『かなしみ戦隊リゾナンターV』(3)




「泣きだすかもしれないよ」


次回予告
      立ち上る蒸気は少しづつ濃くなっていく(伝えなければ仲間に…あの事実を伝えなければならない……でも)
                 しかし里沙の脳裏に過去の出来事が蘇り湯煙の様に思考を煙に巻く
     《すいません新垣さんッ!》とダンスレッスンで必要にぶつかるフクπ≪カマキリ!チョウチョ!≫とかする度に
         揺れるズッキのボン そして其の度に揺れる私の心 同じ人間だというのに…なんなのこの違いは
     私は平たい胸族だというの!?そうだ…2人に教える事はない 私が1人入れたら良いのだ これでいいのだっ


         「新垣さんどうしたんですか?体調でもわるいのカナ☆彡?もうすぐですよ頑張って下さいよぉ」
             「う ううんなんでもないよ小春 楽しみだねぇ(いかん!気取られてはならないのだ)」
           「あっそうだ私が先頭を行くよ 道には詳しいからさ~(何としても先に辿り着き入れねば)」
     更に視界は悪くなり やがて湯煙が立ち上る もう凡奇湯は目の前だ 3人の胸は高鳴る「ごめんなさい皆ぁっ!」
     里沙は駆け出した 2人を置いて 走りながら衣服を脱ぎ捨てる 何度も練習した この時の為に 全裸で駆ける!
     湯煙りを掻き分けながら 次第に鮮明になっていく秘湯凡奇湯 さあ今 私は忌わしき過去からやっと卒業します
        里沙の足が湯に浸かろうとした時 足先が何かに触れる その何かには口があり 人の言葉を喋った


「あっ 愛しの新垣さんお先ですぅ!」「ちょ なんであんたがここを…」
      「私ぃ 新垣さんの知らない事なんて無いんですよぉ!昨日寝言で言ってたじゃないですかぁ ここに行くって
        いやぁ 忍び込んだかいがありましたぁ~でも本当は新垣さんの入った湯に浸かりたかったとぉ!うふ
でも逆にあたしの入った湯に新垣さんが入るという制服感が…ゴクリッ!いや~想像しただけで これが高鳴るって言うんですか?
    もう熱く胸がボンっ!!て膨らみますよぉ~!」「・・・・・」「きゃ新垣さぁん裸なんて私には刺激が強すぎますよーー!
       良かったら私のマイクロファイバータオル使って下さいぃ!うひひ!絶対家宝にするけん!きゃ!きゃ!」
      湯は当然 空気の読めない人によって溢れ もう湧き出る事は無い ショックのあまり里沙は《バタンキュッ!!》


        『やはりそうだ!人間など信じた私がバカだった!!う うわあああああああぁぁぁチクショーメーー!』
      謎の女は泣きながら湯煙に姿を消していった 2人もいっその事 消えてしまいたかったであろう 湯気の様に


次回かなしみ戦隊リゾナンターV(凸凹ウルトラ後編)「泣きだすかもしれないよ」

                里沙が想像した新しい世界の形も 日本ボイン化計画と共に消滅した


       「な~~ま~~~た~~~~ぅぅぅ ぅ……私…泣き出すかも…しれないよ…」「もう……泣いてるカナ…」
       死骸の如く横たわる里沙の眼からコンコンと湧き出る涙を 小春はただ見つめる事しか出来なかった…

          ◇          ◇          ◇          ◇


「グルグルJUMP」


次回予告




      生田はリゾナントで独り言をしている事が多々ある 私はグルグルと生田の周りを見渡すが誰もいない
   KYで温泉の時の恨みもあるが これには少し心配な里沙がいた ちゃんとシャキっと教育してあげないとなぁ…
   しかしその後も生田の独り言は無くならないでいた それどころか最近戦闘中にも独り言をしているではないか
大丈夫かと見守る里沙だったが ある事に気付く 生田が独り言をした後には何故かスムーズに戦闘が終了していくのだ
初めての場所 複雑な地形でも生田の頭の中に詳細なマップが有るかの様に行動出来ている 敵の裏を突く動きが出来る
          謎は深まるばかりだが 実はこの娘とんでもなく切れ者なのではと里沙は思うのだった
       その他にもツタを目標に巻き付けることによるターザンの様な高速移動でスピードも申し分ない

