感染症

更新日時 2012-07-22 15:32:45 (Sun)

問題1
クラミジア性感染症で正しいのはどっち?
①性交後2~3週後に大量の漿液性帯下
②不妊の原因になる
+ ...
解答
2

問題2
ボツリヌス菌食中毒となる食べ物は?
+ ...
解答
いずし、ハム、キャビア、小児ではハチミツ
解説
ボツリヌス菌食中毒の潜伏期は食後12~24時間と
フグ中毒(フグ毒接取後0.5~5時間で症状が起こる)より長い。
呼吸筋の麻痺を起こすが、神経筋接合部の障害により起こされる。
抗毒素血清がある。
症状:①動眼神経麻痺のため、散瞳を来す。
   ②外眼筋麻痺により眼瞼下垂を起こす。
   ③複視も高度に見られる。
   ④球麻痺により、発語障害、嚥下障害を起こす。

問題3
HIV感染の治療って、発覚したらすぐやるものだと信じ込んでいたんだが、どうにも違うらしいね。

CD4陽性リンパ球が一定以上減っただとかそういう時から治療するみたいなんだが、ではその条件を満たさないうちは、何の治療もしないでいいのかな?
+ ...

問題4
外陰ヘルペスで正しいのはどれか。1つ選べ。
①潜伏期は約3週である。
②単発性の水泡を生じる。
③有痛性びらんを形成する。
④肝周囲炎に進展する。
⑤細胞診で核周囲空胞を認める。

出典:100B45
+ ...
解答
3 正答率は、72%
解説
×①発症まで2~10日間くらい
×②有痛性、多発性の小水泡。 
○③有痛性で、多発性水泡はその後、びらん、潰瘍化する。
×④肝周囲炎になるのは、クラミジアによる フィッツ‐ヒュー‐カーティス症候群(FHC)である。
×⑤ヘルペス感染では多核巨細胞が認められる。

問題5
核周囲空胞ってなんだっけ?
+ ...
解答
尖圭コンジローマはHPV(ヒト・パピローマウィルス)6,11型感染でひきおこされる、
外陰部~膣粘膜にできる疣贅(イボ)。
核周囲空胞を伴う核異型細胞(コイロサイト)の図は下記。

http://www.tanaka-ladies.com/laser/
解説
核周囲空胞と核周囲明ていは違う疾患だから気をつけよう
後者はMMの形質細胞
核周囲明ていは必ず形質細胞で見られるから、細胞が形質細胞って分かればおけ
あと、近くに赤血球連銭形成像が国試的にはあるはずと思っておく

問題6
10歳の女児。3日前から顔面の発疹が現れたため来院した。最近、学校の友達で同じような発疹を認めた者が数名いたという。
体温36.8℃。顔面の他に四肢に紅色網状班を認める。その他の身体所見に異常はない。顔面の写真を次に示す。
この病原体が、妊婦に感染した場合に児に起こる可能性のあるのはどれか。
(写真:顔面に蝶形紅斑が認められる)
①水頭症
②白内障
③聴力障害
④心奇形
⑤胎児水腫
+ ...
解答

解説
×①水頭症は先天性トキソプラズマ症やサイトメガロウイスル感染症に特徴的。
×②~④いずれも先天性風疹症候群に特徴的。
○⑤妊娠18週までの妊婦がヒトパルボウイルスB19に感染した場合、
15%程度に胎児水腫を来す。リンゴ病(伝染性紅斑)の流行年は注意を要す。

遺伝性球状赤血球症などの溶血性貧血にパルボウイルスB19の感染が起きた場合には、
急激に溶血性貧血をきたすことがある。

パルボウイルスB19に感染して顔に紅斑が出る時期には、感染力が急激に落ちる。


問題7
Ramsay-Hunt Sxって顔面神経でのVZV再活性化というけど、なんで内耳神経の症状がでるんだろうか?

