医学総論

更新日時 2012-12-06 20:21:55 (Thu)

問題1
診療録で正しいのはどれか、一つ選べ
1.保存は初診時から5年間である
2.記載の修正時には修正液を用いる
3.診療内容ごとに行を空けて記載する
4.電子媒体での保存が認められている
5.医療機関内に保存しなければならない
+ ...
解答
4.電子媒体
解説
一見して、電子媒体での保存が認められている が正解と分かる。
保存は、最後に診察してから5年間となっている。
電子媒体などは、善良なる管理者の注意義務をすれば、火事などにそなえて
院外への持ち出し保存は認められている。

問題2
自殺の手段で最も多いのは?
+ ...
解答
縊頸
解説
解説では死亡率順位は、秋田、青森、岩手の順である と出ている。
死亡者数で山梨が一番多い。
今年の春に、ニュースで自殺の最も多い月は、3月 とやっていた。
(2011年度は5月が自殺が最も多かったと、新聞記事より)
進学、転勤、年度会計の決算期などで最もストレスが強い月とか言っていた。
平成19年度自殺について

問題3
9歳の男児。気管支喘息発作を起こして来院した。あなたが塩酸プロプラノロールを投与したところ、患者は急変し、治療のかいなく30分後に死亡した。
医師として正しい対応はどれか。
a.直ちに他の医療従事者に口止めし隠蔽工作を試みる。
b.インシデントレポートを作成する。
c.異常死届出は不要である。
d.遺族の心情へ配慮し、防ぎ得ない死であったと説明する。
e.本人の意志が明文化されていなくとも家族の同意があれば、死亡した患者の臓器提供が可能になったため、その話を遺族に直ちに話す。
+ ...
出題者コメント
ごめん。
これ俺が冗談で作っただけなんだ。
正確な答えはないんだ。
なんかそれっぽい答えが5択できたからつい出来心で書き込んでしまった。
解説
日常診療の現場でヒヤリとしたりハットしたりする経験」をインシデントという。
異常死届出は「第21条 医師は、死体又は妊娠4月以上の死産児を検案して異状があると認めたときは、
24時間以内に所轄警察署に届け出なければならない」

塩酸プロプラノロールは、
プロプラノロールはβブロッカーであり、降圧作用がある。
副作用として、心不全、徐脈、ブロック、喘息、糖尿病、閉塞性動脈硬化症の悪化を来す。
喘息患者には、使用は禁忌である。

覚え方:「(プロプラ)ノロールは脈をのろくして、血圧ものろのろ下げる」
気管支喘息発作に、塩酸プロプラノロールだすことはあり得ない。

問題4
清潔操作と無菌操作の違いは?
+ ...
解答
無菌操作とはその時の如く点滴製剤等を無菌状態(簡易的な無菌室などで)で調合したりすることです。
中心静脈栄養や抗がん剤とうを調合するとき行います。
清潔操作とは手術室や処置などを行うとき清潔野(滅菌した器具や布など)を他の部位と区別して行う操作です。
所謂 清潔手術に準ずるものと考えます。
よって一方は菌のない状態 一方は出来るだけ菌の無い状態と考えてよいと思います。

無菌操作=滅菌した物品を無菌的に取り扱う手技(滅菌操作ともいう)
滅菌→すべての微生物を死滅させるか、除去すること
清潔→物体の表面に病原微生物が付着していない状態のこと

問題5
37℃の子供をつれた母親と父親が夜間受診し、研修医Aが対応した。熱以外に所見がないことから
ただの風邪と診断した。すると、「ちょっと大丈夫なんですか?他の先生に変えてください。
なんで小児科医じゃないの?」と叫びだした。父親は黙っている。

(1)対応として適切なのはどれか?
①安心感を与えるように「大丈夫ですから任せてください」と言う
②「他の患者の迷惑になるんで静かにしてください」と言う
③静かに話を聞く
④母親が邪魔になるので診察室から出てもらう
⑤別の急患が来たので、診察を止め、そちらを優先する
⑥「申し訳ありません」と謝る。
⑦風邪であることを丁寧に説明し、納得してもらえるように十分に説得する

