内分泌・代謝3

更新日時 2012-10-05 09:02:32 (Fri)

問題71
52歳女性。4か月前から食欲不振と口渇とが持続するようになった。
2か月前、突然頭痛と動悸が生じ、血圧180/110mmHg、脈拍114/分及び尿糖(+)を指摘されたが、翌日、血圧は正常化していた。
来院時、甲状腺右葉に拇指頭大の硬い結節を触知する。
この患者の血液検査で異常高値を示すのはどれか。2つ選べ。
a.カテコラミン
b.カルシトニン
c.TSH
d.サイロキシン
e.プロラクチン

出典106スレ18 ??氏
+ ...
解答
正解:ab
MENⅡ型でab
解説
診断はSipple症候群
甲状腺髄様癌ではT3T4じゃなくてカルシトニンが増えることは覚えておこう

どんだけやってもMENとか思いつかん

こんな高血圧急にきたして急に治るのなんて褐色細胞腫だしそれに甲状腺とくればみえみえだろう
cdはあて馬ではなくて「甲状腺甲状腺…」って思ってるだけの人がひっかかる選択肢
「あて馬」=「まったく関係ないもの」
(急になおる高血圧を見たら→褐色細胞腫)


多発性内分泌腫瘍
MEN1型:常優 <PPP>
MEN2A型:常優(Sipple症候群) <PTA>
MEN2B型:常優 <NATO>

P(Pituitary) P(Pancreas) P(Parathyroid):PPP
P(Parathyroid) T(Thyroid) A(Adrenal):PTA
N(Nerve) A(Adrenal) T(Thyroid) O(Others):NATO
多発性神経腫、副腎褐色細胞腫、甲状腺髄様癌:マルファン症候群様体型、粘膜神経腫、節神経腫など

PPP,PTA、NATOは暗記しておく

急になおる高血圧→ A(Adrenal)→→カテコラミン
甲状腺結節=T(Thyroid)→→甲状腺髄様癌100%→→カルシトニン↑必須検査

PTAかNATOかチェックする

神経腫瘍やマルファンなどなければ→PTA
→残りは、P(Parathyroid)頻度20%→→副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone:PTH)→高カルシウム(Ca)血症,低リン血症も考慮

MENⅡ型では甲状腺髄様癌の発症率は100%であり、また悪性疾患であるためにその対応が臨床的に最も重要。
血中カルシトニンの測定は、甲状腺髄様癌の腫瘍マーカーとして有用。

MENⅠ型のガストリン産生腫瘍では,特に十二指腸粘膜下に腫瘍を認める例が多いことに注意が必要。
問題72
29歳女性。無月経と易疲労感とを訴えて来院した。
皮膚は乾燥し、びまん性の甲状腺腫を認める。
両側の乳房の圧迫により乳汁分泌を認める。
血清生化学所見:
TSH‥362μU/ml(正常0.2~4.0)、LH‥0.5mIU/ml(正常1.8~7.6)、FSH‥1.4mIU/ml(正常5.2~14.4)
プロラクチン‥64ng/ml(正常4~15)、T3‥36ng/ml(正常80~220)、T4‥1.8μg/dl(正常5~12)
エストラジオール‥8pg/ml(正常10~50)
適切な治療薬はどれか。
a.クロミフェン
b.ソマトスタチン
c.ブロモクリプチン
d.サイロキシン
e.hMG-hCG

出典106スレ19 ??氏
+ ...
解答
正解;d
解説
橋本病からの乳汁漏出性無月経だね
甲状腺機能低下症に伴う高プロラクチン血症ではブロモクリプチンは使わないんだよね

ブロモクリプチンって何に使うんだっけ?

ドパミン作動薬。
パーキンソンでも使うし内分泌系の検査でも大活躍だし先端巨大症の治療薬でもある
問題73
高脂血症の型のうち、多い型を2つ選べ。
①I型 ②II型(IIa型、IIb型) ③Ⅲ型 ④IV型 ⑤V型

出典106スレ19 ??氏
+ ...
解答
正解:②④
解説
原発性脂質異常症は全脂質異常症の 95%を占め,二次性脂質異常症は残り約5%である.
また,WHO分類別頻度では,
男性では Ⅰ型 0.1%,Ⅱa型 32.2%,Ⅱb型 20.9%,Ⅲ型 0.3%,Ⅳ型 44.6%,Ⅴ型 1.9%
女性では Ⅰ型 0.3%,Ⅱa型 53.5%,Ⅱb型 22.8%,Ⅲ型 0.3%,Ⅳ型 21.5%,Ⅴ型 1.5%である.
(Ⅱ型とⅣ型が多い)

