性膵炎
b,心不全
c,ネフローゼ
d,大量輸血
e,大量輸液
出典106スレ10 693氏
#region
&bold(){解答}
正解:ad
&bold(){解説}
ARDSの診断基準
①急性発症
②低酸素血症(Pao2/FIo2≦200)
③胸部X線写真上 両側びまん性肺浸潤
④心原性肺水腫の否定
⑤PAWP(肺動脈楔入圧)≦18mmHg…心不全・過剰輸液(-)
(Pao2/FIo2が200~300ではALI急性肺損傷という) <正常値は350~400以上>
ARDSの原因となる基礎疾患
①直接損傷:肺炎、胃内容物の誤嚥など
②間接損傷:敗血症、外傷、重症熱傷などARDSの診断基準
ARDSの原因
カリニ肺炎,脂肪塞栓,胃液誤飲,高濃度酸素暴露,薬物、敗血症,肺挫傷・外傷,術後,
急性膵炎,過剰輸血、溺水、虚血/再灌流,切迫溺死、熱傷などで重症の患者に突然起こる.
(熱傷に関しては気道熱傷がなくても起こる場合あり)
→現在は大量輸液によるものは除外とする。
※過剰輸液・心不全の除外はARDSの診断基準
その初期段階における病態生理は様々であるが、最終的に発症に至る経緯及び治療法は同じである。
Berlin definition of ARDSとして発表されました。近々、JAMA掲載予定。
新しい診断基準です。
クラス P/F 胸部XP
………………………………………………………………………………………………………………………
Mild 201-300 PEEP/CPAP>5 bil opacity
Modelate <200 PEEP>5 bil opacity
Severe <100 PEEP>10 少なくとも3領域のopacity
さらに病態学的に心不全、肺水腫の否定など。
ARDSの治療 治療の基本は適正な動脈血O2分圧の維持,水分制限,抗生物質の投与,ステロイド療法である.肺胞の虚脱を防ぐためにPEEPは必須であり,心拍出量の低下に注意してbest PEEPを設定する.肺は硬く,高い吸入圧が必要で気圧外傷barotrauma(気胸,気縦隔,皮下気腫の発生)に注意する.許容高炭酸ガス血症(permissive hypercapnia)の考えを取り入れ,最大気道内圧と1回換気量を低く設定して肺の過伸展による肺の損傷,すなわち気量外傷volutraumaを未然に防ぐ必要がある.
これからの人工呼吸法
1回換気量≦6ml/㎏ ←1回換気量は少量とする
SPO2>>88~95%
Pao2は高くてもよい
PHを正常化
気道内圧<30cmH20
気道内圧制限内でPEEPは、高く設定する
最小の酸素濃度
#endregion
&bold(){問題16}
問題・5 ARDS(Acute Respiratory Distress Syndrome)について正しいものはどれか。
(平成22年 集中ケア)
a、ARDSの診断基準には、
急性発症、PaO2/FIO2(P/F)<200、PAWP肺動脈楔入圧<18㎜Hg、胸部X線上両側性の浸潤陰影の存在がある。
b、聴診上、両側肺野でcoarse craclesを認める。
c、動脈血液ガス分析で、PaO2低下、A-aDO2開大を認める。
d、肺の直接的な損傷による呼吸不全はARDSではない。
e、人工呼吸器の設定は、一回換気量を多くすることが推奨されている。
1,a,b,c
2,a,b,e
3,a,d,e
4,b,c,d
5,c,d,e
#region
&bold(){解答}
正解:1,a,b,c
&bold(){解説}
ARDS=急性呼吸促迫症候群
○a、 Pa02/FiO2<200 : 正常値は350~400以上
200以上300以下の場合、ARDSの一歩手前のALI(急性肺損傷)という。
○b、聴診上、両側肺野でcoarse craclesを認める。
○c、PaO2低下、A-aDO2開大を認める。
×d、肺の直接的な損傷による場合もある。
×e、人工呼吸器では、一回換気量を少なくことが推奨されている
<人工呼吸法>
1回換気量≦6ml/㎏と1回換気量は少なくする
SPO2>>88~95%
Pao2は高くてもよい
PHを正常化
気道内圧<30cmH20
気道内圧制限内でPEEPは、高く設定する
最小の酸素濃度
肺胞呼吸音
coarse cracles =細気管支内に貯留した粘液内を空気が通る→ 気管支炎、肺炎、気管支拡張症、ARDSなど
fine cracles = 閉塞した小気道が開く → 間質性肺炎、肺線維症
rhonchi = 太い気道閉塞、狭窄、異物、腫瘍
wheezes = 細い気道の狭窄部を空気が通る → 気管支喘息
心雑音
Austin-Flint murmur → AR
Carney-Coombs murmur → MR
Graham-Steell murmur → MSや動脈管開存による肺高血圧
Rivero-Carvello murmur → 三尖弁閉鎖不全 or 三尖弁狭窄
#endregion
&bold(){問題17}
除脳硬直、除皮質硬直ってJCSいくつだっけ?
出典106スレ12 226氏
#region
&bold(){解答}
正解:Ⅲ-200
&bold(){解説}
意識障害では必ず疼痛刺激を与えて意識レベルの判定を行うのだがその際、特有の姿勢反射が誘発されることがある。
間脳レベルで障害をうけると上肢が屈曲し、下肢が伸展するこれを除皮質硬直という。
中脳赤核・橋に病変が及ぶと疼痛刺激に対して四肢が伸展する姿勢反射が誘発されるこれを除脳硬直という。
繰り返し意識レベルを判定していると除皮質硬直であった姿勢反射が除脳硬直となることがある。
よって、除脳硬直、除皮質硬直はⅢ-200
意識障害の指標(3-3-9度方式)(JCS(Japan coma scale))
Ⅰ)刺激しないでも覚醒している状態(1桁で表現)
1)大体意識清明だが、今ひとつはっきりしない。
2)見当識障害(時間、場所、人)がある。
3)自分の名前、生年月日が言えない。
Ⅱ)刺激すると覚醒する。刺激をやめると眠り込む状態。(10桁で表現)
10)普通の呼びかけで容易に覚醒する。
20)大声または身体をゆさぶることにより開眼する。
30)痛み刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと辛うじて開眼する。
Ⅲ)刺激をしても開眼しない。(100桁で表現)
100)痛み刺激を払いのけるような動作をする。
200)痛み刺激で少し手足を動かしたり、顔をしかめたりする。
300)痛み刺激に反応しない。
R(Restlessnes不穏状態) I(Incontinence失禁)
A(Akinetic mutism無動性無言またはApallic state失外套症候群)
例(JCS Ⅲ-200-A または 200-A )と書く。
#endregion
&bold(){問題18}
97-B30 睡眠薬を大量に内服した患者に胃洗浄を行う。 適切な体位は?
a 仰臥位
b 腹臥位
c 右側臥位
d 左側臥位
e Fowler体位
出典106スレ17 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:d
&bold(){解説}
国試頻出問題だそうだ
ちなみにd以外は禁忌肢になってる。
十二指腸に入った物は取り除けない。
胃底部を下にするdが正解。
#endregion
&bold(){問題19}
救急はそろそろまたGCSがくるぞ。
痛み刺激を与えても開眼せず,言語反応はない.運動反応を認めない.舌根は沈下し,自発呼吸を認めない.
瞳孔径は4mmで左右差を認めないが,対光反射が消失している.
この患者のGCSはいくらか。
a 0点
b 1点
c 3点
d 13点
e 15点
出典106スレ23 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:c
&bold(){解説}
実はこれ98C22なんだ。
やばい!GCSきた!
と思ったら3点を答える問題だった。。。
意識障害の指標GCS(Glasgow coma scale)(グラスゴー方式)
E)開眼(eyes open) (GCS E* V* M* 計*点/15点満点)と書く
4自発的に(spontaneous)
3音声により(to sound)
2疼痛により(to pain)
1開眼せず(never)
V)発語(best verbal response)
5指南力良好(orientated)
4会話混乱(confused conversation)
3言語混乱(inappropriate words)
2理解不明の声(incomprehensible sounds)
1発語せず(none)
M)運動機能(best motor response)
6命令に従う(obeys commands)
5疼痛部認識可能(localize pain)
4四肢屈曲反応逃避(flexion withdrawal)
3四肢屈曲反応異常(flexion abnormal)
2四肢伸展反応(extension)
1全く動かず(none
#endregion
&bold(){問題20}
中心静脈栄養の体験談見つけた。
研修医のいろはのろ
http://homepage3.nifty.com/kimuatsu/kennshuuibekarazu2.htm
中心静脈栄養の続き
http://homepage3.nifty.com/kimuatsu/ivh2.htm
出典106スレ33 ??氏
#region
&bold(){解答}
&bold(){解説}
中心静脈栄養。私らが研修医の頃新しく導入されたテクニックでした。
つまりオーベン(部長などその当時40代くらいの働き盛りの医師)は全くこれについては練習したことがなく、
よって我々研修医と競争で修得していた(でも部長のプライドがありますからあんまり熱心ではなく
たいがい私らに任されてましたが。)というわけです。
要するにこのテクニックに限り私ら研修医がパイオニアだったのです。
今は・・・気の毒ですが私ら40代が部長となると残念ながら研修医たちより遙かに上手です。
そこでこのテクニックについてのうんちくなんぞをひとつ。………
#endregion
&bold(){問題21}
乳児の脱水94D11
乳児の脱水に対する輸液中のカリウム量を決定する際に最も重要なのはどれか。
a発熱 b黄疸 c乏尿 d便秘 e呼吸困難
出典106スレ? ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:c
&bold(){解説}
利尿を確認後、初期輸液から維持輸液に切り変えるようにする。
×a発熱の有無は輸液とは直接関係ない。
×b黄疸も輸液とは直接関係ない。
○c乏尿が認められる場合、初期輸液にはカリウムを入れると危険である。
×d便秘も輸液とは直接関係ない。
×e喘息などの呼吸障害に脱水症を伴うことがあるが、輸液中のカリウムとは直接関係ない。
乳児嘔吐下痢症による脱水の初期輸液には、K(カリウム)を入れないこと。
初期輸液では、ソリタT1号を選択すると良い。
名 前 Na(mEq/l) K(mEq/l) CL(mEq/l) L-lactate(mEq/l)
ソリタT1号 90 - 70 20
輸液製剤の電解質濃度(ソリタ)97F21
Na(mEq/l) K(mEq/l) CL(mEq/l) Glu(%)
1)ソリタT1号 90 - 70 2.6
2)ソリタT2号 84 20 66 3.2
3)ソリタT3号 35 20 35 4.3
4)ソリタT4号 30 - 20 4.3
乳児嘔吐下痢症による脱水の初期輸液には、決してK(カリウム)を入れないこと。
初期輸液では、1)ソリタT1号を選択すると良い。(乳児の脱水)
3)、4)ではNa濃度が低すぎるため、血漿浸透圧低下を誘発する危険がある。
2)、3)ではK(カリウム)を含んでいるため禁忌
#endregion
&bold(){問題22}
97F21乳児嘔吐下痢症による脱水(発熱、嘔吐、下痢、大泉門陥凹、口唇乾燥、尿量減少)
この患児の初期輸液の組成で適切なのはどれか。
Na K Cl 乳酸 ブドウ糖
1)154 0 154 0 0
2) 90 0 70 20 2.6
3) 30 20 35 20 4.3
4) 30 0 20 10 4.3
5) 0 0 0 0 5.0
出典106スレ? ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:2)
&bold(){解説}
×1)初期輸液としてはNa濃度が高すぎる点が不適切。
○2)乳酸は肝臓で代謝されるとHCO3-を生成するため脱水による代謝性アシドーシスの補正によい。
Na濃度も適切。
×3)カリウムを含んでおり禁忌である。
#endregion
&bold(){問題23}
フレイルチェストの対応
国試的には、フレイルチェストなら気管挿管して、陽圧換気+疼痛除去(持続硬膜外ブロック)で良いかな?
#region
&bold(){解答}
&bold(){解説}
高度なフレイルセグメントがある場合は受傷直後からフレイルチェストがみられるので
躊躇なく気管挿管をして陽圧換気を行う。
受傷直後に胸壁が不安定でグラグラしている場合は早晩,陽圧換気が必要になるので,
呼吸不全に陥る前に気管挿管をすべきである。
肋骨骨折は痛みが強く,単純肋骨骨折でも痛みが強く寝返りさえ打てない。
疼痛のため、咳嗽はおろか深呼吸さえできないので疼痛除去の併用を行う。
疼痛対策として最も効果のあるのは持続硬膜外ブロックである。
意識清明で治療に協力できる患者には持続硬膜外ブロックとNPPVを併用すると,
病悩期間が短くなり陽圧換気は数日間で済むことが期待される。
重症のフレイルチェストの人工呼吸管理の期間は,持続硬膜外ブロックを併用しなかった1995年までは平均20日だったのが,
持続硬膜外ブロックを併用してから平均10日に短縮した と。
非侵襲的陽圧換気 non-invasive positive pressure ventilation NIPPV(NPPV)
#endregion
&bold(){問題24}
106B44 (正答率:89.5%)
64歳の男性。呼吸困難を主訴に来院した。4日前に左胸痛と息切れとが出現し,次第に増悪してきたため
受診した。体温36.2℃。脈拍100/分,整。血圧120/80 mmHg。呼吸数20/分。 SpO292%(room air)。
眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。頚部リンパ節を触知しない。左胸部に呼吸音を聴取しない。
血液所見:赤血球420万. Hb 13.0 g/dl. Ht 37%,白血球4.400 (悍状核好中球5%,分葉核好中球60%。好酸球1%,
好塩基球2%。単球7%。リンパ球25%)。血小板21万。CRP 0.4 mg/dl。
来院時の胸部エックス線写真(別冊N0.4A)を別に示す。
(左肺の透過性亢進、縦隔の右側へのシフト、左横隔膜低位、)
入院後,胸腔ドレーンを挿入したところ,直後から咳嗽と泡沫状の喀痰とが出現した。
この時点の胸部エックス線写真(別冊No. 4B)を別に示す。
(左肺全体の透過性低下)
胸腔ドレーン挿入後の病態として正しいのはどれか。
a 肺 炎 b 肺水腫 c 無気肺 d肺胞出血 eうっ血性心不全
#region
&bold(){解答}
正解:b肺水腫
&bold(){解説}
診断:左緊張性気胸への胸腔ドレーン挿入直後の再膨張性肺水腫
×a肺炎所見は見あたらない。
○b長期に高度虚脱していた肺を急に再膨張させると生じやすい。
×c無気肺のX写真では、境界明瞭、均一な濃度の透過性低下をみるはず。
×d肺胞出血なら、びまん性陰影を呈するはず。
×e心不全なら、病変が両側に認められるはず。
再膨張性肺水腫は、長時間虚脱していた肺が胸腔ドレナージによって一気に再膨張した際に生じる。
肺虚脱時間が長く、虚脱率が大きいほど発生しやすい。
気胸に限らず、胸水、縦隔腫瘍による肺の圧迫を手術で腫瘍切除したとき、慢性膿胸で肺剥皮術を施行したときに
生じやすい。
気胸では3日以上、30%以上虚脱した肺を急に再膨張させると起こりやすい。
肺毛細血管から肺胞へ血液成分の漏出が起こり多量の泡沫状血性痰を認める。
治療は、ステロイド、利尿薬投与、人工呼吸器管理などを行う。
#endregion
&bold(){問題25}
106E51 フレイルチェストの問題(正答率:63.3%)
67歳の男性。交通外傷で搬入された。車の運転中,電柱に衝突した。意識は清明。
胸痛と呼吸困難とを訴えている。脈拍96/分,整。血圧146/76mmHg。
呼吸数20/分。SpO2 93% (リザーパー付マスク10L/分酸素投与下)。頸静脈の怒張を認めない。
胸郭の奇異性運動を認める。胸骨部に圧痛と皮下出血とを認める。
血液所見:赤血球384万、 Hb 11.2 g/dL、 Ht 39%。白血球9.800。血小板23万。 CK 57 lU/L (基準30~140)。
CRP 0.3 mg/dL。 動脈血ガス分析(自発呼吸,リザーバー付マスク10L/分酸素投与下)
PH 7.21、 PaC02 60 Torr、 PaO2 80 Torr、 HCO3- 23 mEq/L。
胸部エックス線写真と胸部単純CTとで気胸を認めない。胸部単純CT(別冊N0.8A)と
(気胸は-、心嚢内に液体貯留像、右胸腔内背部にわずかの液体貯留像)
胸郭3D-CT(別冊N0.8B)とを別に示す。
(胸骨を横断する骨折、右第1~7肋骨骨折)
まず行うべき処置はどれか。
a 輸 血 b 陽圧換気 c ドパミンの投与 d 心嚢ドレナージ e 胸腔ドレナージ
#region
&bold(){解答}
正解:b
&bold(){解説}
診断:胸骨骨折、多発肋骨骨折に伴うフレイルチェスト(flail chest)、心嚢内血腫
×a今はHbの低下はない。
○bフレイルチェストの治療としては、鎮痛・鎮静+気管挿管して陽圧換気を行う内固定(気管挿管+陽圧呼吸)が第一選択。
×c心原性ショックではない。
×d心嚢内に液体貯留はあるが、頸静脈怒張(-)、脈拍、血圧も高いので、循環は安定している。
×e気胸は(-)、右胸腔内の液体貯留所見も軽度であるから、ただちには胸腔ドレナージは必要ない。
#endregion
&bold(){問題}
#region
&bold(){解答}
&bold(){解説}
#endregion
2013-07-30T16:21:51+09:00
1375168911
-
中毒・物理的原因による疾患
https://w.atwiki.jp/105kokushi/pages/25.html
更新日時 &date()
&bold(){問題1}
21歳の男性.大量の発汗があり,突然無口になってうずくまったため,友人に伴われて来院した.