出典:スレ5 750氏、753氏
+ ...
解答
顔面神経から近くの聴神経に炎症が波及するからだお
顔面神経と聴神経の走行を知っていれば解ける問題とか言われるお

問題8
5類感染症はどれか?
a.ペスト
b.細菌性赤痢
c.ポリオ
d.AIDS
e.腸管出血性大腸菌
+ ...
解答

解説
a.ペスト:1類感染症
b.細菌性赤痢:3類感染症
c.ポリオ:2類感染症
d.AIDS:5類感染症
e.腸管出血性大腸菌:3類感染症

1類は、エボラ出血熱、クリミアコンゴ出血熱、ペスト、マールブルグ病、天然痘
2類は、ポリオ、ジフテリア、結核、SIRDS、鳥インフルエンザ(H5N1)
3類は、腸管出血性大腸菌、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス、パラチフス

問題9
腸管出血性大腸菌感染症に罹患した児童の学校出席停止基準を定めているのはどれか?
a.地域保健法
b.感染症法
c.食品衛生法
d.学校保健安全法
e.児童福祉法
+ ...
解答
d
解説
腸管出血性大腸菌感染症は、学校感染症第三種の一つで、出席停止基準を定めているのは学校保健安全法である。

出席停止は校長
臨時休業(学級閉鎖)は設置者(教育委員会、理事長)
学校保健の総括責任者は校長であって、学校医ではない

問題10
カポジ水痘様発疹症の病因はどれか。

①EBウイルス ②ヒト乳頭腫ウイルス ③サイトメガロウイルス
④単純ヘルペスウイルス ⑤水痘・帯状疱疹ウイルス

出典:101回F10
+ ...
解答

解説
Kaposi水痘様発疹症
このカポジ水痘様発疹症は、アトピー性皮膚炎の合併症として有名。

×①EBウイルスでおこるのは、伝染性単核症。
×②ヒト乳頭腫ウイルスで起こるのは、尖圭コンジローマ(主にHPV6・11型)、子宮頚癌(主にHPV16・18型) 、疣贅。
×③サイトメガロウイルスで起こるのは、免疫不全状態の時であり、肺炎、肝炎、膀胱炎などで、皮膚粘膜では潰瘍を形成することがある。
×⑤水痘・帯状疱疹ウイルスで起こるのは、水痘と帯状疱疹。

突発性発疹を引き起こすウイルスとして、ヒトヘルペスウイルス6型・7型がある。

問題11
迅速診断できる病原菌は?すべて選べ
1溶連菌
2緑膿菌
3マイコプラズマ
4クリプトコッカス
5レジオネラ
+ ...
解答
1,3,5
解説


問題12
口腔内に粘膜疹がみとめられるものはどれか?あてはまるものを全て選べ。
①水痘 ②麻疹 ③風疹 ④手足口病 ⑤尋常性天疱瘡
+ ...
解答
①②③④⑤
解説
○①水痘では、口腔内に小水泡や小びらんを認める。発疹は頭部有髪部位にも出現するのが特徴である。
○②麻疹では、前駆期(カタル期)に発熱,鼻汁、鼻閉、咳嗽、結膜炎などがみられ、白色点状のKoplik斑が2-4日後に、通常は第1、第2上臼歯の対側の頬粘膜に出現する。
 発疹は通常Koplik斑出現後1-2日でみられる。
○③風疹では、口腔内に米粒大の紅斑または点状出血斑(Forschheimer斑)が生じることがある。
○④手足口病では、口腔粘膜疹、軟口蓋,舌縁,頬粘膜に好発し,小紅斑から小水疱,破れて疼痛を伴うアフタ様の潰瘍となる。
○⑤尋常性天疱瘡では、口腔内の水疱・びらん性病変はほぼ必発である。

その他にも、SLE、亜鉛欠乏症候群(腸性肢端皮膚炎)、ペラグラ、白板症などで粘膜疹がある。

問題13
麻疹について正しいのはどれか。2つ選べ。

a 白血球数は増加する。
b 潜伏期は3週間である。
c 細胞性免疫が抑制される。
d Koplik斑は発疹出現後にみられる。
e 亜急性硬化性全脳炎の原因となる。