フレドリクソン分類(高リポ蛋白血症の表現型分類)
増加するリポ蛋白質の種類により,
Ⅰ型:高カイロミクロン血症
Ⅱa型:高LDL血症
Ⅱb型:高LDL+高VLDL血症
Ⅲ型:高IDL(中間密度リポ蛋白質)血症
Ⅳ型:高VLDL血症
Ⅴ型:高カイロミクロン+高VLDL血症,の6表現型に分類される。

急性膵炎は、高カイロミクロン血症で起こるから、Ⅰ型とⅤ型で起こる。
Ⅰ型とⅤ型では,カイロミクロンの上昇により,留置して界面に浮いたようなミルク状の層ができる。
Ⅱ型とⅢ型は,動脈硬化と深く関連する。
Ⅱa型以外は,程度の差はあるが血清白濁を示す。

種類多いなぁ、覚えるのが大変だしすぐ忘れる

三苫曰1,2,4だけ覚えたらいいって言ってたよ
5は1+4だから解るよね?って
3は出ないんだろな

Ⅰ カ カイロミクロン が増加
Ⅱ L LDL
Ⅲ I  IDL
Ⅳ V VLDL
Ⅴ 海 Ⅰ+Ⅳ
ってこった
問題74
105I70 改変 亜急性甲状腺炎について正しいもの2つ
a サイログロブリンの低下
b CRPの上昇
c 抗TSH受容体抗体の上昇
d 甲状腺放射性ヨード摂取率の上昇
e 腫大部位のエコー輝度の低下

出典106スレ20 ??氏
+ ...
解答
正解:be
解説
×a サイログロブリンは上昇
○b CRPの上昇
○e 一般に炎症があると腫大部位のエコー輝度は低下する

無痛性甲状腺炎 亜急性甲状腺炎 Basedow 病 
………………………………………………………………
123I摂取率  ↓  ↓  ↑
TSHレセプター抗体 (-)※  (-)※  (+)
ドプラーエコー 血流↓ 血流↓ 血流↑
………………………………………………………………
※時に一過性に(+)
問題75
原発性アルドステロン症について誤っているものはどれか。
a Na、水の体内貯留
b 低カルシウム血症
c インスリン分泌障害
d 高血圧
e 浮腫

出典106スレ23 ??氏
+ ...
解答
正解:e
解説
浮腫はないんだって。

低カリウム血症→代謝性アルカローシス→低カルシウム→テタニー。
また、カリウムが少ないのでインスリン分泌が↓で糖尿病のリスク↑です。
(1)原発性アルドステロン症の病態

アルドステロン↑→①Na再吸収↑→細胞外液量↑→低レニン血症
  ↓                   →高血圧
  ↓
  ├→→→→→→②K排泄↑→低K血症→筋力低下、四肢麻痺
  ↓       ↓ ↓
  ↓       ↓ 尿濃縮力↓
  ↓       ↓ 低K性腎障害→多尿
  ↓       ↓
  ↓       └インスリン分泌↓→耐糖能↓
  ↓                              
  └→→→→→→③H排泄量↑→HCO3-再吸収↑→代謝性アルカローシス
               →Cl-再吸収↑

②原発性アルドステロン症(PA)の可能性が高い人
A:血中カリウムが低い(血中K↓)(注:全員が低カリウム血症になる訳ではない)
B:血圧が160/110以上(高血圧症の人の約5%がPAと多い疾患である)
C:50歳以下で比較的若い
D:降圧剤が2種類では効かない
E:40歳までに脳卒中を起こした(高い脳卒中リスク)

原発性アルドステロン症ではアルドステロンの自律性過剰分泌により、高血圧、低カリウム血症、代謝性アルカローシスなどの
ミネラルコルチコイド過剰による症状および検査所見を呈し、内分泌学的には血漿レニン活性の低下を示す。
問題76
糖尿病に合併しやすい高脂血症はどれか。2つ選べ。
a Ⅰ
b Ⅱa
c Ⅲ
d Ⅳ
e Ⅴ