生来健康である.ラグビー部の副主将として,早朝から部員の先頭に立って合宿練習を指揮していた.
天気は快晴であり,午後2時の来院時,気温33t:,湿度65%,無風.意識は清明.嘔気と嘔吐とはない.
身長170cm,体重70kg.体温37.41.呼吸数24/分.脈拍92/分,整.血圧128/72ramHg.
下腿,大腿および腹部に軽度の筋摯縮が認められる.
対応として最も適切なのはどれか.
a 頭部冷却 b 酸素吸入 c 冷水投与
d 電解質液投与 e 抗痙摯薬投与
#region
&bold(){解答}
d
&bold(){解説}
意図: 症状から熱中症のどのタイプにあたるかを診断させる.
キーワード ①大量の発汗(→体温上昇に対する防御反応がある)
②ラグビーの練習中(→脱水?) ③37.4℃意識清明(→日射病ではない)
④軽度の筋攣縮(→熱けいれん)
要点: 脱水があり熱中症が考えられる.体温があまり上昇していないこと・発汗があること・
意識が清明なこと,ショック状態でもないことから日射病は否定できる.
熱けいれんは、発汗を伴う労作運動に水分のみを補充したときに起こり、
低ナトリウム血症が関与している。軽度の筋攣縮から熱中症のなかの熱けいれんと診断できる。
診断:熱けいれん
ポイント:熱中症の分類を整理して覚えておくこと.
× a 体温にも病態にもあまり影響しない.
× b 熱射病(日射病)でない限り,不要.
× c 低張の水を飲ませることはさらに状態を増悪する.
○ d 汗で喪失した電解質を補充せず,水のみ補充した結果なので,電解質が必要である。
× e 抗けいれん薬は一般的に全身性けいれんに対する薬を指す.
熱疲労
熱中症の分類
熱中症は診断・治療や病態の特徴から2種類に大別することができる.
すなわち,体温の上昇を伴わないもの(日射病,熱痙攣)と,体温の上昇を伴うもの(熱疲労,熱射病)である.
このうち熱射病が最も重篤で強力な集中治療を要する.熱疲労は熱射病の前段階と考えられる.
放置すると熱射病に移行する。高温多湿の環境下での運動や作業中に熱放散が不十分になると発症する
ナトリウム欠乏があるので、熱痙攣を止めることができないため、ブドウ糖液の輸液は良くないようです。
#endregion
&bold(){問題2}
熱けいれん(heat cramps)とは次のうちどれか?
(1)小児などで高熱を発したときに起こる全身性の痙攣のことである。
(2)ふくらはぎ(こむらがえり),大腿,肩,腹筋などに痛みを伴う発作的な骨格筋の収縮が運動の最中や労作終了後に生ずるものをさす。
#region
&bold(){解答}
(2)
&bold(){解説}
熱けいれん(heat cramps)は熱中症の病態の一つである。
(熱中症)Heat Emergencies
A.熱浮腫(heat edema) B.熱失神(heat syncope)C.熱けいれん(heat cramps)
D.熱疲労(heat exhaustion) E.熱射病(heat stroke)に分類される。
熱けいれんは、大腿二頭筋、上腕筋などの発達した筋肉に繰り返しておこる有痛性痙攣である。
有痛性痙攣のため、転げ回るくらい痛い。
塩分(生理食塩水⇒の経口投与,あるいはミネラル配合の清涼飲料水)を補給するが、嘔吐した場合は点滴する。
点滴していても有痛性痙攣がひどいと点滴が固定できずに、抜けてしまうこともある。
#endregion
&bold(){問題3}
2歳の男児.浜辺で遊んでいるうちにぐったりして,痙摯と嘔吐とを起こしたため救急車で搬送された.
昨日から家族と海水浴に来ている‥患児は風邪気味であったが,昨日も海水パンツのまま日差しの強い浜辺で元気よく遊んだ.
今日も朝から浜辺で遊んでいた.昼前からのどの渇きを訴えて頻繁に水を飲んでいたが,排尿はない.
午後3時ころ,ぐったりして,その後痙摯を起こし,嘔吐した.
来院時,呼びかけには応じるが,傾眠状態である.全身の皮膚に発赤と腫脹とを認める.
体温39.0℃.呼吸数36/分.脈拍128/分,整.血圧86/50mmHg.血液所見:赤血球430万,
Hb14.0g/dl, Ht42%,白血球9,800.血清生化学所見:Na 135mEq/l, K4.0mEq/l, Cl 93mEq/l.
最も適切な処置はどれか.
a 5%ブ下ウ糖液輸液 b 乳酸加リンゲル液輸液 c 解熱鎮痛薬投与
d 利尿薬投与 e 抗菌薬投与
#region
&bold(){解答}
b
&bold(){解説}
熱中症に対する適切な治療はどれかが問われている.
キーワード:
①海水浴中にけぃれんと嘔吐 ②排尿なし ③全身に発赤と腫脹
④傾眠傾向 ⑤体温39.0℃,血圧86/50mmHg
病歴から考えて熱中症(熱射病)の診断は容易であろう.しかしこの病態に対する適切な処置
を問われると,意外に難しいのではないか.治療のポイントは,
①深部体温38.5℃以下になるまで身体冷却を行うこと,
②脱水に対して急速な輸液(乳酸リンゲル液)を行うことである.
×a 脱水に対しては、細胞外液を補う必要がある。ブドウ糖液では電解質が補えない。
○b 脱水症に対しては,細胞外液を補う意味で乳酸リンゲル液の輸液を行う.
× c 熱中症では肝臓・腎臓などの臓器障害を伴いやすい.したがって解熱は薬物で
はなく,物理的方法(冷却)をとるべきである.
×d 脱水により細胞外液が減少しているときに利尿薬を投与することはかえって危険である.
× e 細菌感染とは直接関係ない. **正 解 b
※ここでの治療のポイントは細胞外液の補充であり,実際の臨床では乳酸リンゲル輸液が行われる.
理屈の上では,Kを含まず細胞外液の浸透圧に近い輸液として生理食塩水のほうがよいように思われるが,
ショックに伴う代謝性アシドーシスの補正を考慮して,実際には乳酸リンゲルを輸液することが多い.
イヤーノートには基本は生理食塩水
利尿があれば乳酸リンゲルでも可って書いてあるんだけど「排尿はない」って書いてあるから乳酸リンゲルだめなんじゃない?
#endregion
&bold(){問題4}
アスピリンの過量投与で見られる初期症状はどれか?3つ選べ。
①低体温
②めまい
③耳鳴
④過呼吸
⑤頻尿
#region
&bold(){解答}
②③④
&bold(){解説}
アスピリン中毒では嘔気、嘔吐が3時間以内に出現。その後、発熱、過呼吸、耳鳴、めまい、意識障害、けいれんをきたす。
なお、治療は交換輸血や腎透析が有効である。また活性炭による吸着も有効。
×①高体温を呈し、これにたいするアスピリンの投与がまた病状を悪化させる。
○②初期には、めまい、ふらつき、耳鳴などの神経症状を呈する。
○③過剰の投与により、耳鳴・発熱・貧血・ショック・昏睡・胃潰瘍・過換気・代謝性アシドーシスなどをきたす。
耳鳴はサリチル酸症の最も多い症状。
○④呼吸性アルカローシスとanion gap↑を伴う代謝性アシドーシスを呈する。
×⑤尿糖をみることはあるが、特に頻尿は起こさない。
ゴロ
オートだとア カ 目になり 明日撮り直す。
 ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ̄
嘔吐 アシドーシス 過呼吸 めまい 耳鳴 アスピリン
#endregion
&bold(){問題5}
48歳男性。歩行障害を主訴に来院。半年前から易疲労感・悪心・嘔吐・めまいおよびふらつきを自覚。
20歳の時から自動車工場で塗装の仕事をしている。
HR96・BP142/88。血算に異常なし。TP7.5・Alb5.0・T-Bil1.0・AST78・ALT56・LDH450・γ-GTP87。
確定診断に必要な尿生化学検査項目はなにか、一つ選べ。
a. フェノール
b. 馬尿酸
c. メチル馬尿酸
d. 2,5-ヘキサンジオン
e. トリクロロ酢酸
出典:スレ6 149氏
#region
&bold(){解答}
b
&bold(){解説}
鉛中毒の問題を改変した問題で、中枢神経症状がメイン・自動車塗装からトルエン中毒を疑う。
改変前の問題からでは鉛中毒は積極的に疑えず、どちらかというとトルエン中毒を疑う文だったのでやや改変して出題した。
ちなみに肝酵素異常はトルエンによってくるかは知らない。知らないけど、この程度なら他の軽度の基礎疾患によるものとして考えることも不可能じゃない。
最近の国試はダミーデータも多いしね。
ちなみに各選択肢は順にベンゼン・トルエン・キシレン・ヘキサン・三塩化物中毒の際に尿中にでる物質を列挙したもの。
ちなみにトルエンにメチル基を一個追加するとキシレンなんだな
だからキシレンの代謝産物はメチル馬尿酸なんだな
#endregion
&bold(){問題6}
成人の急性薬物中毒に対する胃洗浄について正しいのはどれか。2つ選べ。
①右側臥位で行う。
②洗浄には温めた水道水を用いる。
③経鼻胃管は12Frサイズを用いる。
④1回の洗浄量として500mlを用いる。
⑤終了時には活性炭1g/kgを投与する。
#region
&bold(){解答}
②⑤
&bold(){解説}
×①胃洗浄は左側側臥位で行う。
○②温かい方が望ましい。「液温が低いと蠕動を促進して胃内容が腸へ流出しやすいうえ、体温を下げる」
×③もっと太いものが必要で、30から36Frが望ましい。
×④1回ごとの注入量は,成人で200~300ml,乳幼児では10~20ml/kgとし、急速には注入しない。
漏斗を利用する場合は、落差を40~50cm程度にとどめる。高く上げると洗浄液が勢いよく入りすぎ、嘔吐を誘発しやすい。
排液も,強く吸引するより弱い陰圧のほうがスムーズに出やすい。
○⑤活性炭が無効か禁忌の場合(イレウスなど)を除き、終了時に活性炭を投与する。
[[参照>>http://jsct.umin.jp/page042.html]]
#endregion
&bold(){問題7}
2歳の男児。4時間前に紙巻きタバコを約1㎝誤飲したため来院した。症状はない。
最も適切な対応はどれか?1つ選べ。
①胃洗浄を行う ②水を飲ませる ③牛乳を飲ませる ④緩下薬を投与する ⑤無処置で観察する
出典:100D29
#region
&bold(){解答}
⑤
&bold(){解説}
○⑤飲み込んだタバコが1センチと短く、4時間経って吸収されてしまっているのに症状がないため、経過観察でよい。
#endregion
&bold(){問題8}
10ヶ月の乳児。1時間前に紙巻タバコ1本を食べたことを主訴に来院した。意識は傾眠傾向で、顔色は不良である。
対応として適切なのはどれか?1つ選べ。
①輸液 ②胃洗浄 ③経過観察 ④緩下薬投与 ⑤人工乳投与
出典:101D13
#region
&bold(){解答}
②胃洗浄(正答率:約80%)
&bold(){解説}
○②飲み込んだタバコは1本全てであり、1時間後には意識傾眠で、顔色不良のため、
胃内にあるタバコによる中毒症状の悪化を防ぐためにも、胃洗浄を行う。
※飲み込んだタバコの量、飲み込んでからの時間、症状の有無から胃洗浄をおこなうか行わないかを判断する。
100回の問題でタバコ→無処置と思いこんだ人が20%もいたらしい。
#endregion
&bold(){問題9}
50歳の男性.食後に嘔吐,下痢をきたした.その後複視,眼瞼下垂,嚥下障害が出現した.
原因はどれか.1つ選べ。
a 黄色ブドウ球菌 b 腸炎ビブリオ c ボツリヌス菌
d 破傷風菌 e 病原性大腸菌
#region
&bold(){解答}
C
&bold(){解説}
×a 黄色ブドウ球菌は毒素型食中毒の原因である.食品中で耐熱性外毒素・エンテロトキシン群を産生し、
食後2~3時問で嘔吐・下痢を引き起こす.麻痺など神経症状は起こさない.
黄色ブドウ球菌の毒素は食前加熱が無効であり、加熱調理済みであっても症状が発症する。
×b 腸炎ビブリオは感染型食中毒の原因である.食後数時間~3日(多くは6~20時間)で
で発症し激しい腸炎を引き起こす.麻痺や神経症状は起こさない.
○c ボッリヌス菌は強力な神経毒を産生し,毒素摂取後18~36時間で発症する.
悪心・嘔吐・下痢に続いて下行性の脳神経麻痺・全身の筋力低下を起こす.
×d 破傷風菌は通常、外傷部位を通じて感染を起こす.外毒素を産生し2週間前後で発症し、
全身の筋けいれんを起こす.特に開口障害が特徴的。
×e 病原性大腸菌は感染型食中毒の原因である.食後3~5日で発症し,腹痛・下痢・下血を呈するのが特徴的である.麻痺や神経症状は起こさない。
ボツリヌス中毒:食品としてハム、ソーセージ、ハチミツ、いずし、辛子レンコン。
外毒素は最も強力な毒素として知られ、神経筋接合部に作用し、アセチルコリン分泌を不可逆的にブロックする。
毒素自体は100℃、1~2分の加熱で不活性化する。
18~36時間で眼瞼下垂、複視、言語障害、嚥下障害、口渇などの球麻痺様症状(Ⅸ、Ⅹ、ⅩⅠ麻痺)をきたし、
四肢筋力低下、全身性運動麻痺、対称性下行性麻痺を生じる。
#endregion
&bold(){問題10}
モルヒネの副作用として誤ってるの2つ
a 空咳
b そう痒
c 尿閉
d 耐性
e 散瞳
出典106スレ10 693氏
#region
&bold(){解答}
正解:a、e
&bold(){解説}
×a空咳は生じない。むしろ鎮咳作用があり、同じオピオイドであるコデインは咳止めにも用いられる。
○bそう痒感が出現することがある。
○c尿閉がでる事がある。
○d耐性を生じやすい薬物としてモルヒネなどの麻薬性鎮痛薬,バルビツレート系睡眠薬などがある。
×e散瞳は生じない。急にモルヒネを切ったときに自律神経の嵐が生じ、散瞳することがある。
モルヒネの副作用
1)依存性(連用で薬物依存)
2)呼吸抑制(息切れ,呼吸緩慢,不規則な呼吸,呼吸異常等)
3)錯乱・せん妄
4)無気肺・気管支痙攣・咽頭浮腫
5)麻痺性イレウス・中毒性巨大結腸(炎症性腸炎の患者に投与で報告)
〈その他〉
1)循環器(不整脈,血圧変動,顔面潮紅等)
2)精神神経(眠気,眩暈,不安,不穏,興奮,視調節障害,発汗等)
3)消化器(悪心,嘔吐,便秘,口渇等)
4)過敏症(発疹,そう痒感等)
5)投与部位(発赤,腫脹,硬結,疼痛)
6)その他(排尿障害,頭蓋内圧亢進,脱力)
ただしモルヒネ連用中の急激な中止・減量で離脱症状が強く起こる。
依存性薬物の中では最も高頻度で,かつその程度も強い。「自律神経の嵐」とも呼ばれ,
離脱症状として、あくび,くしゃみ,流涙,発汗,悪心,嘔吐,下痢,腹痛,散瞳,頭痛,不眠,不安,せん妄,振戦,
全身の筋肉・関節痛,呼吸促迫等の退薬症候が出現することがある。
#endregion
&bold(){問題11}
ボツリヌス中毒で正しいものを2つ選べ。
a;腱反射亢進
b;縮瞳
c;知覚障害を認めない
d;早期から意識混濁
e;抗菌薬は無効
出典106スレ13 265氏
#region
&bold(){解答}
正解:ce
&bold(){解説}
ボツリヌスは、腱反射は殆どの場合正常。
眼瞼下垂と眼球運動の制限が認められる.
最も一般的な初期の症状は眼症状で,複視や羞明を訴える患者が多い.
球麻痺、呼吸筋麻痺だっけ。
#endregion
&bold(){問題12}
急性薬物中毒と拮抗薬の組み合わせで適切なものはどれか。2つ選べ
a,モルヒネ-ナロキソン
b,有機リン-プロプラノロール
c,メチルアルコール-エチルアルコール
d,ヒ素-PAM
e,青酸化合物-塩化カリウム
出典106スレ13 528氏
#region
&bold(){解答}
正解:ac
&bold(){解説}
有機リン-PAM
ヒ素-BAL
青酸化合物-亜硝酸、チオ硫酸系
#endregion
&bold(){問題13}
98G25 誤っているのはどれか.
a 二酸化硫黄は気管支への刺激性を有する.
b 二酸化窒素は閉塞性細気管支炎の原因となる.
c トルエンは腎機能障害を起こす.
d 光化学オキシダントは粘膜への刺激性が強い.
e ベンゼンは発がん性を有する.
出典106スレ13 522氏
#region
&bold(){解答}
正解:c
&bold(){解説}
トルエンを吸入で一時的に多幸感,頭痛,めまい,昏迷,昏睡,呼吸抑制や不整脈から死に至る.
気道内に誤嚥すると重篤な肺炎.
#endregion
&bold(){問題14}
97H77 肺癌と関連がないのはどれか.
a アスベスト
b 六価クロム
c ニッケル
d ベンゼン
e ヒ素
出典106スレ13 512氏
#region
&bold(){解答}
正解:d
&bold(){解説}
#endregion
&bold(){問題15}
85A54 パラコート中毒について正しいのはどれか.2つ選べ.
a 縮瞳を起こす.
b 肺水腫を起こす.
c 診断に尿定性反応が有用である.
d 血清ChE活性が低下する.
e 2~3日の急性期を過ぎれば予後はよい.