次の救急患者は37度の乳児で、初めてのけいれんがあったため救急受診した。
小児科を回っていない研修医Bが担当した。乳児はぐったりしている。
どうして良いか分からず、とりあえず髄膜炎の否定のために髄膜刺激症状を調べた。
首は硬いような硬くないような、曖昧な所見であった。大泉門の膨隆がある。

(2)次に行うことで正しいのはどれか?
①左右差がないか調べてみる
②母乳は飲むか/飲んだか聞いてみる
③私には無理と察知し診察室を出てトイレに隠れる
④私には無理だと判断しすぐさま上級医師に連絡する
⑤発疹がないか探してみる
⑥項部硬直を再度調べてみる

(3)上の(2)の結果、ある疾患が考え付いたがその予想が正しいかは分からない。
次に行う検査で正しいのは?
①ヘパブラスチン検査
②便潜血の有無の確認
③脳波
④髄液検査
⑤白血球減少の有無の確認

(4)この症例を振り返ったとき最初に聞いておくべきだったことは何か。
①母乳児かどうか
②発達障害があるかどうか
③発疹と発熱のタイミングはどうか
④嘔吐があったかどうか
⑤シリーズ形成があったかどうか
+ ...
解答
(1)③ (2)① (3)① (4)①
出題者コメント
自作したらとんでもない悪問になってしまいました。
解説
(1)解答:③ (95F28, 98F27参照)
これはいわゆるモンスターペイシェントに対しての正しい対応を聞いてます。
①一見良さそうですが、「大丈夫です!」と根拠もなく言うのは国試的には誤答選択肢になります。
 患者(の両親)の話に耳を傾ける=あたたかく見守るというのが患者への対応の鉄則です。
②確かにそうですが、これでは逆に患者はもっと興奮して関係性が悪化します。
③クレーマーの対応の鉄則は、話に反論せず、共感的態度を示しながら話を聞き、
 怒りがおさまり冷静になるのを待つことです。こちらも感情的にならず冷静に対応します。
 これにより患者が何を怒っているのか何を不安に思っているのかを聞きだします。
④これも悪化してしまう対応なので誤りです。
⑤これも悪化してしまう対応です。一人ひとりの患者を大切に対応しなければいけませんので、
 どのような患者かも分からず、他の医師にそちらを任せることもできると思いますので、
 目の前の患者さんに集中することが求められます。診療を切り上げる、見捨てる、別の人に託す
 などは誤答選択肢です。
⑥患者にこびるのは誤答選択肢になります。
⑦「説得」という言葉は誤答選択肢になります。


(2)~(4)は、今時の国試の診断がつかないモヤモヤ問題を作ってみました。
乳児のけいれんで何を考える?鑑別は?というのが狙いです。

乳児で「熱+けいれん」の鑑別では、主に髄膜炎と熱性痙攣があります。
しかし、ここでは37度とほぼ平熱ですので上記とともに「けいれん」を引き起こす疾患の鑑別も必要です。頭蓋内出血(ビタミンK欠乏など)もそうですし、点頭てんかん、電解質異常、Reye症候群、低血糖、ビタミンB6欠乏などがあります。

しかし、ここで「乳児はぐったりしている」とあるので全身状態が悪くさらに「大泉門膨隆」とあるので
頭蓋内病変の髄膜炎(脳炎、脳膿瘍)と頭蓋内出血が特に疑われます。
どちらも緊急性が高い疾患なのでまずこの二つを除外していきます。
乳児の髄膜炎では髄膜刺激症状は陽性のこともあれば陰性のこともあるので
陰性だからといって除外できません。よってどちらかは分からないという問題です。