      【里沙から愛ちゃんへ 生田の能力追加報告 どうやらね植物操作の延長上で習得したらしいんだけど
       植物の成長と呼吸による酸素と二酸化炭素濃度を変化させ対象を中毒や気絶させる事が可能…
          でもまだ上手く出来ないし時間もかかる無差別型の能力だから実戦にはまだ遠いわ
           私らまで頭がグルグルクラクラしちゃうんだもの けど中々強力よね凄いと思うよ】
       報告中 里沙は生田に声を掛けられる  



          「あっ!お友達が言ってたんですけどぉ 新垣さんはきっと水が足らないんだろうって」



「ん?何よぅいきなり??」「だから全然膨らんでないんだって…新垣さん何の事なんでしょうね?あっ今も言ってる」「!!」
     グルグルと鬼の形相で周りを見渡す里沙 だがやはり誰もいない 誰もいないのか?生田の独り言なのか?
         観察する新垣 すると時折 生田がチラリとある物を見ている それは小さなサボテンであった


          「あのぅっ!今すぐ水買ってきます!えっと~新垣さんだと 2リットル位必要ですか!?」


次回かなしみ戦隊リゾナンターV「グルグルJUMP」




        【報告 あの子 植物と意思疎通も出来るみたい…でももう褒めたりしないんだからあのKYめ!】
   あの時 サボテンを睨んだとき ちょっとだけビクッと飛び上がった様な気がした…「ふんっ水やりやんないゾ!」

          ◇          ◇         ◇         ◇



「もっと愛してほしいの」


次回予告
              あの爆弾魔は取調べで 散発する爆破テロとの関係を 否定している…
                 なら 誰が? 何故? 高橋はカウンターで一人事件を考える
            やがて思いはメンバーの事へと向かうが… 今も 病院で眠り続けている亀井


「愛佳の足の怪我…絵里の…絵里が ねえ絵里が倒れたのは 私が無理やりにリゾナンターへ入らせたからなんでしょ?
  愛佳だって…さゆだって…私が誘ったんだ…そして怪我させたのは やっぱり私の…ねえ ねえ 私が皆を危険に…」
   『『いや お前はよくやった よく仲間を集めた だがもう集める必要は無い 十分愛され そして愛しただろう…』』



                        「いや!もっと もっと ai が欲しいよ」
        「絵里起きて……私は強がっているだけ 本当は本当はもっと皆の愛が欲しい安心したい
      愛してくれる仲間が必要なの…あれ?もっと?今のリゾナンター…これは本当に私が望んだ形?」
              『『ほら もう休むといい もう眠るといい もう……… …いい』』「・・・・・・」
           【…世界は この現行世界は 愛は この哀歓哀歌は 魔女の呪いか それとも…】

         愛の弱りきった心を敵の能力者が襲った 心には鎖が巻かれ 愛までもが眠り続ける
                 メンバーの声にも反応は無く 衰弱していく 愛の心と身体

       リーダーの危機に現れたのは 以前 愛と夢の世界で敵として戦ったと言う女 イシグロだった
     この女を信じても良いのだろうか?本当は高橋への復讐劇ではないのか?そしてメンバー達は…

  『夢魔(インキュバス)は既に私が始末した 今から沈没した心をドリームキャッチする 上手くサルベージしなさい
    でも私は愛に1度敗北している その彼女の作る夢 手強いわよ(愛の精神がここまで…何があった?)』
         女のチカラを借りリゾナンターは愛の夢へとダイブする そこは 想像迷宮世界だった


次回かなしみ戦隊リゾナンターV(この仲間の無事を本気で願ってるんだよッ!前編)「もっと愛してほしいの」

                『私はあんた達にチカラを貸すわ さあ行くわよ目を閉じなさい』
   《…あの時 愛が私を見捨てずサルベージしたように 今度は私とあなたの仲間で 救い上げてみせるわ》

          ◇          ◇          ◇          ◇



「宝の箱」


次回予告
       愛の夢世界は 1度侵入した私の精神体に免疫が出来ている 夢に拒絶され 私は入れない


             「夢の中での死は・・・精神の死よ 私の中で永遠に彷徨いたかったの?」
           あの言葉が女の頭を過る『…あんた達うまくやりなさいよ 必ず 帰ってくるんだ』
 リゾナンターの夢へのダイブは 病院の中から始まった 泣く赤ん坊 その中で 玩具の指輪をはめた2人の赤子に
里沙は何故か懐かしく思うのだった… 夢の世界は迷宮 その上 水中を進む様な手応えだ 上手く歩く事すら出来ない
 『あんた達は慣れてないから 動きずらいでしょう水の中の様に 流れる川をイメージしなさい そして魚が泳ぐ姿を』
               女の助言によって いくつかの困難を乗り越えていくメンバー達
          次にたどり着いたのは青鈍色に輝く占いの館 聖達はここに見覚えがあるという