出典106スレ13 582氏
#region
&bold(){解答}
正解:bc
&bold(){解説}
肺線維症はもちろん起きますが肺水腫も起きます
縮瞳は有機リンとの引っかけでしょうね
ぐぐったら、パラコート中毒で
重症例では早期から肺水腫像を示す場合があると書いてあったw
過去問調べたら、
パラコート中毒(第100回F60)
対応として適切なのは、
①服用後1時間程度なら胃洗浄
②血液透析、血液吸着療法
③肺線維症の予防→ステロイドパルス療法
禁忌
①酸素吸入は禁忌:フリーラジカルを介した機序で肺線維症化が増悪するため。
#endregion
&bold(){問題16}
初期に水溶性下痢、重症化すると粘血便をきたす食中毒感染症は?
出典106スレ15 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:カンピロバクター
&bold(){解説}
キーワード用語集によると
キーワードが粘血便→カンピロバクター と
・便
サルモネラ腸炎 緑色ミートソース様 ←ミートソース
MRSA腸炎 クリーム調緑色水様 ←クリーム
薬剤性腸炎 トマトジュース様血性下痢 ←トマトジュース
カンピロバクター腸炎 (水様)粘血便 ←粘血便
偽膜性腸炎 水様性下痢
腸炎ビブリオ 水様性下痢
何でウンコの性状て食べ物関連が多いんですかね‥(疑問)
#endregion
&bold(){問題}
出典:
#region
&bold(){解答}
&bold(){解説}
#endregion
2013-06-18T08:57:19+09:00
1371513439
-
耳鼻咽喉科
https://w.atwiki.jp/105kokushi/pages/33.html
更新日時 &date()
&bold(){問題1}
45歳男性。1ヶ月前から右耳閉塞感と難聴とを自覚していたが、最近になって増悪してきたので来院した。
インピーダンスオージオメトリーによる検査結果は右耳Bタイプ・左耳Aタイプである。
(1) まず行うべき検査で最も適切と思われるのはどれか。1つ選べ。
a. 自己オージオメトリー b. 耳鏡検査 c. 聴性脳幹反応 d. 音叉検査 e. 平衡機能検査
(2) 次に行うべき検査はどれか。1つ選べ。
a. 静脈性腎盂尿路造影 b. 頭頸部CT c. 胸部単純XP d. 冠動脈造影 e. 腹部造影CT
(3) 本症例において背景にある疾患で考えにくいのはどれか。3つ選べ。
a. EBウイルス陽性であることが多い
b. 食道・胃・結腸など消化器系の悪性腫瘍を合併する
c. 顔面神経麻痺を来たすことがある
d. 女性ではPlummer-Vinson症候群に続発することがある
e. 高齢者の原因不明の鼻出血が疑うきっかけとなる
出典:スレ5 547氏自作
#region
&bold(){解答}
(1) b, (2) b, (3) b,c,d
&bold(){解説}
(1)
まずは滲出性中耳炎を疑うことから始まります。キーワードはインピーダンスオージオメトリーで
Bタイプであることと主訴の耳閉塞感です。インピーダンスオージオメトリーはティンパノメトリー
と鐙骨筋反射の2つが主にありますが、Bタイプときたらティンパノメトリーを想起し、国試では
滲出性中耳炎を積極的に疑います。本問はその滲出性中耳炎を確定させるための検査を問うています。
本問では選択肢に純音聴力検査はありませんが、もしあっても耳鏡のほうが優先順位が高くなります。
侵襲もなく、すぐに確定診断につながるからです。
(2)
本問は滲出性中耳炎を合併する疾患を検索するための検査を問うています。滲出性中耳炎は普通は
アデノイド・急性中耳炎といった良性の疾患に合併し、小児に多い疾患です。しかし、中高年者
の滲出性中耳炎では、背景に上咽頭腫瘍があることが多く、これを知っていることが本問に正解
するためのポイントとなります。
(3)
上咽頭腫瘍は扁平上皮癌・悪性リンパ腫・血管線維腫など存在します。問題文からの記述だけでは、
上記の腫瘍を同定することは不可能です。ここは出題のミスであると反省しています。
ただし、選択肢を見ていただくとおわかりのように、出題の意図は「上咽頭癌・下咽頭癌の鑑別」や
「上咽頭癌における脳神経障害」を意識して作成しました。上咽頭癌では鼻(鼻閉・鼻出血)と
耳(滲出性中耳炎)と5,6,9,10,11脳神経障害(文字化けするのでアラビア数字)を来します。
ちなみに9,10,11脳神経は頚静脈孔症候群(Vernet症候群)によるもので、腫瘍が頚静脈孔を閉鎖する
ことから生じます。また、本症は華僑や東南アジア人に多く、EBウイルスが陽性になるケースが多い
のが疫学的特徴です。
なお、選択肢bとdは下咽頭癌の記述になります。下咽頭癌を見つけたら積極的に上部・下部消化管
内視鏡検査を行い、Double Cancerの検索にかかりましょう。
インピーダンス・オージオメトリー
縦軸にコンプライアンス、横軸に外耳道圧をとり、tympanogramを作成する
A型: 0mmH2でコンプライアンスは最大となる(正常)
Ad型: コンプライアンスの絶対値が大きい←耳小骨連鎖離断
As型: コンプライアンスの絶対値が小さくなる←耳硬化症
B型: ピークを描かない←鼓室の液体貯留(滲出性中耳炎)
C型: 陰圧を加えたときにコンプライアンスは最大となる←鼓膜が内陥(←耳管狭窄)
右耳Bタイプ・左耳Aタイプより
右耳 鼓室の液体貯留(滲出性中耳炎)
左耳 (正常)
#endregion
&bold(){問題2}
50歳の男性.4日前からの複視を主訴に来院した.
2ヵ月前に左耳閉感と左難聴とを自覚したが放置していた。左眼の外転が障害されており,
両側頚部に2cm大の硬い腫瘤を複数触知する.耳鏡検査で左鼓室に滲出液の貯留を認め,
聴力検査で左伝音難聴を認める.
次に行う検査はどれか.
①眼底検査
②聴性脳幹反応
③ツベルクリン反応
④鼻咽腔内視鏡検査
⑤副鼻腔X線撮影
出典:104回A54
#region
&bold(){解答}
④(正答率:70.1%)
&bold(){解説}
①左耳閉感と左難聴(一側性の耳症状)
②左眼の外転障害(第Ⅵ神経麻痺)
③両側頚部に2cm大の硬い腫瘤(→頚部リンパ節の腫大)
④耳鏡検査で左鼓室に滲出液の貯留,左伝音難聴(→滲出性中耳炎)
滲出液の貯留を伴う無痛性の左伝音難聴より滲出性中耳炎→上咽頭癌を疑う。
頚部リンパ節の腫脹は耳症状と同様,上咽頭悪性腫瘍を疑う.
診断:上咽頭癌
×①視力・視野障害が生じておらず、眼症状は外転障害のみであり,眼底検査は現時点では必要ない。
×②難聴の程度は標準純音聴力検査で把握できる.
現時点では伝音難聴であるため第Ⅷ神経の聴覚伝導路の粕査は必要ない。
×③結核は考えにくい。
○④參出性中耳炎があり,耳管の咽頭開口部(上咽頭)の観察が早期に必要。
×⑤副鼻腔X線撮影では上咽頭病変に対する情報は得にくい。
① 0.4% ② 2.0% ③ 0.5% ④ 70.1% ⑤ 27.1%
■ 上咽頭癌の症状
腫瘍部位が、耳管の咽頭開口部に近いこと、頭蓋底に近いことなどから多彩な症状を呈する。
・―側性の耳症状一耳閉感,伝音難聴,耳嗚
・一側性の鼻症状一鼻閉,鼻汁,鼻出血
・脳神経症状:初期には第V,VI脳神経症状→三叉神経痛,複視
:進展→頚静脈孔症候群(Ⅸ、Ⅹ、 XI麻庫)
・多発性の頚部リンパ節腫脹(片側性のことが多いが,両側性も少なくない)
#endregion
&bold(){問題3}
内耳炎を起こすのはどれか?3つ選べ。
①風疹
②突発性発疹
③急性灰白髄炎(ポリオ)
④流行性耳下腺炎
⑤サイトメガロウイルス感染症
出典:104I33
#region
&bold(){解答}
①④⑤(正答率:70.6%)
&bold(){解説}
内耳炎を起こすと感音難聴が見られる。
○①先天性風疹症候群では感音難聴は有名。通常両側性、高度。
×②おこさない。
×③おこさない。
○④ムンプス難聴は通常は片側性。高度難聴。
○⑤サイトメガロウイルス感染症も先天性難聴を起こす。通常両側性、高度。
#endregion
&bold(){問題4}&anchor(問題4){}
唾石の主成分で最も多いのはどれか。1つ選べ。
①リン酸カルシウム ②炭酸カルシウム ③蓚酸カルシウム ④コレステロール ⑤脂肪酸
#region
&bold(){解答}
①リン酸カルシウム
&bold(){解説}
●唾石
リン酸カルシウム(結石中80%)や炭酸カルシウム(20%)を主成分とする。
&link_anchor(結石,page=語呂){語呂}
#endregion
&bold(){問題5}
急性喉頭蓋炎の患者さんを診察検査します
喉頭所見(色)で正しいものはどれか
黒
赤
紫
白
褐色
#region
&bold(){解答}
白~赤
&bold(){解答}
急性喉頭蓋炎でも、咽頭部の扁桃部は白苔がつくこともあるけど、
通常は、急性喉頭蓋炎といえば、
喉頭蓋粘膜下の蜂窩織炎で、中咽頭に強い炎症がないのに嚥下痛、嗄声が強い場合には、必ず疑うべき疾患となっている。
[[参照>>http://ww3.tiki.ne.jp/~ogarin/page035.html]]
[[参照>>http://www.yamaguchi-redcross.jp/column/column014.html]]
[[参照>>http://www.nurs.or.jp/~academy/igaku/w/w422.htm]]
#endregion
&bold(){問題6}
中咽頭癌の原因となるウィルスはどれか?
a,インフルエンザ
b,EB
c,ヒトパピローマ
d,単純ヘルペス
e,水痘帯状疱疹
出典:スレ24 955氏
#region
&bold(){解答}
c
&bold(){解説}
上がEB、中がパピ
#endregion
&bold(){問題7}
画像一発問題で出るかも。
歯科受診をしたときに、硬口蓋の中央部(上あご)に、境界がはっきりした限局性の骨の隆起(肉眼では腫瘤様に見える)がみとめられた。疼痛などの自覚症状はない。
考えられる病名は何か?
出典:スレ8 973氏
#region
&bold(){解答}
正解:口蓋隆起
&bold(){解説}
硬口蓋の中央部に、境界がはっきりした限局性の骨の隆起がみられます。一般的に外形は紡錘形ですが、結節状や扁平状の場合もあります。
通常は歯科受診時に病変部を指摘されるまで、無症状に経過します。大きくなると発音障害が現れたり、食事がとりにくくなります。
口蓋隆起は食物の通過路に突出し、直上の粘膜が薄いので、硬い食べ物で簡単に傷がつきます。
また、義歯作製時には義歯床下に緩衝腔をつくりますが、義歯を設計するうえで邪魔になる場合は
外科的切除が必要です。
発生原因は不明ですが遺伝的な素因も考えられています。
http://dentarou.net/photo/p_%8C%FB%8AW%97%B2%8BN
#endregion
&bold(){問題8}
輪状後部癌は女性に多い。○か×か。
#region
&bold(){解答}
正解:○
&bold(){解説}
わが国における頭頸部癌の罹患数は2000年には約3.1万人で、
全癌総数の5.3%にあたります。
そのうち咽頭がんは約3400人であり、
男女比は4:1で男性に多い。
ただし、下咽頭癌の輪状軟骨後部癌だけは頸部癌の中で唯一
1:5と女性に多い。
これはPlummer-Vinson症候群(鉄欠乏性貧血を伴う嚥下障害)
の患者さんに合併する事が多いためですが、
近年では食文化の改善で激減しています。
#endregion
&bold(){問題9}
(1)慢性副鼻腔炎に合併することがあるものをすべて選べ
a DPB
b 内蔵逆位
c 気管支拡張症
d 慢性気管支炎
e 精子運動障害
(2)DPB、気管支拡張症、慢性気管支炎では下気道感染症を呈するが、起炎菌は何があるか。
出典:106回スレ6 335、337氏自作
#region
&bold(){解答}
全て
&bold(){解説}
(1)
a,c,d…これらはすべて慢性副鼻腔炎に合併することがある。
慢性副鼻腔炎にこれらいずれかを合併した状態を、副鼻腔気管支症候群という。
b,d,e…慢性副鼻腔炎+内蔵逆位+気管支拡張症=Kartagener症候群
Kartagener症候群は別名immotile cilia症候群(繊毛不動症候群)ともいい、
精子の繊毛運動不全を来し、男性不妊の原因となることがある。
(2)
肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラキセラ、緑膿菌があり、特にインフルエンザ菌が最多である。
#endregion
&bold(){問題10}
正しいのはどれか。2つ選べ。
a.上咽頭癌はEBウイルスとの関連性が深い。
b.上顎洞癌で最も多いのは腺癌である。
c.口腔癌で最も多いのは歯肉癌である。
d.下咽頭癌はしばしば食道癌を合併する。
出典106スレ16 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:ad
&bold(){解説}
bは扁平上皮
cは舌癌だったとおもう
#endregion
&bold(){問題11}
鼓膜の画像みて右耳とか左耳ってどうやって見分ければいいの?
出典106スレ17 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:b
&bold(){解説}
光錐が右にあったら右耳とか
短突起が右向いてたら右
右鼓膜
http://www.linkclub.or.jp/~entkasai/TM-r.gif
左鼓膜
http://www.linkclub.or.jp/~entkasai/TM-l.gif
#endregion
&bold(){問題12}
副鼻腔の開口先が覚えられないいいいいぃぃいぃぁぁああっ!!!!!
出典106スレ16 646氏
#region
&bold(){解答}
&bold(){解説}
こんな語呂も出ていた。
副鼻腔・鼻涙管とそれらの開口部の覚え方
上司 中でも前上司 鼻の下のばして 調子帳消し
上司 (1)上鼻道 ← 篩骨洞
中でも前上司 (2)中鼻道 ← 前頭洞 上顎洞 篩骨洞
鼻の下 (3)下鼻道 ← 鼻涙管
調子帳消し (4)蝶篩陥凹 ← 蝶形骨洞
1.上鼻道に開口しているものは、篩骨洞の後部
2.中鼻道に開口しているものは、前頭洞、上顎洞、篩骨洞
(注)篩骨の前部と中部は、半月裂孔を経て、中鼻道に開口
3.下鼻道に開口しているのは、鼻涙管
4.蝶篩陥凹(上鼻道の後方)に開口しているのは、蝶形骨洞
http://blogs.yahoo.co.jp/suinado_1/22720149.html
副鼻腔:上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞という4種類の副鼻腔
副鼻腔は鼻の周囲の骨にある空洞で、その大きさや形はさまざまです。2つの前頭洞は左右のまゆのすぐ上、
2つの上顎洞はほお骨の中にあり、左右2グループの篩骨洞は鼻腔の両側に位置しています。
2つの蝶形骨洞は篩骨洞の後ろにあります。
副鼻腔の開口部を「自然口」と呼びますが、前頭洞の自然口は中鼻道に開いています。(図は下記で)
http://merckmanual.jp/mmhe2j/sec19/ch221/ch221i.html
#endregion
&bold(){問題13}
外来でひどい鼻出血を見たことある。←106回出題
出典106スレ ??氏
#region
&bold(){解答}
&bold(){解説}
ジャージャーでて、血を見た患者さんが卒倒しかけた。
どうする?と聞かれて、輸血でもしないとやばい気がすると言ったら、
どなられた。
「元を絶たなければ入れても、ザルだ」と言って、強烈に圧迫止血して見せてくれた。
鼻出血は、元を絶て。派手な血にまどわされるなと体験した。
#endregion
&bold(){問題14}
106D49 正答率23.9%
32歳の女性。右頸部の腫瘤を主訴に来院。10年前から腫瘤に気づいていた。
腫瘤は徐々に拡大傾向にあるという。腫瘤の表面は平滑、可動性良好で圧痛は認めない。
顔面神経麻痺は認めない。頭頸部MRIのT1強調軸位断像を別に示す。
診断として最も考えられるのはどれか?
(MRI:外側に耳が写っており耳を含んだMRI像である。
右耳のすぐ内側に楕円形に均一な腫瘤陰影が認められる)
a側頸嚢胞 b顎下腺腫瘍 c甲状腺腫瘍 d耳下腺腫瘍 e正中頸嚢胞
#region
&bold(){解答}
正解:d
&bold(){解説}
問題文で右頸部と書いてあるので、頸部の文字にこだわって耳下腺腫瘍をはずした人が多かったようだ。
でも、MRIは明らかに耳を含んだ画像であり、一見してd耳下腺腫瘍と分かる。
正中頸嚢胞(79C37)
正中頸嚢胞は、甲状舌管の遺残である。
(一方、側頸嚢胞は第一、二鰓溝由来である)
舌骨中央部を含めて完全摘除するSistrunk手術が行われる。
側頸嚢胞は、
第2鰓溝に由来するものが多く<頸部の下>(5/6)、次いで第1鰓溝由来<頸部の上>(1/6)
胸鎖乳突筋の下1/3の前縁に沿って、口蓋扁桃近くの咽頭側壁に達する。
乳児期に瘻孔を認めることが多く、嚢胞は無痛性である。
残すと再発するため、完全摘除する。(舌下神経の損傷に注意)
この2つはいずれも顎から下の頸部にできる嚢胞である。
,. '" `丶、
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. ,'. .:::::::{ l'.l/ 、_ _,. 'l/',|.';|
l :::::::::::';、ヾ  ̄ `‐-‐'/! ';. '
. ! :::::::::::/ `‐、 ゝ |'゙ | ←耳下腺腫瘍はこの高さにできる。
| ::::::::/ \ 、_, _.,.,_ ノ::: !.
|::::/. _rl◎': 、_ ///;ト,゙;:::::./ 正中頸嚢胞、側頸嚢胞ともに頸部にできる。
.. `´ /\\ `i;┬:////゙l゙l ヾ/. (側頸嚢胞 ◎第1鰓溝、○第2鰓溝)
,.:く::::::::`:、\○〉l゙:l / !.|
. /:.:.:.:\:.:.:.:.`:、ソ/:.:| | |
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:У:.:;l /./
. /:.:.:.:.:.:.:.r'´`‐,`、:/.,.:‐{ | !`:、
,'.:.:.:.:.:.:.:.:.';_,゚.,ノ.:./,:':.:.:.:', | |`、:|
#endregion
&bold(){問題15}
72B99 眼振を認めやすいのはどれか.