髄膜炎と頭蓋内出血の最大の違いは「左右差」です。
髄膜炎は髄膜全体の炎症になりますので左右差は見られにくいですが
頭蓋内出血は片麻痺などで分かるように左右差があることが多いです。
なので①左右差を見ることが最も大事だと考えました。
②:髄膜炎でも頭蓋内出血でも全身状態が悪いので母乳は飲まなくなります。
③:禁忌選択肢
④:投げ出すのは誤答選択肢です。自分なりに所見を取り、最大の努力をして上級医師に助けを
  求めましょう。この段階で投げ出すのは早すぎます。
⑤:頭蓋内出血→ビタミンK欠乏で出血しやすいと考え、紫斑を探すのも良いかもしれません。
  しかし、頭蓋内出血=ビタミンK欠乏ではないので、正しいとは言えません。
  他の疾患でも頭蓋内出血を起こします。例えば虐待など。
  よって頭蓋出血があるのかないのかを調べた上で、
  その原因としてビタミンK欠乏を探していくという流れが正しいです。
  まずは①で髄膜炎なのか脳内出血かオリエンテーションをつけましょう。
⑥:髄膜炎があっても乳児では陽性だったり陰性だったりはっきりしないことが多いので
  髄膜刺激症状の有無にこだわる必要はありません。

(3)の解答:①                                               
(2)で左右差を見ています。しかし、これの結果が示されていませんので、
髄膜炎や脳内出血の鑑別は出来ていません。脳内出血のリスクとしては、
やはりビタミンK欠乏症が最も疑われますので、頭蓋内出血がビタミンK欠乏で
起きてるのかそれとも他の要因があるのかを知る必要があります。
→ビタミンK不足ならビタミンK投与になりますので
よってビタミンK欠乏の検査である①が解答となります。
(2)で頭蓋内出血の原因がビタミンKとは言えないという解説と矛盾するかもしれません。
ごめんなさい。
②:これもビタミンK欠乏があれば便潜血が見られるかもしれませんが、これで陽性であっても
  易出血性が疑われるだけで、本当にビタミンK不足によって引き起こされているのか
  分かりませんので①には劣る選択肢になります。
③:これはてんかんなどが疑われるときに行います。優先順位は低いです。
④:脳圧が亢進している可能性があるので禁忌選択肢になります。
  髄膜炎かもしれないこの症例では行う必要はありますが、
  脳圧が亢進していないことを確認してから行います。
  選択肢にはありませんが、脳内出血か髄膜炎かで悩んだらfirstは頭部CTです。
  それで出血の有無が分かりますし、さらに脳浮腫の程度も判断できます。
⑤:ここでは関係がありません。麻疹を連想させる選択肢でしょうか。


最後まで、髄膜炎であるのか脳内出血であるのかは分かりません。
しかし、脳内出血であればやはりビタミンK不足を疑いますので、母乳児かどうかは真っ先に
聞いておくべきことだと考えます。
②:発達障害は点頭てんかんや熱性けいれん複雑型の選択肢になります。
③:これも麻疹を連想させているのでしょうか。
④:髄膜炎でも脳内出血でも嘔吐はあり得るので、大事な質問とは言えないと思います。
  酸素化が悪いなどの所見があったら、嘔吐→誤嚥性肺炎?として聞く必要があるかもしれません。
⑤:これは点頭てんかんの選択肢です。
出題者コメント
最後まで髄膜炎か頭蓋内出血か分からないという問題でしたが、
選択肢的には頭蓋内出血を疑わせています。ビタミンK不足が原因かどうかは分かりません。
おそらく(2)で左右差を見て、左右差があったのだと思います。
よって髄膜炎よりも頭蓋内出血を疑い、次に頭蓋内出血の原因を探索するために
(3)でヘパブラスチン検査を解答とました。
(2)で左右差がなければ、どちらの疾患も疑って頭部CTを行うのが正しいですので。
それで最後に(4)でビタミンK欠乏を疑うなら母乳児かどうかを聞いておかなきゃ
注意してよっていう指導的問題という流れでした。
乳児の頭蓋内出血はビタミンK欠乏だけでなく虐待などもあるよって意味合いもあります。
悪問ですいませんでした。
問題6
以下の疾患と治療法のうち、正しい組み合わせを2つ選べ。
a:原発性胆汁性肝硬変―ステロイド
b:甲状腺機能亢進症―β刺激薬
c:気管支喘息―気管支拡張薬
d:多発性骨髄腫―MP療法
e:多発性硬化症―温熱療法