出典:101F70
+ ...
解答
c,e

問題14
デング熱について誤っているものはどれか
a 4類感染症である
b 血小板減少がみられる
c ヒトスジシマカが媒介動物として重要である
d 1度感染すると終生免疫を獲得する
e 解熱にはアセトアミノフェンを使用する

出典:スレ19 29氏
+ ...
解答
d
解説
デング熱は1~4型まであり再感染をおこし、再感染時にデング出血熱になる可能性が高くなります
2010年のニュースでデング熱が東南アジアで流行していたとのをみつけたため作成してみました

問題15
つぎのうちM.kansasiiの治療薬として妥当でないものを選びなさい。

a.RFP
b.SM
c.EB
d.PZA
e.マクロライド

出典:スレ20 110氏
+ ...
解答
d
解説
PZAは使いません

問題16
エボラ出血熱で正しいものを2つ選べ
a 日本では2類感染症に分類される
b 院内感染を起こす可能性がある
c RNAウイルスである
d 再興感染症である
e ザイール株はレストン株と比較しヒトへの病原性が低い

出典:スレ20 349氏
+ ...
解答
bc
解説
エボラ出血熱は1類感染症に分類され、日本での感染報告はなし
野生動物との接触より、体液や血液を介した感染の方が多いです
レストン株については病原性は確認されていません

問題17
疾患とその俗称の組合せで正しいのはどれか。

a 麻疹 ー 三日はしか
b 風疹 ー はしか
c 水痘 ー みずぼうそう
d 伝染性紅斑 ー おたふくかぜ
e 流行性耳下腺炎 ー リンゴ病

出典:スレ24 35氏
+ ...
解答
c

問題18
 経過中に発熱を示すことの多い感染症はどれか。すべて選べ。
 a 百日咳
 b 伝染性紅斑
 c ヘルパンギーナ
 d 新生児クラミジア肺炎
 e カンピロバクター腸炎

出典:スレ24 487氏
+ ...
解答
ce
解説
伝染性紅斑はあまり発熱はきたしません。

問題19
 1回接種が標準的な予防接種はどれか。
 a 麻疹・風疹混合ワクチン
 b ポリオワクチン
 c 水痘ワクチン
 d 日本脳炎ワクチン
 e DPTワクチン

出典:スレ24 501氏
+ ...
解答
c
解説
abdは2回、eは3回行います。
参照

問題20
食中毒について正しいのはどれか.

a 腸炎ビブリオ食中毒の原因食品は生肉が多い.
b サルモネラ食中毒の潜伏期間は2~5時間である.
c ボツリヌス食中毒の治療には抗毒素血清が有効である.
d ブドウ球菌食中毒の予防には食品の食前加熱が有効である.
e 出血原性大腸菌食中毒は溶血性尿毒症症候群〈HUS〉を高率に合併する.

出典:105I15
+ ...
解答
c (正答率: 83%)
解説
a × 魚が多いはず
b ? 潜伏期間分からん
c ○? ボツリヌス=「はちみつ、神経毒」くらいしか分からんww 抗毒素血清有効かも。でも幼児でよく死ぬというから効かないのか?
d × 毒は耐熱。フグ毒とかもそう。
e × HUSはもっとやばい型の大腸菌

腸炎ビブリオは魚介類を生で食べることで感染するが、新鮮で綺麗な魚を食べても感染する危険がある。
というのは、まな板を介して汚染が二次感染する場合があるからだ。
サルの潜伏期は6~72時間。平均は12~36時間。
問題21
EBウィルス関連疾患はどれか。3つ選べ。
a,バーキットリンパ腫
b,Hodgkinリンパ腫
c,MALTリンパ腫
d,ITP
e,節外性NK/T細胞リンパ腫

