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南無 お見合いページ

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匿名ユーザー

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プロフィール


国民名:南無
所属:るしにゃん王国
性別:雄

アイドレス:高位森国人+理力使い+魔法使い+風の中心を探すもの

誕生月:11月
血液型:B型
年齢:17歳

特技:ひっそりとすること、尾行、神出鬼没
趣味:人間ウォッチング

性格:物静かで内気、話したいことはいっぱいあるけど恥ずかしがりなので上手く話せません。
長所:家事や裁縫、工作暗殺なんでも小器用にこなします。健気です。
短所:下僕精神が染み付いています。

コメント:「ふ、ふつつか…もの、ですが…」


直前の話


見合い参加者の控え室。
なんとか直前に仕上げられた乙女はちまきを握り締め、南無(♂)はごくりと喉を鳴らせる。
怪我や死を恐れたことはなかったが、今回ばかりは眠るのも困難な程に緊張しきったまま数日を過ごしてしまった。
懸案事項はたくさんある。

これが成功しなかったら黒との全面戦争になるかもしれない
うっかり失敗をすれば国の恥になる
そもそも、失敗して嫌われたりしたらいやだ
見合いなんてぶっちゃけ初めて
成功したらロジャー好きな人に嫌われる、どころか背中から刺されかねない

などなど、様々な考えが常時頭の中をうずまいていた。
何故自分などが当選してしまったのだろう、今からでも棄権すべきじゃないだろうかと思いつつも既に当日であった。
見合い相手であるロジャー氏と仲良くなりたいのは嘘ではない。
あの濡れ衣勲章の折の狼狽ぶり、そして話に聞くロジャー氏とはだいぶイメージの違う落ち着いた物腰。
好みなのだ、それは間違いない。ただ、愛なのかはわからない、話したこともない人を愛するのはあまりに難しい。
曖昧だ。そんな態度で臨んで良いのか、真剣に前準備を行う他の参加者を見ながらひどく憂鬱な気分に陥る南無。
そこに不意に現れたのは警備部隊(通称トレンチコート)のテルとクレール、るしにゃん王国でも数少ない女性PCの二人、
そして何故か、お父さんは許しません仮面を脱ぎ捨ててのうのうと控え室に侵入しているS43がいた。

「大丈夫、心配しなくても南無ちゃんは私達が守るよ!」

「はい、あのお気持ちは嬉しいのですが…、本当に私で良いのでしょうか…」

テルの心強い言葉を貰っても気後れする南無の肩に、ぽん、とお父さんことS43の手がかけられた。

「お見合いは知り合う為にいくんですから、素直な気持ちでぶつかって行けばいいんです」

「邪魔する予定だった人がどの口開いてそんなことを」

思わず言い返してしまったものの、その意見で少しだけ気が緩む南無。
S43はなんのことかなというように爽やかに笑っていた。

「南無さんが口説きにいくのは黒にして真珠さんなんでしょう?」

「あ、はい」

「じゃあ大丈夫なんじゃないでしょうか」

クレールが笑顔で目的語は明確にせずに告げた。
やはりロジャー、なので、何について気がかりなのかはばればれだったようだった。
別人だとしても駄目なんじゃ、という思考が一瞬よぎるものの、段々大丈夫なような気がしてくるのだから、若かった。

「……そうですよね!私は黒オーマのロジャーさんに会いに行くのでした!」

気を取り直して、そう強く自分に言い聞かせれば、その意気だと三人が頷く。
そんな援護射撃をうけて、はれて南無は開き直って見合い席へと望むこととなった。
直前とはいえ、心の準備はできたのである。
ちなみにそのとき、自分の、真剣になると笑顔下手な性質のことはすっかり忘れ去っていた。

しかしそんなことを思い出す余裕などない。
まもなく、幕は開かれるのだから。




そして一つの懸念


「妨害、ですか」

警備部隊から告げられた言葉に首を傾げる。
なぜ、和平交渉の場ともいえるこの席に妨害が入るのか、まあ、見合いの提案が出た場に自分もいたので、愛の為だそうですといわれてしまえば、やっぱりそうですよねと返せる程度には理解が出来た。

「万が一侵入されたら」

「大丈夫ですよ」

相手の言葉を遮り、視線を庭の方へと流した。
そこには全長9Mの美しい紅の機体が膝をついて待機している。
何故か、その側頭部には長いリボンが結ばれてひらひらと緩やかな風の中に揺らいでいた。
未婚号、という不吉な名を持つI=Dである。

「私も女です、いつかは家を守るものとなる身。口説く相手くらい、自分で守り通しましょう」

静かにそう告げる南無の顔には、自信、と言えるようなものが確かに漂っていた。
国内水準からみればそう高くはないが、見合い参加者のうちではそれなりに高い攻撃力を持っている。
詠唱しか取り柄はないが、それでも、出来ることはあるのだ。
驚いたような顔をしたトレンチコートが、ぱら、と手元の資料を捲る。

「南無さん、男性では」

「お、女ですよ…!(心は!)」

若干、動揺した。
そういえば、同性な件はどう解決すべきなのか。
友情なら許されるのだろうか。
自分は女だと信じてはいても、生物学的に男であることを忘れたわけではないのでうろたえるも
さまよった視界の中、じっと動かぬ未婚号を見たら、何故か落ち着いた気持ちになった。
なんの為にここへ来た? 女の幸せをつかむ為だ(和平も、もちろん必要だけれど) そう、再確認。

「とにかく、大丈夫です。どうか、後ろのことは気にせずに。
 NWの未来のため、お互い頑張りましょう」

戦うのは、警備も、見合いも、同じことなのだ。
いざとなれば、乙女はちまきで気合を入れて自分も参戦すればいい。
それに、着飾ることや、体裁を繕うことよりも、誠意。黒オーマに通じるのはそれであろう。
だから、対抗することは恥ではない。
頑張りましょうね、と、再度警備と頷きあって、それぞれ行くべき場所へと向かった。

るしにゃん王国からついてきてくれた(持ち出してきた)未婚号。
手には初心者用とはいえそこそこ長い付き合いとなってきた魔法の杖。
握り締めた。自分はやれる。まるで同志のように未婚号を見つめてから控え室へと向かった。

だからいざとなれば↓こうします。

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