①メニエル病の発作時 ②多発性硬化症 ③赤緑色覚異常 ④調節性内斜視
a①③④のみ b①②のみ c②③のみ d①~④のすべて
#region
&bold(){解答}
正解:b①②
&bold(){解説}
○(1)内耳の内リンパ水腫難聴,耳鳴,発作性眩暈を特徴とする.発作時に眼振を認める.
○(2)脱髄疾患.球後視神経炎,眼筋麻庫,眼振などを認める.
×(3)視力は良好なことが多く,眼振は生じない.
×(4)遠視による輻湊過多である.眼振は生じない.
●眼振のタイプには方向,頻度,大きさ,リズムがある.形態から水平性,垂直性,回旋性,混合性に分かれる.
眼振は先天性眼振と後天性眼振とに分けられる.
眼科的には視力障害による眼振と先天性眼振があり,弱視を伴っていることが多い.
#endregion
&bold(){問題16}
105A7 呼吸困難をきたすのはどれか。2つ選べ。
a声帯結節
b喉頭肉芽腫
c咽喉頭異常感症
d急性声門下咽頭炎
e両側反回神経麻痺
#region
&bold(){解答}
正解:de
&bold(){解説}
○d急性声門下咽頭炎で声門下浮腫が強くなると呼吸困難をきたす。
緊急の気管挿管や気管切開の適応となる。
声門下喉頭炎では感冒症状が先行し,アレルギー性声門下浮腫では何の前兆もなく突然夜間に,
嗄声,犬吠様咳嗽(けんばいようがいそう),喘鳴ときに呼吸困難を来す。
それぞれ発赤した声門下粘膜腫脹や蒼白な声門下浮腫を両側に認める。
○e両側反回神経麻痺では、呼吸困難となる。
両側反回神経麻痺があれば、気管切開の適応である。
反回神経は左が右より長いために左側の障害が起こりやすい。
両側障害では,両側声帯の内転麻痺により声帯がともに近接して気道が狭窄し,
吸気時の喘鳴,労作時の呼吸困難がみられ,気管切開が必要となることがある。
#endregion
&bold(){問題}
#region
&bold(){解答}
&bold(){解説}
#endregion
2013-04-16T11:49:22+09:00
1366080562
-
神経・精神・運動4
https://w.atwiki.jp/105kokushi/pages/74.html
更新日時 &update()
&bold(){問題111}
交代性片麻痺って病側の脳神経症状+対側の片麻痺ですよね。ということは、
全部交代性片麻痺の起こる疾患としてよいの?
中脳が障害されるWeber症候群、Benedikt症候群、
橋が障害されるFoville症候群、Millard-Gubler症候群、
延髄が障害されるDejerine症候群、Wallenberg症候群
#region
&bold(){解答}
解答
中脳が障害される○Weber症候群、○Benedikt症候群、
橋が障害される○Foville症候群、○Millard-Gubler症候群、
延髄が障害される○Dejerine症候群、×Wallenberg症候群
&bold(){解説}
脳幹病巣により障害側の脳神経麻痺などと対側の片麻痺が起こるものはかつて「交代性」片麻痺と呼ばれていた。
神経学用語集改訂第2版(1993)ではこれを「交叉性」片麻痺と呼ぶことにした。
本によっては延髄錐体交叉以下のものを交叉性、それより上を交代性と書いてある。
上交叉性片麻痺(ウェーバー症候群、ベネディクト症候群),中交叉性片麻痺(ミヤール-ギュブレ症候群,フォヴィル症候群,レーモン-セスタン症候群),下交叉性片麻痺(デジュリン症候群,バビンスキー-ナジョット症候群)がある。
ベネディクトは、記載してない本が多いが、上交叉性片麻痺で良いようだ。
(1)上交叉性片麻痺
①ウェーバー症候群は中脳腹内側病巣で同側動眼神経麻痺と対側片麻痺,
②Benedikt症候群は中脳腹内側病巣+赤核病巣で、同側動眼神経麻痺+対側上下肢の振戦+対側の片麻痺
(2)中交叉性片麻痺
①フォヴィル症候群が橋下部背側病巣で同側顔面神経麻痺,注視麻痺と対側片麻痺,
②ミヤール-ギュブレ症候群が橋下部腹側病巣で同側顔面神経麻痺(時に外転神経麻痺)と対側片麻痺,
③レーモン-セスタン症候群が橋上部背側病巣で同側の運動失調,注視麻痺と対側片麻痺,
(3)下交代性片麻痺
①デジュリン症候群が延髄内側病巣で同側舌下神経麻痺と対側片麻痺,
②バビンスキー-ナジョット症候群が延髄半側病巣で同側顔面温痛覚鈍麻,舌咽・迷走神経不全麻痺,小脳性運動失調などと対側片麻痺
Benedictは、ここにも載っていた。
1888年、ウイーン大のベネディクト(Moritz Benedikt, 1835-1920)が、
動眼神経麻痺と対側上下肢の振戦を伴う片麻痺を呈する3例を報告、
中脳に病巣を発見(Wiener Med Wochenschr)。
1893年にシャルコーが同様の症例をサルペトリエールに発見、
これにベネディクトの名をつけてたたえました。
この症候群の振戦は赤核振戦であると指摘したのは1904年のHolmes(Brain)とDenny-Brown(1961年の著書)です。
http://www42.atwiki.jp/galeos/m/pages/225.html?guid=on
http://www.nurs.or.jp/~academy/igaku/n/n445.htm
Millard-Gubler症候群(ミヤール・ギュブレ症候群):橋腹側の障害で,病巣側の顔面神経と外転神経の麻痺に加えて反対側の片麻痺をきたしもの
Wallenberg症候群は延髄外側障害で、片麻痺は認めない。
四肢への運動ニューロンは全て脳幹では腹側を通るが、ワレンベルグ症候群の病巣は背外側にあり、
錐体路が障害されないからである。
障害部 脳神経の障害 症状 代表的症候群
……………………………………………………………………………………
中脳 Ⅲ、Ⅳ 内転筋の麻痺 ○Weber症候群(ウェーバー症候群)
散瞳 ○Benedikt症候群(ベネディクト症候群)
眼瞼下垂 ) MLF症候群(MLF症候群)
……………………………………………………………………………………
橋 Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ、Ⅷ 顔面の筋麻痺 ) MLF症候群(MLF症候群)
外転筋の麻痺 ○Millard-Gubler症候群
○Foville症候群
……………………………………………………………………………………
延髄 Ⅸ、Ⅹ、ⅩⅠ、ⅩⅡ嚥下障害 ) Wallenberg症候群
構語障害 ) 〃
同側舌下神経麻痺 ○Dejerine症候群
○は交代性片麻痺をきたす疾患
#endregion
&bold(){問題112}
進行性核上性麻痺(PSP)とは、核上とか核性とか、そもそも言葉の意味が不明過ぎる
中枢性なのか脊髄以下の疾患なのか
#region
&bold(){解答}
PSPは、定義からいって核上性、中枢性。
&bold(){解説}
眼球運動障害に着目したカナダの医学生が、1964年に、
目を動かす神経核より上位の神経に障害があるという意味で、PSPと命名した。
海外の医学生優秀だな
それに比べ俺たちは…
核上性麻痺:核より上の一次ニューロンの障害によって起こる麻痺
核性麻痺: 神経細胞の核を含む、二次ニューロンの障害による麻痺。
と思う。
進行性核上性麻痺(PSP progressive supranuclea palsy :Steele-Richardson-Olszewski症候群)
パーキンソン症状と認知症を主症状とする疾患で、垂直性核上性眼球運動障害を伴うことが特徴である。
概念:大脳基底核・脳幹を侵す多系統的変性疾患である。
病理:中脳から橋にかけての被蓋部の強い萎縮が特徴である。
また、脳幹の神経細胞内に神経原線維変化を広範に認める。タウ陽性のtuft-shaped astrocyteは本症に特徴的である。
疫学:50歳以降、50~70歳代の男性に好発。
臨床像
(1)項筋の緊張亢進:頭部背屈(項部ジストニー)
(2)核上性外眼筋麻痺(下方注視障害=垂直方向特に下方への眼球運動制限。末期には水平運動も障害)
このため階段を下りることが難しくなる。
(3)パーキンソン症状:筋強剛、動作緩徐 *振戦はまれ:後方への転倒傾向が特徴(歩行障害)
(4)精神障害:皮質下性痴呆
(5)偽性球麻痺:構音障害
※頭部MRIでは中脳被蓋部の萎縮が強く矢状断像ではハチドリに似た所見(humming bird sign)
※SPECT:前頭葉の血流低下 ※小脳症状は目立たない。
治療及び経過
L-dopa、ジアゼパムにて、Parkinson様症状(筋強剛)、項部ジストニーは多少改善するが、進行性で数年以内に寝たきりとなり、感染症、衰弱などで死亡する。
#endregion
&bold(){問題113}
進行性核上性麻痺(PSP)でみられるものを3つ選べ。
1.L-ドーパが著効する。
2.初期から高度の自律神経障害がみられる。
3.下方視が障害される。
4.構音・嚥下障害がみられる。
5.Parkinson様の症状がみられる。
#region&bold(){解答}
正解:345
&bold(){解説}
1と2があったらPSPじゃない(除外診断)
たぶん臨床問題で出るから3と5は絶対覚えておくことにする
パーキンソン病は前屈姿勢
進行性核上性麻痺は後屈姿勢
とはよく言うものの、ただでさえ下方注視麻痺なのに後屈したら視野めっちゃ狭まるやん
筋緊張亢進あり--PSPの項部ジストニーですね。新できった神経の項部ジストニーの絵が忘れられません
MTM予想問題。(106回)パーキンソニズムを来す疾患で進行性核上性麻痺はまだ出てないので要チェック!←的中!!。106回出題された
#endregion
&bold(){問題}
&bold(){問題114}
一応、交代性片麻痺をかすった出題。
これも必修問題で正答率が51.0%
36歳の男性。急に出現した頭痛と右眼瞼下垂とを主訴に来院した。意識は清明。
右瞳孔は左より大きく対光反射は消失している。最も考えられるのはどれか。
a片頭痛 b脳梗塞 c脳出血 d緊張型頭痛 eくも膜下出血
専門医試験の口頭試問でも出題。
←動眼神経麻痺+対光反射消失で考えられる疾患は?と
#region
&bold(){解答}
正解:e
専門医試験では
(1)IC-PC動脈瘤の増大
(2)IC-PC動脈瘤によるくも膜下出血、
(3)脳内占拠性病変によるテント切痕ヘルニアと解答する。
(注:糖尿病による動眼神経麻痺では対光反射は消失しない)
&bold(){解説}
右眼瞼下垂、右散瞳、対光反射消失→右動眼神経麻痺
動眼神経麻痺に急に出現した頭痛を伴う疾患は、IC-PC脳動脈瘤破裂によるクモ膜下出血。
IC-PC動脈瘤が大きくなると、付近にある動眼神経を圧迫して、動眼神経麻痺を来す。
急に出現した頭痛が認められるので、くも膜下出血を来している。
×b動眼神経麻痺をきたす脳梗塞は中脳のWeber症候群であるが、この場合は交代性片麻痺となるから左片麻痺をともなうはず。
×c脳出血では動眼神経麻痺はきたしにくい。中脳出血の可能性はあるが、この場合は意識障害など重篤な状態に陥るはず。
内頚動脈・後交通動脈分岐部動脈瘤(IC-PC aneurysm
①瞳孔散大、対光反射消失し、 (第Ⅲ脳神経麻痺)
ついで、外眼筋の障害(眼瞼下垂、複視)が出現し、(第Ⅲ脳神経麻痺)
②脳動脈造影にて、IC-PCに血管より突出した腫瘤がみとめられたとき、
→IC-PC aneurysm と診断する。
動眼神経麻痺を引き起こす脳動脈瘤を考える。動眼神経は中脳腹側より末梢に向かう。
その経路は後大脳動脈と上小脳動脈の間を通り、さらに後交通動脈の下方、内頚動脈の外側を通り
上眼窩裂にはいる。
したがって動眼神経麻痺を引き起こす脳動脈瘤は、
①内頚動脈・後交連動脈分岐部動脈瘤
②脳底動脈・上小脳動脈分岐部動脈瘤となる。
テント切痕ヘルニアもある。
105E30 および106C18に類題。
脳内占拠性病変による脳ヘルニア
動眼神経麻痺はテント切痕ヘルニアですね。
それゆえに中脳が圧迫されている!
#endregion
&bold(){問題115}
101F53 動眼神経麻痺をきたしやすいのはどれか?
a内頚動脈瘤 b椎骨動脈瘤 c前大脳動脈瘤 d前交通動脈瘤 e中大脳動脈瘤
#region
&bold(){解答}
正解:a
&bold(){解説}
○a動眼神経麻痺は、動脈瘤では、内頚動脈・後交通動脈分岐部動脈瘤(IC-PC aneurysm)で見られる。
中脳の大脳脚の脇からでた神経線維は、→脳幹の腹側→後大脳動脈と上小脳動脈の間→内頚動脈のすぐ外側
→拡大した動脈瘤で同神経が圧迫される→動眼神経麻痺を起こす。
破裂してくも膜下出血を起こす前に動眼神経麻痺が初発症状となることがあるため、眼瞼下垂や瞳孔散瞳に注意する。
動眼神経麻痺の画像 41番目参照(CTRLを押しながら左クリックすると別画面で出る)
http://image.search.yahoo.co.jp/search?rkf=2&ei=UTF-8&p=%E5%8B%95%E7%9C%BC%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E9%BA%BB%E7%97%BA#mode%3Ddetail%26index%3D40%26st%3D1510
動眼神経麻痺では、散瞳が先行するとされている。
散瞳している脳動脈瘤は破裂の危険性が高いので、
外来で診察したら、即入院させる。
#endregion
&bold(){問題116}
Fisher症候群のTriasと治療は?
#region
&bold(){解答}
正解:
①Trias:眼球運動麻痺・運動失調・深部反射消失
②治療:血漿交換療法または免疫グロブリン大量療法(intravenous immunoglobulin; IVIG)
(ステロイド単独投与はだめ)
&bold(){解説}
ギラン・バレー症候群GBS(Fisher症候群)フィッシャー症候群治療法、またエビデンス
GBS症候群の診断のポイント
【1】急性に発症する末梢神経障害で、四肢の筋力低下を主症状とし四肢の深部反射は消失ないしは減弱する。
【2】発症の1~3週間前に感染があることが多く,発症後4週間以内に症状はピークに達する。
【3】末梢神経伝導検査で脱髄あるいは軸索障害がみられる。
【4】約6割の急性期血中にIgG抗ガングリオシド抗体がみられる。
【5】髄液で蛋白細胞乖離がみられる。
Fisher症候群はGuillain-Barre症候群(GBS)の亜型であり,
眼球運動麻痺・運動失調・深部反射消失が三徴である。
経過や髄液所見はGBSと同様であるが,四肢の筋力低下はないか軽微なものにとどまる。
IgG抗GQ1b抗体が9割程度の陽性率でみられることが特徴である。
Fisher症候群ではガングリオシド抗体のなかでも抗GQ1b抗体が検出されることが多い.
抗GQ1b抗体は外眼筋麻痺を伴う Guillain-Barre症候群でも検出されることがあり,
同抗体は動眼神経,滑車神経,外転神経の髄外部に結合しやすいのではないかと考えられている.
治療
なるべく早期に血漿交換療法または免疫グロブリン大量療法(intravenous immunoglobulin; IVIG)を施行する.
血漿交換療法は速やかに病因物質(抗ガングリオシド抗体など)を除去することができ,
単純血漿交換療法の有効性は大規模臨床試験で証明されているが,患者に侵襲があるため,
最近では IVIG を用いることが多い.
IVIG がなぜ効果があるのか仮説がいくつかあるが,明らかではない.
IVIG の効果は単純血漿交換療法と同等という大規模臨床試験の結果も出ている.