出典:
+ ...
解答
正解:abeでしょ
解説

問題22
正しいのはどれか?1つ
a,SIRSとは全身炎症反応を伴う敗血症のことである
b,敗血症性ショック時には低換気となる
c,腎、肝は敗血症で機能不全に陥りやすい
d,SIRSの診断には血液培養により起因菌を特定する必要がある
e,起因菌としてはグラム陰性球菌が多い

出典106スレ10 760氏
+ ...
解答
正解:c
解説
ワンポイント:SIRS=敗血症ではない。
診断には起因菌の特定はいらない。
肺、肝、腎がやられやすい

敗血症は、全身性炎症反応症候群(systemic inflammatory response syndrome;SIRS)の1つと考えられている.
SIRSは感染,外傷,熱傷,膵炎などの侵襲により,免疫担当細胞あるいは炎症細胞で産生されたサイトカインが血中へ放出され,
この血中サイトカインによる全身性炎症反応である.
侵襲の原因:感染以外の原因として,急性膵炎,臓器虚血,熱傷,多発外傷,出血性ショックなどがあげられる.

この侵襲が引き金となってマクロファージ,Tリンパ球が活性化し,炎症性サイトカイン(IL-1β,IFN-γ,TNF-α)を多量に産生・放出し,全身の炎症反応が亢進した病態となる.
最終像は多臓器不全(multiple organ failure:MOF)である.

SIRSの診断基準
4項目中2項目陽性=SIRS
体温 < 36℃ or 38℃
脈拍 > 90/min
呼吸数 >20/min (or PaCO2<32mmHg)
白血球 >12000/mm3 or <4000/mm3 (or 10%以上の幼若球出現)
問題23
B93 グラム陰性桿菌による敗血症に用いる抗菌薬はどれか.2つ選べ.
a リンコマイシン系
b セフェム系
c ペニシリン系
d マクロライド系
e テトラサイクリン系

出典106スレ12 310氏
+ ...
解答
正解:bc
解説
グラム陰性桿菌
最近は、Enterobacterを中心としたE. coli以外のグラム陰性桿菌が目立つようになる。

①熱傷後1週以後:グラム陰性桿菌(緑膿菌など)が敗血症の原因になりやすい。(1週間まではグラム陽性球菌多い)
②大腸菌(E. coli)、病原性大腸菌
③グラム陰性桿菌のコイル状螺旋運動→カンピロバクター
④クレブシエラ
⑤赤痢菌
⑥サルモネラ菌属
⑦緑膿菌
⑧その他:チフス,パラチフス,百日咳,コレラ、ペスト、セラチア

グラム陰性桿菌
原因菌                    抗菌薬
………………………………………………………………………………………………………………………
溶血性連鎖球菌 ペニシリン系、第二~第三世代セフェム系、カルバペネム系
肺炎球菌 ペニシリン系、カルバペネム系、バンコマイシン

腸球菌 アンピシリン、カルバペネム系、バンコマイシン
大腸菌 第一~三世代セフェム系、カルバペネム系
クレブシエラ 第一~三世代セフェム系、カルバペネム系
プロテウス、セラチア、エンテロバクター 第三世代セフェム系、カルバペネム系、ピペラシン、左記+アミノグリコシド系
緑膿菌 抗緑膿菌用第三世代セフェム系、カルバペネム系、ピペラシン、左記+アミノグリコシド系
バクテロイデス クリンダマイシン、カルバペネム系

カルバペネム系抗生物質(ペニシリン系類似薬)
β-ラクタム系抗生物質であり、基本骨格はペニシリン系に類似しβ-ラクタムと5員環を有するが、
骨格の一部がペニシリン系と異なる。
問題24
101B19 わが国で発生報告のある感染症はどれか.
a クリミア・コンゴ熱
b マールブルグ病
c エボラ出血熱
d ペスト
e 黄熱

出典106スレ13 ??氏
+ ...
解答
正解:d
解説
サクセスによると、
a 1.9%
b 5.3%
c 4.5%
d 25.8%
e 62.4%
で d か e かで迷った人が多いみたいだな
dだよ。eは野口英世に、ちなんだひっかけ
問題25
ボツリヌス中毒で正しいものを2つ選べ。
a;腱反射亢進
b;縮瞳
c;知覚障害を認めない
d;早期から意識混濁
e;抗菌薬は無効