出典:
+ ...
解答
正解:cd
解説
×a:PBC→ウルソ、AIH→ステロイド
×b:甲状腺機能亢進症→β遮断薬
○c:気管支喘息―気管支拡張薬
○d:多発性骨髄腫―MP療法
×e:多発性硬化症で温熱療法したらウートホッフ的に可哀想
問題7
ヒトゲノムに関する以下の記述のうち、誤っているのはどれか。
a 一部の遺伝子はRNAとして機能する
b 疾患感受性遺伝子の探索には、疾患活動期におけるDNAの採取が必要である
c 正常のヒト二倍体細胞の染色体数は46本である
d ヒトゲノムにおける蛋白質をコードする遺伝子の数は、約21000と推測される。
e 一塩基多型(single nucleotide polymorphism, SNP)は、しばしば遺伝子の機能に影響を与える
+ ...
解答
正解:b
解説
ここ数年でSLEやRAの疾患感受性遺伝子が次々と同定されてつつあるので、
近い将来には、発症前の膠原病を早期診断することも可能になるかも……とのこと。

○a一部の遺伝子のエクソン部分とイントロン部分がRNA(リボ核酸)により転写され、
実際に細胞を形作っていく。
×b 疾患の病態解析の新しい研究手法として、包括的かつ網羅的な遺伝子発現プロファイルを調べることが可能なDNAチップの開発が進んでいる.
DNAチップは,小さな基板上に何千,何万という遺伝子断片を配置したものである。
DNAチップにより、疾患予知に基づく予防医学やオーダーメイド医療の発展が予想される.
また細菌感染症などの場合も、時間のかかる培養によって菌の同定と抗生物質感受性検査などを行わなくても、
DNAチップによる診断ですぐに治療方針が決定する時代が目前に迫っている.
○c正常のヒト二倍体細胞の染色体数は46本である。
○d、2003年4月14日に解読完了が宣言され、この時点でのヒトの遺伝子数の推定値は3万2615個であった。
しかし、その後の解析によりこの推定値が誤りであることが判明し、
新たな推定値は2万1787個であると2004年10月21日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。
(ただし、遺伝子数は個人差などにより多少の変動が見込まれる)
○e DNA多型の一種であるSNP(スニップと呼ぶ;DNA一塩基多型single-nucleotide polymorphism)は,
千塩基対に一個程度の頻度で存在すると言われており,それが遺伝子機能に変化を与える場合があると
考えられている.
膨大な数のSNPの中には遺伝子機能に影響を及ぼすものがたくさんあり,その中には,
疾患や薬剤代謝に関連するものが少なからず存在するものと想定されている.
SNP研究の大きな目標は,癌や高血圧・糖尿病・高脂血症・肥満といった生活習慣病などと関連する
疾患関連SNPや,薬剤に対する反応性と関連する薬剤感受性SNPなどを見出すことである.


ゲノム(Genome:ゲノムはドイツ語の発音を日本語で真似たもの)とは、
ある生物種(人間も一つの生物の種類)が持っている遺伝情報全体をさします。
Genomeは、造語であり、遺伝子を表すGeneと染色体を表す
Chromosomeを合わせた言葉です。
つまり、ヒトを作る分子レベルの設計図のことをヒトゲノムと呼んでいます。

問題8
リスボン宣言に記されている患者の権利で正しいのはどれか.
a いかなる医療上の記録であろうとも、自己の記録に含まれるすべての情報を受ける権利
b 信仰する宗教の聖職者による支援を含む,精神的,道徳的慰問を拒否する権利
c いかなる場合であっても,意思に反する診断上の処置あるいは治療を拒否する権利
d 自らの望む治療を受ける権利
e 自殺企図時により意識を失った場合,救命を拒否する権利

出典106スレ 819氏
+ ...
解答
正解:b
解説
リスボン宣言:http://www.mi-net.org/lisbon/D_Lisbon_j.html