         「と言う事は…高橋さんはここを知っていたと言うの?」「やはり高橋さんも…ここで」
       そこで鍵を手に入れるメンバー 鍵?宝箱の鍵?この鍵は…そして古いラジオカセットから
        再生された声が響く 懐かしい声のバックに聞き慣れた物音 これはコーヒーを入れる音


    「…宝の眠る箱… そうだ!この鍵はリゾナントの扉の鍵だ 愛ちゃんはリゾナントにいる!いくよ皆!」
               途端に前の道が崖の様に裂けると下へ下へと沈み込んでいく
 『マズイ 愛の精神が沈み始めた 拒絶の波も来るぞ!あんた達も奥だっ深層へと降りて逃れろ もう時間がないぞ』
          更に深い層へとダイブするが 今度は今まで倒した数々の敵幻影が襲い掛かる
     里沙は敵の相手をするメンバー達に鍵を託され 1人喫茶リゾナントへと辿り着くのだった 鍵を回し
          眠る幼い姿の愛を抱き抱えると メンバーと合流 生田のアリアドネの糸の如く
          伸ばしていたツタを辿り 徐々に狭まり始めた迷宮世界から脱出を開始した!
      『早くッッ 急げリゾナンター!その光に飛び込め』しかし 光は既に小さく通る事が出来ない
 -女の脳裏に またあの言葉が黄泉がえる だ か ら 女は愛に叫んだ この娘らを 愛を 救いたかったから-
      『夢の中での死は・・・精神の死だ! 愛(お前)の中で永遠に彷徨わせたかったのかッ!?』


次回かなしみ戦隊リゾナンターV(この仲間の無事を本気で願ってるんだよッ!後編)「宝の箱」


            光が収縮を停止する 今 鞘師の刃が 光の差す壁を 切り開いていく

          ◇          ◇          ◇          ◇



「寒いから冬だもん!~どうもこうもないっすよ ミティ~」


次回予告
            愛を深層から救出に成功したメンバー そして自分を取り戻した愛
   愛はメンバーが通った夢の道筋を遠くから見ていた そして魔女が全てに関わりがあると確信する
  あの魔女から真相を聞き出し決着を付ける 次は私達から仕掛ける 私が狙いならば乗ってくるはずだ
    リゾナンターは倒した敵能力者達に 決戦の場所を魔女へと伝えさせる為 わざと逃がすのだった

 -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -  -

       「決着を付ける?人間が少し調子に乗りすぎた様だな にしてもお前達全員で行って
         どうして逃げ帰ってくるのだ?けして劣らぬ能力を与えたはずだよな…ああ?
       それに何だ?何でお前達が 私を攻撃する?」『ど どうもこうも 体が勝手に動いて…
      あいつ等あなたの予想を超えて……あれ…何かこの季節にしては 寒すぎない…か?』
「そうか 奴らの中にマインドコントロール出来るのがいたか…ふん仕返しというワケかよ」『ど どうすれば…』
   「あ?ねー ミティ固めちゃおっかな~?欠陥品は固めちゃっていいよねぇ~」『ミッティさ…ま……』
「高橋 お前を消す事が私の目的だと考えているな だが真の目的はお前ではないのだよ……なあマキよ!」
『はい… 計画に必要な数 質量の確保ほぼ完了します …もうスグです… 終わらせましょう 全てにおいても』
      「ただ終わらせるのではない 新たに始めるのだ 近々 愛との戦いも良い時間を稼ぐだろう
      さあ 兄さんには出来なかった計画…私が代わりに成し遂げようぞ 終わりの始まりは近い」


次回かなしみ戦隊リゾナンターV「寒いから冬だもん!~どうもこうもないっすよ ミティ~」

       「くくッ ふふふ…出来れば あの傑作もこうして いつまでも眺めておきたいものだなぁ」
      魔女の傍らには 良く出来た冷たい人形が転がっていた 時が止まってしまったかの様に