出典106スレ13 ??氏
+ ...
解答
正解:ce
解説
ボツリヌスは、腱反射は殆どの場合正常。
眼瞼下垂と眼球運動の制限が認められる。
最も一般的な初期の症状は眼症状で,複視や羞明を訴える患者が多い。
知覚障害は認めない。
球麻痺、呼吸筋麻痺だっけ。
抗菌薬は無効。

問題26
最も大きい虫卵はどれか
a 回虫卵(受精卵)
b 肝蛭卵
c 肝吸虫卵
d 蟯虫卵
e 横川吸虫卵

出典:出典106スレ13 978氏
+ ...
解答
b
解説
肝蛭は巨大虫卵
問題27
緑膿菌にクロルヘキシジンて、効くの効かないの?

出典106スレ16 ??氏
+ ...
解答
正解:効かない
解説
緑膿菌はヒビテン(クロルヘキシジン)で殺菌されない。エタノールで死ぬ。
消毒薬では逆性石鹸やクロルヘキシジン(ヒビテン)などに対する自然耐性が強く、
低濃度の場合にはこれらの消毒液中で緑膿菌が増殖することもある。

グラム染色の機序:
グラム陰性菌は、細胞壁に脂質成分が多い。
そのため、アルコール処理により細胞壁が壊れ、染色液が流出しやすい。
一方、陽性菌は細胞壁に脂質成分が少ないためアルコール脱色されにくい。

グラム陽性菌(青又は紫色に染まる)
①黄色ブドウ球菌
②連鎖球菌
③ガス壊疽産生菌

グラム陰性菌(赤色に染まる)
①大腸菌
②緑膿菌
③淋菌:(グラム陰性双球菌)
問題28
伝染性単核球症で正しいのはどれか。
a.抹消血では単球が増加する。
b.心筋炎の合併はまれである。
c.治療薬としてアンピシリンを用いる。
d.EBウイルスによる垂直感染が原因である。
e.EBNA(Epstein-Barr nuclear antigen)抗体は急性期に陽性になる。

出典106スレ17 ??氏
+ ...
解答
正解:b
解説
⑧EBウイルス
典型的なものは伝染性単核球症と呼ばれ、発疹の他に、発熱、リンパ節や扁桃腺、
肝臓や脾臓が腫れて重症になります。発病してしまうと直接効く薬はありませんが、通常、自然に治ります。

B細胞に感染し増殖する。その感染B細胞がT細胞に認識され、キラーT細胞が誘導され、異型リンパ球として末梢血中に認められる。
T細胞が反応性に増殖し、感染B細胞の増殖を抑制することで治癒に向かう。

×a リンパ球の著しい増加、異型リンパ球の出現(5%以上になることが多い)が特徴的
○b心筋炎の合併はまれ。口蓋扁桃の発赤腫脹・咽頭痛、アデノイド腫脹による鼻閉、
全身特に頚部のリンパ節腫脹、肝脾腫がみられる。
×c伝染性単核球症にアンピシリン投与→薬剤性発疹のため禁忌
×d唾液感染(Kissing disease)
×e EBNA抗体が初感染後数ヶ月を経ないと出現しない。抗EA、VCM抗体は急性期にも出現


血球算定、血液像
白血球総数は正常ないしやや増加、好中球数は正常ないしやや減少(百分率は低下)する。
リンパ球の著しい増加、異型リンパ球の出現(5%以上になることが多い)が特徴的である。
伝染性単核球症の鑑別において平均リンパ球/白血球比 (L/WBCC)を用いると、cut off 0.35とすることで、
特異度100%、感度90%との報告がある。

Bリンパ球に感染してTリンパ球↑、アンピシリン禁忌、唾液感染しか知らない
問題29
104A8 EBウイルスについて正しいのはどれか?1つ選べ(正答率88.3%)
a 赤血球に感染する。
b 突発性発疹の原因である。
c ヘルペスウイルス科に属する。
d わが国では思春期以降の感染が多い。
e オセルタミビルによって増殖が抑制される。