×a カルテに第三者の情報が記載されている場合、情報開示により患者の生命・健康に悪影響が懸念される場合は、情報開示を控えるべき(第7条)
○b 患者は霊的慰安を受ける権利を有し、また拒絶する権利も有する(第11条)
×c 法が特に許容し、かつ医の倫理の諸原則に合致する場合にのみ、例外的に行なうことができる(第6条)
×d 正しくは「良質・適切・正当」な医療を受ける権利(前文、第1条)
患者が荒唐無稽な要求、非倫理的な要求をした場合、医師はこれに従う必要はない
×e 常に救命に努めるべきである(第4条)

aかbか迷うな
cとeは自殺を助長する
dはモンスターペイシェント
でもbは当然あっていい権利じゃね てことでb
aは治療上不利になる時は開示しなくてもいいんじゃなかったか
問題9
倫理的な臨床研究の要件として誤っているのはどれか
a 社会的価値
b 科学的妥当性
c コスト効果
d 第三者審査
e リスク・ベネフィットバランス
f インフォームド・コンセント
g 同意撤回の自由

出典 106スレ 826氏
+ ...
解答
正解:c
解説
臨床試験によって得られる効果や結果と、その試験によって何らかの健康被害が出る危険性のバランス

例えば
風邪の特効薬の臨床試験を行うとして、でも、10%の確立で死亡する

お前はやってみるか?

参考リンク:(PDFしか見つかりませんでした……)
http://www.csp.or.jp/cspor/upload_files/arch_108.pdf#page=4

問題10
現生人類(Homo sapiens sapiens)について正しいのはどれか.
a 現生人類の化石が約400万年前の地層から発見されている
b ゲノムが 2n = 46 でなければ、現生人類ではない
c ヒト科(Hominidae)で現存するのは現生人類のみである
d 白人種(Caucasoid)と黄色人種(Mongoloid)の混血は異種交配である
e 劣性形質の人為的淘汰は公衆衛生の向上において意味をなさない

出典 106スレ14 960氏
+ ...
解答
e
解説
×a 現生人類の歴史は25万年前に始まるのが定説。約400万年前の化石は猿人(Australopithecus)が有名。
×b Down症患者やTurner女性の差別をいたずらに助長する選択肢。禁忌肢に近い。
×c ヒト科はチンパンジー亜科とヒト亜科に大別される。前者にはチンパンジーやゴリラが含まれる。
×d 現存する全ての人種は亜種レベルの差異すら有しておらず現生人類の遺伝学的均質性はきわめて高い。
ちなみに「黄色人種は人間よりサルに近い」というのは白人至上主義者のプロパガンダ学説である。
○e 優生思想に基づき、例えば精神病患者の断種が多くの国家によって実施されたが、現在に至るまでその成果はあまり芳しいものではない。
このようなことの反省から、遺伝的に「劣性」とされた人々を意図的に排除するのはナンセンスであるというのが現代遺伝学の趨勢である。
問題11
<そういや癌遺伝子て何覚えたら良いの?>

出典106スレ17 ??氏
+ ...
解答
解説
bcr-ablとint2とK-rasぐらいしか知らんわ
ハイフンがついてりゃ癌遺伝子

‐がついてるのは癌遺伝子
と思ったら上に書いてあった
エビデンスレベル高いんだな、その憶え方
問題12
高齢化に伴う体の変化について正しいもの1つ。
a.細胞内液量は減少する。
b.呼吸数は増える。
c.心拍数は減少する。
d.WBCが上昇しやすい。
e.高熱が出やすい。

出典106スレ18 ??氏
+ ...
解答
正解:a
解説
aは盲点だと思う
新生児ではICF、ECF両方40%
成人になるとICF40%、ECF20%で、細胞外液が減っていくんだが
高齢者ではICF30%、ECF20%になって細胞内液が減っていく。

b呼吸数は変化しない。既出のひっかけ。

呼吸数不変て過去問で有ったな
30年目の呼吸器内科の先生が答えられなかったやつw
問題13
データマニュアルで余裕じゃね?
QBより問題遡ってるわけだし 正しいものを2つ選べ。
①成人男性左肺重量は400g
②血圧は起床時が最も低い
③VitB1欠乏は乳酸値↓
④IL3はIgE産生促進
⑤IFNαはRBC増加
⑥慢性腎不全患者にアシクロビル常用投与可能
⑦〃ミノサイクリンは常用量投与可能

出典106スレ19 ??氏
+ ...
解答
正解:①⑦
解説
○①成人男性左肺重量は400g
⇒右500~600g、左400~500g
×②血圧は、夜間睡眠時が最も低い
×③VitB1欠乏は乳酸値↑
×④IL4がIgE産生促進
×⑤IFNαはRBC減少
×⑥慢性腎不全患者にアシクロビル常用投与だめ
○⑦〃ミノサイクリンは常用量投与可能