          ◇          ◇          ◇          ◇


「ライバルサバイバル」


次回予告
          散発するテロ…だが外出禁止例を破ってまでも胸の高鳴る方へと向かうオヤジ達がいた


    『ナマタ君 チミは何だ その…生やす事が出来るらしいねぇ~ 偉いねぇ~ こうフサっとかね!どうかね!?』
             「ハイッ!ザワッと出来ますよー」『え!?ザワッとかね!それは 素晴らしいっ』
            『さあ やってくれたまえ君!』生田に突付けられた頭頂部「え?ここにですか……」
         《新しいメンバーの能力を聞きつけたオヤジ達が 期待を胸に集結した 大いなる勘違いをして》
           「あのぅ 危険だと思います おすすめ出来ません」『何?危険 フフっ…ナマタ君 大丈夫さ
           ワシらは既に リゾナントへ来るまでの道のりでサバイバルを乗り越えて来ているのだ!』
                  - だが オヤジ達の本当のサバイバルは ここからだったのだ -


        「あの~イクタなんですけどぉ^^;」『ナマタでもナマポでもどっちでもいいんだよーーッッ!!!』
     「ヒィッ!」『…ハっ!?…すまぬ とにかく 宜しく頼む』我先にとライバルを押し退け 頭を生田へと差し出す
     暫く悩んだ末 生田は空気を読んだ 「(そうだ この人達は芸人さんなんだ! だから 頭に生やすなんていう
     体を張った笑いを…)よーし 衣梨奈も頑張るポンッ!!」生田は全員の患部にパラパラと種を蒔き始める
       『ん?(これは 新しい育毛剤かな?土台から育てようとしているのか…本当にすばらしい娘だなぁ)』
          「えいッ!根が奥に入るけん 少し痛みますね~」『痛ッ!?こんな痛みむしろご褒美サ!
    (根を奥に?毛根を奥に入れるという事ですね分かります オジサンそういう思い切ったプレイ 嫌いではないゾ)』

     数時間後 頭頂部にカイワレとモヤシを生やした男達が 泣きながら喫茶リゾナントから飛び出す姿が見えた
                   痛みと引き換えにオヤジ達が得た物は かなしみであった


                      「それじゃあ 皆さん営業頑張ってポンッ!!!」


次回かなしみ戦隊リゾナンターV「ライバルサバイバル」



「わっ聖ちゃん聖ちゃんほら見て!頭にもやしが生え…」「シっ!花音ちゃん指差したらだめだょ……チラッ…アラヤダ す ご ぃ」
                     - 今宵はかなしみモヤシ酒 人ともやしの狭間道 -
                 今夜 少女からのテロ行為で得た頭のモヤシをつまんで酒を飲む
                     あぁ 人生でこんなに塩っぱい酒が あっただろうか

          ◇          ◇          ◇          ◇



「BEポジティブ!」


次回予告



                  メンバーが病院で眠る友に伝える -行ってくるよ-

          リゾナンターは魔女にある島の位置座標を伝えていた 決戦の地 移動する島
            敵はどう打って出るのか?…次第に島全体が冷気に包まれ始めると
            海面が凍りつき一本の道が出来るのだった……魔女が 来る!!!
            静かに移動を開始する島 愛は世間を騒がしている爆破テロ事件は
            魔女と関係があると確信 相手が上陸後に島を起動させて本州から
               遠ざけ最悪の事態が起こらぬ様 作戦をねっていたのだ
                    魔女は語りだす 自分が主人公の 様に




          『これは永い永い物語だった 兄を滅ぼし 世界を正しく修正する為の』 「!?」
        『そして闇の王と名乗った兄は滅ぶ 私がお前に与えた共鳴するチカラによってな…
        後は必要の無くなったお前を消して 世界を変えるのみ かと言って兄を倒した傑作品
            私がお前を始末するのもリスクを伴う だから能力者を差し向けた訳だ
出来損ないだらけだったが あれの時間稼ぎにはなったか』「時間?……何故あなたがダークネスを倒さなかった?」
           『闇は闇の者を払う事が出来ないからだ だいたいの疑問は解けたか?』
         『ふふ いやぁ実にお前はいつもポジティブに行動し 何度も兄に挑んでもらったよ
   兄と更に兄の箱舟までも落としてくれたからなぁ ご苦労と言っておこうか やはりお前は私の最高傑作だ』
          『…惜しいが お別れまで後少しだな マキ仕上げといこうか!あれを使えッ!』
           後藤真希!?失踪していたスーパーモデル…美しい右腕が天を指差すと
             雲を割って高速接近する物体が島を襲う これは この攻撃はッ!?