出典106スレ23 ??氏
+ ...
解答
正解:de
解説
みんなすごすぎ!
おれは最近覚えたところだよ
問題77
高脂血症の型のうち、急性膵炎の起こるのはどれか。2つ選べ。
a Ⅰ
b Ⅱa
c Ⅲ
d Ⅳ
e Ⅴ

出典106スレ23 ??氏
+ ...
解答
正解:ae
解説
急性膵炎は、高カイロミクロン血症でおこるからI型とV型。
フレドリクソン分類(高リポ蛋白血症の表現型分類)
①Ⅰ型:高カイロミクロン血症
②Ⅱa型:高LDL血症
③Ⅱb型:高LDL+高VLDL血症
④Ⅲ型:高IDL(中間密度リポ蛋白質)血症
⑤Ⅳ型:高VLDL血症
⑥Ⅴ型:高カイロミクロン+高VLDL血症,
問題78
MENⅠ型でみられるのはどれか。3つ選べ。
a 下垂体腺腫
b 副甲状腺腺腫
c 甲状腺髄様癌
d 褐色細胞腫
e 膵内分泌腫瘍

MENⅡ型で血中濃度が上昇するのはどれか。2つ選べ。
a プロラクチン
b サイロキシン
c カルシトニン
d アドレナリン
e グルカゴン

MENⅡb型で主にみられるのはどれか。2つ選べ。
a 下垂体腺腫
b 副甲状腺腺腫
c 甲状腺髄様癌
d 褐色細胞腫
e 膵島腫瘍
+ ...
解答
正解:abe 、cd、cd
解説
MENは面
この顔と蝶ネクタイの図を書けば一発!!
http://www.medicmedia.com/informa/goro/20080709.html

MEN1→3P(一人で3P)PPP Pituitary adenoma,Parathyroid,Pancreas
MEN2A→PTA Parathyroid,Thyroid,Adrenal
MEN2B→NAT0 Neuromyxoma,Adrenal,Thyroid,others
問題79
SLEの活動性の指標とならないものはどれか。
a 白血球減少
b 血清補体価減少
c 抗Sm抗体高値
d 抗DNA抗体高値
e 免疫複合体高値

出典106スレ22 ??氏
+ ...
解答
正解:c
解説
DNAは反映すんだけどSmは反映しないんだよな

106回はSLEの診断で最も感度の高いものを選べ
→抗DNA抗体を選ぶ問題。
問題80
糖尿病性神経症について誤っているのはどれか。2つ選べ。
aチルトテストが診断に有用である。
b運動失調を合併する。
c低血糖症状が顕著に出現する、
d脈拍の呼吸性変化が消失する。
e動眼神経麻痺にはアルドース還元酵素阻害薬が有用である。

+ ...
解答
正解:ce
解説
単一神経障害は,眼筋麻痺や運動神経障害などの非対称性神経障害で,
急性発症するが比較的予後は良好で神経虚血が主因とされる。
多発神経障害は、主に血糖コントロールの悪化により発症する。
DPNは頻度が極めて高く徐々に進行し,疼痛によりADLが阻害される場合があり,
比較的長く症状が続き、自律神経障害は突然死の原因となりうる。

糖尿病性神経障害
自律神経障害 心拍の呼吸性変動(CVR-R)の減少は主に副交感神経障害によって起こる.加齢でも低下するがCVR-Rが2%以下なら有意である.

○aチルトテストが診断に有用である。→ベッドに寝かせて傾けてBP、HRなどの自律神経作用による変化を見る検査だから有用。
○b運動失調を合併する。 →運動失調には小脳性と非小脳性があってDMの場合は非小脳性。
×c低血糖症状が顕著に出現する→×。自律神経が障害されてるから低血糖症状は起こらない。
○d糖尿病性自律神経障害で、心拍の呼吸性変動の減少は主に副交感神経障害によって起こる.
×e糖尿病性神経障害のしびれ感には、アルドース還元酵素阻害薬(キネダック)を使用するが、
→DMによるⅢ麻痺はモノニューロパチー。だからPG製剤点滴が有効。
たしかにこのページにもDMのⅢ麻痺にはPG製剤点滴が有効とかいてある。
http://medical.itp.ne.jp/sickness/dic/encyclopedia/14-no/0377-37.html
問題81
特発性尿崩症に予想される検査所見はどれか。2つ選べ。
a高張食塩水負荷後尿浸透圧220mOsm/L
b水制限後体重3%減少時尿量 60mL/時間
c血漿浸透圧295mOsm/L
d血清ナトリウム130mEq/L
e尿中ナトリウム170mEq/L