③細胞基質内における嫌気性解糖系がVitB1欠乏で障害され、
(ブドウ糖)→グリコーゲン→→ピルビン酸までは進むが→アセチルCo-Aの産生が途中で阻害される。
その結果、ピルビン酸↑、乳酸↑して乳酸アシドーシスを示す。
⑥アシクロビルは慢性腎不全患者に対する精神症状の副作用が有名だね
アシクロビルは腎臓内で濃縮され,尿中溶解度が低いことと相まって,尿細管から集合管内で結晶化が起こり閉塞性腎障害をきたす
問題30
低Na血症において一般に体内総Naが過剰となるのはどれか。2つえらべ。
a.SIADH
b.Addison病
c.ネフローゼ症候群
d.肝硬変
e.熱傷

出典106スレ22 ??氏
+ ...
解答
正解:cd
解説
電解質異常は理解すれば簡単なのでつくりました。

低Na血症の多くは『水の異常』が多いです。
動態の主役は『ADH』『ANP』『RAA系』です。
a.SIADH
  • ADH多い→循環血漿量up!→(代償的に)RAA系は低下・ANPは増加
ですので水が出ていかなくなるタイプです。RAA系の低下・ANPの増加にて
総Naはやや低下することもありますがほとんどが正常です。
b.Addison病
  • 糖質コルチコイド不足→これは明らかにNaを失うタイプです。
c.ネフローゼ症候群
d.肝硬変
  • 浮腫(3rdスペースに水たまる)→循環血漿量down→RAA系とADH分泌の亢進
3rdスペースの水にはNaも多く含まれており、かつNaの再吸収も行われているので
総Naは上昇。(もちろんANP↓なのでNa排出も減少です)
e.熱傷
これは高Na血症・低Na血症どちらもありえます。水喪失>Na喪失なら
前者、水喪失<Na喪失なら後者です。どちらにしろ総Naは低下です。
問題31
92A46 全身性浮腫の原因となるのはどれか.3つ選べ.(正答率37%)
a 心機能の低下
b アルブミン合成の低下
c ビタミンB1の欠乏
d 甲状腺ホルモンの分泌亢進
e 尿細管での蛋白再吸収低下

出典106スレ22 ??氏
+ ...
解答
正解:abc
解説
○c 高拍出性心不全をきたします
×e  尿細管蛋白再吸収低下はβ2-ミクログロブリンの再吸収低下を示し、
 アルブミンではありません。アルブミンは尿細管で再吸収されません
問題32
Still病の熱型はどれか?
a稽留熱 b弛張熱 c間欠熱 d波状熱 e周期熱
+ ...
解答
正解:b
解説
熱型について
●稽留熱: 日内変動1℃以内の高熱が持続。通常38℃以上。
 重症肺炎、腸チフス極期、粟粒結核
●弛張熱: 日内変動1℃以上で、37℃以下まで下がらない熱型。
 Still病、敗血症、ウイルス感染、悪性腫瘍など
●間欠熱: 日内変動1℃以上で、37℃以下になる時期を有する熱型。
 フィラリア症、マラリア発熱期、弛張熱と同様の疾患
●波状熱: 有熱期と無熱期が不規則に繰り返される熱型。
 ホジキンリンパ腫(Pel-Ebstein熱)、胆道閉鎖症、ブルセラ症、マラリア
●周期熱: 有熱期と無熱期が2、3日周期で規則的に繰り返される。
 三日熱マラリア、四日熱マラリア、回帰熱、Felty症候群
問題33
癌抑制遺伝子はどれか。4つ選べ。
a VHL(von Hippel-Lindau病の原因遺伝子)
b WT1(Wilms' tumorの原因遺伝子)
c NF1(神経線維腫症1型の原因遺伝子)
d BRCA1(乳癌の原因遺伝子)
e hst1(線維芽細胞増殖の原因遺伝子)
+ ...
解答
正解:abcd
解説
国試直前にあがった問題です。
e これだけ小文字だからなw
問題34
癌抑制遺伝子はどれか3つ 105G32改変
a K-ras
b APC
c P53
d c-myc
e Rb
+ ...
解答
正解:bce
P53遺伝子は代表的な癌抑制遺伝子であり、大腸癌の抑制遺伝子で、その不活性化は癌化を促す。
Rb遺伝子は網膜芽細胞腫(Retinoblastoma)の癌抑制遺伝子である。