次回かなしみ戦隊リゾナンターV「BEポジティブ!」

               -キュィィィーーーーーーーーーィン-


             『愛 悪いがこいつも傑作品だ 世界を終わらせ そして始める為の』

          ◇          ◇          ◇          ◇



「Loving you forever」


次回予告
                メンバー達は謎の物体による衝突爆発を辛うじて回避する!



  『あぁ そうそうお前等が騒いでいたあのテロ事件 それはこいつの能力だよ 重力・引力操作素晴らしいチカラだ』
      マキは言う『今まで自分達が空に出した ゴミの量はどれだけあるか知っているか?教えてあげる
     現在もスペースデブリだけで4500トンある 遊んだオモチャは元の箱に戻せと母に言われたでしょう?
                    それを私が戻してやっているだけ 元の星に』
『先程のは極少デブリだが 全てのスペースデブリに大量の隕石 衛星 ステーションを1つにして落とせばどうなるかな?
       ククク 衝突で巻き上がったチリはやがて星を包み 太陽を遮り…そう 氷の世界の出来上がりだ
  その為には最大インパクト 最高の効果が望める速度 形状 突入角度で設定座標へ確実に落とさねばならない
            だから今までは小型のデブリを使い細かく落下地点を修正していたのさ
      …ハイパースペースデブリ… 自分達の出した この星の周りを汚したゴミで 最後を迎えるなんて
        面白いとは思わんか?特別に占師が今日の天候を占ってやろうか 流星のち人類滅亡で
    きっと全てをリセットできるステキな氷河期が 永遠を思わせる時間訪れるだろうよ… ヤレ…どうした?』
『!?ミティ様…ズレが生じました このままでは最大インパクト望めません 落下地点への誘導修正まで 後10分…』
   『な… 動いている この島が動いているだと?チッ!後藤お前も欠陥品か!修正しながら私を援護しろ!』
                -キュィィィーーーーーーーーーィン!ドン!ドン!ドン!-
           揺れる うねる波の中の様に体を内側から揺さぶられる引力と重力の驚異
       円の様にアスファルトの地面が陥没していくGのチカラと魔女の氷の矢がメンバーを襲う
              『私の能力の前では物が下だけに落下するとは限らない…』
      地面に刺さった氷が 引力操作で 今度は上に向かって飛び上がる 敵の凄まじい 連携攻撃
      陣形を掻き乱されたリゾナンター 魔女の鋭い氷の手刃が孤立した里沙の胸を貫くのだった


次回かなしみ戦隊リゾナンターV「Loving you forever」

                        「ぬ!!ッ ヌヴッ!ンンッ……」


  『集めた者の数だけ かなしみを味わえ さあ まずは1匹 お前の愛する者達が永遠に凍りつく様を見よ!』

          ◇          ◇          ◇          ◇




「友」


次回予告
             里沙に突き刺さった魔女の刃…しかし傷口は黒い闇が渦巻いている


              『ま まさかッ!!??』「そうよ あなたがさっき教えてくれたじゃない
             闇の者は同族を傷付ける事が出来ないと」『貴様ッ闇の血を引いて…』
           里沙は魔女の腕を掴んだ『そんな力で私を抑えようと言うのか?……ッ!?』
         その時 地面から伸びたもう一対の腕が魔女の足を掴むと地面へと引きずり込んだ



                   「いいぞ香音ッ!今よ皆 リゾナントバスター!」
         しかし後藤が2人を突飛ばすと魔女の身代わりとなる 後藤は吹き飛び気を失うが…



                『マキ お前がいないと計画が…』後藤へと接近する魔女
          その魔女ミティを謎のチカラが押し戻す そのチカラとは?能力者は?それは…




               小春が押す車椅子に乗った絵里だった 最高の友が集った
「ふふ みんなが呼んでくれたんだ…声が聞こえたんだ…」「亀井さんはもう大丈夫カナ☆彡」風は此方に吹いている



              「ミティ…私を利用し 今まではあなたの企画通りかもしれない
         でも 2つミスを犯したようね それは 闇が残した愛の結晶と共鳴の本当のチカラ」

         【ありがとう あなたがくれた能力は 私にこんな沢山の頼もしい仲間を 生んでくれた
      あなたが私を選んでくれたから こんなにも沢山のかけがえのない友を生んでくれた ありがとう】


