(104)208 名無し募集中。。。(おっさんたちの宴)



「…最後に確認しておきたいのだが、奴への対応はこのままで良いのかな」
「構わんだろう。 口先三寸で私たちを翻弄してきた奴にとって声を失った今の状況はまさにレームダック。死んだも同然よ」
「それはどうかな?」
「ほう、異論でもあると?」
「ブラザーズ5の牙城を口先三寸で揺るがせたあの男のことを甘く見ない方がいいと私は言っている」
「揺れたのはお前の所管するベーヤンホールディングだけだったと思うが」
「この場で表のことを口に出すのはご法度だったのではないですかな。 前警察庁長官高山厳殿」
「まあ待て。統一地方選の後始末、米軍基地移設問題、AIIBへの対応。 各々の立場で対処すべき問題は山積している。 奴のことなどどうでもよいのでは」
「その認識が誤っているというのだ」
「堀内、いやっ同志Hこそ奴を過大評価しているのでは?」
「お前たちは勘違いしている。確かに奴はその長けた折衝能力で与する勢力を増やしてきた。しかし奴の最大の武器は不屈の精神よ」
「不屈だとっ。あの幇間まがいの安っぽい男が不屈の精神だなど笑わせてくれるわ」
「いやっ同志Tには申し訳ないが悪いが私も同志Hの意見に同意です。不屈の精神の持ち主でなければ徒手空拳の男が我らブラザーズ5に刃向おうなど」
「大望を抱きながら途半ばで大病に侵され、それでも心も折れず暴発もせず生きることを選んだ。その意味はわかるだろう」
「つまりまだ奴の牙は健在だと…」
「ならば刺客を送るか? 今が絶対の好機かもしれん」
「私の考えを言ってもいいかな」
「勿論です。私たちの中でも最年長のあなたの意見が聞きたい」
「待てっ、我らの中には序列など存在しない筈だ」
「いいからここは同志Sの意見を拝聴しようではないか」
「チッ」
「ありがとう。私たちは皆大なり小なり彼に苦い思いを味合わされた。そうだろう?」
「ああ、本当にくそ忌々しい存在だ。そのことだけは認めざるを得ん」
「彼は病に侵されコミュニケーション能力を大きく減退させた現在でも私たちにとって最大の脅威であることに変わりはない」
「だから…やるのか? 」
「彼は強敵だ。 だが彼という強敵がいたから私たちはブラザーズ5でいられた。違うかね」
「ふっ確かにな。俺たちもみんなあの頃とは社会での立場が変わってる。時と場合によっては各々の利益が相反することさえある」
「私たち5人の見果てぬ夢を実現するためには彼という存在をまだ欠くわけにはいかない」
「わかったよ。当面奴本人には手出しを控える」
「ではその時が来るのを願って、そして我らが宿敵の快癒を祈って」
「「「「「ほっこり」」」」」
              シャオさんの設定に乗っかった誰得保全







投稿日:2015/04/14(火) 17:01:34.74 0





















最終更新:2015年04月14日 23:30