+ ...
解答
正解:ac
解説
難しかったw。

特発性尿崩症、
血漿浸透圧と血清Na値は正常域内にあるものの,高値方向に偏り,血清Kはむしろ低下に傾く.
腎機能には著変を認めないが,多尿が長期に持続した症例では,経静脈性腎盂撮影により尿路の拡大が認められる.
水制限試験は,体重が3%減少するまで30分ごとに採尿,60分ごとに採血を続けて,
その間,飲食を禁じる試験である.
尿崩症では体重が減少しても,抗利尿反応としての尿量の減少や,尿浸透圧の上昇は認められず,
脱水の進行とともに血漿浸透圧は上昇する.
○a水制限試験では尿浸透圧は上昇しないから、正しい。
×b尿崩症では体重が減少しても、尿量の減少がないから、多量の尿が出続ける。
だから尿量が60mL/時間に減少してしまうことはない。
○c血漿浸透圧は、正常域内で高値となるから血漿浸透圧295mOsm/Lは正しい。
(血漿浸透圧の基準値は290±5mOsm/L)
×血清ナトリウムは正常値内で高値となるから、血清ナトリウム130mEq/Lでは低すぎる。
<血清電解質の基準値>
ナトリウム:135~147mEq/l、カリウム:3.7~4.8mEq/l 、クロール:99~106mEq/l
カルシウム:8.6~10.2mg/dl、リン:2.5~4.5mg/dl
<血漿浸透圧の基準値は290±5mOsm/L>
問題82
経口糖尿病治療薬について、正しいものを3つ選べ。
(2012年国家公務員総合職の薬理学の問題に選択肢を一つ追加)

a ボグリボースは、小腸粘膜上皮において二糖類から単糖類への分解を担うαグルコシダーゼを阻害する。
b ナテグリニドは、吸収が速やかなため、血糖の上昇を十分に抑制するためには食後の投与が望ましい。
c エパルレスタットは、細胞内マルチトールの蓄積を抑制することにより、糖尿病性末梢神経障害におけるしびれ、疼痛などを改善する
d グリベンクラミドは、ATP感受性K+チャネルを開口することにより、インスリン分泌を促進する。
e ピオグリタゾンは、脂肪及び筋肉における糖の取り込みを促進するとともに、インスリン抵抗性を軽減する。
f メトホルミンは、古くからあるビグアナイド系の血糖降下剤で、肝臓での糖新生抑制、末梢での糖利用促進、腸管からの糖吸収抑制の3つの作用を持つ。

+ ...
解答
正解:aef
解説
○a ボグリボース(ベイスン)は、腸管において二糖類から単糖への分解を担う二糖類水解酵素(αグルコシダーゼ)を阻害し,
糖質の消化・吸収を遅延させることにより食後の過血糖を改善する。
×bナテグリニド(スターシス)は、速効型食後血糖降下薬で、
膵β細胞のスルホニルウレア受容体を介した刺激による内因性インスリンの分泌促進により,血糖降下作用を発現する。
食後の早期インスリン分泌低下を是正し,食後血糖推移の改善,さらにはHbA1c値低下において優れた作用を示す。
服用は毎食前10分以内の直前とする。
×c エパルレスタット(キネダック)は、アルドース還元酵素を特異的に阻害し,神経内ソルビトールの蓄積を抑制することにより,
糖尿病性末梢神経障害における自覚症状及び神経機能異常を改善する。
神経が不可逆的阻害を受けていなければ有効とされているので、一定期間(4週間)使用後に、有効性につき判定が必要である。
×d グリベンクラミド(ダオニール、オイグルコン)は、主として膵β細胞のATP依存性のK+チャネルを遮断することにより、膵β細胞を刺激し,
内因性インスリンの分泌を促進し血糖降下作用を発揮する.
○e ピオグリタゾン(アクトス)は、インスリンの受容体のインスリン結合部以降に作用してインスリン抵抗性を軽減し,
肝における糖産生を抑制し,末梢組織における糖利用を高め血糖を低下させる。
○f メトホルミン(メルビン)は、膵β細胞のインスリン分泌を介することなく血糖降下作用を示す.
末梢での糖利用促進,肝での糖新生抑制,腸管からの吸収抑制の3つが血糖降下作用の主要な作用とされる。
問題83
103E23 組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。(正答率47.4%)
aカルシトニン______甲状腺D細胞
b副甲状腺ホルモン____副甲状腺主細胞
cグルカゴン_______膵島α<A>細胞
dアルドステロン_____副腎皮質束状層細胞
eテストステロン_____精巣Sertoli細胞