ステロイド単独投与の有効性は否定されている。
#endregion
2013-04-15T14:11:52+09:00
1366002712
-
語呂
https://w.atwiki.jp/105kokushi/pages/40.html
更新日時 &update()
&bold(){延髄後索核について}
「ケツが痔で、ハゲ。つまり毛がない。支障はない。」
#region
楔状束核:上肢、薄束核:下肢 → 内側毛帯→視床
#endregion
&bold(){抗精神病薬の副作用 }
「ジス...ジスイズ、水飲んで太ったアカさん、乳出しよる...パクッといけ」
#region
「急性ジストニア、遅発性ジスキネジア、強迫的飲水、肥満、アカシジア、乳汁分泌、薬剤性パーキンソン症候群」
#endregion
&bold(){大腿屈筋群(ハムストリング+薄筋)}
「ハムハム2人 でファッキング」
#region
ハムストリング(半膜様筋 半腱様筋 二頭筋)+ 薄筋 = 屈筋群
#endregion
&bold(){punched-out lesionを示す疾患}
「パンチされたら サルも メタメタ痛くて エンエン ヒステリー」
#region
「punched out lesion 、メタ、痛風、MM、histocytosis X 」
#endregion
&bold(){減圧症 }
「幻滅した。皮膚に付いた便は目に見えて超濃いウンチ!ショック! 」
#region
「減圧 皮膚ベンズ ベンズ メニエールチョークス 運動・知覚麻痺、ショック」
#endregion
&bold(){多発神経炎}
「日なたでポリポリ水俣病」
#region
「ヒ素、鉛、タリウム ポリニューロパチー、有機水銀 」
#endregion
&bold(){抗がん剤副作用}
ブレオマイシン
「ブレるおっぱいの摩擦熱で皮膚が黒ずむ」
#region
肺線維症 発熱 皮膚色沈
#endregion
ブスルファン
「今宵はブスのおっぱいで。」
#region
骨髄抑制 肺線維症
#endregion
L-アスパラギナーゼ
「Lサイズの浣腸がいい!」
#region
肝、腸、胃の障害
#endregion
&bold(){T1WI 高信号→低信号}
「脂ぎったケツが白いので海水浴でコツコツ焼く気です」
#region
脂肪 出血 白質 灰白質 水 骨 空気
#endregion
&bold(){放射線骨髄障害での血球減少の順序}
「梨花流プラトニックセックス」
#region
リンパ球、顆粒球、Plt、赤血球
#endregion
&bold(){CT値が高い順}
シティーで、金 庫に レバーの チ キン、ハイ、おなか、すい た、失 敗
#region
CT 金 骨 肝 血 筋 灰 Ao 水 胆 脂肪 肺
#endregion
&bold(){守秘義務}
「包茎ヒミツよ♪」
#region
刑法1 3 4条 (守秘義務)
#endregion
&bold(){MRI}
「童貞固定皇帝」
#region
(T1、T2)の順で
オキシHb(等等)、デオキシHb(低低)、メトHb(高低)、フリーメトHb(高高)、ヘモジデリン(低低)
メトHb以外のT1・T2は、ほぼ同じ信号強度なので。
#endregion
&bold(){生ワクチン}
「ポリクリで色気ムンムンのMRと生でやってしまった結果を水に流す。」
#region
ポリクリ:ポリオ
ムンムン:ムンプス
MR:麻疹、風疹
生で:生ワクチン
結果:結核
水に:水痘
#endregion
&bold(){DMの薬}
「フェラすると濡れるチアに抵抗され
あそこビクンビクン
我慢汁吸われず味気ない 」
#region
フェラ:フェニルアラニン誘導体
すると:SU剤
濡れる:インスリン分泌↑
チアに:チアゾリジン
抵抗され:インスリン抵抗性改善
ビクンビクン:ビグアナイド
我慢汁吸われず:糖吸収抑制
味気ない:αーGI
一応、薬の働き毎に分けてみました。インスリン分泌↑はフェニルアラニンとSU剤で、インスリン抵抗性改善はチアゾリジンとビグアナイドです。
#endregion
&bold(){両側難聴をきたす感染症}
「淫乱で両刀使いバイなMR 」
#region
淫乱:インフルエンザ
両刀:両側
バイ:梅毒
M:麻疹
R:風疹
#endregion
&bold(){アスピリン過剰投与症状}
「&u(){オート}だと&u(){ア} &u(){カ} &u(){目}に&u(){なり} 明日撮り直す。」
#region
嘔吐 アシドーシス 過呼吸 めまい 耳鳴 アスピリン
#endregion
&bold(){3型アレルギー}
「シェー 散々 楽 すれば カビ生えた クリと ケツから 糸が たくさん」
#region
3型 SHP RA SLE 過敏性肺炎 クリオ 血清病 AGN 多発性動脈炎
Schoenlein-Henoch(シェーンライン-ヘノッホ)紫斑病SHP
(ITPは2型 SHPは3型)
#endregion
&bold(){感度}
「SnNout」
#region
感度(Sensitivity)が高い検査で陰性(Negative)ならば疾患を除外(out)できることが多い。
#endregion
&bold(){特異度}
「SpPin」
#region
特異度(Specificity)が高い検査で陽性(Possitive)ならば疾患を診断(in)できることが多い。
#endregion
&bold(){ALP}&anchor(ALP){}
「ク ナッ パーツブッ シュのアルプス交響曲」
#region
くる 軟化症 Paget 副甲↑ 骨肉腫 ALP↑
ハンス・クナッパーツブッシュ:ドイツの名指揮者。
アルプス交響曲:リヒャルト・シュトラウスの代表作。
&link_anchor(page=検査,問題2){関連問題}
#endregion
&bold(){アトピー性皮膚炎}
アトピーさん、農家で、がっぽり~白米もうまく~軟らかくする
#region
伝染性膿痂疹、カポジー水痘様発疹、白内障、網膜剥離、伝染性軟属腫。
アトピー性白内障
アトピー性皮膚炎の白内障は若年発症(アトピー性白内障)。
手術の平均年齢は32歳前後。
外傷性白内障と異なり両眼に発症しやすい。
原因の一つとしてステロイドの使用が考えられている。
かゆみのため就眠中に目を無意識にこすったりすることによる外傷が
原因とも考えられている。
この場合利き手と同じ側の目の進行が早い傾向にある。
症状は、白内障に特徴的な羞明(まぶしさ、明るいところで見えない、対向車のライトで見えづらくなる)が多い。
進行:中高年の白内障と異なり、急激に進行する。(数ケ月)
治療は、薬物は無理で、手術。
手術時期が遅れると水晶体が膨張し、手術後の屈折(乱視・遠視)が正確に設定できなくなる。
男子でアトピー性皮膚炎がある場合は、網膜剥離のリスクも高いので、
手術後の定期検査は重要。
#endregion
&bold(){遠位型RTA}
遠くで 一発 Hすることに 医師は 賛成しない
#region
遠位型RTA Ⅰ型 H+排泄障害(H+↑) 尿路結石 NH4Cl負荷で尿pHが酸性化しない
#endregion
&bold(){結石}&anchor(結石){}
炭酸水を飲んだダーリンの尿が臭 かったんだな、これが。
#region
炭酸 膵 / 唾 リン酸/尿 シュウ酸/胆 コレ
ダーリンの 尿臭は 炭水化物
唾 リン酸/尿 シュウ酸/炭酸 膵/
とかいかが?
膵石: 炭酸カルシウム結石
尿路結石: シュウ酸カルシウム結石
唾石: リン酸カルシウム結石
&link_anchor(問題4,page=肝・胆・膵・脾){関連問題} &link_anchor(問題4,page=耳鼻咽喉科){関連問題} &link_anchor(問題2,page=泌尿器科){関連問題} &link_anchor(問題5,page=肝・胆・膵・脾){関連問題}
#endregion
&bold(){1類感染症}
マラ舐めてるとクリ ベスト エボリューション
#region
マールブルグ熱 ラッサ熱 南米出血熱 天然痘 クリミア・コンゴ熱 ペスト エボラ出血熱
#endregion
&bold(){2類感染症}
ポジティブ鳥さん
#region
ポリオ・ジフテリア・Tb・鳥インフル・SARS
#endregion
&bold(){3類感染症}
パコパコ腸SEX腸から血
#region
パラチフス・コレラ・腸チフス、赤痢、腸管出血性大腸菌
#endregion
&bold(){性感染症}
男 「クリへこんにちは」
女 「くらえ!デリヘルのコンジローマ」
#region
男 クラミジア>淋菌>ヘルペス>コンジローマ
女 クラミジア>ヘルペス>コンジローマ>淋菌
#endregion
&bold(){男性の悪性腫瘍}
おっぱい大感謝祭
#region
肺胃大肝 膵
#endregion
&bold(){悪性腫瘍の順位}
(男性が一番好きなものは?→)パイだカス
(女性→)大乳パイパン
#region
男性:肺、胃、大腸、肝、膵臓
女性:大腸、乳、肺、胃、膵
#endregion
&bold(){比較的徐脈をきたす疾患}
比較的 オ レの サル ブルー チー ズ が好き
#region
①比較的→比較的徐脈
②オ →オウム病
③レの →レジオネラ
④サル →サルモネラ
⑤ブルー→ブルセラ
⑥チー →腸チフス
⑦ズ →髄膜炎
が好き
通常は1℃の体温上昇で8~10/分の脈拍上昇があるが、
発熱の割に脈拍上昇が小さい場合を比較的徐脈といい、原則的に細胞内寄生菌を考える。
特に腸チフスでは比較的徐脈は3主徴のひとつ。
#endregion
&bold(){Child-pugh}
プーさんは ビールっ腹でもノープロブレム
#region
Child-pugh: ビリルビン、腹水、脳症、PT、アルブミン
#endregion
&bold(){フィラデルフィア染色体}
フェラにはクンニ、マンコにキュウリ
#region
Philadelphia t(9;22) 慢性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病
#endregion
&bold(){妊娠糖尿病基準}&anchor(妊娠糖尿病基準){}
クンニいやよ七五三
#region
空腹時92 1時間180 2時間153 のうち1つ以上
&link_anchor(問題1,page=産科){関連問題}
#endregion
&bold(){眼窩を構成する骨}
「市長公害の状況前に涙」
#region
篩骨、蝶形骨、口蓋骨、上顎骨、頬骨、前頭骨、涙骨
#endregion
&bold(){肺膿瘍を起こす原因菌}
「ブドウ、大嫌い」
#region
ブドウ球菌、大腸菌、嫌気性菌
#endregion
&bold(){血栓症由来の脳梗塞の慢性期の抗血小板療法}
アスのチクびはシロとクロ
#region
アスピリン、クロピドグレル、シロスタゾール、チクロピジン
#endregion
&bold(){Alport症候群}
Airport近くの 家族は 耳をやられ 目をやられ 血尿まで出る
① ② ③ ④ ⑤
#region
①Airport近くの→Alport症候群
②家族は………→家族性遺伝
③耳をやられ→→感音性難聴
④目をやられ→→眼症状(白内障など)
⑤血尿まで出る→腎炎症状
#endregion
&bold(){Goodpasture症候群}&anchor(Goodpasture症候群){}
Goodなピッチャーは BGM中 けったいな 鉄 バットの 若い 兄ちゃんに 三塁線上に 速い ヒット打たれる
① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨
#region
①Goodなピッチャーは→Goodpasture症候群
②BGM中…………………→GMB(抗糸球体基底膜)抗体陽性
③けったいな…………→血痰(肺出血のため)
④鉄……………………→担鉄細胞
⑤バットの……………→予後不良(バッド)
⑥若い…………………→20歳代に好発
⑦兄ちゃんに…………→男性多い。2型アレルギー
⑧三塁線上……………→C3,IgGが線上に沈着
⑨速い…………………→急速進行性糸球体腎炎(RPGN)
&link_anchor(問題17,page=症候){関連問題}
#endregion
&bold(){AR(大動脈弁閉鎖不全症) }
MとSのアナルファックは速くて拍動 拡張されてトウトウ失神するM君
MとSのアナルファックは速くて拍動,拡張されてトウトウ風呂で失神する50越えたM君
#region
アナルファックはA-F(オースティンフリント)の略,MS様雑音
速くて,は速脈,拍動は爪床のやつ
拡張は拡張期雑音がメイン
トウトウ風呂はto-and-fro.murmur
失神はそのまま
(50は圧較差,左室と大動脈の圧較差50以上でオペのことがある)
Mはミュセ徴候(Musset(ミューセー)徴候)
末梢血管所見 1回心拍出量増大のため,次のような所見を示す.
これらの所見は急性大動脈弁閉鎖不全ではみられない.
1)末梢動脈では急激な伸展と,次いで虚脱した脈を触れる〔Corrigan(コリガン)脈〕.
2)心拍動に伴った頭の律動的運動〔Musset(ミューセー)徴候〕や口蓋垂の運動〔Mueller(ミューラー)徴候〕をみる.
3)爪床を指で軽くおさえたとき,心拍動に伴って紅潮と消退(白色)を繰り返す毛細管拍動を示す〔Quincke(クインケ)徴候〕.
4)大腿動脈で血管雑音を聴取することもある〔Duroziez(ドゥロッジエ)雑音〕.