次回かなしみ戦隊リゾナンターV「友」


  ≪さあいくよ!これが 多き友の力だ!喰らってくたばれ! リゾナントォ バスタァッーー ヴィクトリー!!≫

          ◇         ◇         ◇         ◇



「涙ッチ」


次回予告
                  リゾナントバスターにより 海の中へと沈められた魔女ミティ



             『クッ深い!ここは日本海溝か……こんな場所に島が移動していただと!?
           だめだ…私は終わらせる 私が終わらせる為に存在した…だから計画を…必ず…』
              執念か 無数のアブクと共に 闇が溶け出した姿で浮かび上がろうとする
             海面が凍り始める 魔女が浮上する …その時だったリゾナンターの背後で
                        -キュィィィーーーーーーーーーィン-
             正気を取り戻した後藤が叫ぶ『私のチカラを使うのよ!下へ押し戻す!』



        『『『最後だ 喰らってくたばれ!! リゾナントォ バスタァッーー ヴィクトリーG!!!』』』
              いくつものチカラを束ねた共鳴の光が 海に大きな窪みを作り出すと…
                 魔女の体は もう二度と 浮かび上がる事は 無かった………

  •  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -



            「………ここは…私の計画は?…私は消滅?死んだのか……っ!?兄さん」
    『遅かったな 直接会うのは初めてだったか 何と呼べばいい?』「……」『そうだったな…神 魔人 闇の王
名前などどうでもいい事だ…ところで お前の目に溢れて来るものは何か解るか?その涙が何故止まらないか解るか?
…お前は お前のするべき事をしただけだ 間違いなどこの世界には存在していない』『あの者達により この大地へ迫る
 お前の大きなかなしみは やがて無数に流れる涙へと変わるだろう 溢れる涙は その涙は かなしみの涙ではない』
   「そうか兄さん…私が世界を操作していると思っていた 違う… リゾナンター… いつの時かお前達が中心に
 世界を巻き込んでいたのか」「兄さんあなたには娘が…では人との?」『ああ…そうだな その事はいずれ話そう』
『お前は人と人を繋ぐチカラを与えた それゆえにお前は今まで一人ぼっち 辛かっただろうな………そろそろ 帰ろうか』
                      「何処へ ですか…これが…死…なのか」


次回かなしみ戦隊リゾナンターV「涙ッチ」

                   『いいや… ………闇に…還るだけだろう………』


          ◇          ◇          ◇          ◇


「雨の降らない星では愛せないだろう?」


次回最終話予告
               雨さえも降らぬ 凍りついた惑星を望んだ 魔女の壮大な計画
           その 終末計画をも巻き込み リゾナンターは 今 温かい大地を 踏みしめる
           ゆっくりと島は移動を開始する 未だにノイズだらけのテレビとラジオからは
            繰り返される 外出禁止解除と もう1つ とびっきりの情報が流れてきた

                 -今夜…は 皆さん 是非 空… を 見上げて…下さい-

             リゾナントには 以前より随分と増えたコーヒーカップが並んでいる
        マスターが今 自慢のコーヒーをカップに注ぐと 表面にキラキラと映り込んでいく星達



「何ダ?ドヤ顔ダナ!」「ね!小春が言った通りカナ☆彡」「ほぇ!?」「え~?ん~なに?なに~?」「えへへ~☆」



               『さあ 早く早く!もう始まってるよ!』 あの子達の呼ぶ声

     その日 真希の能力を失い 細かく散り散りとなったスペースデブリは 無数の星の雨を降らせた
             その終わらない星降る夜に リゾナントの屋根上でメンバーが誓う

                  【こんな 雨の降らない星では愛せないだろう】


次回かなしみ戦隊リゾナンターV最終話「雨の降らない星では愛せないだろう?」



             今夜は特別にみんなへ 私からの 星いっぱいのコーヒーを奢る
               とめどなく流れる 空からのトッピングに 目を這わせると

     ………私が持つコーヒーカップの茶色い大地に また1つ 光る雨が降り注いでいった………



         ◇          ◇          ◇          ◇
















最終更新:2012年08月19日 09:18