出典106スレ17 ??氏
+ ...
解答
正解:c
解説
×a EBウイルスはB細胞に感染し増殖する。その感染B細胞がT細胞に認識され、キラーT細胞が誘導され、
異型リンパ球として末梢血中に認められる。
T細胞が反応性に増殖し、感染B細胞の増殖を抑制することで治癒に向かう。
×b EBウイルスは伝染性単核症の原因となる。
突発性発疹を引き起こすウイルスとして、ヒトヘルペスウイルス6型・7型がある。
○c ヘルペスウイルス科に属するDNAウイルスである。
×d わが国では幼児期に初感染することが多い。その場合は軽い風邪症状か不顕性感染ですむ。
10~20代の初感染では、発熱、咽頭痛、全身リンパ節腫脹、肝脾種を呈する。
黄疸の出現や肝臓の酵素が上昇し、急性肝炎との鑑別が必要となる。
×e オセルタミビルではEBウイルスの増殖は抑制されない。

EBウイルス感染は、伝染性単核症、Burkittリンパ腫、上咽頭癌などの原因となる。

国試中に「EBV、CMVもヘルペスウイルス科に含まれる」と友人の声が聞こえてきたらしい~
問題30
流行性耳下腺炎に合併するのはどれか。(正答率95.5%)
a.涙嚢炎
b.心筋炎
c.急性肝炎
d.糸球体腎炎
e.精巣炎

出典106スレ17 ??氏
+ ...
解答
正解:e
解説
他には髄膜炎・膵炎・片側性難聴・卵巣炎。
思春期以降の流行性耳下腺炎による精巣炎は不妊の原因になる。
問題31
人畜共通感染症はどれか。2つ選べ。
a.口蹄疫
b.天然痘
c.狂犬病
d.ブルセラ症
e.レジオネラ肺炎

出典106スレ17 ??氏
+ ...
解答
正解:cd
解説
ブルセラ症:ブルセラ属菌による人畜共通感染症.
感染症法では4類感染症に分類され,診断後直ちに届け出ることが義務付けられている.
世界中で年間50万人に発症。
問題32
HIV感染について正しいのを1つ選んでください。
a.HIV脳症にプロテアーゼ阻害剤は有効である。
b.伝染性単核球症はAIDS指標疾患である。
c.初期感染時は有症状である。
d.HIV感染者のうち男性同性愛者は2割程度である。
e.唾液は感染源となる。

出典106スレ18 ??氏
+ ...
解答
正解:c
解説
×a.プロテアーゼ阻害剤はBBBを通過できないから脳症には無駄らしいです。
×b.TB,クリプトコッカス、CMV、ニューモスチス、カンジダ、MACとからしいです。
○c.感染初期にはインフルエンザ様症状が出るそうです。
×d.HIV感染者のうち男性同性愛者はなんと過半数を超えるそうです。
×e.唾液では基本的には感染しません。

急性期はインフルエンザ様症状が出るが必発じゃないんだよな
ただ他が明らかに違うからこれで
問題33
クラミジア・淋菌感染症について正しいものはどれか。すべて選べ。
a クラミジア感染症の第一選択薬は第3世代セフェムである。
b クラミジア感染症は新生児膿漏眼の原因となる。
c 淋菌感染症はFitz-Hugh-Curtis症候群の原因となる。
d 日本では、クラミジア感染症も淋菌感染症も、10年前より感染者数が減少している。
e クラミジア感染症も淋菌感染症も、女性のほうが有病者数が多い。