#endregion
&bold(){生ワクチン}
「生きるのは無風の進歩の結果です」
#region
「生きるのは無(ムンプス)風(風疹)の進(麻疹)歩(ポリオ)の結果(結核)です(水痘)」
「生ワクチン (ムンプス) (風疹) (麻疹) (ポリオ) (結核) (水痘)」
#endregion
&bold(){好中球アルカリホスファターゼ染色 NAPスコア 低下と上昇}
NAP低下:
NAPは、コマーシャル(CML、MDS)の後、ぱちんと(PNH)下がる。
①CML(慢性骨髄性白血病)(好中球NAPスコアは低値,ビタミンB12は高値を示す)
②MDS(骨髄異形成症候群)
③PNH(発作性夜間血色素尿症)
(※CMLの急性転化時は、NAPは上昇する)
NAP上昇
NAPはプラスチック(PV、LR)に入れる(in:IMF)と上がる。
①PV(真性多血症)polycythemia vera
②LR(類白血病反応)leukemoid reaction
③IMF(特発性骨髄線維症)(例外として、正常や低下する例もある)idiopathic myelofibrosis
&bold(){ドパミン拮抗薬とドパミン作動薬がごっちゃになる}
ピンと張ってる乳を出すには苦労する
#region
レセルピン
ハロペリドール
乳汁漏出
クロルプロマジン
スルピリド
ここに載っているのは全てドパミン拮抗薬です。この語呂、すばらしいね。
ドパミン拮抗薬としては抗精神病薬であるハロペリドール、クロルプロマジン、スルピリド
抗嘔吐薬であるメトクロプラミドなど,抗高血圧薬のレセルピンなどがある。
#endregion
&bold(){誰か、金属中毒とその代謝物のいいゴロがあったら、授けて下さい…トルエン→馬尿酸とかのやつです }
TX(トルエン、キシレン)は馬尿臭い、目が散るほど馬尿臭い
#region
トルエン 馬尿酸
キシレン メチル馬尿酸
化学知ってればかなり邪道だけど今はそんなのより覚えることが大切
#endregion
&bold(){副鼻腔の開口先が覚えられないいいいいぃぃいぃぁぁああっ!!!!!}
上司 中でも前上司 鼻の下のばして 調子帳消し
#region
副鼻腔・鼻涙管とそれらの開口部の覚え方
上司 (1)上鼻道 ← 篩骨洞
中でも前上司 (2)中鼻道 ← 前頭洞 上顎洞 篩骨洞
鼻の下 (3)下鼻道 ← 鼻涙管
調子帳消し (4)蝶篩陥凹 ← 蝶形骨洞
1.上鼻道に開口しているものは、篩骨洞の後部
2.中鼻道に開口しているものは、前頭洞、上顎洞、篩骨洞
(注)篩骨の前部と中部は、半月裂孔を経て、中鼻道に開口
3.下鼻道に開口しているのは、鼻涙管
4.蝶篩陥凹(上鼻道の後方)に開口しているのは、蝶形骨洞
http://blogs.yahoo.co.jp/suinado_1/22720149.html
副鼻腔:上顎洞、篩骨洞、前頭洞、蝶形骨洞という4種類の副鼻腔
副鼻腔は鼻の周囲の骨にある空洞で、その大きさや形はさまざまです。2つの前頭洞は左右のまゆのすぐ上、
2つの上顎洞はほお骨の中にあり、左右2グループの篩骨洞は鼻腔の両側に位置しています。
2つの蝶形骨洞は篩骨洞の後ろにあります。
副鼻腔の開口部を「自然口」と呼びますが、前頭洞の自然口は中鼻道に開いています。(図は下記で)
http://merckmanual.jp/mmhe2j/sec19/ch221/ch221i.html
#endregion
&bold(){採血管の添加物の覚え方ある?いつも間違えてしまう }
THE(血) E(N)D 血球(EDTA)
トウフ、カチンカチン固まって食えん 糖(フッ化Na)、凝固・赤沈(クエン酸)
屁は生き物のガス (ヘパリン)生化学・血液ガス
#region
血ガスは取ったことあるからヘパリンは覚えられた
EDTAの偽性血小板減少症を思い出せば血算はEDTA
凝固系はクエン酸ナトリウムってのはポリクリの時先生にいじめられて覚えた
残りがフッ化+EDTA
ポリクリ重要だなー
血ガスのヘパリンと血算のEDTAはいいとして、
「豆腐ガチガチで食えん」って覚えたかなぁ。
血糖-F
凝固-クエン酸
#endregion
&bold(){眼窩を構成する7種類の骨は?}
「今日、前工場長が涙した」
#region
(頬骨、前頭骨、口蓋骨、上顎骨、蝶形骨、涙骨、篩骨)
「市長公害の状況を前に涙」 もある
(篩骨、蝶形骨、口蓋骨、上顎骨、頬骨、前頭骨、涙骨)
それ良く有る引っ掛けで出る鼻骨と鋤骨は含まれないって覚えてたな
#endregion
&bold(){心電図の色と言えば、「あきみちゃんのブラは紫」}
(あ、き、み、ちゃん、ブラ(ブラック)、紫 )
#region
V1から順に 「あきみちゃん国試」 で覚えたな
V1赤、V2黄、V3緑、V4茶色、V5黒、V6紫
ちなみに四肢誘導は
右手左手右足左足で「あきくみ」
右手赤、左手黄、右足黒、左足緑
「あきくみーーぜーぇぇっっと!!!」って叫ぶと、どの順であきくみか一生忘れないよ
ゼッドでZで、右手→左手→右足→左足が自然に分かるってこと。
ちらっと、どこから始まるかを覚えるのにどうしようかと思っていたとこなんだ。
#endregion
&bold(){Ⅲ型アレルギー 傑作}
「サン(Ⅲ)のケツ、たくさんアレすればジーンとして、間接的にクリ過敏」
#region
(血清病)(多発性動脈炎)(アレルギー性紫斑炎)(SLE)(AGN)(RA)(クリオ)(過敏性肺炎)
http://blog.livedoor.jp/agraphlog-asamegraph/temp/6gibrif039.jpg
I→IgE上がるやつ
Ⅱ→抗体産生するやつ
Ⅳ→遅延型
Ⅲ→それ以外 主に略して3文字が多い
こんな感じで
#endregion
&bold(){血清AST/ALT比が1.0以上となる疾患はどうやって覚えるのよ?}
KSR「酒飲みのS、あと肝硬変ではAST優位となります」
キラッ☆
#region
血清AST/ALT比が1.0以上となる疾患を2つ。例題
a 肥満による脂肪肝
b 急性肝炎
c 慢性肝炎
d アルコール性肝炎
e 肝硬変
正解:de
#endregion
&bold(){大量被曝で、リンパ球→好中球→血小板→赤血球 減る順番}
大量被爆でリンコケッセキ
あと3日覚えとくわ
#region
「大量被曝で、臨講、欠席」
リンパ球→好中球→血小板→赤血球
0になっても大丈夫そうな順
リンパ→どうでもいい
好中球→無菌室
血小板→出血止まらないヤバいよ
赤血球→即死
#endregion
&bold(){補体が低下する腎臓疾患は、「包帯はループを糸で巻くぞう」で!}
#region
ループス腎炎、急性糸球体腎炎、膜性増殖性腎炎の3つ。
腎臓以外で、低補体血症を示すのは、
混合型クリオグロブリン血症
C型肝炎
コレステロール塞栓
補体は毎年出ているから、上げておきます。
補体
高値:リウマチ熱、慢性関節リウマチ、感染症、悪性腫瘍、
低値: SLE(活動期)、急性糸球体腎炎、膜性増殖性糸球体腎炎、播種性血管内凝固症候群(DIC)、
悪性関節リウマチ、慢性肝炎、肝硬変、C型肝炎、クリオグロブリン血症、コレステロール塞栓 など
悪性関節リウマチも、補体は低下する。
(悪性のつかないリウマチは高値を示す)
問題56、57、58参照 (ctrlキーを押しながら左クリックすると
別にまとめスレが立ち上がるので、便利です。)
http://www35.atwiki.jp/105kokushi/pages/47.html
#endregion
&bold(){血液検査と抗凝固薬の問題が苦手や・・・}
#region
EDTA→血算
ヘパリン→動脈血ガス分析
クエン酸ナトリウム→赤沈、PT、APTT
「実習で採血をしていれば解ける問題」とか言われても困ります><
ゴロではないが、俺は
血○(算、糖)→EDTA絡み
血が固まる検査(赤沈、凝固)→クエン酸ナトリウム
上記以外(血ガス)→ヘパリン
と憶えてる。
#endregion
&bold(){自己免疫性溶血性貧血AIHA の溶血はどこで起きる?}
#region
温かい女は外で待つ(温式、Girl→IgG、血管外溶血(脾臓))
冷たい男は中で待つ (冷式、Man→IgM、血管内溶血)
抗体の種類からみた自己免疫性溶血性貧血(AIHA)の分類
http://www35.atwiki.jp/105kokushi/pages/61.html
#endregion
&bold(){<き→そ→も:ア→コ→テって何?>副腎皮質の3層と産生コルチコイドなどは?}
副腎皮質は外側から球状層、束状層、網状層の3層
球状層:アルドステロン(電解質コルチコイド)
束状層:コルチゾール(糖質コルチコイド)
網状層:テストステロン(特にDHEA-S)(副腎アンドロゲン)
副腎髄質からはカテコラミン(ドパミン、ノルアドレナリンやアドレナリンの総称)が分泌される。
#region
覚え方(それぞれがあいうえお順に並ぶ)
<き→そ→も:ア→コ→テ>
テストステロンの生成・分泌
男性は睾丸から、女性は卵巣から主に分泌されるが、副腎皮質の網状層からも少量分泌される。
#endregion
&bold(){(テラ、SF)}
SFの好きな人向けのゴロ
#region
テストステロンはライディヒ細胞、セルトリ細胞からはFSHが分泌される。
(テ ラ、 セルトリ(S) FSH(F))
LeydigはLH+テストステロン、SertoliはFSH
#endregion
&bold(){Philadelphia染色体陽性の2つの疾患はCMLとその逆}
#region
Philadelphia染色体を認める2つは
CMLと
Cの逆はA、Mの逆はLと考えてALL
よってCMLとALLの2つ←←106回出題(正答率93.5%)意外と悪い
CML
CMLの97%以上に慢性期、急性期を通じて陽性である。(ALLはその一部で陽性)
Philadelphia陰性のCML(主に小児型)は特に予後が悪い。
(ALLのPhiladelphia陽性(+)はALLの予後不良因子の一つ)
Ph(+)、NAP↓↓、VitB12↑、好塩基球↑、脾腫は鉄板で暗記。
VitB12↑:WBC崩壊により正常の5~6倍に↑
白血病裂孔(-)
白血球数↑↑↑、
赤血球→ or ↓
血小板数↑
NAP↓↓
#endregion
&bold(){West症候群の薬は、ウェストバックで。(BAC:ビタミンB6、ACTH、クロナゼパム)}
#region
West症候群が悪化するとLennoxになるのでLennox症候群ではクロナゼパムもいけると思いました と。
Westってクロナゼパムとバルプロ酸だったらクロナゼパムの方が一般的なの?
ぐぐったらACTHの筋注の効果が42~87%
バルプロ酸が20~50%、クロナゼパムが12~26%と出ていた。
一般的には「全部バカ」で覚える。
全般性発作は、バルプロ酸ナトリウム
部分発作は、カルバマゼピン
#endregion
&bold(){CD4/CD8はサルコイドー4スと過敏性8い炎で}
#region
CD4/CD8について
サルコイドー4ス・・・上昇
過敏性8い炎・・・低下
リンパ球↑
CD4 >> CD8 サルコイドーシス、ベリリウム肺、農夫肺
CD4 << CD8 夏型過敏性肺臓炎、BOOP
BOOP: 閉塞性細気管支炎性器質化肺炎
bronchiolitis obliterans organizing pneumonia
サルコイドーシスは「サルは4つんばい」で覚えた
夏は8月、だから夏型では8が上がるって覚えた。
過敏性8臓炎、差し歯(Ⅲ.Ⅳ型、CD8)
#endregion
&bold(){サルコイドーシスで上がるものは? LCCのGAL}
#region
LCCのGAL
ちなみにLCCというは格安航空のことな
リゾチーム
カルシウム
CD4/8
ガンマグロブリン
ACE
リンパ球
全部頭文字一つで暗記、ゴロ本は意外と思い出す時に苦労するけど頭文字一つなら簡単に覚えられる
#endregion
&bold(){体位変換で変わるホルモンはRCA}
#region
RCA
レニン
カテコラミン
ADH
#endregion
&bold(){}
#region
#endregion
2013-04-10T10:38:09+09:00
1365557889
-
小児科
https://w.atwiki.jp/105kokushi/pages/29.html
更新日時 &update()
&bold(){問題1}
先天性風疹症候群によく見られる心疾患は?3つ選べ。
①動脈管開存症
②末梢肺動脈狭窄
③心房中隔欠損
④完全大血管転位症
#region
&bold(){解答}
1、2、3
&bold(){解説}
妊娠母体が12週までに風疹に罹患すると、胎児の種々の臓器からウイルスが分離される。
胎児の心疾患として、動脈管開存症、末梢肺動脈狭窄、心房中隔欠損の頻度が高い
参照 心臓・脈管 問題34
http://www35.atwiki.jp/105kokushi/pages/16.html
#endregion
&bold(){問題2}
次のうち、伴性劣性遺伝の形式をとらないものはどれか。
1 Bruton型無γグロブリン血症
2 重症複合型免疫不全症(SCID)
3 Wiskott-Adrich症候群
4 毛細血管拡張性失調症
5 慢性肉芽腫症
#region
&bold(){解答}
4
&bold(){解説}
1 伴劣。Bcell機能不全。全Ig↓。
2 常劣or伴劣。Bcell+Tcell分化障害。ADA欠損症は常劣。
3 伴劣。Bcell+Tcell機能不全。triasは下痢、出血傾向(Plt↓)、アトピー湿疹。IgM↓。
4 常劣。Bcell+Tcell機能不全、小脳失調、血管拡張症。IgA↓。
5 伴劣or常劣。食細胞の殺菌能障害→カタラーゼ産生菌に感染。NBT検査(-)
ゴロ
ブルトンは男だからウィスキーとマン○が好き。
Bruton 伴劣 Wiskott 慢肉 SCID
ついでに
DiGeorge症候群
遺伝形式不明。第3、4鰓弓発生異常(胸腺&副甲状腺↓)。
CATCH22(心奇形、特異顔貌、胸腺低形成、口唇口蓋裂、低Ca血症)
Chediak-Higashi症候群
常劣。好中球、Plt、メラニン細胞の細胞内顆粒異常→遊走能&殺菌能↓、出血、色素脱失。
巨大ペルオキシダーゼ陽性顆粒
#endregion
&bold(){問題3}
髄膜炎の起炎菌を頻度ごとに示せ。
#region
&bold(){解答}
①新生児=大腸菌orGBS
②乳幼児=インフル桿菌>肺炎球菌
③他は肺炎球菌>髄膜炎菌
&bold(){解説}
語呂は知らんが、
①と③をしっかり暗記して、
①→③に移行する間の②にインフル桿菌が仲介
みたいな感覚で憶えている。
加えて、リステリアと黄ブ菌は免疫力が弱いと感染
すなわち、新生児や高齢者に感染 と解釈すると
以下の表の辻褄が大体合う。
新生児:大腸菌、GBS>リステリア>黄ブ菌
乳幼児:インフル桿菌>肺炎球菌
学童~成人:肺炎球菌>髄膜炎菌>インフル桿菌
高齢者:肺炎球菌>髄膜炎菌>リステリア
compromised host:黄ブ菌
#endregion
&bold(){問題4}
3歳4か月の男児。
昨夜自宅で転倒し右半身を強打したとのことで、日中母親に連れられ来院した。
来院時所見:身長83.1cm、体重7.0kg。体温35.4℃、血圧82/52mmHg、脈拍59回/分、整。
ぐったりした様子で、話しかけても言葉を発しない。
右前額部、左側胸部、右大腿遠位部に青紫色の内出血斑を認める。
胸部単純X線写真で左第6肋骨に骨折線を認める。
胸郭の動揺や肋骨の転位を認めない。
誤っているのはどれか。
a Kaup指数は低値である。
b 正常より低値である。
c 現時点で骨折の観血的整復は不要である。
d 胸郭バンド固定を行う。
e 母親に栄養指導を行い帰宅させる。
#region
&bold(){解答}
e
&bold(){解説}
<解説>
小児の肋骨を見たら、それだけでも必ず虐待を疑う必要があります。
<症例考察>
・夜間に骨折をきたすほどの外力を受けたのに、翌日受診した
・母親が「右半身を強打した」と言っているのに左半身にも外傷がみられる
・肋骨骨折
・低身長(83.1cmは-2SD以下)、Kaup指数10.1(基準15~19)
低い血圧(基準値90/60mmHg以上)→低栄養?
→虐待ではないか?
皆さんのおっしゃるとおり、eが誤りです。
今回の症例では虐待かどうか確定できませんが、低栄養に肋骨骨折もあり
虐待が強く疑われるため、その時点で通告する義務があります。
医師が抱くのは「疑い」でよく、確定判断を行うのは児童相談所であり
医師でないという点がポイントです。
そして帰宅がダメという判断ですが、実はこれ、少し難しいです。
「虐待が疑われるから引き離すため」だけだと少し弱いです。
虐待疑い例発見時の対応については、日本小児科学会の正式なガイドラインがあります。
http://www.jpeds.or.jp/guide/project.html#2
この (14) 初期対応 を見るとわかる通り、
「低栄養で輸液が必要」
「治療の必要のある病態が複数存在する」
などが入院の適応要件とされています。
つまり、虐待が疑われる例で必ずしも入院が必須というわけではないということです。
この症例では重篤な栄養障害が存在し、かつ肋骨骨折もみられ、
生命の危険が差し迫っていることから入院治療の必要があります。
これらの状況でないと、親を納得させるのに困難が伴うという面もあります。
警察への通報が必要なのは 1. 死亡 2.意識不明 3.手術を要する 4.その他重症例 です。
今回の例を4. に含めるかは議論の余地があると思いますが、
明らかに1~3に該当せず4.も微妙ということであれば、
まずは入院させたうえで、児童相談所の助言を仰ぐべきと思われます。
<最後に、選択肢ごとの解説>
a Kaup指数=10.1と著明な低値です。
b 幼児の血圧の基準値は概ね90/60mmHg以上といわれており、やや低値です。
「小児低血圧」については明確な基準が存在しないようです。
まずい選択肢でした。申しわけありません。
c、d frail chestや骨転位がない場合、肋骨骨折はバンド固定で治療します。
&bold(){出題者コメント}
ということで、正答を選ぶこと自体は簡単だったと思います。
「3歳だと成長はどうだったっけ?」
「小児の肋骨骨折はそれだけで虐待を疑う所見」
「返してはいけない状況は何なのか?」
「警察への通報はどうか?」
といったことを思い出すきっかけになってくれればと思い出題しました。
#endregion
&bold(){問題5}
生後20日、在胎41週、出生体重3320g。Apgar9点。母親は生来健康。
クレチン症の症状(臍ヘルニアは認めない、四肢の運動は活発)はないが、
生後5日の新生児マススクリーニングでTSH高値を指摘され、
生後12日に産科で再検査を受けたところ、TSH12.0μU/ml(基準0.2~4.0)、FT4 1.5ng/dl(基準0.8~2.2)。
専門医に紹介された。
まず行うのはどれか?1つ選べ。
①甲状腺機能検査
②甲状腺超音波検査
③甲状腺シンチグラフィ
④母親の甲状腺機能検査
⑤サイロキシンの投与開始
出典:100I2
#region
&bold(){解答}
1(正答率:32%の難問)
&bold(){解説}
解説によると
新生児マススクリーニングでは、生後5~7日目に産科で採血された検体
(新生児の足底を少し切り、しみ出る血液をろ紙で染みこませたもの)を
検査センターに送るとTSHとFT4を測定後判定する。
異常値が出ると、同じ要領で産科で再検査を行う。
再検査でも異常と判定された場合には、専門の小児科医療機関に紹介される、とある。
2回ともTSHとFT4しか、検査してないから、
専門医が本当に甲状腺機能低下が生じているか
血液検査してTSH,FT3、FT4などを調べる と書いてある。
新生児のマススクリーニングでTSHが高値を示した場合の対処法
TSH30μU/ml以上
yes→クレチン症としてサイロキシンの投与開始
no:→A、Bへ
………①大腿骨端骨が出現していない場合
| ②臨床チェックスコアが1点以上の場合
A| ③再採血TSHが20以上の場合
| ④再採血TSHが15以上20未満だが、初回値より上昇の場合
………⑤甲状腺超音波検査が異常の場合
B Aの①~⑤を満たさない場合→経過フォロー
(注)臨床チェックスコア
①遷延性黄疸 ②便秘 ③臍ヘルニア ④体重増加不良 ⑤皮膚乾燥
⑥不活発 ⑦巨舌 ⑧嗄声 ⑨手足の冷感 ⑩小泉門の開大
#endregion
&bold(){問題6}
生後3週の男児。5日前から哺乳ごとに嘔吐が起こるので来院した。食欲は良好で、
下痢はなく、排便は3日に1回である。皮膚は乾燥し、ツルゴールは低下しているが、
尿量は保たれている。血清生化学所見:Na140・K3・Cl89・動脈血pH7.51
(1) 本疾患で認められる所見はどれか。3つ選べ。
①Dance徴候 ②右季肋部オーリブ大腫瘤 ③遷延性黄疸 ④貧血 ⑤蠕動不穏
(2) まず行うべきはどれか。1つ選べ。
①単純胸部XP ②単純腹部XP ③腹部超音波 ④腹部造影CT ⑤催吐
(3) 治療として誤っているのはどれか。2つ選べ。
①硫酸アトロピン ②K製剤 ③乳酸リンゲル液 ④ハルステッド術 ⑤ブドウ糖液
#region
&bold(){解答}
(1)235
(2)3
(3)34
&bold(){解説}
(1)
25は当然皆さん知っての通りですが、その理由は判っていませんが遷延性黄疸を
呈することもあるそうです。まぁ、国試的にはでないでしょうが、知らなかった
ので敢えて問題にしてみました。ふ~んって感じで軽く聞き流してください。
(2)
これはもはや常識ですね。昔は造影で診断することも多かったそうですが。
(3)
4のひっかけもどきにはさすが皆さん引っかかりませんね。
乳房切除術のハルステッド術と名前が紛らわしく、確認のために出題しました。
硫酸アトロピンは保存療法として用いることがあり、奏効率は高いとありました。
なお、問題文中に「尿量は保たれている」とありますが、保たれていない場合には、
K製剤は投与してはいけません。
#endregion
&bold(){問題7}
1歳の男児。持続する下痢と皮疹とを主訴に来院。母親の妊娠・分娩歴
には特記すべきことはない。母乳分泌が不十分で人工栄養で育てられた。
6ヶ月ころから水様性の下痢をきたすようになり体重増加不良となった。
ミルクアレルギーを考え、治療乳を試みたが下痢は改善しなかった。
1就前から口周囲と指に皮疹が出現した。
口周囲の写真を次に示す。(口周囲に皮疹が認められる。
皮膚炎は紅色局面を認め、一部びらんを呈している)
①銅
②鉄
③亜鉛
④セレニウム
⑤高級不飽和脂肪酸
#region
&bold(){解答}
:③ 正答率72%
&bold(){解説}
離乳期に出現する慢性下痢、肢端部や開口部に見られる皮疹より
腸性肢端皮膚炎を考えてゆく。
×①銅の欠乏によって歩行障害、関節腫大などの腎障害や造血障害などが生じる。
×②鉄欠乏によって貧血が生じる。
○③このような皮膚症状が認められるのは亜鉛不足が考えられる。
×④長期の経腸栄養時などのセレニウムの不足によって心筋症が生じる。
×⑤高級不飽和脂肪酸であるリノール酸とリノレン酸不足で
成長障害・血小板減少症・脱毛症や魚鱗癬を引き起こすことがある。
診断:腸性肢端皮膚炎
腸性肢端皮膚炎:乳児期早期から離乳期に発症する亜鉛欠乏が原因で
難治性下痢、皮疹、脱毛(trias)などを呈する。
先天性と後天性がある。
後天性では比較的軽度なものが多く、一時的に亜鉛を補充することで
症状は軽快し、生涯にわたる亜鉛治療は必要ない。
1983年より治療乳には亜鉛が付加されており、
亜鉛不足になることは少ない。
#endregion
&bold(){問題8}
4歳男児。5日前から38度以上の発熱が持続したため来院。手足の腫脹が明らかで
両側眼瞼結膜が充血、口唇は紅潮、亀裂が見られ、苺舌を認める。(すべて一択です)
(1) 最も考えられる診断は何か?