+ ...
解答
正解:bc
解説
×aカルシトニンは、甲状腺C細胞で産生、分泌される。甲状腺髄様癌の腫瘍マーカーとなる。
○b副甲状腺ホルモンは、副甲状腺主細胞で産生分泌される。
○cグルカゴンは、膵島α<A>細胞で分泌される。
×dアルドステロンは、副腎皮質球状層から分泌される。
×eテストステロンは、精巣Leydig細胞から分泌される。

副腎皮質は外側から球状層、束状層、網状層の3層
 球状層:アルドステロン(電解質コルチコイド)
 束状層:コルチゾール(糖質コルチコイド)
 網状層:テストステロン(特にDHEA-S)(副腎アンドロゲン)
副腎髄質からはカテコラミン(ドパミン、ノルアドレナリンやアドレナリンの総称)が分泌される。

覚え方(それぞれがあいうえお順に並ぶ)
<き→そ→も:ア→コ→テ>
テストステロンの生成・分泌
男性は睾丸から、女性は卵巣から主に分泌されるが、副腎皮質の網状層からも少量分泌される。

LeydigはLH+テストステロン、SertoliはFSH
SFの好きな人向けのゴロ
(テラ、SF)
(テストステロンはライディヒ細胞、セルトリ細胞にはFSH)

DHEA-S
男性ホルモンの中間代謝産物である。主に副腎皮質網状層から分泌され(DHEA-Sに関して性腺由来は1%程度)、
その99%以上が硫酸抱合体(DHEA-S)として存在している。
年齢で変動し思春期前に低く、思春期にピークを迎えその後斬減するが、全年齢層で男子の方が女子よりやや高値をとる。
ACTHにより分泌調節されるが、DHEAと比べ血中半減期が約6時間(DHEAの約15倍)と長いので、
著明な日内変動を認めない。
問題94
NHKのドクターGでやっていた問題。
中年歳男性。両手首の痛みを主訴に来院。退職後、家で体操したり、廊下のぞうきんがけ、
風呂の掃除などをやっていた。1年間で約20㎏体重減少が認められた。
早朝に両手首の痛みが強い。首に片手を当てて昼寝してして起きたときにも手首の痛みが強くなる。
なべなどの重い物を持つと痛みで落としてしまう。
家族と話しているうちに急に意識がなくなることもある。
最も疑われる疾患は何か?
a全身性アミロイドーシス bリウマチ性筋痛症 c関節リウマチ

+ ...
解答
正解:a
解説
○a両手首の疼痛は手根管症候群によるもので、アミロイドが手首に沈着して早朝に疼痛を訴えることがある。
また、腸管にアミロイドが沈着するため、吸収不良により体重が減少する。
心臓などにもアミロイド沈着が認められ、心不全、不整脈や意識障害を起こすことがある。

全身性アミロイドーシスでは全身倦怠感,心肥大,不整脈,肝腫大,悪心・嘔吐,下痢など多彩な症状がみられる.
巨舌,手根管症候群,多発性ニューロパチーをきたすこともある.
肝腫大はアミロイドーシス患者の24~49%に認められ,多量のアミロイドが沈着すると肝臓は硬く腫大し,
肝破裂を起こした症例もある.
腹水は14~21%の症例に認められ,多くは病気が進行した後に出現する.
黄疸を起こした症例は予後が悪い.
肝機能検査では,正常か軽度の異常がある程度のことが多い.
血清アルカリホスファターゼはしばしば上昇する.
また,高ビリルビン血症は約8%にみられる.
胆汁うっ滞を合併した症例の平均生存期間は3か月で,6か月以上の生存例は25%である.

生検組織診が確定診断になる.消化管,腎あるいは皮膚の生検により,
小血管壁や細胞間質にエオジン好性,コンゴーレッド染色で橙赤色に染まり,
緑色偏光を認めるアミロイド沈着を証明する.
消化菅の生検が一般的とか。
最終更新:2012年10月05日 09:02
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