出典106スレ18 ??氏
+ ...
解答
正解:bc
解説
×aクラミジアは、マクロライド、TC、ニューキノ。第三世代セフェムは淋病。
○b新生児膿漏眼は淋菌でなるが、クラミジアでもなる。
○c女性生殖器から進入した病原体により、骨盤内腔炎から肝周囲炎にいたった感染症を指す。
クラミジアも淋菌も大腸菌もあり
×d→増えてる
×e→クラミジアは女が多く淋菌は男が多い
問題34
101G57 45歳の男性。開口障害を主訴に来院。10日前に農道をバイクで走行中、転倒。
右下腿に5cm程度の圧挫傷を認め救急病院で縫合処置を受けた。抗菌薬を処方され、その後は自宅で加療していた。
一昨日から舌がもつれ、開口障害と嚥下障害が出現。意識清明。顔貌はやや苦悶様。右下腿の創汚染が見られる。
処置として不適切なのはどれか
a 呼吸管理
b 血漿交換
c デブリドマン
d ペニシリンG静注
e 抗破傷風ヒト免疫グロブリン静注

出典106スレ19 ??氏
+ ...
解答
正解:b
解説
×b血漿交換は行わない。
発症後は呼吸管理、デブリドマン、ペニシリンG静注、抗破傷風人免疫グロブリンで治療する。

破傷風免疫ヒトグロブリン(tetanus immune globulin; TIG)静注による遊離毒素の中和を行う。
すでに神経組織に結合してしまった毒素には、それが代謝されるまでの間、対症療法(抗痙攣薬投与、人工呼吸管理など)を行う。
問題35
89B91 発熱が発疹に先行するのはどれか.2つ選べ.
a 風疹
b 麻疹
c 突発性発疹
d 水痘
e 伝染性紅斑
出典106スレ22 ??氏
+ ...
解答
正解:cd
解説
麻疹の二峰目の発熱は発疹とほぼ同時にみられます
突発性発疹は3~4日間の発熱後、解熱と同時に体幹を中心に斑状丘疹がみられます

正答率87%。基本ですねー
問題36
復習用 全問正解で国試合格
問1 伝染性単核球症と急性リンパ性白血病の鑑別に有用なのはどれか.103I28正答率:56.7%
a リンパ節腫脹
b 白血球数
c 血小板数
d 血清LD〈LDH〉値
e 細胞表面抗原

問2 伝染性単核症で特徴的でないのはどれか.
a 皮疹
b 後頸部リンパ節腫脹
c 末梢血異型リンパ球
d イチゴ舌
e 肝脾腫

問3 ヘルペスウイルスが原因となるのはどれか.2つ選べ.
a 麻疹
b 突発性発疹
c 伝染性単核(球)症
d 伝染性紅斑
e 伝染性軟属腫

出典106スレ23 ??氏
+ ...
解答
正解:e、d、bc
解説
国試3日前に出来なかった人は、
おわたwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
問題37
エンピリック治療とは?

+ ...
解答
解説
エンピリック治療とは,「病原体が確定する前に抗菌薬を用いた治療を開始すること」
原因微生物が決定される前に治療を行うことであり、通常感染症の初期治療は多くの場合エンピリック(過去の経験から判断)に行われます。
まず一般的な抗生物質を投与され、その後、検体の培養結果や抗生物質の感受性が判明すれば、すみやかに、有効な抗生物質に変更されます。このような治療の流れのことを言います。
たとえば、医師がこの疾患かもしれないと考える症状が出ており、細菌培養検査へ出しているが結果を待っていられない、早めに治療するほうがよいといった場合、結果を待たずして治療開始することです。要するに治療の見切り発車です。

理想は起炎菌を判明してから、抗菌剤を使用すれば良いのですが、早期の抗菌剤使用が必要な場合、ではエンピリック治療が行われます。
問題38
細菌性髄膜炎について誤っているものを3つ選べ。(データは病気が見えるシリーズ神経と国立感染研究所に基づき作成)
a 発症は一週間以内の急性症状で現れる 
b 髄液検査にて、好中球↑↑ 蛋白↑ 糖↓が見られる。
c 髄液培養で菌の同定を行い、特定され次第、抗菌薬を選択する。
d 新生児では大腸菌、乳幼児ではインフルエンザ菌、成人以降では肺炎球菌が起炎菌として最多である。
e 年間患者数は戦後は4000人前後であったが、近年は100人を切っている。
f 起炎菌の急激な菌体崩壊を抑制するため、抗菌薬投与時にはNSAIDsを併用する。
g 起炎菌の同定が困難な場合は「細菌性髄膜炎の診療ガイドライン」に基づきエンピリック治療を行う。