a. リウマチ熱 b. 若年性特発性関節炎 c. SLE d. 川崎病 e. 血管性紫斑病
(2) 本疾患で見られない物はどれか?
a. 麻痺性イレウス b. BCG接種部位発赤 c. 胆嚢腫大 d. 無痛性リンパ節腫脹 e. 血小板増加
(3) 本疾患の予後を最も規定する因子があった場合に長期投与すべき治療薬はなにか?
a. ペニシリン b. γグロブリン c. ステロイド d. アスピリン e. NSAID
(4)川崎病疑いで投薬治療続けてる最中にインフル罹患したときって治療どうするんやろうね。
出典:スレ5 382氏自作
#region
&bold(){解答}
(1)d (2)d (3)d
&bold(){解説}
(1)
4歳という年齢・5日以上の発熱・手足の腫脹(硬性浮腫)・結膜充血・口唇紅潮・苺舌
より川崎病を疑うことは容易でしょう。正確には診断基準を満たしてはいませんが、
他の疾患より疑わしいといえるでしょう。
【診断基準】
「リンパ節腫脹・不定形発疹と上述の4つを併せて6つのうち5つ必要」
or「6つのうち4つと心エコー・心血管造影で冠動脈瘤があり、他の疾患を除外」
(2)
マニアックな選択肢ですが、麻痺性イレウス・BCG接種部位発赤・胆嚢腫大・
血小板増加などは来たします。リンパ節腫脹は有痛性かつ非化膿性というのが
ポイントです。なお、BCG接種部位発赤は臨床的に診断の手かがりになることが
多いようです。ほかにも、膜様落屑・冠動脈瘤・心嚢液貯留なども見られます。
なお、関節痛を来たすことはあまりなく、ここも他の膠原病との鑑別点になり
やすいかと思われます。
(3)
上述のとおり本症では冠動脈瘤を来たすことがあります。この病変は前下行枝に
多く、川崎病の予後を規定する最大の因子です。重症例では、冠動脈瘤が回復期に狭窄病変
のもととなって心筋梗塞を発症し突然死につながることもありますので、血栓形成の予防
としてアスピリンを投与した上で、長期のフォローが重要となります。
(冠動脈瘤が認められない場合には長期投薬の必要はありませんので、
このような問題文にしました。恣意的ですいません。)
(4)
入院させて、がっっちり管理?
もちろん入院管理なんだろうけど、アスピリン投与は中止して経過みてインフル過ぎ去るのを今か今かと待つって感じかな?
で影響ないと判断したらアスピリン投与再開ってとこかな。
国試にはそこまで突っ込んど話は出ないだろうけどさ。
ある疾患の治療が別の疾患では禁忌となりうる、その両者が重なったらどうするのかっていうのは現場では頭を悩ませそう。
他にもそういう組み合わせあるでしょ、川崎病が話題に出てたからふと気になった。
Reye症候群はインフルエンザB型、水痘ウイルス感染に続発することが多い。
インフルエンザ患者にアスピリンを使用後
(インフルエンザにはアスピリンは使用禁忌になっている)になりやすい。
<川崎病の診断の手引き>
本症は,主として4歳以下の乳幼児に好発する原因不明の疾患,で,その症候は以下の主要症状と参考条項とに分けられる.
A主要症状
1.5日以上絞く発熱
2.四肢末端の変化:(急性期)手足の硬性浮腫,掌蹠ないしは指趾先端の紅斑
〔回復期〕指先からの膜様落屑 ←←106回出題
3.不定形発疹
4.両側眼球結膜の充血
5.口唇,口腔所見:口唇の紅潮,いちご舌,口腔咽頭粘膜のびまん性発赤
6.急性期における非化膿性頸部リンパ節腫張
6つの主要症状のうち5つ以上の症状を伴うものを本症とする.
ただし,上記6主要症状のうち,1つの症状しか認められなくても,経過中に断層心エー法もしくは,心血管造影法で,冠動脈瘤(いわゆる拡大を含む)が確認され,他の疾患が除外されれば,本症とする.
B参考条項
以下の症候および所見は、本症の臨床上,留意すぺきものである.
1.心血管:聴診所見(心雑音,奔馬調律,微弱心音,心電図の変化(PR・QTの延長,異常Q波,低電位差,ST-Tの変化,不整脈),胸部X線所見(心陰影拡大),断層心エコー図所見(心膜液貯留,冠動脈瘤),狭心症状,末梢動脈瘤(腋窩など)
2.消化器:下痢,嘔吐,腹痛,胆嚢腫大,麻痺性イレウス,軽度の黄疸,血清トランスアミナーゼ値上昇
3.血液:核左方移動を伴う自血球増多,血小板増多,赤沈値の促進,CRP陽性,低アルブミン血症,α2グロブリンの増加,軽度の貧血
4.尿:蛋白尿,沈渣の白血球増多
5.皮膚:BCG接種部位の発赤・痂皮形成,小嚢胞,爪の横溝
6.呼吸器:咳嗽,鼻汁,肺野の異常陰影
7.関節:疼痛,腫脹
8.神経:髄液の単核球増多,痙攣,意識障害,顔面神経麻痺,四肢麻痺
備考1.主要症状Aの2は,回復期所見が重要視される.
2.本症の性比は, 1.3~1.5:1で男児に多く,年齢分布は4歳以下が80~85%を占め,
致命率は0,3~0.5%である.(注)
3.再発例は2~3%に、同胞例は1~2%にみられる.
#endregion
&bold(){問題9}
乳児化膿性股関節炎で正しいのはどれか。3つ選べ。
①頻度が最も高い起炎菌は大腸菌である。
②患肢を活発に動かす。
③おむつ交換時に激しくなく。
④進行例ではX線写真で病的脱臼がみられる。
⑤安静のためには下肢介達牽引が有用である。
#region
&bold(){解答}
③④⑤
&bold(){解説}
×①起炎菌は黄色ブドウ球菌が最も多く、肺炎双球菌、連鎖球菌がそれに次いで多い。
×②すべての方向に運動制限がある。
○③おむつ交換時などに激しくなく。
○④進行例では、大腿骨頭が破壊されて脱臼することが多い。
○⑤良肢位での下肢介達牽引は、病的脱臼の防止になる。
乳児化膿性股関節炎は、血行性感染により大腿骨骨頸部の骨幹端の
化膿性骨髄炎が関節内に波及して発生することが多い。
高熱を伴い、股関節を動かすと激しく泣く。
治療は、早期に十分な抗菌薬の投与と下肢介達牽引などを行う。
腫脹が強い場合には、切開排膿を行うこともある。
&bold(){出題者コメント}
骨や関節の起炎菌は、黄色ブドウ球菌が多いな。
#endregion
&bold(){問題10}
乳児肥厚性幽門狭窄症で血中濃度が低下するのはどれか?2つ選べ。
①重炭酸 ②ナトリウム ③カリウム ④クロール ⑤ビリルビン
出典:94B29
#region
&bold(){解答}
③④
&bold(){解説}
嘔吐でクロール低下はすぐ気がつきますが、その後の経路(アルカローシスを解消しようとする経路)が分かりづらいです。
(肥厚性幽門狭窄症では嘔吐が1~2週間もかけて続くため結局はアルカローシスに陥る)
肥厚性幽門狭窄症では胃内容の嘔吐により低クロール、低カリウム性アルカローシスをきたす。
まず嘔吐→低クロールでアルカローシス→腎臓でH+の再吸収、K+排泄でアルカローシス解消しようとする→低K血症
(アルカローシスに対する腎の代償によりH+再吸収、K+排泄で低K血症となる。)
初期輸液には肥厚性幽門狭窄症では、リン酸(肝で代謝されるとHCO3-になる)や乳酸の加えられた製剤を用いない。
(アルカローシスを助長してしまうため)
×①肥厚性幽門狭窄症では血中HCO3-濃度は上昇する。
×②一般にナトリウム濃度は変化しない。
○③カリウムは低下する。
○④クロールは低下する。
×⑤血中ビリルビン濃度は変化しない。
#endregion
&bold(){問題11}
2歳6ヶ月の女児。歩行障害と下肢の変形とを主訴に受診した。母親の妊娠・出産歴に特記すべきことはない。
7ヶ月までは母乳で育てられ順調に成長していた。
母親は患児を祖父に預けて農作業をしていた。祖父は病弱でほとんど外出することがなく、家の中で生活していた。
患児は1歳頃から肘をついて這っていた。
1歳6ヶ月頃から背部が突出する変形がみられ、さらに下肢の変形を伴い、歩行できないため受診した。
下肢の写真(A)と手根骨X線写真(B)とを次に示す。
(A:長幹骨は彎曲しO脚の所見が認められる。B:橈骨骨端の杯状変形(盃状陥凹)cuppingが認められる)
この疾患の血清で低値が予想されるのはどれか?2つ選べ。
①リン ②25-(OH)-D3 ③クレアチニン ④副甲状腺ホルモン ⑤ALP
出典:98D52
#region
&bold(){解答}
①②
&bold(){解説}
診断:ビタミンD欠乏性くる病
ビタミンDは小腸でのカルシウム、リンの吸収、尿細管からのリン再吸収に関与し、血清カルシウム値を調節する。
7-デヒドロコレステロール→紫外線、or食事摂取でVitD3→肝臓で25-(OH)-D3→腎臓で活性型の1α,25(OH)2-D3
○①リンの吸収が阻害され血清リン値は低下する。
○②25-(OH)-D3は日照不足環境で低下する。
×③クレアチニン値は変化しない。
×④ビタミンD欠乏性くる病では胃や腸管のCa供給も低下し、PTH分泌は亢進する。
×⑤血清ALPは上昇する。
日光浴不足、ビタミンD吸収障害、肝障害や腎障害による活性型ビタミンDへの変換が行なわれない場合などに、
ビタミンD3が欠乏し、カルシウム、リンの吸収が進まないことによる骨のカルシウム沈着障害が発生し、
くる病、骨軟化症、骨粗鬆症を引き起こす。
くる病では、原因が低リン血症性かビタミンD欠乏性かを考える。
#endregion
&bold(){問題12}
神経芽細胞腫について正しいのは?
a10歳以降の発生が最も多い
b患者の自覚症状により発見されることが多い
c硬い腫瘤として触知される
d眼球後退が生じる
e腹壁の皮下出血が生じる
#region
&bold(){解答}
c
&bold(){解説}
神経芽細胞腫は小児癌の8%を占め、脳腫瘍を除く小児悪性固形腫瘍の中で
最も頻度が高い。
本腫瘍は胎生期の神経幹由来で副腎髄質や交感神経節から発生する胎児性腫瘍である。
検査所見では尿中カテコラミン及びその代謝産物であるVMA、HVAが増加。
1歳未満に最も多く、10歳以降の発生は稀。
他の小児癌と同じく、特異症状には乏しく腫瘍が進展してから家族や医師により偶然
発見されることが多い。腹部や頸部で硬い腫瘤として触知される。
骨転移による眼球突出や眼瞼周囲の皮下出血が特徴的である。
1歳未満の発症で、n-myc遺伝子増幅がなければ予後は一般に良好である。
#endregion
&bold(){問題13}
生後7週の乳児、高度の脱水により血圧低下、循環血量減少性ショックにて死亡。剖検にて両側副腎の過形成がみられた。
この乳児の病態はホルモンの合成障害に起因すると考えられる。そのホルモンは以下のどれか。
a.アルドステロン
b.アンジオテンシン
c.ADH
d.心房性ナトリウム利尿ペプチド
e.レニン
出典:スレ20 385氏
#region
&bold(){解答}
a
#endregion
&bold(){問題14}
X劣の遺伝形式の奴を選べ
a.DiGeorge症候群
b.Wiskott‐Aldrich 症候群
c.筋緊張性ジストロフィー
d,副腎白質ジストロフィー
e.福山型ジストロフィー
出典:スレ23 728氏
#region
&bold(){解答}
bd
#endregion
&bold(){問題15}
乳児にハチミツを与えるべきでない理由は?
a.核黄疸の原因にから
b.HBVの原因になるから
c.成人T細胞白血病(ATL)の原因になるから
d.ボツリヌス菌が含まれることがあるから
e.炭疽菌が含まれることがあるから
出典:スレ25 367氏
#region
&bold(){解答}
d
#endregion
&bold(){問題16}
小児の腹痛の原因として最も多いのはどれか。
a 便秘症
b 胆嚢炎
c 腸重積症
d 急性虫垂炎
e 鼠径ヘルニア
出典:100E-36
#region
&bold(){解答}
a(正答率66%)
#endregion
&bold(){問題17}
6歳の男児。自閉症疑い。今後行う検査として正しいのは?
a:WAIS
b:MMSE
c:BPRS
d:WISC
e:Hamiltonうつ病評価尺度
出典:106回スレ3 700氏
#region
&bold(){解答}
d
#endregion
&bold(){問題18}
同量の牛乳より母乳のほうが多く含まれているものを全て選べ。
a飽和脂肪酸
bアミノ酸
c鉄
d乳糖
eタンパク質
出典:スレ8 959氏
#region
&bold(){解答}
正解:dのみ
&bold(){解説}
母乳>牛乳…乳糖、不飽和脂肪酸、ビタミン(K除く)
母乳<牛乳…タンパク、ミネラル、ビタミンK、飽和脂肪酸
母乳=牛乳…鉄、カロリー、脂肪
#endregion
&bold(){問題19}
正しいものを4つ選べ。
a小児健診は1才半健診と2才健診がある
b 水痘ワクチンとムンプスワクチンが混ざった混合ワクチンが存在する
c 食物アレルギーで1番多いのは卵である
d ポリオは接種後は数日から数週間は排菌する
e 手足口病は感染後は数週間は排菌する
出典:
#region
&bold(){解答}
正解:bcde
&bold(){解説}
×a は1才半と3歳です
○b は任意接種なんですが町の小児科にはあたり前のようにあります
○c の卵が1番
○de は両方とも便から排菌します
大事な話ですがポリオは経口接種ですから吐いてしまう子供もいるので
接種後は30分くらい様子を見ます
eは今のはやりですから注意です
#endregion
&bold(){問題20}
【92A18】
3歳児の発達のチェックポイントとして用いられるのはどれか。3つ選べ。
a.なぐり書きをする
b.人見知りをはじめる
c.片足で立てる
d.靴をはける
e.自分の名前を言える
【88A41】
3歳児の精神運動発達の目安として適切なのはどれか。3つ選べ。
a.三輪車をこぐ
b.円をまねて描く
c.靴のひもを結ぶ
d.10個のものを数えられる
e.自分の名前が言える
【99D64】
3歳0ヶ月児で正常なのはどれか
a.頭囲が42cmである
b.身長が80cmである
c.乳歯が生えそろっている
d.自分の名前が書ける
e.1日の睡眠時間が15時間である。
#region
&bold(){解答}
正解:
92A18:cde
88A41:abe
99D64:c
&bold(){解説}
88A41:abe
○b.2歳で円をまねて描くことができるようになる。
○d.3歳で3個数える。10個のものを数えられるのは4~5歳。
#endregion
&bold(){問題21}
正しいものを2つ選べ。
a:麻疹の発疹は融合傾向がある。
b:風疹は発疹消退後に色素沈着を残す。
c:水痘は俗に言う「おたふくかぜ」である。
d:突発性発疹は解熱とともに発疹が現れる。
e:ヘルパンギーナは通常高熱はなく、対症療法で十分である。
#region
&bold(){解答}
正解:ad
&bold(){解説}
○a 麻疹の発疹は融合傾向がある。
×b 風疹は色素沈着を残さないのは有名。
×c 水痘は俗に言う「みずぼうそう」である。
流行性耳下腺炎=おたふくかぜ=ムンプス。
○d 突発性発疹は解熱とともに発疹が現れる。
×e ヘルパンギーナは突然の39度以上の高熱が特徴のひとつです。
#endregion
&bold(){問題22}
G100 新生児のマイクロバブルテストに用いるのはどれか.
a 唾液
b 胃液
c 尿
d 糞便
e 血液
出典106スレ12 970氏
#region
&bold(){解答}
正解b
&bold(){解説}
小泡沫安定性試験(マイクロバブルテスト)がある。
これは、サーファクタントが直径15μm以下のマイクロバブルを安定させることを利用したもので、100倍の顕微鏡下において、
羊水では5/mm2未満,胃液では10/mm2未満のweakであれば、ほぼ確定診断となる。
新生児呼吸窮迫症候群(肺未成熟による新生児呼吸不全)の診断に使われる。
1,500g未満の極低出生体重児
早期産児(とくに32週未満; 肺サーファクタントの産生はおおむね34週以後)
母体糖尿病
帝王切開児
また、動脈管開存症(PDA)の併存が高頻度で見られる。
#endregion
&bold(){問題23}
99E63 Turner症候群について正しいのはどれか.
a 高齢出産の児に多い.
b 出生時に筋緊張低下を示す.
c 中手骨の短縮を認める.
d 低ゴナドトロピン性性腺機能低下症を示す.
e 低身長に対して成長ホルモンは無効である.