癌抑制遺伝子  存在する染色体  抑制される癌
 P53     17番染色体短腕  大腸癌
 Rb      13番染色体 網膜芽細胞腫
 WT1     11番染色体    Wilms腫瘍
 NF1     17番染色体    神経線維腫
 VHL      3番染色体    Von Hippel-Lindau病
 APC               家族性大腸腺腫症
 BARC1              家族性乳癌
 BARC2              家族性乳癌
 PTEN(MMAC1)10番染色体長腕  ガウデン病(多発性過誤腫症候群)

癌抑制遺伝子は3文字だよ
例外はPTENとか
解説
問題35
根拠に基づいた医療〈EBM〉を実践する過程で(A)に相当するのはどれか。
患者の問題の定式化

文献情報の収集

(A)

患者への適用

a アウトカムの設定
b 自分の経験
c 動物実験による確認
d 患者満足度の推察
e 文献の批判的吟味

+ ...
解答
正解:e
解説
問題36
癌遺伝子を2つ選べ
a APC
b K-ras
C Bcl-2
d DCC
e p53
f RB
g VHL
h WT1

+ ...
解答
正解:bc
解説
国試では3文字は癌抑制遺伝子
RBは例外の法則

問題37
(1) 常染色体劣性遺伝であるものを選べ。
a 骨形成不全症
b 多発性内分泌腫瘍Ⅰ型
c 家族性高コレステロール血症
d Gilbert症候群
e Menkes病
f Hunter症候群
g Fabry病
h Lesch-Nyhan症候群
i フェニルケトン尿症
+ ...
解答
正解:i
解説

問題38
(2) 常染色体優性遺伝であるものを2つ選べ。
a Sturge-Weber症候群
b Duchenne型筋ジストロフィー
c 副腎白質ジストロフィー
d Charcot-Marie-Tooth病
e ハンチントン舞踏病
+ ...
解答
正解:d、e
解説

問題39
(3) 伴染色体劣性遺伝でないものを3つ選べ。
a 血友病
b Chediak-Higashi症候群
c von Willebrand病
d 遺伝性球状赤血球症
e 慢性肉芽腫症
+ ...
解答
正解: b,c,d
解説
問題40
伴性劣性遺伝
次のうち、伴性劣性遺伝の形式をとらないものはどれか。

1 Bruton型無γグロブリン血症
2 重症複合型免疫不全症(SCID)
3 Wiskott-Adrich症候群
4 毛細血管拡張性失調症
5 慢性肉芽腫症
+ ...
解答
正解 4毛細血管拡張性失調症
解説
1 伴劣。Bcell機能不全。全Ig↓。
2 常劣or伴劣。Bcell+Tcell分化障害。ADA欠損症は常劣。
3 伴劣。Bcell+Tcell機能不全。triasは下痢、出血傾向(Plt↓)、アトピー湿疹。IgM↓。
4 常劣。Bcell+Tcell機能不全、小脳失調、血管拡張症。IgA↓。
5 伴劣or常劣。食細胞の殺菌能障害→カタラーゼ産生菌に感染。NBT検査(-)

ゴロ
ブルトンは男だからウィスキーとマン○が好き。
Bruton  伴劣   Wiskott   慢肉  SCID

DiGeorge症候群
 遺伝形式不明。第3、4鰓弓発生異常(胸腺&副甲状腺↓)。
 CATCH22(心奇形、特異顔貌、胸腺低形成、口唇口蓋裂、低Ca血症)

Chediak-Higashi症候群
 常劣。好中球、Plt、メラニン細胞の細胞内顆粒異常→遊走能&殺菌能↓、出血、色素脱失。
巨大ペルオキシダーゼ陽性顆粒。



問題

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解答


解説

最終更新:2012年12月06日 20:21
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