+ ...
解答
正解:cef(別解4つになるがcdef:新生児で黄色ブドウ球菌が最多とも、神経病みえで)
解説
○a細菌性髄膜炎は急速に進行し,現在なお死亡や難聴など神経学的後遺症の多い重篤な感染症である.
近年においてもなお約10-20%は後遺症を残し,約5-10%は死亡する恐ろしい疾患であるため,早期の診断と治療が非常に重要である.
疑いがあれば抗菌薬投与前に脳浮腫や脳圧亢進のないことを確認してから腰椎穿刺を行うべきである.
○b細菌性髄膜炎では、髄液検査で好中球↑↑ 蛋白↑ 糖↓が見られる。
糖の減少を伴う細胞数増多,特に多核白血球数の増多が典型的である.
×c細菌性髄膜炎は急速進行するため、菌の同定前にエンピリック治療を行う。
○d新生児では新生児:大腸菌、GBSが最多。
乳幼児ではインフルエンザ菌、成人以降では肺炎球菌が起炎菌として最多である。
新生児:大腸菌、GBS>リステリア>黄ブ菌
乳幼児:インフル桿菌>肺炎球菌
学童~成人:肺炎球菌>髄膜炎菌>インフル桿菌
高齢者:肺炎球菌>髄膜炎菌>リステリア
compromised host:黄ブ菌
×e新生児における細菌性髄膜炎の発生率は,1,000出生あたり0.21人と過去20年間で大きな変化はない。
×f デキサメタゾン療法
 副腎皮質ステロイドの投与は,肺炎球菌による髄膜炎では死亡率および後遺症を有意に軽減することから、
抗菌薬投与の直前または同時に行う。
サイトカインによる非感染性炎症が組織障害を助長するとの考えから,
サイトカイン産生抑制作用の強いデキサメタゾン(デカドロン) が神経学的後遺症軽減目的で使用されるようになった.
デキサメタゾン療法終了後,再発熱は約半数にみられる.
○g 髄膜炎は急性疾患であり起炎菌の同定が困難な場合には、直ちに治療を開始する必要があるため,エンピリック治療を行わざるを得ないことが多い。
(エンピリック治療とは,「病原体が確定する前に抗菌薬を用いた治療を開始すること)
問題39
髄膜炎の起炎菌が頻度を付けて覚えられないんだけど、ステキな語呂合わせない?
+ ...
解答
解説
①新生児=大腸菌orGBS連鎖球菌群(group B streptococcus;GBS)
②乳幼児=インフル桿菌>肺炎球菌
③他は肺炎球菌>髄膜炎菌

語呂は知らんが、
①と③をしっかり暗記して、
①→③に移行する間の②にインフル桿菌が仲介
みたいな感覚で憶えている。

加えて、リステリアと黄ブ菌は免疫力が弱いと感染
すなわち、新生児や高齢者に感染 と解釈すると
以下の表の辻褄が大体合う。

新生児:大腸菌、GBS>リステリア>黄ブ菌
乳幼児:インフル桿菌>肺炎球菌
学童~成人:肺炎球菌>髄膜炎菌>インフル桿菌
高齢者:肺炎球菌>髄膜炎菌>リステリア
compromised host:黄ブ菌
問題40
アデノウイルス感染症によるもので除外おkのものは?
A咽頭熱
B膀胱炎
C結膜炎
D腎臓炎
E胃腸炎
+ ...
解答
正解:D腎臓炎が除外
解説
アデノウイルス腸炎、アデノウイルスによる出血性膀胱炎は有名だし。

問題


出典:
+ ...
解答

解説

最終更新:2012年07月22日 15:32
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