出典106スレ13 444氏
#region
&bold(){解答}
正解:c
&bold(){解説}
ターナー症候群:
性腺機能不全によるゴナドトロピン高値が特徴的である。
成長ホルモン,女性ホルモンが治療に用いられる。
原発性無月経で産婦人科医を訪れることが多い。表現型は女性型であるが,第二次性徴は不良である。
腟は正常,骨盤腔内には小さな子宮と子宮から連続する索状性腺を有している。
性ホルモン負荷に反応し,消退性出血を来し,治療はカウフマン療法を主体とする。
ターナー症候群では第4中手骨の短縮が起こる
ターナー症候群:性腺発育不全,翼状頸,外反肘,低身長を4主徴とする性染色体異常症候群。
四主徴のほか,新生児期の手足のリンパ浮腫,被髪部低位,西洋鎧状の胸郭,黒子が特徴で,先天性心奇形・腎奇形がしばしば合併する。
心奇形では,大動脈縮窄症,肺動脈狭窄,心房中隔欠損,心室中隔肥大が特異的である。
#endregion
&bold(){問題24}
脳性麻痺について正しいもの2つ。
a痙直性麻痺の児の下肢は外旋、底屈している。
b錐体外路型麻痺をきたすのは正産児に多い。
c生涯を通して症状は不変的である。
d脳室周囲白質軟化症は痙直性麻痺の原因となることが多い。
e治療としては装具装着が最も重要である。
出典106スレ16 341氏
#region
&bold(){解答}
正解:bd
&bold(){解説}
×a下肢は内旋、底屈
○b
×c症状は変化していく
○d
×eまず理学療法を行い、拘縮を防ぐ
早産→PML→痙性麻痺
正規産→錐体外路型
は覚えておいて損はない
#endregion
&bold(){問題25}
100I-5 10か月の乳児。母親が発達の遅れを心配して来院した。在胎38週、自然分娩で出生。
定頸5ヶ月、坐位9ヶ月、寝返りはするがはいはいはできない。
この児に対する発達の評価に適しているのはどれか。2つ選べ。
a.Moro反射
b.Landau反射
c.Babinski反射
d.手掌把握反射
e.パラシュート反射
出典106スレ16 413氏
#region
&bold(){解答}
正解:be
&bold(){解説}
10か月なら所謂姿勢反射の評価をすべき
101回に類題が有ったはずなので比較的出やすいかも?
正答率は70%
a.Moro反射は3、4ヶ月で消えます
c.錐体路症状の把握のため用いられる反射で、発達の評価には使わない。
d.4、5ヶ月で消失
○b。Landau反射(ランドー反射)
児を水平に抱いた状態で顔を上げると体幹、下肢が伸展する。
中脳レベルの反射であり、10ヶ月で陰性であれば病的である。
大体、生後3ヶ月~24ヶ月の間に出現してくる。(平均して6ヶ月で認められるようになる)
その後は、一生認められる。
○e。パラシュート反射
水平位にして、突然頭を下げると腕が伸びて身体を支えようとすること。
生後8ヶ月~で、その後は終世認められる。
大脳皮質~中脳レベルの神経反射の合成された反応と考えられている。
この反射がみられない時は神経成熟の遅れや脳障害が疑われる。
#endregion
&bold(){問題26}
麻疹罹患学童の出席停止期間の基準はどれか。正答率は85.5%
a.解熱するまで
b.発疹が消失するまで
c.特有の咳が消失するまで
d.解熱後3日を経過するまで
e.発疹消失後3日を経過するまで
出典106スレ16 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:d
&bold(){解説}
麻疹の二峰性の熱型を考慮してると覚えよう
<出席停止期間>
麻疹:解熱後3日を経過するまで
インフルエンザ‥解熱後2日 →平成24年1月より発症後5日に変更になった。
百日咳‥特有の咳が消失するまで
流行性耳下腺炎‥耳下腺の腫れが引くまで
風疹‥発疹が消失するまで
水痘‥発疹がかさぶたになるまで
咽頭結膜熱‥主要症状消失後2日
結核‥医師により感染のおそれがないと認められるまで
#endregion
&bold(){問題27}
100G100 新生児のマイクロバブルテストに用いるのはどれか.
a 唾液
b 胃液
c 尿
d 糞便
e 血液
出典106スレ18 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:b
&bold(){解説}
#endregion
&bold(){問題28}
新生児低血糖でみられないのはどれか2つ選べ
a無呼吸
b発汗
c頻脈
dチアノーゼ
e異常な泣き声
出典106スレ18 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:bc
&bold(){解説}
単純に無呼吸発作の症状を聞いているんだと考える
無呼吸発作はチアノーゼ・徐脈・無呼吸がtrias
もちろん呼吸がおかしいから泣き声は異常になる
というわけで続発性無呼吸発作の主な原因一覧
中枢神経系の異常(頭蓋内出血、仮死、先天異常など)
感染症(敗血症など)
代謝系の異常(低血糖、低Ca血症、低Na血症、高アンモニア血症など)
呼吸器系の異常(上気道閉塞、肺炎など)
消化器系の異常(胃食道逆流など)
新生児低血糖は交感神経の機能低下で考えていいと思うけどな。
代償できないから、頻脈や発汗などの症状がでないと考える
小児は糖新生できるだけの貯蓄がないからすぐにエネルギー不足になり、
遊離脂肪酸の分解でケトン体もでるし、
エネルギー不足に一番弱い中枢神経の症状であるけいれんや嘔吐がでてくる。
a,dの選択肢は積極的に選べるやつじゃないよね
#endregion
&bold(){問題29}
異常はどれか
a幼児期Kaup指数16
b学童期Rohrer指数150
c学童期肥満度25
d成人BMI21
出典106スレ18 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:c
&bold(){解説}
正常値
Kaup指数15以上19未満
Rohrer指数110以上160未満
BMI:18.5~25
肥満度
幼児期15%以上
学童期以降20%以上
を肥満とする
………………………………………………………………………………………………………………………
Kaup指数(BMI):{体重(g)/身長2(cm)}×10
主に乳幼児の肥満判定。
19以上を肥満傾向
Rohrer指数={体重kg/(身長m)3}×10
(ローレル指数)
学童期小児の肥満判定。
160以上を肥満傾向
肥満度:{(実測体重-標準体重)/標準体重}×100
幼児は+15%以上を肥満
学童以降は+20%以上を肥満
BMI(Body mass index)=体重(kg)÷身長(m)2
肥満:25以上
正常:18.5≦[]<25
やせ:18.5未満
#endregion
&bold(){問題30}
最も早期に症状が現れ、治療しないと死亡するものはどれか。
a Crigler-Najjar症候群
b Gilbert症候群
c Dubin-Johnson症候群
d Rotor症候群
e 該当なし
出典106スレ22 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:a
&bold(){解説}
正解は
a!
光線療法とか血漿交換をしないと核黄疸でやばいことになりますね。あぶないです!
放置していたら乳児期に死亡します。
他の3つは特に治療不要です。
Crigler-Najjar(クリグラー-ナジャー)症候群
非抱合ビリルビン性体質性黄疸の1つ
家族性の高度の高間接ビリルビン血症をきたし,放置すればほとんどは核黄疸をきたして死亡する.
きわめてまれな疾患で,常染色体劣性遺伝をする.
【病態生理・病理】
肝細胞のUGT1A1活性が欠損している.胆汁中にビリルビンはほとんど排泄されない.
肝組織像はほぼ正常である.
(臨床所見・検査所見)
生後3日以内に高度の高間接ビリルビン血症(血清ビリルビンは通常20~45mg/dl)をきたす.
大部分は生後1歳ごろまでに核黄疸をきたして死亡するが治療により思春期ごろまで神経症状を発現せずに成長し得る症例もある.
便ウロビリン体は著明に減少
#endregion
&bold(){問題31}
問1 川崎病について正しいのはどれか.3つ選べ.
a 原因は不明である.
b 高血圧を認める.
c 血小板が減少する.
d 合併症に冠動脈瘤がある.
e 免疫グロブリン製剤が有効である.
問2 川崎病でみられるのはどれか.3つ選べ.
a 5日以上続く発熱
b 眼球結膜の充血
c 化膿性の頸部リンパ節腫脹
d 血小板数の減少
e 赤沈の亢進
問3 頸部リンパ節腫脹をきたしやすいのはどれか.
a 滲出性中耳炎
b アレルギー性鼻炎
c アフタ性口内炎
d ヘルパンギーナ
e 川崎病
出典106スレ22 ??氏
#region
&bold(){解答}
正解:ade、abe、e
&bold(){解説}
問1は93B94、問2は88B92、問3は99E15でした
川崎病はここ2年間出題されてないので、今年来るかもしれないね
皮膚変化として、急性期には手足の硬性浮腫、紅斑がみられ、
回復期には爪皮膚移行部からの膜様落屑がみられる。←106回D26出題
#endregion
&bold(){問題32}
[100B67改題] chronic granulomatous diseaseで感染の原因となりやすいのはどれか。2つ選べ。
a Listeria monocytogenes
b Mycobacterium tuberculosis
c Pseudomonas aeruginosa
d Staphylococcus aureus
e Streptococcus pneumoniae
#region
&bold(){解答}
正解:cd
&bold(){解説}
カタラーゼ産生菌はダメ
dは当然○
あとはcかな?
「カタラーゼ陽性 かつ 細胞内寄生菌でない」が条件。
×a Listeria monocytogenes
×b Mycobacterium tuberculosis
は細胞内寄生菌なのでダメ(カタラーゼは確か陽性)
○c Pseudomonas aeruginosa(緑膿菌)
○d Staphylococcus aureus(ぶどう球菌)
×e Streptococcus pneumoniae
昔どっかで見かけたのですが「黄緑のダイセク」で覚えてます。
黄・・・黄色ブドウ球菌
緑・・・緑膿菌
ダイ・・・大腸菌
セ・・・セラチア
ク・・・クレブシエラ
どこかで見て覚えたのは、 「マン肉は、大きな黄緑くれ」
(大腸菌、黄色ブドウ球菌、緑膿菌、クレブシエラ)
慢性肉芽腫症 chronic granulomatous disease;CGD
伴劣or常劣。食細胞の殺菌能障害→カタラーゼ産生菌に感染。NBT検査(-)
乳児期からみられる重症反復性細菌・真菌感染を特徴とする先天性免疫不全症であり,国内では約120名が登録されている。
生化学的には食細胞(好中球・マクロファージ)に貪食された細菌を殺菌する活性酸素産生系が障害されている。
貪食された細菌が殺菌されず細網組織内で肉芽腫が形成されることが病名の由来である。
カタラーゼ陽性でH2O2非産生性の細菌(ブドウ球菌,大腸菌,緑膿菌)・真菌に易感染性が高い。
#endregion
&bold(){問題33}
国試直前にあがった問題。
在胎33週で出生した男児。未熟児。呼吸窮迫症候群。
3日目から呼吸障害が改善したためCPAPを中止し臍動脈カテーテルを抜去し、
鼻腔栄養を開始した。生後7日目から腹部膨満が出現し、血性便が見られた。
診断はどれか。
a 真性メレナ
b 播種性血管内凝固症候群
c 新生児壊死性腸炎
d 先天性小腸閉鎖
e ヒルシュシュプルング病
#region
&bold(){解答}
正解:c
&bold(){解説}
簡単すぎたか。。
去年のマック模試何だけど、今復習してて
新生児壊死性腸炎ってなんだったかなーと思って転記してみた。
新生児壊死性腸炎Necrotizing Enterocolitis
ポイント
【1】欧米では新生児期で最も頻度の高い急性腹症であるが,日本では散見されるに過ぎない.
【2】その90%は低出生体重児である.
【3】原因は多因子とされている.すなわち低酸素血症,低血圧などが腸粘膜の虚血壊死を起こし,
さらに消化管内の細菌が腸炎を引き起こす.
【4】リスク因子として仮死,動脈管開存症,臍帯動静脈カテーテル留置,多血症など種々のものがあげられている.
急速なチューブ栄養は壊死性腸炎を起こしやすくする.
一方,母乳栄養は壊死性腸炎の頻度を下げると報告されている.
【5】腹部膨満,嘔吐または胃内容貯留,消化管出血は常にみられ,
腹部X線所見では消化管壁内ガス像,門脈内ガス像,拡張した腸管などがみられる.
#endregion
&bold(){問題34}
正常新生児で最も遅く認められるのはどれか。98G51
①吸啜反射 ②臍帯脱落 ③胎便排泄 ④生理的黄疸 ⑤生理的体重減少
#region
&bold(){解答}
正解:②臍帯脱落
&bold(){解説}
①吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)は出生時にすでに見られる。
②臍帯脱落は生後5~7日でみられる。
③胎便は出生直後~3日頃までみられる。
④生理的黄疸は出生後2~3日で出現し、4~6日でピークに達する。
⑤生理的体重減少は生後3~4日で最大となる。
#endregion
&bold(){問題35}
103G43
生後10日の新生児.在胎38週2日,出生体重2,530g.Apgarスコア6点(1分),8点(5分).
体温37.3℃.呼吸数48/分.心拍数76/分,整.収縮期血圧52mmHg.心音と呼吸音とに異常を認めない.
腹部は平坦で,右肋骨弓下に肝を1cm触知する.足底把握反射とBabinski反射とは陽性である.
異常な所見はどれか.
a 呼吸数
b 心拍数
c 収縮期血圧
d 足底把握反射
e Babinski反射
#region
&bold(){解答}
正解:b
&bold(){解説}
新生児や乳児はドドドドドと心拍数は120~160/分はあるから。
新生児と乳児の正常バイタル所見
………新生児………………………………乳児
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
120~160/分 心拍数 110~130/分
40~ 50/分 呼吸数 20~ 40/分
約3.1㎏ 体 重 約9.3㎏
50㎝ 身 長 75㎝
33㎝ 頭 囲 約46㎝
33㎝ 胸 囲 約46㎝
70/40mmHg 血 圧 80~90/60mmHg
37℃内外(出生直後) 体 温 (36℃台後半)
乳児の血圧は80~90/60mmHg
年齢による循環機能の変化
脈拍数 最大血圧 最小血圧
新生児 120~140 60~80 60
乳児 110~130 80~90 60
幼児 100~110 90~100 60~65
学童 80~90 100~120 60~70
成人 70~80 120~130 70~80
http://www9.plala.or.jp/sophie_f/nursing/pulse.html
#endregion
&bold(){問題36}
G40 8ヵ月の乳児.首がすわらないことを主訴に来院した.
在胎30週,体重1,200g,Apgarスコア3点(1分),5点(5分)で出生した.
新生児期に無呼吸と哺乳障害とがあった.両下肢は硬く,伸展し内転している.
両下肢の腱反射は亢進している.まず行う治療はどれか.
a 装具装着
b 作業療法
c 理学療法
d 排尿訓練
e 言語聴覚療法
#region
&bold(){解答}
正解:c
&bold(){解説}
ふむふむ、8ヶ月か。
自然にc理学療法でしょう。
作業療法は手
理学療法は足って割り切ると国試は点が取れるよ
こうしろうも言ってたね
#endregion
&bold(){問題37}
乳児期の心不全徴候でないのはどれか。(正答率38%)
A 多呼吸
B 発汗過多
C チアノーゼ
D 体重増加不良
E 浮腫
#region
&bold(){解答}
正解:Cチアノーゼ
&bold(){解説}
○A 心不全では低酸素血症のため、多呼吸を呈する。
○B 発汗過多は末梢循環不全(乏尿・発汗)によるショックで起こる
×C 成人の著明な心不全ではチアノーゼをきたすものもあるが、
乳児のチアノーゼの原因としては、呼吸器疾患や先天性の右→左シャントの心疾患、
特に心不全を合併しないFallot四徴症が圧倒的に多く、チアノーゼを心不全徴候と判断することはできない。
○D 乳児期の心不全では体重増加不良が認められる。
○E 乳児期の心不全では浮腫は認められる。
教科書の記載で、乳児期の心不全徴候で体重増加不良は重要な徴候のようです。
従来,うっ血性心不全(CHF:congestive heart failure)は
“心臓機能障害により静脈圧上昇と心拍出量低下をきたし
身体各組織の酸素需要に見合う血流が保持できない状態で,運動能低下,不整脈頻発,
生存率低下を招来する症候群であり,乳幼児期には体重増加不良を招来する”と定義されてきた.
#endregion
&bold(){問題}
出典:
#region
&bold(){解答}
&bold(){解説}
#endregion
2013-04-04T09:49:41+09:00
1365036581